19歳の学生でもお金を借りられる?

親元を離れてアルバイトなどをしながら生活している学生は、家賃や光熱費のほかスマホ代などの支払いが厳しいと感じるときもあるでしょう。

また、遊びたい時期でもあるため、何かとお金が必要になります。

そんな時に思い浮かぶのは、お金を借りることではないでしょうか。

2022年に成人年齢が引き下げられたので、18~19歳の学生でもお金を借りることができるようになりました

しかし、学生や20歳未満の人にはお金を貸していないカードローン会社も多数ありますし、お金を借りるうえで様々な注意点もあります。

そこで本記事では、19歳の学生がお金を借りる方法やお金を借りる際の注意点について解説していきます。

現在20歳未満の学生でお金を借りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

18歳や19歳でも金融機関からお金を借りることは可能なの?

成人年齢引き下げ前、18・19歳の人は未成年者であるため、親の同意がなければお金を借りることができませんでした。

第五条 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。

引用:電子政府の総合窓口(e-Gov)「民法|第五条」

しかし、2022年成人年齢が18歳に引き下げられたので、18歳・19歳の人も親の同意なしでお金を借りることができるようになりました

18歳~19歳の学生がお金を借りる方法はなにがある?

一口にお金を借りると言っても、様々な方法があります。

18歳や19歳の学生でもお金を借りられる方法について、確認していきましょう。

カードローン

1つ目の方法は、カードローンです。

カードローンとは、金融機関やカード会社などの貸金業者が提供している個人向けの融資サービスです。

専用のカードを使ってコンビニや金融機関のATMで現金を引き出したり、ネットから自分の口座へ振込んでもらったりしてお金を借ります。

それぞれの会社によって申込条件や金利が異なるため、利用前によく確認しておきましょう。

ちなみに、銀行が提供するカードローンは金利が年14%ほど、消費者金融が提供するカードローンは年18%ほどのことが多いです。

ただ、銀行は20歳未満の利用を不可としているところが多いので、消費者金融のカードローンを探すことをおすすめします。

クレジットカードのキャッシング

2つ目の方法は、クレジットカードのキャッシングです。

成人年齢の引き下げによって、18歳からクレジットカードに申し込めるようになりました。

クレジットカードには、ショッピング枠以外にキャッシング枠が付与されるケースがあります。

このキャッシング枠を利用すれば、クレジットカードを使って限度額内で現金が引き出せるので、19歳の学生でも問題なくお金を借りることが可能です。

すでにクレジットカードを持っている人は、自分の使っているクレジットカードにキャッシング枠があるかを確認してみましょう。

ただ、学生ということもあり大きなキャッシング枠は望めず、10万円程度が平均的です。

また、クレジットカードは18歳から作れても、キャッシングは20歳以上としている会社も多数あるため、注意が必要です。

[nlink url=”https://card-lab.com/moneylab/cardloan/cardloan-karikata/cardloan_cashing/”]

学生ローン

3つ目の方法は、学生ローンです。

学生ローンとは、その名の通り学生を対象とした貸付サービスなので、安心して利用することができます。

資金の使用目的が限定されていないため、学費・資格取得費・運転免許取得費・交際費など幅広い用途で利用可能です。

学生ローンは数多くあり、それぞれ条件が異なるので、自分に合った学生ローンを探してみてください。

奨学金

4つ目の方法は、奨学金です。

奨学金は、経済的な理由で進学が難しい人に貸与または給付されます。

他のローンは借入の翌月から返済が始まるのに対し、奨学金は学校を卒業し働き始めてから返済できる点が魅力です。

大学(昼間部)に通っている人の奨学金受給割合はの49.6%(日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査結果」)と高く、学生がお金を借りる方法として奨学金制度は最もメジャーです。

