プロミスの借り入れを滞納するとどうなる?

大手消費者金融のプロミスは、無担保・無保証人で借り入れすることができ、お金が必要なとき非常に有効です。

また、金利が他の消費者金融と比較して低く、人気のカードローンの1つとなっています。

ただ、カードローンは気軽に借り入れがしやすい反面、金利が高いというデメリットもあります。

金利が高いと返済が難しくなって、滞納してしまうかも…と心配な人も多いでしょう。

そこで今回は、プロミスの返済を滞納したらどうなるのか、分かりやすく解説します。

まずはプロミスのスペックを把握しよう

プロミスの無担保・無保証人で借り入れできるカードローンは、「フリーキャッシング」「目的ローン」の2種類があります。

フリーキャッシング

フリーキャッシングの融資額は最大500万円で、他カードローンと比較して低めですが、一般的な利用には十分な金額となっています。

申し込みから契約までオンラインで完結でき、最短即日融資にも対応しているので、お金がすぐに必要な方には極めて利便性が高いと言えるでしょう。

また、アプリを活用することで本人確認が手早く済ませられる点も、大きな特徴です。

金利は年4.5%〜17.8%で、初回借り入れ時には30日間の無利息サービスがある点も見逃せません。

30日間無利息にするには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。

借り入れ条件は18歳以上74歳以下で安定した収入がある方となっていて、主婦・学生・パート・アルバイトの方でも収入が安定していれば申し込みが可能です。

また、申し込み時の年齢が18歳、19歳の場合は収入証明書の提出が必要となり、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)もしくは収入が年金のみの方申し込みできません

返済スケジュールは、5日・15日・25日・末日から選択できます。※三井住友銀行、ジャパンネット銀行以外からの口座振替による返済を希望する場合は、毎月5日が返済日になります。

目的ローン

プロミスの目的ローンは借り入れ限度額が最大300万円となっており、他カードローンと比較するとかなり低くなっています。

一方で金利は年6.3%~16.5%と、フリーキャッシングよりも低金利です。

借り入れ条件は年齢が20歳以上74歳以下で、安定した収入のある方になっています。

こちらもフリーキャッシングと同様に、アルバイトやパートで安定した収入があれば申込が可能です。

返済方法は、毎月6日に自身が指定した口座からの自動引落のみです。

プロミスの返済を滞納・遅延しそうな時はどうすればいい?

カードローンで借りたお金は、返済しなければいけません。

ただ、様々な事情で支払いに間に合わないこともあるでしょう。

その場合、なにもせずにただ支払日に返済滞納をしてしまうと、長期的な滞納につながる可能性があります

滞納しそうなときは、必ずプロミスのフリーコールに電話をしましょう

返済が難しいことを相談すれば、サポートしてくれる可能性は十分にあります。

また、支払日に返済をしないと信用情報に記録が残りますが、事前に相談をすれば遅延とは見なされない可能性があります。

返済日をずらしてもらうなどの対応をしてもらい、できる限り毎月の返済をキープするよう心がけましょう

返済日を変更したい場合、フリーキャッシングなら自動契約機で変更可能です。

インターネット経由なら、会員サービスの「ご返済日変更申込」から申し込みできます。

プロミスの返済を滞納するとどうなる?

