カードローンで10万円だけ借りたい

「今すぐ10万円が必要」

貯金もなく、急遽このような状況になった時、カードローンを検討する人は多いでしょう。

カードローンの中には、申し込みから借り入れまで簡単かつ即日で融資を受けられるものが沢山あります。

本記事では、少額融資に向いているカードローンの種類や、メリット・デメリットなどを紹介します。

10万円借りたい!カードローンにはどんな選択肢がある?

カードローンで10万円を借りたい時、まずはどのカードローンを利用するのか決める必要があります。

カードローンには、大きく分けて銀行系大手消費者金融系中小の消費者金融系の3つがあり、それぞれ特徴が違うので注意が必要です。

以下では、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

1.銀行系カードローン

三菱UFJ銀行「バンクイック」や、三井住友銀行カードローン、みずほ銀行カードローンなどの銀行が展開しているカードローンの特徴を解説します。

メリット

金利が低い傾向にあるのが、銀行系カードローンの大きなメリットです。

銀行なら各種サービスともリンクしているので、メインバンクとして利用している銀行のカードローンを利用すると、金利面など優遇される場合があります。

また、今回は借入が10万円という前提がありますが、大金が必要になった時、消費者金融系カードローンだと総量規制によって借り入れできない可能性がある点に注意が必要です。

総量規制とは、貸金業者が年収の3分の1を超える金額を融資することを禁止するルールで、銀行は貸金業者ではないので総量規制は適用されません。

つまり、銀行系カードローンなら年収の3分の1を超える金額を融資してもらえる可能性があるのです。

デメリット

消費者金融系と比較して、銀行系カードローンは借り入れ条件が厳しく設定されている傾向があります。

銀行によっては「年収〇〇万円以上」といった、はっきりとした収入条件が提示されていることもあるので、注意が必要です。

また、カードローンは申込をすると全員が審査を受け、「きちんとした返済能力と経済能力があるのか」判断されます。

さらに、銀行系カードローンは、反社会的勢力との関わりがないかをチェックするため、審査の段階で警察庁のデータベースと照合する必要があり、審査に1営業日以上かかります。

審査に時間がかかる点も、銀行系カードローンのデメリットといえるでしょう。

2.大手消費者金融のカードローン

アイフルやアコム、プロミス、SMBCモビットなどCMや街でもよく見かけるような大手消費者金融のカードローンには、どのような特徴があるのでしょうか。

メリット

大手消費者金融系のカードローンは、借り入れ条件が満たしやすい点が非常に大きなメリットです。

基本的にはカードローンが提示する対象年齢に入っていて、安定した収入があれば申し込みできます。

大手消費者金融の中には、初めて利用する方を対象にした「無利息期間のサービス」を行っている会社もあり、一度きりの利用で返済の目途がついている場合などにおすすめです。

デメリット

上記でも記載しましたが、消費者金融系カードローンには、貸金業法が定めた総量規制というルールがあります。

クレジットカードのキャッシングや消費者金融系カードローンを対象に、借り入れのし過ぎを防ぐためのもので、年収の3分の1以上は借入ができない決まりです。

例えば年収300万円の人は、消費者金融で借り入れができるのは100万円までです。

今回は10万円を借りる話なので、総量規制の対象になる人は限られていますが、追加で借り入れをしたい人は注意しましょう。

また、大手消費者金融系カードローンは金利が高めに設定されています。

10万円借りたからといって10万円を返せば良いのではなく、10万円に加えて利息も払う必要があります。

利息とは、「お金を借りるために必要なお金」のようなもので、カードローンの利用者は毎月の返済時に利息も含めた金額を返済しているのです。

アイフルやアコムなどの大手消費者金融系カードローンは、最大金利が年18.0%に設定されています。

例えば、金利18%の消費者金融で10万円を30日間借りた時、10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円の利息が発生し、返済金額は10万1,479円になります。

