
高齢者とは、主に65歳以上の方のこと指します。
年金や仕事で収入を得ていても、生活のちょっとしたことでお金が足りなくなることもあるでしょう。
そんなときに頼れるのが、少額でも借入できるカードローンです。
ただ、65歳を過ぎてもカードローンを利用できるのか気になる人に向けて、年齢制限などについて解説していきます。
カードローンの利用を考えている高齢者の方へ
65歳以上の人がカードローンを使いたいと思ったとき、どこに申し込めばいいのかわからず、不安になったことはありませんか。
実は名前をよく聞く有名なカードローンは、65歳でも申し込みができるところが多く、中には80歳まで申し込みできるケースもあります。
つまり、高齢者であってもカードローンの利用はできるのです。
年齢や収入面から、審査に落ちるかもと思ってしまうところですが、大手でも申し込み条件を満たしていれば融資を受けられる可能性はあります。
また、大手カードローンは申し込みの条件がハッキリと公表されているので、どこに申し込むか選びやすいでしょう。
ただ、そうはいっても高齢者がカードローンに申し込む際は、色々なことに気を付けなければなりません。
そこで、カードローンへ申し込む前に確認が必要なところを確認しておきましょう。
高齢者の方がカードローン利用前に確認しておきたい5つのこと
高齢者の方がカードローンに申し込むあたり、利用前に確認しておくべき5つのことを挙げておきます。
年齢の上限
今の自分の年齢が、申込条件に記載されている年齢の範囲内かどうか確認しましょう。
例えば73歳の方が申し込み条件69歳以下のカードローンに申し込んでしまうと、条件に当てはまっていないので審査落ちとなっていまいます。
画像引用:セントラル
また、上記画像のように、中小企業のカードローンでの申込条件(貸付対象者)が20歳以上と上限年齢を設定していないところもあります。
上限年齢がないと、75歳の自分でも希望があるんじゃないか?と思うところです。
ただ、高齢者の場合どうしても30代や40代の方と比べて返済期間を長く設けることはできないため、安定した収入や継続的な収入が重視される傾向にあります。
また、上限年齢が分からないため、審査に落ちた原因が年齢なのか収入なのか分析しづらいデメリットもあります。
事前に上限年齢が示されているカードローンの方が、年齢による不安を持たずに済むのでオススメです。
【重要】利用を開始してから上限年齢が過ぎたとき
例えば自身の年齢が66歳で、69歳まで申し込めるカードローンの利用を開始したとします。
そして利用している間に70歳の誕生日を迎えた場合、それ以降の借り入れはできず返済のみとなるのです。
ただし、カードローンの利用可能な上限年齢に到達したときは、契約期限が更新されずに契約満了日で解約することになります。アイフルでは、お取引期間中に満70歳になられた時点で新たな融資が停止すると定められています。一括返済する必要はありませんが、以後は追加借入れなしにアイフルを利用していくことになります。
申し込みをするときは、年齢に加えて何歳までカードローンを使いたいか、計画を立てておくといいでしょう。
対応エリア
年齢面の条件をクリアしていたとしても、そのカードローンの営業エリアが特定の地域限定の場合、利用できない可能性があるのです。
例えば大手消費者金融は全国対応ですが、地銀の多くは地方に住んでいる・勤務している人に申し込み者を絞っています。
それを知らずに申し込んでしまうと、審査落ちとなってしまうので必ず確認しましょう。
怪しくはないか
携帯に「年金で100万円借りられる!」「年金受給者にもすぐ融資」などのメッセージが届いたとしても、聞いたこともない業者へすぐに申し込むのは危ないのでやめましょう。
記載されている条件は良くても、闇金だった場合いざ借りると法外な金利を要求されたり、無理な取り立てをされたりすることもあります。
名前の知らない業者から借りたいと思ったときは、必ず貸金業として登録されているかを確認しましょう。
貸金業として登録されているかどうかは、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を使うのがオススメです。