プロミスで返済ができない場合は、以下のようなリスクが発生します。

遅延損害金が発生

返済を滞納すると、まずは遅延損害金が発生します

これは、プロミスに返済が遅れる旨を相談していても支払う必要があり、遅延損害金は年20%という極めて高い利率になっています。

本来の返済額に加えて遅延損害金も支払わなければいけなくなるため、返済額が増えてしまうのです。

また、滞納したらすぐに一括返済が要求されるわけではありません

1~2ヶ月程度の滞納なら一括返済は免れる可能性が高く、早めに対応すれば遅延損害金の支払いだけで済むでしょう

プロミスも融資したお金を回収しなければならないので、遅延損害金の支払いができない場合も、確実に返済できるプランを組んでくれるはずです。

ただし、分割払いが通用するのはあくまでプロミスが許容できる範囲内で遅延した場合です。

3ヶ月以上滞納すると一括請求される可能性が高い

多くの場合、カードローンは2ヶ月か3ヶ月の滞納で一括請求をする傾向にあります

一括請求をされると、基本的に分割での支払いは認められず、全額を一気に返済するしかありません。

また、短い期間であっても繰り返し滞納していると、貸し倒れの可能性が高いと判断されて、比較的早いタイミングで一括請求されるケースもあるので、注意しましょう。

一括請求が払えないときの対処法

一括請求されても、そんなお金手元にないし払えない…という時は、任意整理をするのがオススメです。

任意整理とは債務整理のひとつで、利息のカットや返済期間の延長などができます

弁護士や司法書士に依頼することでも任意整理の手続きは可能ですが、自分で行うことも可能です。

ただ、任意整理をすると5年間はブラックリストに入り、ローンへの新規申し込みやクレジットカードの利用ができなくなるため、注意しましょう。

返済滞納で裁判が発生するリスクも!返済を滞納したときの裁判までの流れ

電話→郵便→訪問の順に督促

プロミスに返済できないまま放置すると、数日後か早ければ翌日には督促の電話または郵便が届きます。

督促を一切受けないケースは、まずありません。

また、電話や郵便で督促をしても一切の反応がない場合は、自宅を訪問するケースもあります。

職場を訪問することはまずありませんが、自宅への訪問も徹底的に無視した場合は、最後の手段として職場を訪問する可能性もあるでしょう

ちなみに、カードローンの借り入れを時効にするためには、最低でも5年間に渡って一切に督促を受けないことが条件になります。

したがって、督促が必ず来るプロミスではカードローンの時効を迎えることがほとんどありません。

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債権回収会社に債権譲渡されることも

プロミスへの返済を滞納していると、アビリオ債権回収株式会社という債権回収会社にプロミスが債権を譲渡する可能性もあります。

債権が債権回収会社に譲渡された場合、内容証明で債権譲渡通知書がプロミスから郵送され、その後はアビリオ債権回収株式会社から督促が来るようになります。

債権回収会社に債権が譲渡されても、無理やりの返済を要求されることはありませんが、債権回収専門の会社なので債権譲渡前よりも頻繁に督促が来る可能性はあるでしょう。

督促を無視していると裁判が

電話・郵便・訪問による督促を無視し続けていると、督促をしている側が「貸金返還請求訴訟」という法的措置による裁判を起こす危険も出てきます。

裁判には出席して訴訟を起こした側と交渉をしないと、経済的に無理な状態であっても全額返済を請求される危険があるので、絶対に出席しましょう

経済能力がないのに一括返済しなければならなくなった場合、強制執行によって差し押さえを受ける危険も出てきます。

差し押さえを受けると、銀行の口座残高や給与が強制的に返済へ充てられるため、注意しましょう。

財産が差し押さえられたらどうなる?

裁判によって財産が差し押さえられると、裁判所から差押命令書が送られ、給与・預貯金・不動産などを自由に使えなくなります

給与が差し押さえられる場合は、会社に差押命令書が届き、手取りの4分の1が返済に回され、残りの4分の3は生活費など自分のために使うことが可能です。

さらに給与が高額だと、給料残高が33万円になるまでの額が返済に充てられるので、人によってはかなりの額になるでしょう。

預貯金などの現金は66万円まで残りますが、自宅にあるタンス預金などのへそくりも含めてほぼ全て返済に回されます

また、不動産や動産は競売によって金銭に換えられたり、マイホームが差し押さえられて立ち退きをしないといけなくなったりします。

このように、差し押さえは生活に大きな影響があるので、家族や友人、会社や近所の人たちにもバレる危険が出てきます

強制執行を受けるとブラックリストに

長期滞納などによって、差し押さえのような強制執行を受けると、ブラックリストに入ってしまいます

ブラックリストに入ると5年~10年はカードローンの新規契約に加えて、クレジットカードの新規発行と利用も不可能になります。

生活が非常に不便になってしまうので、ブラックリストにはできるだけ入らないよう気をつけましょう。

プロミスは分割払いで和解できる可能性も!

