
SMBCモビットなどのカードローンを利用する際、気になることと言えば金利です。
どのカードローンでも、最低金利と最大金利は公開されていますが、実際に何パーセントの金利になるかは審査を受けてみないと分かりません。
では、SMBCモビットの金利の決まり方はどうなっているのでしょうか。
決まり方さえ分かれば、申し込む前に金利が何パーセントくらいになるのか予測が立てられます。
そこで本記事では、SMBCモビットの金利の決まり方について解説します。
SMBCモビットを利用する際、少しでも金利を下げてもらう方法についても解説するので、利用を検討している人はぜひ本記事を読んでください。
SMBCモビットの金利はどれくらい?
SMBCモビットの金利は、年3.0~18.0%です。
この金利幅の中から、利用者の属性や借入上限額に合わせて最適な金利が決まります。
ちなみに、この金利幅は他の消費者金融と比較しても平均的です。
【消費者金融系カードローンの金利一覧】
金融機関 | 金利 |
プロミス | 年4.5~17.8% |
アコム | 年3.0~18.0% |
アイフル | 年3.0~18.0% |
SMBCモビット | 年3.0~18.0% |
レイク | 年4.5~18.0% |
一般的には、消費者金融は銀行系カードローンより審査が優しい分、金利が高めに設定されていると言われています。
そのため、銀行系カードローンの金利と比較すると消費者金融の金利は高い設定です。
【銀行系カードローンの金利一覧】
金融機関 | 金利 |
りそな銀行「りそなカードローン」 | 年3.5~13.5% |
ソニー銀行カードローン | 年2.5~13.8% |
イオン銀行カードローン | 年3.8~13.8% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0~14.0% |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9~14.5% |
三井住友銀行 カードローン | 年1.5~14.5% |
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 年1.8~14.6% |
住信SBIネット銀行カードローン | 年1.59~14.79% |
auじぶん銀行カードローン | 年1.38~17.4% |
オリックス銀行カードローン | 年1.7~17.8% |
東京スター銀行 スターカードローンα | 年1.5~14.6% |
千葉銀行 | 年1.4~14.8% |
消費者金融系の上限金利が年18%程度なのに対して、銀行系は14%前後のところが多くなっています。
初めて利用する場合は過去の返済実績がないため、最大金利が適用される可能性が高いため、低金利で契約したい人は注意しましょう。
SMBCモビットの金利の決まり方
SMBCモビットを初めて利用する場合、最大金利が適用される可能性が高くなっています。
ただ、個人の属性や審査の結果次第では、最大金利より低い金利になる可能性はゼロではありません。
では、具体的にどんな要素をチェックされるのか紹介します。
1.利用者の返済能力
1つ目のチェック項目は、利用者の返済能力です。
カードローンでは、貸したお金を毎月安定して返してくれる人を求めています。
例えば年収300万円の人が10万円を借りた場合、問題なく完済できそうですが、すでに他社で100万円の借入があるとさらに追加で返済するのは難しいでしょう。
年収が高くても借入が多い人よりも、年収がそこそこで借入が少ない人の方が信用があると見られる可能性は高いのです。
そのほか職業も関係しており、公務員や大企業勤めの方は離職率が低く、返済能力があると判断されやすい傾向にあります。
2.利用限度額
2つ目のチェック項目は、利用限度額です。
まず、SMBCモビットは借入額によって金利が決まるわけではなく、借入希望額や属性などをもとに決定されます。
一方で、利用限度額の高さも審査項目に含まれているため、利用限度額が金利の決定に影響しているのは間違いありません。
では、利用限度額が高いと金利はどうなるのでしょうか。
一般的に、利用限度額が高い方が金利は低く、利用限度額が低いと金利は高めに設定されます。
参考までに、三井住友銀行カードローンの利用限度額に対する適用金利を紹介します。
利用限度額 | 借入利率 |
100万円以下 | 年12.0~14.5% |
100万円超 200万円以下 | 年10.0~12.0% |
200万円超 300万円以下 | 年8.0~10.0% |
300万円超 400万円以下 | 年7.0~8.0% |
400万円超 500万円以下 | 年6.0~7.0% |
500万円超 600万円以下 | 年5.0~6.0% |
600万円超 700万円以下 | 年4.5~5.0% |
700万円超 800万円以下 | 年1.5~4.5% |
このように、利用限度額が高いほど金利が低くなっていくのです。
SMBCモビットでは、このような設定が公開されているわけではないものの、少なからず利用限度額による影響はあると考えられます。
ちなみに、100万円以上の契約は、法律によって上限金利が年15%と決められています。
SMBCモビットは最大金利が年18.0%なので、利用限度額を100万円にするだけでも最大金利を確実に回避できるわけです。
3.返済履歴に問題がないか
3つ目のチェック項目は、返済履歴に問題がないかどうかです。
例えば知り合いに1万円を貸す際、過去に返済してくれた実績がある人と初めて貸す人では、どちらの方が安心してお金を貸せますか?
