主婦も組めるローンはどれ?

結婚していてパートナーが働いていても、お金が必要になるシチュエーションは数多くあります。

主婦の方の中でも、専業主婦ではなくアルバイト・パート・派遣社員・正社員などの兼業主婦の方も多いでしょう。

そこで今回は、主婦の方それぞれの状況に合わせたローンを紹介していきます。

まず申し込みの前にチェックするポイント

ローンの申し込みをする際にまず調べることと言えば、借り入れ限度額と金利ではないでしょうか。

しかし、正社員で収入も十分にあるならまだしも、アルバイトや派遣社員の方なら、まず注目すべきは「借り入れ条件」です。

借り入れ条件には、どのような人物が借り入れできるか記載されています。

主に年齢条件に加えて住むところ・職業・収入などの条件や、パートや専業主婦(夫)が借り入れできるかどうかが記載されていることがあります。

いくら借り入れ限度額や金利などの条件が良くても、借り入れ条件を満たせなくては借り入れできません

借り入れ条件を満たしていないのに申し込みをしたら、審査に落ちてしまうことに加えて、信用情報にも審査に落ちたことが記録されます

そして、審査に落ちたからとすぐに他のローンに申し込みをすると、それだけお金に困っているなら返済が難しいのでは?と、審査通過のハードルが上がってしまうのです。

そんな悪循環を避けるためにも、申し込みをする前に必ず借り入れ条件をチェックしましょう。

ローンにはどんなものがある?

ひとくちにローンと言っても、さまざまな種類のローンがあります。

住宅ローン・学資ローン・自動車ローンのような大口の契約が前提のものもあれば、カードローンやフリーローンのように数万円~数十万円の借り入れのものもあります。

連帯保証人・担保が必要なローン

まずローンの大きな違いとして念頭に置いておくべきなのは、連帯保証人・担保が必要なものとそうでないものがあることです。

連帯保証人とは、ローン利用者が返済できなくなったとき代わりに返済をする人物のことで、担保は利用者が返済できない場合に融資をする側に提供できる価値のあるものを指します。

学資ローンやブライダルローンなどは連帯保証人が必要になることが多く、住宅ローンは不動産、自動車ローンは購入する自動車を担保にすることがあります。

住宅ローンのような極めて高額な借り入れをする場合は、連帯保証人・担保の両方が必要になるケースもあります

連帯保証人・担保が不要なローン

そして、連帯保証人・担保の両方が不要なのが、カードローンやフリーローンです。

どちらも基本的な意味は同じで、借り入れした金額の使い道がほぼ自由なローンのことを指します。

ただし、担保や連帯保証人が不要な代わりに、利用者が返済不可能な状況になったとき代位弁済をしてくれる保証会社が存在します

代位弁済をすると自分で借金を返す必要はなくなりますが、事故情報が信用情報に記載されてブラックリストに入った状態になってしまいます。

ブラックリストに入ると5年から10年の間はカードローンの申し込み・借り入れやクレジットカードの発行・利用が不可能になるので、気をつけましょう。

個人事業主向けローン

主婦の方の中には、自分の時間を有効に使うために個人事業主として働いている人もいるでしょう。

ただ、個人事業主は収入が不安定と見なされがちで、アルバイトやパートと比較して審査に落ちやすい傾向にあります。

また、フリーローンやカードローンで借り入れした金額の使い道は、「事業用途は不可」と明記されていることがほとんどです。

そのため、個人事業主はローンの借り入れにおいて、正社員などに比べて不利な状況にあると言えます。

そんな個人事業主に特化したローンが、個人事業主向けローンです。

借り入れした金額を事業用途に用いることもできるので、個人事業主の方たちにとっては非常に高い利便性を持っています。

銀行のローンと消費者金融のカードローンの違い

カードローンには大きく分けて、銀行が提供しているものと、消費者金融が提供しているものの2つがあります。

それぞれ違いがあるので、把握しておきましょう。

銀行のカードローン

銀行が提供しているローンは、金利が低い傾向にあります

金利が低いと利息を抑えることができるので、非常に重要です。

また、借り入れが周囲に知られても、銀行なら社会的ダメージが少なくなる可能性もあります。

一方で、銀行のローンは借り入れ条件を満たすハードルが消費者金融より高いため、申し込みの前に必ず確認しておくのがオススメです。

場合によっては収入の指定があり、アルバイトやパートの方は借り入れ不可能なこともあるため、注意しましょう。

消費者金融のカードローン

消費者金融は、貸金業法が定めた総量規制というルールを遵守する必要があります。

総量規制とは、消費者金融からの借り入れが年収の3分の1以上になってはいけないという法律で、3分の1以上を希望しても自動で審査に落ちてしまう可能性があるのです。

また、他の消費者金融の借り入れ額を全て含めた額も年収の3分の1以上になってはいけないので、注意しましょう。

ただし、消費者金融のローンには総量規制対象外の例外があります。

それが「除外貸付け」「例外貸付け」になります。

〈総量規制の除外貸付けの例〉

  • 不動産購入のための融資
  • 自動車購入における自動車担保の融資
  • 高額療養費の融資
  • 有価証券を担保にする融資
  • 居宅以外の不動産を担保にする融資
  • 売却予定不動産の売却代金によって返済する融資