「裁判」という響きを恐れたり、どうせ出席しても無駄だと考えたりする方もいます。

ただ、プロミスは裁判を起こした後も分割での返済に応じてくれる可能性が高いので、交渉をするためにも弁護士へ依頼するようにしましょう。

また裁判で和解すると、将来的に発生したはずの遅延損害金を支払う必要がなくなります

それまでの遅延損害金はなくならず支払う必要がある点には注意が必要ですが、総支払額を抑えるためにも早めに和解を目指すのがオススメです。

このように、裁判は出なかったらマイナスなことしかありませんが、出るとプラスのことばかりが発生することを忘れないようにしましょう。

滞納した返済はどうすればいい?滞納しないための対策

プロミスのカードローンの返済ができない場合、何らかの対応をしましょう。

ある程度まとまった金額を用意するとなると、まず思いつくのが別の金融機関からの借り入れになります。

他のカードローンを利用する

プロミスなど消費者金融カードローンの借り入れを長期滞納してしまうと、信用情報に記録が残るので、他のカードローンの新規契約は難しくなります

滞納の記録が信用情報から消えるのは、契約終了から5年後です。

契約終了とは、完済して退会したことを指すため、退会するまでは半永久的に記録が残ってしまいます。

銀行のカードローンはもちろん、大手消費者金融との新規契約もかなり難しいので、他カードローンから借りたお金で滞納分を返済することは期待しない方が良いでしょう

闇金

消費者金融カードローンからの借り入れを返済するために、闇金から借り入れをするのは絶対に避けましょう

闇金は消費者金融カードローンよりも遥かに高い違法金利でお金を貸していることが多く、バックに大企業や銀行がついているわけでもありません。

また、貸金業協会に登録してもいない違法な団体であることから、非常に危険です。

借り換え

まだ滞納していないけどそろそろ返済が難しいかも…という場合、おすすめなのが「借り換え」になります。

借り換えとは、高金利の借り入れを低金利のローンに借り換えることです。

プロミスの借り入れ額と同じ額を低金利のローンから借りて、そのお金でプロミスの借り入れを完済し、翌月以降は低金利のローンに返済をしていく仕組みとなっています。

借り換え先には「普通のカードローン」「借り換え専用ローン」の2種類があり、どちらも借り換えは可能です。

ただ、普通の消費者金融カードローンには総量規制といって、年収の3分の1以上の借り入れは自動で審査落ちする決まりがあります。

一方で借り換え専用ローンなら、総量規制に縛られることなく借り入れが可能ですが、返済専用なので追加で借り入れができない点に注意しましょう。

また、複数の借り入れがある人は「おまとめローン」を利用するのもオススメです。

返済ができない場合は、借り換え(おまとめ)ローンがおすすめ

プロミスの返済に困った場合、借り換えローンやおまとめローンを活用して、低金利のローンに乗り換える方法があります。

プロミスにもおまとめローンがあるので、他の借り換え(おまとめ)ローンと比較しながら見てみましょう。

借り換えローンの有無 金利(年率) 限度額 申込条件
プロミス あり(おまとめローン) 6.3%~17.8% 300万円 ・20歳以上65歳以下で本人に安定した収入のある方
・主婦、学生、パート、アルバイトの方で安定した収入がある
イオン アシストプラン あり(普通のローンを借り換えローンとして利用可能) 3.8%~13.5% 10万円以上700万円以内 ・日本国籍か永住権のある外国籍
・20歳以上60歳未満
・年金受給者、学生、無職、専業主婦(夫)の方は利用不可
・イオン銀行口座に普通預金口座を開設している
・前年度年収が200万円以上で安定かつ継続的な収入
・保証会社オリックス・クレジット(株)の保証を受けられる
東京スター銀行 あり(おまとめローン) 9.8%・12.5%・14.6% 1,000万円 ・20歳以上65歳未満の方
・正社員、契約社員、派遣社員の方
・年収200万円以上
・株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスの保証が受けられる
楽天カードローン あり(普通のローンを借り換えローンとして利用可能) 1.9%~14.6% 800万円 ・20歳以上62歳以下
・パート、アルバイト、専業主婦は60歳以下
・日本国籍か永住権や特別永住権を持っている外国籍
・勤めていて毎月安定して継続的な定期収入があるか、専業主婦
・楽天カード株式会社か株式会社セディナの保証を受けられる

銀行の借り換え(おまとめ)ローンはどれもプロミスよりも金利が低くなっていますが、年収の指定などの条件があり、一定額以上を安定して稼いでいる人以外利用できません。

その点、楽天銀行カードローンを借り換え(おまとめ)ローンとして活用する場合は、借り入れ条件が厳しくないので、審査が心配な方におすすめです。

プロミスの滞納を防ぐために心がけるべきこと

プロミスの借り入れへの返済を滞納すると、多くのリスクが発生します。

滞納しないためには、どのようなことを心がけるべきか紹介します。

借り入れのし過ぎを防ぐ

プロミスに限らず借り入れが高額になるほど、支払う利息も大きくなって返済が困難になります

返済額が多すぎて滞納しそうな人は、借り入れ額そのものを見直す必要があるでしょう。

自分にとってその借り入れは本当に必要なのか、もっと少額の借り入れで抑えられるのではないか、よく考えた上で借り入れ希望額を決定し、借り入れ総額をできるだけ抑えましょう。

複数からの借り入れを避ける

返済できない原因として、返済スケジュールが管理できていないことがよく挙げられます。

複数のカードローンから借り入れをすると、業者によって返済日や返済額が異なり、うっかりミスが発生しやすいためです。

また、1つのカードローンから長く借り入れをして、しっかり返済してくれるという評価がつけば、金利の引き下げや限度額の引き上げなどを行ってもらえる可能性があります。

可能な限り、借り入れは1つのカードローンに絞った方がメリットは多いでしょう。

生活費の出費を見直す

基本的なことですが、返済にあたって口座残高に返済額が残っていないのは、収入に対して日々の生活でお金を使いすぎているということです。

その月になにか大きな出費が必要だった場合を除き、普段からお金がない状態が続いているのであれば、出費の見直しが必要かもしれません

日々の出費を改めて考え直し、切り崩せるところは積極的に切り崩して、毎月の生活で返済残高をしっかり口座に残せるように意識して過ごしましょう。

滞納しそうなときは、コールセンターへ電話して相談しよう!

多くの人が借り入れできて、目的や重視するポイントに合わせて商品を選べるのがプロミスです。

借り入れのしやすさと、他のカードローンよりも金利が低い点がプロミスのメリットですが、返済を滞納すればさまざまなリスクが発生します。

返済を滞納すると自宅に電話や郵便などで督促が届き、それを無視すれば自宅に督促の訪問が来ます。

目安として滞納から2ヶ月が経過すると、一括請求の要求が来たり、訴訟を起こされて裁判所に出席する必要が出てきたりするので、注意しましょう。