利息の計算方法

借入残高×金利÷365日×借り入れ日数

小数点以下は切り捨てて、うるう年の時は365日を366日に変えて計算します。
※同じ金利でも実際の返済金額とは若干異なることがあります。

3.中小消費者金融のカードローン

フクホー、セントラル、アローなどの中小の消費者金融には、大手消費者金融とは違った特徴があります。

メリット

中小の消費者金融を利用するメリットは、大手の消費者金融で借りれなかった人でも審査に通る可能性があることです。

例えば過去に債務整理や自己破産をした情報は、信用情報に一定の期間登録され、登録されている間にカードローンへ申し込んだ場合、必ずチェックされて審査に落ちます。

ただし中小の消費者金融であれば、信用情報を確認したとしても、現在の返済能力を見て契約してくれる可能性もあるということです。

デメリット

大手消費者金融と同様に、金利が高めに設定されていることです。

また、会社によっては契約に来店が必須、返済方法が振込のみなど、利用する上で不便な点が多いケースもあります。

初めてカードローンを利用する人には、正直あまりおすすめできないのが本音でしょう。

さらに、あまりカードローンをよく知らない状況でよく分からない業者に申し込んでしまうと、相手が闇金の可能性もあります。

闇金は、法外な金利を要求されたり、危ない目に合うこともあるので、絶対に避けましょう。

闇金は「日本貸金業協会」に加盟していないので、申し込む前に必ず貸金業登録番号を確認するのがオススメです。

日本貸金業協会の検索ページ

日本貸金業協会の会員か確認する方法

協会員検索から検索が可能です。

都道府県からの検索、ワード検索や電話番号検索にも対応しています。

また、貸金業法により金利は最大でも年20%までと決まっているので、金利が年20%より高い場合ほぼ確実に闇金です。

金利が日割りになっていた場合は年利に直して計算し、年20%以上の法外な金利になっていないかチェックしましょう。

カードローンはどうやって選べば良いの?注目すべきポイント

銀行系カードローン・大手消費者金融系カードローン・中小の消費者金融系のメリットとデメリットを把握したら、次はカードローンを選ぶ上での基準についても注目しましょう。

1.金利(特に上限金利)

カードローンで注目すべきは、やはり金利です。

金利が低ければ低いだけ、利息も少なく抑えることができます。

一方で、ホームページなどで金利を確認すると「年3.0%~18.0%」のように数字に幅があり、自分が借りる時にどれくらい利息が発生するかわからない人もいるでしょう。

金利は申込後の審査によって決定しますが、初めて借りる人や少額の借入を希望している場合、上限金利が設定されることが多くなっています。

例えば金利が年3.0%~18.0%のカードローンで10万円借りたい時は、金利は年18.0%になる可能性が高いということです。

また、カードローンによってはどれくらいの借り入れ限度額で、どれくらいの金利になるのか目安を公開してくれているところもあります。

じぶん銀行カードローンの金利
※画像:じぶん銀行カードローン「借入金利」

2.毎月の返済金額

本当に返済していけるのか考えるためにも、毎月の返済金額が実際いくらになるのか、借りる前にシミュレーションしておく必要があります。

計算が苦手な人は、借入金額・金利・返済回数を入力すれば、自動で返済金額を計算してくれる「返済シミュレーション」を活用するのがオススメです。

カードローンの利用を考えている際はこちらのシステムをぜひ利用し、大まかな総額を把握しておきましょう。

消費者金融の返済シミュレーション例(※公式サイトにリンクしています)
アコム ご返済シミュレーション
アイフル ご返済シミュレーション
レイク ご返済シミュレーション
プロミス シミュレーション