〈総量規制の例外貸付けの例〉

  • 利用者が一方的に有利になる借り換え
  • 借り入れ残高を段階的に減少させるのが目的の借り換え
  • 利用者や親族が緊急に必要と認められる医療費支払い目的の融資
  • 10万円以下、3ヶ月以内の完済などが条件で社会通念上で緊急に必要とされる費用を支払うための融資
  • 個人事業主への返済能力を超えない範囲の融資
  • 新規の事業を営む個人事業主への返済能力を超えない範囲の融資
  • 確実に借り入れ可能だと確認できて1ヶ月以内で完済できるのが条件の、預金取扱金融機関から融資を受けるまでのつなぎ資金に関わる融資

住宅ローン・マイカーローンは総量規制の「除外貸付け」になり、おまとめ(借り換え)ローンは「例外貸付け」に当てはまります。

また、消費者金融のカードローンは銀行に比べると審査が通りやすく、借り入れ条件が満たしやすくなっています

即日融資に対応していることも多く、すぐに確実にお金が欲しい場合は消費者金融の利用は非常に有効でしょう。

ただし、消費者金融は金利が高い傾向にあるので、借りすぎには注意が必要です。

全主婦共通!周囲にバレにくいローンがおすすめ!

専業主婦と兼業主婦、両方に共通しているのが「できれば誰にも知られずに借り入れしたい」という思いです。

お金が必要になったからといって必ずパートナーの理解を得られるとは限りませんし、個人的に誰にも知られずに借り入れをしたいと思っても不思議ではありません。

そこでおすすめなのが、ローンカードなしで利用できるカードレス対応のカードローンです。

例えば、SMBCモビットのWEB完結申込はオンラインで申し込みから契約まで完結でき、スマホやPCから振込申請をして借り入れをするシステムです。

さらに、審査の際に職場へかかってくる在籍確認の電話をカットできます。

在籍確認の電話は申し込み者が正直に今の職場について記入しているのか、前職や辞めた職場のことを書いていないかを調べ、融資のし過ぎを防ぐためのものです。

ほとんどのカードローンでは在籍確認の電話を避けることはできませんが、SMBCモビットでWEB完結申込を選べば書類提出のみで在籍確認を済ませることができます。

SMBCモビットの特徴

SMBCモビットは借り入れ限度額が最大800万円、金利が年3.0%〜18.0%の消費者金融カードローンです。

借り入れ条件は、20歳以上74歳以下の安定した収入のある方です。収入が年金のみの方は申し込みできません。

アルバイト・パート・個人事業主の方は、借り入れ可能となっています。

加えて、事業用途に借り入れすることもできるので、個人事業主の方は事業に役立てることもできます。

〈WEB完結申し込みの条件〉

  • 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行のどれかの口座を本人名義で持っている方
  • 全国健康保険協会発行の保険証(社会保険証)を持っているか組合保険証を持っている方

在籍確認の電話をカットできるカードローン

SMBCモビットのWEB完結申込は在籍確認の電話がないことを明言していますが、それ以外にも在籍確認の電話をカットできるカードローンがあります。

例えば、アコムやセブン銀行カードローンは職場にかかる在籍確認の電話をカットできます

アコムは借り入れ限度額が最大800万円で金利が年3.0%〜18.0%、借り入れ条件は20歳以上の安定して継続的な収入がある方となっています。

セブン銀行のカードローンは、借り入れ限度額が最大300万円で金利は年12.0%~15.0%です。

借り入れ条件はセブン銀行口座を開設している20歳以上70歳未満で、外国籍の方は永住者である必要があります。

数万円程度の借入を希望していてセブン銀行口座がある人なら、セブン銀行のカードローンを利用するのが良いでしょう。

他にも、申し込んだ直後に在籍確認を電話以外の方法で行ってほしいと相談すれば、在籍確認の電話がなくなる可能性があるカードローンもあります。

専業主婦でも利用できるカードローンを紹介!