奨学金受給割合
画像:日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査結果」

原則として進学に必要な費用として給付されますが、特に資金の使い道が制限されているわけではないので、生活費や教材費としても利用できます。

また奨学金には、返済不要の給付型と返済が必要な貸与型の2種類あり、貸与型にも有利子のものと無利子のものがあります。

世帯収入や学校の種類・成績・一人暮らしかどうかなどによって借りられる奨学金の種類や金額が変わってくるので、申込条件にあてはまるものを探してみましょう。

18歳や19歳がお金を借りるときに注意すべきこと

続いては、18歳や19歳の学生がお金を借りる際に注意すべき点について解説します。

年齢制限で借りられないカードローンが多い

1つ目の注意点は、年齢制限で借りられないカードローンが多いことです。

成人年齢が引き下げられても、申込年齢を20歳以上のままとしている金融機関は多数あります。

有名な銀行や消費者金融の年齢制限を見てみましょう。

カードローン 年齢制限
楽天銀行スーパーローン 満20歳以上満62歳以下
みずほ銀行カードローン 満20歳以上満65歳以下
三菱UFJ銀行カードローン 満20歳以上満64歳以下
三井住友銀行カードローン 満20歳以上満69歳以下
アイフル 満20歳以上満69歳以下
プロミス 18歳以上74歳以下
レイク 満20歳以上70歳以下
SMBCモビット 満20歳以上満74歳以下

ほとんどのカードローンは、20歳以上の人しか利用できないことがわかります。

プロミスに関しても、申し込み時の年齢が18歳、19歳の場合は収入証明書の提出が必要となり、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申し込みできません。また、上限も74歳以下に設定されていますが収入が年金のみの方は申し込みできません。

さらに、20歳を超えていても学生は不可としているカードローンもあるので、申込条件をしっかり確認するようにしましょう。

バイトなどで収入がないとローンは利用できない

2つ目の注意点は、バイトなどで収入がないとローンは利用できないことです。

大抵のカードローンでは、申し込み条件に「安定した収入が見込めること」とあります。

つまり、自身に収入がないと借りられないということです。

安定した収入の定義は難しいですが、最低でも6か月以上は勤務日数が減ることなく働いており、毎月の収入が大体同じであれば問題ないでしょう。

詐欺や闇金に気を付ける

3つ目は、詐欺や闇金に注意が必要なことです。

貸金業者の中には、法外な金利を設定したり悪質な取り立てを行ったりする闇金があります。

また、お金を貸すと言って逆に金品や個人情報をだまし取る詐欺師もたくさんいます。

特に、学生は利用できるサービスが制限されているため、「学生でもOK」といった甘い言葉に惹かれがちです。

詐欺師や闇金業者は相手の悩みに付け込んでくるので、上手い話をしてくる業者、ポストに入ったチラシや張り紙などはすべて疑うようにしてください。

知名度がない業者は避け、大手消費者金融や銀行が提供するローンを利用しましょう。

闇金業者かどうかは、賃金業登録番号で確認できます。

利用を検討している業者の登録番号を、「日本賃金業協会」の公式サイトで検索してみましょう。

日本賃金業協会にきちんと登録されていれば、その業者は闇金ではないので、安心して利用することができます。

SNSを通じてお金を借りない・貸さない

4つ目の注意点は、SNSを通じてお金を借りない・貸さないことです。

近年はSNSを通じた出会いが増えていて、中にはお金の貸し借りをしている人もいます。

しかし、貸金業を行うには国や都道府県の許可が必要です。

個人であっても、反復継続する意思をもって金銭の貸付けを行うことは、貸金業法上の「貸金業」に該当します。

(注)貸金業を営む場合は、国又は都道府県の登録を受ける必要があります。

引用:金融庁「SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!」

SNSでのお金の貸し借りは違法なので、どのような危険な目に遭うか分かりません。

会ったことがない人とのお金の貸し借りは、絶対にやめましょう。

返せる金額を超えて借りない

5つ目の注意点は、返せる金額を超えての借入をしないことです。

カードローンをはじめとする融資サービスは、必ず返済しなければなりません。

万が一返済できなくなると、遅延延滞金を請求されたり、財産差し押さえられたりします。

また将来的に住宅や車のローン、スマホ代の分割、クレジットカードが利用できなくなることもあり得ます。

返済できる範囲の金額を借りるようにしましょう。

18歳~19歳の学生がカードローン・学生ローンでお金を借りる方法

カードローン・学生ローンの契約は、次のような流れで行われます。

[ptimeline color=”green”][ti label=”STEP1″ title=”申込情報の入力”]名前・住所・職業・年収・融資希望額などを入力[/ti] [ti label=”STEP2″ title=”本人確認書類の提出”]運転免許証やマイナンバーカードなどを提出[/ti] [ti label=”STEP3″ title=”審査”][/ti] [ti label=”STEP4″ title=”融資実行”]ATMでの引き出しや銀行口座への振り込み[/ti]  [/ptimeline]

