勤続年数が短くても利用できるカードローンはある?

カードローンへ申し込む際、必ずチェックされるのが仕事に関する情報です。

職種や業種、年収はもちろん勤続年数の長さも確認されます。

そして、勤続年数が短いと「この収入が長く続くか分からない」と判断されて、審査に落ちてしまうケースがあります。

では、勤続年数が短いと本当にカードローンの審査に通らないのでしょうか?

また、勤続年数が短いと言っても、具体的にどれくらいの期間で落ちやすくなるのかも気になるところでしょう。

そこで本記事では、勤続年数の短さがカードローン審査に与える影響について解説します。

勤続年数が短いと不安に感じている方に向けて、おすすめのカードローンも3つ紹介するので、ぜひ最後までお付き合いください。

勤続年数が短くてもお金は借りられる?

まず、勤続年数が短くてもお金を借りられる可能性はあります。

そもそも、各カードローン会社には申込条件がありますが、その中に「勤続年数が○○年以上」と明確に設定しているところはほとんどありません。

そのため、勤続年数が短くても問題なく申し込めますし、当然、審査に通る可能性だってあります。

ただ、申し込めたとしても勤続年数の短さがネックとなって、審査に落ちる可能性は十分にあります。

なぜなら、カードローン会社では勤続年数の長さで、収入の安定性を判断しているからです。

勤続年数で安定した収入の有無をチェックしている

例えば、今の会社で働き始めて1か月だと、まだ仕事に慣れておらず数か月後には辞めている可能性があると判断されます。

反対に勤続年数が3年や5年など長い人だと、数か月後・数年後でも同じ会社で働き続ける可能性が高いと考えられるのです。

このように、カードローン会社では中長期的にみて返済能力をチェックするため、勤続年数で把握しようとします。

雇用形態に不安がある方はさらに要注意

勤続年数が短くても、雇用形態が公務員や正規雇用であれば、早期退職の不安が軽減されて審査に通りやすいでしょう。

反対に、アルバイト・パート・契約社員・派遣社員といった非正規雇用の場合は、正規雇用と比べて退職やリストラが発生しやすくなっています。

そのため、非正規雇用でなおかつ勤続年数が短いと、審査に通るのは非常に難しくなります。

他の審査項目に少しでも不安を抱えている方は、最低でも1年程度は働いてから申し込む方が良いでしょう。

勤続年数が短くても申し込みできるカードローン

仮に勤続年数が短くても、その他の審査項目に大きな問題がなければ融資してもらえる可能性はあります。

とはいえ、どのカードローンでも確実に審査通過とはならないので、利用するカードローンは慎重に選びましょう。

もし、どのカードローンを利用すべきか迷っている場合は、次の3つのカードローンがおすすめです。

アイフル

1つ目におすすめするカードローンは、「アイフル」です。

審査スピードが最短25分と業界トップクラスのアイフルは、銀行の傘下に属していない珍しい消費者金融となっています。

独自の審査基準を設けているため、他のカードローンで他社利用の返済に関して遅延や延滞もないのに、審査落ちした理由が分からない方の受け皿になってくれる可能性があります。

また、勤務先への電話による在籍確認は行わず、書類のみで在籍確認を実施するので、在籍確認に不安がある方でも利用しやすいでしょう。

金利 年3.0%~18.0%
審査時間 最短25分
融資までの時間 最短25分
借入限度額 最大800万円
在籍確認の有無 あり
在籍確認の方法 書類
カードレス対応
郵送物の有無 なし
借入方法
  • アイフルATM
  • 提携ATM
  • 店頭窓口
  • 銀行振込

アコム

2つ目におすすめするカードローンは、「アコム」です。

他のカードローンの審査通過利率が30%程度となっている中、アコムは42%(*)と他社より高めの通過率となっています。
*参考:アコム「2023年3月期 第2四半期決算|14. ローン事業新規申込数、新客数及び新規貸付率」

勤続年数が多少短くても、他に大きな問題がなければ審査に通る可能性は十分にあるでしょう。

また、在籍確認の方法が電話ではなく書類である点も、対応に不安を抱えている方には選びやすいポイントのひとつです。

金利 年3.0%~18.0%
審査時間 最短30分
融資までの時間 最短30分
借入限度額 最大800万円
在籍確認の有無 あり
在籍確認の方法 原則書類
カードレス対応 ×
郵送物の有無 △(申し込み方法次第でなしになる)
借入方法
  • アコムATM
  • 提携ATM
  • インターネット
  • 銀行振込
  • 口座振替

SMBCモビット「WEB完結申込」

3つ目におすすめするカードローンは、「SMBCモビット」です。

アルバイトやパートなど非正規雇用として働いている人に加えて、他のカードローンだと申し込み対象外になりやすい自営業の方も融資の対象となっています。

また、簡易審査なら結果が10秒で表示されるので、今すぐに借入可能か知りたい方にピッタリのカードローンでしょう。

在籍確認の方法は、WEB完結申込なら書類でOKとなっているのも特徴です。

その他の申し込み方法だと電話による在籍確認になるので、書類で在籍確認を終わらせたい人は注意しましょう。

金利 年3.0%~18.0%
審査時間 10秒簡易審査
融資までの時間 最短即日
借入限度額 最大800万円
在籍確認の有無 あり
在籍確認の方法 書類(Web申込のみ)
カードレス対応
郵送物の有無 なし(Web申込のみ)
借入方法
  • 提携ATM
  • 銀行振込