トラブルを未然に防ぐために、名前を聞いたことのある大手カードローンを選ぶのも確実な方法です。
年金受給者でも申し込みできるか
高齢者の方は、年金のみで申し込みができるのか、それとも年金とは別に定期的な収入が必要なのかが非常に重要です。
カードローンによって収入の条件は異なるので、借りたいカードローンの申し込み条件は必ず確認しましょう。
例えばアコムでは年金だけでは申し込みできませんが、年金の他に収入減があれば申し込みができます。
ホームページ上では、「初めての方」「商品説明」「Q&A」のどれかに記載されていることが多いので、チェックしてください。
使い方に不安はないか
インターネットやアプリでの操作がメインだった場合、不安になる人もいるでしょう。
オンラインでの操作が不慣れな人は、特に下記のことを確認しておきましょう。
- 借入はATMか銀行口座振り込みをしてもらえるのか
- 返済はATMか銀行口座引き落としにしてもらえるのか
- ATMで使えるカードはもらえるのか
借入や返済のために外出をするのが難しくなる可能性があるときは、銀行口座への振込と引落に対応しているカードローンを選びましょう。
カードローンの主な年齢制限
では、ここで大手消費者金融・大手銀行・地方銀行・中小消費者金融の、カードローンへの申し込み可能な年齢を一覧で見ていきましょう。
申し込み時の年齢を65歳と仮定して、80歳以内まで申し込みできるところをピックアップしてみました。
65歳から80歳まで申し込めるカードローン一覧
カードローン先 | 上限年齢 |
アイフル | 69歳まで |
秋田銀行カードローン | 69歳以下 |
青森銀行カードローン | 75歳未満 |
アコム | 69歳以下 |
足利銀行カードローン | 75歳未満 |
アルク | 年齢の上限なし |
アロー | 66歳以上不可 |
岩手銀行カードローン | 75歳未満 |
auじぶん銀行カードローン | 70歳未満 |
エイワ | 79歳まで |
SMBCモビット | 74歳以下 |
北九州銀行カードローン | 68様まで |
京都銀行カードローン | 70歳未満 |
群馬銀行カードローン | 75歳未満 |
常陽銀行カードローン | 75歳未満 |
十六銀行カードローン | 74歳以下 |
セゾンかんたん安心カードローン | 80歳まで |
セブン銀行カードローン | 70歳未満 |
セントラル | 年齢上限の記載なし |
但馬銀行カードローン | 74歳以下 |
鳥取銀行カードローン | 72歳以下 |
七十七銀行カードローン | 69歳まで |
福岡銀行カードローン | 69歳以下 |
フクホー | 年齢上限の記載なし |
フタバ | 70歳以下 |
プロミス | 69歳以下 |
ベルーナノーティス | 80歳まで |
PayPay銀行カードローン | 70歳未満 |
北海道銀行カードローン | 75歳未満 |
みずほ銀行カードローン | 66歳未満 |
三井住友銀行カードローン | 69歳以下 |
宮崎銀行カードローン | 75歳未満 |
山口銀行カードローン | 68歳まで |
ライフティ | 69歳まで |
レイク | 70歳まで |
りそな銀行カードローン | 66歳未満 |
※歳あとの表記は公式に準ずる
一覧を見ると、地方銀行は70歳以上でも申し込めるところが多いのが分かります。
一方で、地方銀行は住居の場所や勤務地など条件面が厳しい場合もあるので、地銀へ申し込む場合は必ず条件を確認しましょう。
セゾンかんたん安心カードローンとベルーナノーティスは80歳まで申し込めるので、年齢が特に気になる方はこちらの2社から選ぶのが良さそうです。
年金受給者がカードローンを利用するとき
年金だけで暮らしている場合もカードローンを利用できるのか、気になる人はいるでしょう。
実は年金は働いて収入を得る賃金とは違うため、安定的で継続な収入とは見なさないカードローンが多くなっています。
では、年金だけで生活している方がカードローンを利用するには、どうしたらいいのでしょうか。
お金を借りるという視点から、選択肢3つを紹介していきます。