ローンの借り入れ条件には多くの場合、「安定して継続的な収入のある方」などの文面があります。

融資をする側はお金を回収する必要があるので、申し込み者に収入を安定して得る手段がないと、お金を貸し出しすることができません。

つまり、一部のサービスを除いて、基本的に専業主婦の方がローンを利用することはできません

一方で、カードローンの中には専業主婦の方にも融資を行っているケースもあるので、どんな方法があるのかをしっかりチェックしておく必要があります。

専業主婦の方が借り入れするには「配偶者貸付」が重要

ローンのシステムを理解すると、収入のない専業主婦の方が利用するのは無理に思えるかもしれません。

しかし、ローンには「配偶者貸付」というものがあります。

まずは申し込み者と申し込み者のパートナーの年収を合計した金額を算出し、次にその算出した金額を3分の1にします。

この合算年収の3分の1までなら、専業主婦でも借り入れできるのが配偶者貸付です。

配偶者貸付は総量規制の例外貸付にあたるローンで、審査も行われるため必ず借り入れできるわけではありません。

ただ、専業主婦の人は配偶者貸付以外で、消費者金融から借り入れするのは無理とみて良いでしょう。

専業主婦向けカードローン5選

1.ベルーナノーティスのレディースローン

借り入れ限度額が最大300万円、金利が年4.5%~18.0%なのがベルーナノーティスのレディースローンになります。

借り入れ条件は20歳から80歳までの安定した収入の持ち主で、年齢条件の上限が非常に高いのが特徴です。

配偶者貸付を行っているので、パートナーに収入があれば利用できる可能性があります。

2.イオン銀行のカードローン

専業主婦(夫)の場合は借り入れ限度額が最大50万円となり、金利は年3.8%~13.8%です。

借り入れ条件は日本国内に居住しているか永住許可のある外国籍の方で、年齢が20歳以上65歳未満の方になります。

保証会社のイオンクレジットサービス㈱、またはオリックス・クレジット㈱の保証を受けられることも、借り入れ条件の一つです。

3.横浜銀行カードローン

横浜銀行カードローンの借り入れ限度額は、最大1,000万円です。

金利は年1.5%〜14.6%で、借り入れ限度額が100万円以下なら金利は年14.6%で統一されています。

借り入れ条件は20歳以上69歳以下の方で配偶者に安定した収入があり、神奈川県・東京都・群馬県の一部地域に住んでいる方に限定されています。

保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社です。

4.PayPay銀行カードローン

借り入れ限度額は最大1,000万円で、金利は年1.59%〜18.0%です。

借り入れ条件は20歳以上70歳未満の方で配偶者に収入があり、PayPay銀行の普通預金口座を開設している方になっています。

また、保証会社SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられることも重要です。

5.セブン銀行カードローン

借り入れ限度額が10万円・30万円・50万円・70万円・100万円のどれかで、金利は限度額が70万円以上なら年14.0%、70万円未満なら年15.0%になります。

借り入れ条件は、セブン銀行口座を持つ20歳以上満70歳未満で保証会社のアコム株式会社の保証を受けられるというものです。

外国籍の方は、永住者である必要があります。

個人事業主になるのも有効な手!

専業主婦の方でも借り入れできるカードローンはありますが、どうしても選択肢が少なくなるのが現実です。

そこで、少しでも選択肢の幅を広げるために重要なのが、在宅ワークなどをして個人事業主になることです。

個人事業主になれば収入自体は少なくても継続的な収入があると扱われますし、個人事業主向けのカードローンを利用することもできるようになります。

アルバイトやパートは難しくとも、在宅での作業やメルカリでの販売などで毎月少しでも収入を得ている状態と、収入が0の状態には大きな違いがあります。

ただし、個人事業主の方は審査面で評価が低い場合があるので、心配な方はローンへ申し込む前に個人事業主でも大丈夫か問い合わせておきましょう。

正社員・アルバイト・パートの場合は?

専業主婦の場合は申し込みをするカードローンの選別が必要ですが、正社員・アルバイト・パートの方の場合は選択肢が非常に多くなります。

それぞれの主婦の方が、どんなローンの利用ができるのかをチェックしましょう。

正社員の主婦が借り入れできるローン

共働きで自分自身も正社員として働いている場合、消費者金融・銀行どちらのカードローンも問題なく利用できます

銀行カードローンの中には、「年収200万円以上」など収入の足切りラインを具体的に指定してくるものもありますが、正社員の方ならクリアしやすいでしょう。

また、正社員で勤続年数が長い人は住宅ローンも利用できる可能性があります

住宅ローンの審査に通る上で重要なのは、安定して継続的な収入がこれからも続く可能性が高いことなので、雇用形態に加えて勤続年数もチェックされることを覚えておきましょう。