勤続年数が短い人の注意点

勤続年数が短い人でも、カードローンを選べば審査に通る可能性があることが分かりました。

ただ、勤続年数の短さなどの不安を抱えている方がやりがちなNG行動や、勤続年数が短いからこその注意点がいくつかあります。

ここでは、それらについて詳しく見ていきましょう。

勤続年数、他社の借入額の嘘はNG

勤続年数が短いからといって、前職の勤続年数もプラスして申告するのはNGです。

嘘をついても、審査のタイミングでバレる可能性が高くなっています。

そして、嘘がバレたら「この人は信用できない」と判断されて審査落ちとなります。

もちろん、転職前の勤務先を書いても、在籍確認でバレるのでやめましょう。

また、他社からの借入額も、信用情報機関と呼ばれる場所で一括管理されているので、嘘をついてもバレてしまいます。

嘘がバレて信用をなくすくらいなら、最初から正直に申告して信頼を得るようにした方がいいでしょう。

大きい額は借りられない

勤続年数が短くても、その他に問題がなければ審査に通る可能性は十分にあります。

しかし、希望額より少ない金額しか融資してもらえない可能性も高いです。

少しでも多く借り入れたい場合は、まずは少ない金額から借り入れて、しっかり返済して実績を作ってから増枠を申請しましょう。

勤続年数が短い人が気になること

勤続年数が短いと、カードローンを利用する際に何かと気になる点があるでしょう。

この項目では、勤続年数に不安を抱える方が感じる疑問についてお答えします。

在籍期間が短い会社に電話されちゃうの?

アコムやアイフルは、原則として電話による在籍確認がありません。

一方で、その他のカードローンは大半が電話による在籍確認を実施しています。

また、原則として書類による在籍確認を行っているカードローンでも、審査状況によっては電話をかけてくる可能性があります。

極端な話、勤続期間が10年だったとしても、必要であれば職場に電話連絡してくるでしょう。

職場への電話に不安がある場合の対処法

在籍確認の電話が不安な人は、申し込みの直後にローン会社へ連絡して、書類で在籍確認をしてもらいたい旨を伝えてください。

もし、書類での在籍確認が難しい場合は、自分が確実に電話に出られる日時を指定するのがオススメです。

その上で、電話に出る可能性がある同僚に「クレジットカード会社から審査の電話がかかってくる」と伝えておけば安心でしょう。

ちなみに、在籍確認の電話では申込者本人だと確認できるまで、会社名やカードローン名は口にしません。

担当者の個人名で電話をかけてくるだけなので、電話を他の人が受け取ってもカードローンの在籍確認とは分からない可能性が高いです。

申し込みした本人が心配しすぎていることも考えられるので、神経質になりすぎないのもポイントと言えます。

勤続年数が1年未満の人は年収ってどう書けばいいの?

勤続年数が1年未満だと、年収が分からずどう書けばよいのか悩むものです。

その場合は、見込み年収を算出してみましょう。

見込み年収は、1月1日以降の収入を足して働いた月数で割り、その金額に12をかければ算出可能です。

例えば、入社3か月の人の見込み年収を計算して例を挙げてみます。

4月 5月 6月
給与 21万円 21万円 23万円

まずは3か月の平均給与を算出します。

計算式は「(21万円+21万円+23万円)÷3=21万6,666円」です。

この21万6,666円に12をかければ、見込み年収が算出できます。

この場合の見込み年収は、「21万6,666円×12=259万9,992円」です。

もしボーナスのある会社に勤めているなら、ボーナスもプラスした金額が見込み年収となるので、その金額をカードローン申込時に申告してください。

勤続年数が心配ならキャッシングもアリ

勤続年数に不安があり、カードローンの申し込みに抵抗を感じているなら、クレジットカードに付帯されたキャッシング機能を利用するというのも方法です。

クレジットカードには、買物に使える「ショッピング利用枠」と現金を借りられる「キャッシング利用枠」が設けられている場合があります。

このキャッシング利用枠内であれば、クレジットカードを使って全国の銀行やコンビニのATMを通して現金を借りられるのです。

そして、すでにキャッシング枠付帯のクレジットカードを持っているなら、あらためて審査を受ける必要がないので、すぐにお金を借りられます。

または、欲しいものはあるけどお金が無いなら、「ショッピングローン」「クレジットカードの分割払い」といった方法で解決するのもありでしょう。

クレジットカードの分割払いなら、勤続年数に関係なく利用できるので、いま利用できる方法の中で解決策を見つけてみてください。

まとめ

今回は、勤続年数が短い方でもカードローンに申し込めるのか解説しました。

確かに、カードローンでは勤続年数の長さで安定した収入の有無をチェックしています。

そのため、勤続年数が短いと審査で不利になるのは事実です。

しかし、勤続年数が短くても働いて安定した収入があるなら、申し込めるカードローンは多くあります。

そして、他社からの借入状況など、その他の審査項目に問題がなければ、融資してもらえる可能性は十分にあるでしょう。

審査に通っても、大きな額の借入が見込めない可能性こそあるものの、それでも申し込んでみる価値はあります。

限度額に関しては、長く利用して、しっかり返済していけば、実績ができて上げてもらえるでしょう。