年金だけでも借りられるカードローンを探して申し込む
三菱UFJ銀行バンクイックは、年金のみの収入でも申し込みができるとQ&Aで公表しています。
ただし、バンクイックは上限年齢が65歳未満なので、年金をもらっており、申し込み時の年齢が65歳未満であることが条件です。
バンクイックだと年齢的に申し込みができない方は、80歳まで申し込みが可能なベルーナノーティスを候補に入れても良いでしょう。
ただ、チラシやハガキで案内がきた名前も知らないカードローンは、避けた方が無難です。
地域の社会福祉協議会へ相談
年金を担保にして貸し付けを行っていた「年金担保貸付制度」は、令和4年3月に廃止となってしまいました。
代わりの案として挙げられるのは、地域の自立相談支援機関への相談か、一定の審査要件を満たした場合により受けられる生活福祉資金貸付制度です。
この場合は、都道府県の社会福祉協議会で相談できるので利用してみましょう。
貸付の種類
- 総合支援金
- 福祉資金
- 教育支援資金
- 不動産担保型生活資金
リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、自宅を担保に生活資金を借りる方法です。
自宅の築年数や状態により借入できる金額は異なりますが、借入を行った後でも持ち家に住み続けられるメリットがあります。
借入を行った本人が亡くなったときは、残金を一括返済するか、担保だった自宅を不動産として売却することで完済となります。
残された家をどうするか揉めることもこともあるので、考えようによっては後腐れのない方法と言えるでしょう。
お金を借りたいけどカードローンは厳しそうな高齢者の方にとって、住まいも借入も確保することができるので、候補に入れておくと良いでしょう。
デメリットは、利用中に自宅や土地の価格が下がってしまったときに、融資額や金利の見直しが行われる点です。
高齢者がカードローンを利用するときに取っておきたい4つの対策
65歳以上でカードローンに申し込む場合、収入がないと不利になります。
年金しか収入はないけれど、どうしてもカードローンをどうしても利用したいときは、申し込み前に下記の4つの対策を取っておきましょう。
他ローンやリボ払いを完済しておく
カーローンや住宅ローンといったローン全般やリボ払いなど、まだ完済できていないものはできるだけ完済しておきましょう。
返済があるままカードローンに申し込むと、収入に対して返済額が占める割合が高くなり、審査に落ちてしまう可能性が高くなってしまいます。
また、日ごろから支払いの遅れがないように心がけましょう。
高齢者用のカードローンを選ぶ
カードローンのなかには商品がいくつか分かれていて、高齢者(シニア・シルバー)プランのカードローンを用意しているところもあります。
その場合、迷わず高齢者用カードローンに申し込みましょう。
対象者が75歳未満など年齢の上限が高く、年金受給者であることを前提に審査を行ってくれるので有利です。
最低限の借入額を希望する
どうせ借りるなら多めの金額を希望したいところですが、大きな借入は難しいと考えておきましょう。
カードローン側も貸したら必ず返して欲しいため、返済できないかもしれないリスクは負いません。
そのため、少ない金額であるほど返済が見込まれ、有利になるともいえます。
返済計画を持つ
借りるまでは良かったが、いざ借りてみるて返済ができないと、利用停止や一括返済などの措置が取られることもあります。
そうなると生活が厳しくなってしまうので、いくら借入して、毎月いくら返済できるのかをしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
65歳を過ぎると、まだまだ働ける元気がある人もだんだんと減っていきます。
年金のほかに収入を得るのは難しい人も多いので、お金がどうしても必要なときにカードローンが利用できるのは非常に安心できるでしょう。
カードローンの他にも、リバースモーゲージや生活福祉資金貸付制度など選択肢はいくつかあります。
今の自分の状況を考えて、どれを利用するか決めましょう。
また、申込をするときは慎重にを忘れずに!