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第091回 クレジットカードのポイントと還元率

クレジットカードの利用金額に応じてついてくるポイント。ポイントを貯めて賞品等に交換をすることができる非常にお得なものです。買物は必ずカードを使って、しっかりポイントを貯めている人も多いかと思います。現金払いにはない、クレジットカードのうれしい特典です。
しかし、クレジットカードによってポイントのつく金額や交換商品は異なります。そこで異なるポイントを比較検討する場合に、重要となるのがポイント還元率。
ここではクレジットカードの還元率について覚えておきましょう。

クレジットカードを比較する

クレジットカードAとクレジットカードBがあります。
それぞれ同じ金額を使用した場合のポイントは下記のようになります。

クレジットカードAを1,000円使用すると10ポイント
クレジットカードBを1,000円使用すると5ポイント

ポイントの多さだけを見れば、クレジットカードAの方がBよりも2倍お得なクレジットカードのように思えます。
しかしクレジットカードに関しては、見た目のポイントの多さにだまされてはいけません。
少しでも有利な条件でポイントを貯めようと思ったら、そのポイントがいくらの価値があるかを調べ、1,000円あたりいくらの還元率があるかを計算すべきなのです。

ポイントの価値

では、どのようにクレジットカードのポイントの価値を知ることが出来るのでしょうか ?
方法としてはクレジットカードが提供しているポイントプログラムの中からギフト券を探しだします。

・クレジットカードAは、5,000ポイントで5,000円のギフト券と交換できる
  → ポイントの価値は、1ポイント1円
・クレジットカードBは、5,000ポイントで6,000円のギフト券と交換できる
  →ポイントの価値は、1ポイント1.2円
1ポイントの価値 = ギフト券面額÷ポイント数

つまり、ポイントの価値はクレジットBの方がクレジットAよりも高くなります。
ということは、同じ金額を利用した場合、見た目のポイントが少ないクレジットカードBの方がクレジットカードAよりもお得なカードということに。
実は、ポイントの高さよりもポイントの価値が非常に重要なのです。

ポイントの還元率

ポイント還元率とは、クレジットカードの利用額に応じてつくポイントの率を表す数値です。
クレジットカードによって異なり、クレジットカードを比較する際に重要視される、クレジットカードのお得度の指標になります。 還元率の計算式は、

ポイントの還元率 = { (還元金額)÷(カード利用金額) } × 100


・クレジットカードAのポイント還元率
{10円(還元金額) ÷ 1,000円(カード利用金額)} × 100 = 1  ポイント還元率:1.0%
・クレジットカードBのポイント還元率
{12円(還元金額) ÷ 1,000円(カード利用金額)} × 100 = 1.2 ポイント還元率:1.2%

クレジットカードAは、1,000円の利用で10ポイントもつきますが、還元率は1%です。
それに対してクレジットカードBは、1,000円の利用で5ポイントですが、還元率は、1.2%です。結果、クレジットカードBを利用したほうがクレジットカードAよりも、比率にして20%もポイントが貯まりやすいということになります。
短期では大した差ではありませんが、年間で考えるとこの差は非常に大きいのではないでしょうか ?
このような還元率の計算ができるようになると、自分でどのクレジットカードがお得なのかを判断出来るようになります。
この機会にぜひポイント還元率の計算方法を覚えてください。そうすると、とんでもなくポイントがたまるお宝クレジットカードを発見できるかもしれません。

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この記事担当のFP

菅田 芳恵 すがた よしえ

2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。

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