3.利便性の高さ

カードローンによっては申込から融資までオンラインで完結し、周囲にバレることなく借入できるものがあります。

アプリ1つで申し込みから借り入れまで簡単にできるものもあり、手間を取りたくない人にはとても嬉しいポイントでしょう。

また、借り入れ方法も様々あり、メインは自分の銀行口座への振り込みと、自社・提携ATMから現金を引き出す方法です。

カードローンの中には、セブン銀行やローソン銀行などのコンビニATMから現金を引き出せるものもあり、自宅や職場の近くにコンビニがある人は非常に便利です。

コンビニATMを利用する際は手数料がかかることも多いですが、時間帯や銀行の利用頻度により手数料が無料になることもあるので、チェックしてみましょう。

4.融資までのスピード

急いでいる時は特に、申込から融資までどのくらいの時間がかかるのか調べておきましょう。

銀行系カードローンは金利が低くても即日融資はできず、消費者金融系カードローンは金利が高いですが、即日融資に対応している会社も多いです。

例えば、アコムは「最短30分融資も可能です!」レイクなら「最短25分融資!」と融資までの時間が書いてあるので、業者を選ぶ際の参考になります。

また、とにかく急いでいて早めに10万円を借りたい場合は、電話で問い合わせをした方がいいでしょう。

WEB申し込みが可能な業者であれば、WEBからの申し込み後に電話をして「早めに借り入れをしたい」と伝えると、優先的に審査をしてもらえる可能性もあります。

5.無利息期間

レイクやアコムなど、初めて利用する方を対象に「無利息期間サービス」を設けている消費者金融もあります。

無利息期間中に完済できる場合、10万円借りたら10万円を返済すれば良いので、パッと借りて早々に返せる目途がついている人には特におすすめです。

ただ、返済が無利息期間ギリギリになりそうな人は注意が必要です。

6.在籍確認の電話

カードローンの審査では主に「申込者に返済能力があるかどうか」を見ているので、在籍確認はとても重要です。

一方で、職場に電話がかかってくると周囲にカードローンの利用がバレてしまうのでは、という心配もあるでしょう。

在籍確認の電話では、カードローンという言葉は決して出さず、電話担当者の名字を使って電話をかけることがほとんどです。

たとえ不在にしていて「●●はおりません」と対応されたとしても、「在籍している」ということは証明されるため、在籍確認はすぐに終わります。

カードローンによっては、職場への電話ではなく職場に在籍していることを証明する書類を提出して、在籍確認とみなしてくれる業者もあります。

どうしても職場への電話は避けたい人は、申込をした後にコールセンターへ電話をかけて、書類にしてもらえないか相談してみましょう。

7.その他のサービス

カードローンを利用することで、カードローンとは全く異なるサービスがお得になる場合もあります。

例えば、楽天銀行カードローンを利用すると楽天スーパーポイントを最大3万円分獲得することが可能です。

また、オリックスクレジットの「ORIX MONEY」ではオリックスレンタカーが優待価格で利用できるなど、様々なサービスを展開しています。

カードローンを利用することで借り入れ以外のメリットを得られることもあるので、注目してみましょう。

カードローンを利用する際の流れ・審査について

カードローンを利用する際は、大まかに申込→審査→契約→借入のステップで進みます。

現在はWEBで申込から借入まですべて済ませることもでき、とても便利です。

  • STEP1
    申込
    スマホ、PC、郵送、電話などで申し込みます
  • STEP2
    仮審査
    申込内容をもとに仮審査が行われ、必要書類の提出を求められます
  • STEP3
    書類提出
    アプリやWEB、または郵送などで提出
  • STEP4
    本審査
    在籍確認の電話がかかってくる場合もあります
  • STEP5
    契約、借入
    審査に無事に通ると契約手続きをして借入可能です。銀行振込、ATMからの引き出しなどでお金を受け取ります。

少額融資でも審査はある?

結論から言うと、少額融資にも審査があります。

カードローンでは申込者の返済能力を確かめることが絶対だと法律で定められており、その確認をするために原則審査を実施するのです。

貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

引用:貸金業法 第十三条

また、審査の際に見られている内容としては、主に本人の属性(仕事・家族・住所等)、信用情報、他社からの借り入れ状況などがあります。

そして特に信用情報では、過去のクレジットカードの支払いや返済に延滞がないかや、ブラックリスト入りしていないかが、非常に重要になります。

一般的に10万円程度の少額融資だと、返済が不可能になるリスクが低いと判断され、審査が通りやすい傾向がありますが、信用情報に傷がついている(ブラックリストに入っている)と、審査に落ちる確率が高くなるため、気を付けましょう。