多くの方は、過去に返済してくれた実績がある人の方が安心でしょう。
カードローンも基本的には同じで、過去にSMBCモビットの利用履歴があり、返済に問題がない人が高評価となります。
その場合は、金利が低めに設定してもらえる可能性があります。
もちろん利用履歴があっても延滞や滞納をしていたら、審査に通らないと思ってもいいでしょう。
SMBCモビットで金利を下げる方法
続いては、SMBCモビットで金利を下げる方法について解説します。
実績を増やす
1つ目のSMBCモビットで金利を下げる方法は、実績を増やすことです。
最初は高い金利に設定されたとしても、SMBCモビットを長くかつ滞りなく返済を続けていけば、次第に信頼度が上がります。
そして、SMBCモビット側からしても、ちゃんと返済してくれる利用者を他社に奪われたくないため、実績がある人に対しては金利の引き下げを検討してくれるのです。
もし、初めて申し込んだ時の金利が最大金利でも、諦めず使い続けてみるといいでしょう。
誠実に返済を続けていれば、いずれ金利引き下げに対応してくれるはずです。
増枠する
2つ目のSMBCモビットで金利を下げる方法は、増枠することです。
適用金利は、利用限度額の影響も受けて決まります。
そして、利用限度額が高ければ高いほど、金利は低めに設定されるため、増枠すれば利用限度額が高くなって金利が下がる可能性があるのです。
ちなみに、貸金業法では元金に対する金利上限を以下のように定めています。
元金 | 金利上限 |
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
100万円以上の借入なら、どんなに高くても年15%になります。
また、SMBCモビットから増枠の案内が届くケースもあり、それの場合は「この人は優良な利用者だ」と判断されているので増枠できる可能性が高いです。
金利を下げたい人や借入枠を大きくしたい人は、増枠案内が届いたら積極的に申し込みをしましょう。
他社の借入をSMBCモビットでまとめる
3つ目のSMBCモビットで金利を下げる方法は、他社の借入をSMBCモビットでまとめることです。
SMBCモビットにおまとめローンというサービスこそないものの、他社からの借入をまとめれば利用額の増額に繋がります。
前述の通り利用額が増えれば金利は低くなるので、他社からの借入をまとめるだけで金利を下げられる可能性があります。
ただ、総量規制に引っかかるとまとめることができないので、注意しましょう。
SMBCモビットの金利を下げてもらうよう交渉はできる?
SMBCモビットで、金利の引き下げを交渉することは可能です。
ただ、あくまでも交渉ができるだけで、必ず金利を引き下げてもらえるわけではありません。
もし、交渉による金利引き下げを実現したいなら、ポイントは次の2つです。
- 半年以上利用してから交渉する
- 絶対に延滞しない
まず、金利は利用実績で決まる部分もあるため、長く使い続けた方が有利になります。
半年より早い利用期間で交渉してもあまり意味がないので、悪印象を与えないためにも最低でも半年以上は利用してから交渉しましょう。
もちろん、半年の間に延滞などをすれば評価は下がって、どんなに交渉しても引き下げの希望は通りません。
また、限度額いっぱいの借入を繰り返していると、「この人は相当お金に困っているのでは?」と疑われて評価が下がる可能性があります。
半年間は、限度額の8割程度の金額を借り入れの目安としておきましょう。
限度額に対して余裕を持った借り入れと返済を何度か繰り返していれば、交渉次第で金利の引き下げが実現するかもしれません。
SMBCモビットの利息はどう計算される?
SMBCモビットで金利引き下げの交渉が上手くいったとしても、決して支払額が少なくなるわけでありません。
低金利で借りられるのと、返済額が低いかどうかは別問題なのです。
では、なぜ別問題と言えるのか、その理由を知るために、まずは利息の計算方法を理解しておきましょう。
借入額×金利÷365(日)×利用日数=利息
ここで注目すべきは、利用日数です。
簡単に言ってしまうと、金利が低くても利用日数が長いと利息は高くなります。
実際に、利用日数によって利息にどれくらいの差が出るのか、計算してみましょう。
今回は10万円を年18.0%の金利で1年借りた場合と、年15%の金利で2年借りた場合の利息を見ていきます。
- 【金利年18.0%、利用日数1年】 10万円×0.18÷365×365=1万8,000円
- 【金利年15.0%、利用日数2年】 10万円×0.15÷365×730=3万円
このように、金利15.0%で2年間借り入れた方が利息は高くなりました。
もちろん同じ利用日数なら、金利が年15%の方が利息は安くなります。
- 【金利年15.0%、利用日数1年】 10万円×0.15÷365×365=1万5,000円
金利にばかり気を取られて利用日数が増えてしまうと、結局利息が増えてしまうので金利を引き下げた意味がありません。
カードローンの総返済額は、金利と利用日数の両方が重要であることを覚えておきましょう。