消費者金融のカードローンなど、最短即日で融資を受けられるものもあります。

18歳~19歳の学生がクレジットカードのキャッシングを利用する方法

[ptimeline color=”green”][ti label=”STEP1″ title=”クレジットカードの申込”][/ti] [ti label=”STEP2″ title=”審査”][/ti] [ti label=”STEP3″ title=”クレジットカードが届く”][/ti] [ti label=”STEP4″ title=”キャッシング”]コンビニや銀行のATMで借入[/ti][/ptimeline]

キャッシングをするには、キャッシング枠付帯のクレジットカードを作る必要があります。

キャッシング枠を自分で設定できる場合も、10万円程度の少額にしておきましょう。

高額に設定すると、審査に通りにくくなってしまいます。

18歳~19歳の学生が利用できる奨学金

続いては、18歳~19歳の学生が利用できる奨学金を紹介します。

日本学生支援機構(JASSO)

日本学生支援機構(JASSO)は、学生向け奨学金事業を行う文部科学省所轄の独立行政法人です。

学校の成績や世帯年収などを基に審査して、条件をクリアすれば奨学金が給付されます。

日本学生支援機構が提供する奨学金は、以下4つのプランがあります。

日本学生支援機構の4つのプラン
  • 給付奨学金(返済不要)
  • 貸与奨学金(返済必要)
  • 海外留学のための給付奨学金(返済不要)
  • 海外留学のための貸与奨学金(返済必要)

給付型の奨学金なら返済が不要ですが、その分申請条件が厳しいです。

それぞれの申込条件をしっかりチェックして、自分に合う奨学金を選ぶようにしましょう。

大学や自治体の奨学金

奨学金は、進学先の大学が提供しているものや、都道府県・市区町村などの自治体が提供しているものもあります。

大学の奨学金は、入学試験で優秀な成績を収めた学生に対して、入学金や授業料を免除してくれます。

自治体の奨学金は、学生の保護者がその地域の住民であることなどが条件です。

すべての自治体が実施しているわけではなく制度内容も自治体によって様々なので、お住まいの地域に奨学金制度がないか調べてみると良いでしょう。

18歳~19歳の学生におすすめのカードローン

続いては、18歳~19歳の学生におすすめのカードローンを紹介します。

プロミス

プロミスは最大金利が年17.8%と他の消費者金融より低金利なので、大手消費者金融から低金利で借り入れを希望する学生におすすめです。

また、30日間無利息サービスが用意されているのも、収入の少ない学生にとってうれしいポイントです。

年齢制限も18歳以上となっているため、20歳未満の方でも利用することができます。

しかし、申し込み時の年齢が18歳、19歳の場合は収入証明書の提出が必要となり、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申し込みできません。

金利 年4.5~17.8%
借入限度額 500万円まで
申込条件 本人に安定した収入があること
年齢制限 18歳以上74歳以下

18歳~19歳の学生におすすめの学生ローン

最後は、18歳~19歳の学生におすすめの学生ローンを紹介します。

カレッヂ

1977年に、学生ローン専門店として設立されたのがカレッヂです。

長きにわたり学生の間で利用され続けている、信頼性の高い学生ローン会社となっています。

利用を開始するとカレッヂ専用の「カレッヂカード」が発行されて、全国のセブン銀行から借り入れができます。

利率も消費者金融のカードローンよりも低く設定されており、非常に優良な学生ローン会社です。

所在地 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-17-1 伊勢浪ビル305号
金利 年15.0~17.0%
借入限度額 1,000円~50万円
申込条件 高卒以上の大学生・短大生・予備校生・専門学校生/18歳・19歳の学生可

フレンド田(デン)

フレンド田(デン)は申し込み対象が高卒以上の大学生・短大生・専門学生となっており、18歳や19歳でも問題なく申し込めます。

申し込み方法はインターネット・来店・電話の3種類が用意されており、いずれの方法も全国に対応しているうえに最短即日で融資が受けられます。

金利も消費者金融のカードローンと比べて低金利なので、少しでもお得に利用したいと考える学生にはピッタリの学生ローンです。

所在地 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-2-1 大和ビル2階
金利 年12.0%~17.0%
借入限度額 最大50万円
申込条件 高卒以上の大学生、短大生、専門学生、予備校生/18歳・19歳の学生可

まとめ

今回は、19歳の学生でもお金を借りられる方法について解説しました。

2022年の成人年齢引き下げによって、18歳から親の同意なしでお金が借りられるようになりましたが、申込条件を20歳以上としている金融機関も多いです。

学生だと返済能力が低いのは事実なので、お金を借りる際は計画を立ててよく考えてから決めましょう。