    10万円借りたい人におすすめのカードローン

    カードローンで10万円の借り入れをしたい場合、特におすすめの3つのカードローンを紹介します。

    1.無利息期間サービスがある「レイク」

    レイクの借り入れ限度額は最大500万円、金利が年4.5%〜18.0%です。

    レイクには初めて借り入れする人に向けて、全額が60日間無利息になるサービスと、借入額のうち5万円までが最大180日間無利息期間になるサービスがあります。

    10万円の借入であれば、60日間無利息になるサービスを利用して、期間内に全額完済するのが一番おすすめです。

    5万円を180日間無利息にして、もう半分の5万円を利息を付けて返済することも可能ですが、一括返済できるなら「60日間無利息サービス」を利用した方がお得です。

    2.金利が低い三菱UFJ銀行「バンクイック」

    金利が年1.8%〜14.6%で、借り入れ限度額が10〜500万円なのがバンクイックです。

    消費者金融系カードローンで10万円を借りた場合、18%前後の金利になることを踏まえると、嬉しい金利です。

    バンクイックは、消費者金融系には抵抗がある方や、三菱UFJ銀行に口座がある人などにおすすめです。

    バンクイックは年齢が20歳以上65歳未満で、国内に住んでいる安定した収入がある方、外国籍の方は永住許可を受けていることが借り入れ条件になります。

    なお、保証会社はアコム株式会社です。

    3.全体的にサービスが充実した「アイフル」

    アイフルは金利が年3.0%〜18.0%、借り入れ限度額が最大800万円で、多種多様なカードローン商品があるのが特徴的です。

    そして、スマホアプリからの借り入れもでき利便性がとても高いため、高い頻度で融資をしたいときや、数万円のちょっとした融資を希望している人にとっては、非常にありがたいシステムとなっているでしょう。

    更に、アイフルは提携ATMが多いことも特徴で、全国各地にある提携ATMから手軽に借り入れ・返済ができます。

    引用:アイフル 提携ATM一覧

    また、アイフルにも最大30日間利息0円になるサービスがあるので、10万円を30日で返せる目途がついている人はぜひアイフルを利用してみましょう

    カードローンを利用する際の注意点

    それでは、最後にカードローンを利用する上での注意点を把握しましょう。

    1.利息が発生する

    利息は、借入期間が長引くほど膨らみます。

    たとえ借入額が10万円だとしても、返済しないでいると利息がどんどん上乗せされてしまい、将来的には利息だけで10万円以上になる可能性もあるのです。

    返済期間は短めに、計画的に利用しましょう。

    2.返済が遅れると信用情報が傷つく

    カードローン業界でいうと10万円は少額かもしれませんが、「お金を借りている」ことに変わりはありません。

    1日でも返済日を忘れたり、返済を先延ばしにすると信用情報に遅延や滞納が記録されてしまいます。

    信用情報に一度傷がつくと消えるまで最低5年はかかるので、例え10万円だろうと5万円だろうと返済は忘れずに行いましょう。

    3.必要以上の金額を借りない

    10万円の借り入れをしようと申し込んだものの、もっと多い金額を借り入れしたくなったり、せっかくだからと10万円より多い金額を希望したりすることもあるでしょう。

    一方で、高額融資を希望すれば金利は低くなるかもしれませんが、返済期間が長くなれば結果的に利息も増えてしまいます。

    また、借り入れ希望額を高額にすると、それだけ審査のハードルも高くなります。

    審査に落ちたら信用情報に記録され、別の業者に申し込んだとしても審査に響くことがあるため、借り入れ希望額は必要最低限を記入しましょう。

    10万円の借り入れなら大手消費者金融系カードローンの無利息期間を有効活用

    少額だからこそ、カードローンで10万円の借り入れをする場合、以下のチェックポイントをしっかり踏まえることで有効的な利用ができます。

    10万円を借入する際のチェックポイント
    • カードローンの種類・内容が自分に合っているか
    • 上限金利について
    • バレたくない人は在籍確認が書類提出で可能か

    10万円は、カードローンで借りる時には「少額」扱いです。

    ただ、少額の融資でも必ず審査はあり、申込者に返済能力があるか、安定した収入があるのかが確認されます。

    そのため、申込内容には嘘のない情報を入力し、無利息期間サービスなどを利用して返済が滞りなく終わるようにしましょう。

    また一般的に、銀行系カードローンは金利が低く、消費者金融系カードローンは即日融資で無利息期間等のお得な制度があるものも多くなっています。

    借りたい状況に応じて、どのカードローンがいいのか考えましょう。

    加えて、少額融資を希望する際は上限金利の適用が多いため、予め上限金利を必ず確認することをおすすめします。

    そして、仮に10万円という少額だとしてもお金を借りていることに変わりはないため、カードローンを利用していることを周りにバレたくない人は、在籍確認の電話を回避できるかどうか等も相談してみましょう。