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第078回 クレジットカードのタダで加入できる海外旅行保険


海外旅行の際には、病気や盗難なども懸念して保険加入を検討する人は多いかと思います。旅行代理店で申し込むと同時に保険加入も勧められますが、少しでも節約するために、クレジットカードに付帯している海外旅行保険は利用できないかどうか、補償内容や注意点などを含めて見てみましょう。

クレジットカードの海外旅行保険は適用条件に注意!

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、適用条件が「自動付帯」と「利用付帯」とに分かれます。「自動付帯」のように、クレジットカードに加入することで補償が自動的につく場合は良いですが、「利用付帯」の場合は、旅行代金をカード決済するか、海外旅行の渡航前に公共交通機関費用をクレジットカード払いした場合にのみ補償の対象となる点に注意が必要です。クレジットカードに海外旅行保険がついているから安心だと思っていたら、「利用付帯」で支払の対象外となるケースもあるのです。

年会費無料のクレジットカードに付帯される海外旅行保険例

さて、適用条件の次に大事なのが補償内容です。補償額の大きさに惑わされずに、支払い頻度の高い補償を重視しましょう。注目すべきは病気やケガの治療費「疾病治療費用」や「傷害治療費用」や持ち物損害の補償「携行品損害」です。以下の例は年会費無料のカードの例ですが、年会費がある場合には補償内容はさらに充実されます。

<年会費無料の海外旅行保険の例>

  楽天カード JCB EIT※2
年会費 永年無料
海外旅行保険付帯条件 利用付帯 自動付帯
補償内容 ケガ死亡・後遺障害※1 最高2,000万円 最高2,000万円
傷害治療費用 最高200万円 最高100万円
疾病治療費用 最高200万円 最高100万円
賠償責任 最高2,000万円 最高2,000万円
携行品損害 最高20万円 最高20万円
救援者費用 最高200万円 最高100万円

※1. 病気による死亡・後遺傷害は対象外で、傷害を原因とした場合のみ対象となる。
※2. JCB EITはリボ払い専用カードですが、一括払いへの変更も可能です。



年会費も無料で海外旅行保険に加入できるのはメリットですが、ここ最近、年会費無料でのクレジットカードに付帯される海外旅行保険は、適用条件も「利用付帯」に変更されたり、補償額も減少傾向にあります。そこで、少しでも補償額を高める方法を見てみましょう。

海外旅行の補償額を引き上げるには

海外旅行保険つきのクレジットカードを2枚以上持っていた場合に、ケガ死亡・後遺障害以外の補償については、保険金額が上乗せされるのです。病気の場合の「疾病治療費用」が最高100万円のクレジットカードが2枚あれば、最高200万円まで補償されるのです。

ただし複数のクレジットカードをお財布に入れて海外に行かれても、盗難などもあるためオススメしません。厳選して2枚程度を持っていくようにしたいですね。年会費無料のクレジットカードであれば、負担なく海外旅行用として手元に置いておくても良いかと思います。また、もし海外旅行に行く前に新規でクレジットカードを作成したり見直すのであれば、審査を含めて2、3週間前には準備しておくようにしておきたいですね。

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この記事担当のFP

水野 圭子 みずの けいこ

ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事

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