住宅ローンも審査に落ちると信用情報にしっかり記録されるので、確実に審査に通りたい方は、転職・就職してすぐに申し込みをするのは避けるのがオススメです。

アルバイト・パート・派遣社員の主婦が借り入れできるローン

主婦業と並行してアルバイト・パート・派遣社員として働いている方でも、消費者金融のカードローンには問題なく申し込みができます

また、銀行のカードローンも十分に射程圏内です

借り入れ条件で年収が指定されるタイプの銀行カードローンは難しいかもしれませんが、カスタマーサービスなどで借り入れができそうか相談をしてみるのも良いでしょう。

なお、住宅ローンも利用できる可能性があります

住宅ローンの審査でチェックされる項目
引用:令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書

住宅ローンの審査で最も重視される項目は「返済時の年齢」で、雇用形態は上から11番目となっています。

雇用形態以上に重視されている点に問題がなければ、契約できる可能性は高いと言えるでしょう。

ちなみに、住宅ローンと自動車ローンは「例外貸付け」に分類されるので総量規制の対象にもなりません。

主婦が審査に通るコツをチェック!

主婦の中には専業主婦をしている方も働いている方もいますが、どちらにも共通する審査に通りやすくなるコツと、働いている主婦の方が押さえておくべきコツがあります。

把握しておけば自分がどれくらい審査に通りやすいかの目安になるので、覚えておきましょう。

専業主婦・働いている主婦 共通の審査に通るコツ

1.信用情報を良質にしておく

審査において参考にされるのが、これまでのクレジットカードやカードローンの借り入れ歴と支払い(返済)歴を記録した信用情報です。

信用情報には、期日に間に合って返済できたかどうかが、他社であっても関係なくデータが記録されています。

融資をする側が知りたいのは、「この人にお金を貸したらちゃんと返してもらえるのか?」ということです。

毎月のクレジットカードの支払いや、すでに借り入れしているカードローンの返済をしっかりと行っていないと、審査でマイナスに働くことを覚えておきましょう。

2.他社からの借り入れ残高を少なくする

消費者金融は総量規制によって、他社からの借り入れ額も含めた金額が年収の3分の1以上になると借り入れできなくなります

そのため、総量規制の対象から遠い方が審査においてはプラスに働きます。

一方で、銀行ローンに申し込みをする場合でも借り入れ総額は少ないに越したことはありません

審査に通る可能性を少しでも上げるには、申し込みをするに前に借り入れ残高を減らしておき、希望額もできるだけ少なく抑えましょう。

3.事故情報が記録されないようにする

自己破産や代位弁済といった債務整理をすると、信用情報に事故情報が記録されてブラックリストに入ってしまいます

ブラックリストに入ると、5年~10年間はカードローンの利用も契約も不可能になり、申し込みをしても自動で審査に落ちてしまいます。

また債務整理は、ローンの借り入れ以外にもクレジットカードの利用額が高額すぎたり、キャッシングからの借り入れ額が膨らみ過ぎた場合も起こり得ます。

常に自分が支払いできる範囲内の利用をするように、心がけましょう

働いている主婦が住宅ローンなどの審査に通るコツ

非常に高額な借り入れになる住宅ローンや自動車ローンの借り入れをするにも、押さえておくべき審査通過のコツがあります。

1.勤続年数を長くする

大企業に勤めたばかりの方よりも、中小企業に長年勤めている方が評価されるケースもあります。

それだけ勤続年数はしっかりと収入を得られて、返済も続けられる評価ポイントになります。

2.収入が大きく変化した時は申し込みを控える

転職・退職などの影響で、前年度から収入が大きく減ることもあるでしょう。

その場合、審査をする側は経済面・返済面で安定性がないと判断する危険があります。

収入が減ったばかりのタイミングで申し込むと、さっそくお金に困ったと判断される可能性もあるので、原則として控えるようにしましょう。

専業主婦対応のローンはあるが、少しでも収入がある方が審査にはプラス!

主婦がローンへ申し込みをする上で重要なのが、収入があるかどうかです。

「配偶者貸付」という形で、パートナーに収入があれば借り入れできるローンもありますが、本人名義で借り入れをするならアルバイトやパートをしているだけでも選択肢が大きく増えます

中には、専業主婦の方でも借り入れできるカードローンもたしかにあります。

ただしその場合、借り入れ限度額が通常に比べて大きく下がることがほとんどです。

専業主婦の方が借り入れできるのは大きなメリットですが、仕事をしていれば使えるローンに制限がかかることはほとんどありません。

アルバイトやパート、個人事業主など少し工夫すれば利用可能なローンが多くなるので、使いたい特定のローンがある人や利用額を増やしたい人は仕事を始めるのがオススメです。