
賃貸に引っ越す場合、引っ越しで掛かる費用は様々なものが発生しており、引っ越し費用がどれくらいかかるのか予測を立てるのは難しいところです。
本記事では、賃貸を借りる時の出費の相場や種類などを、場合別のシミュレーション等も用いて解説します。
また、少しでも安く賃貸を借りる方法や、費用の足しにおすすめなカードローンについても解説するので、これから賃貸を借りようとしている方は参考にしてみてください。
賃貸の家を借りる時は何にお金がかかるの?
まずは、賃貸で部屋を借りる時にかかるお金について解説します。
敷金
敷金とは、賃貸を借りる時に家主に預けておく保証金です。
賃料の不払いや原状回復費用の未払いなどに備えて預けるお金なので、部屋を汚したり損傷させたりした時には敷金から修繕費用が差し引かれます。
関西ではその意味のままに「保証金」と呼ばれ、敷金の金額は、家賃1~2か月分が目安です。
契約を終えて部屋を引き渡す時に修繕費として使われて、残ったお金は手元に戻ってきます。
そして、契約によっては敷金がなかったり、ペットを飼う場合は敷金が1か月分プラスされたりします。
賃貸を借りる際には、敷金についての契約内容によく注意しましょう。
礼金
礼金とは、言葉の通り家主に対するお礼という意味で支払うお金です。
お礼金として支払っているため、部屋を引き払ってもお金が戻ってくることはありません。
関西では「敷引(しきびき)」と呼ばれ、金額は家賃の1~2か月分が目安です。
ただし、近年では礼金なしの賃貸物件が増えており、その場合はお金を支払う必要はありません。
前家賃
前家賃とは、入居する月の家賃を前払いで支払うことを指します。
例えば、4月に契約して5月から住む場合は、5月分の家賃を先に支払っておくのです。
また、月の途中から住み始めた場合は、その月の日割り家賃に加えて翌月の家賃を支払うことになります。
金額は家賃の1か月分が目安です。
仲介手数料
仲介手数料とは、賃貸物件を紹介してくれた不動産会社に支払うお金です。
金額は家賃の0.5か月分~1か月分+消費税が目安となっており、法律上では家賃の1か月分までと決められています。
業者によっては、仲介手数料を半額や無しにしてくれる場合もあります。
火災保険料
火災保険とは、火災事故だけでなく水漏れなどのトラブルに備えて加入する損害保険です。
火災保険料は、損害保険会社に支払われます。
金額は一人暮らしなら1.5万円、夫婦や家族なら2万円程度が目安となっています。
保証料
保証料とは、保証料とは、保証会社へ加入するときに支払うお金です。
保証会社は、万が一家賃を払えなくなった時に、立て替えて支払いをしてくれます。
連帯保証人がいれば不要になるケースもあり、物件によって加入の有無が変わるので、かけるお金を減らしたい場合は注意しましょう。
金額は家賃1か月分が目安です。
鍵交換費用
鍵交換費用とは、部屋の鍵を交換する時にかかるお金です。
次に住む人と鍵が同じだと防犯上のリスクがあるので、鍵交換費用の支払いは必須で求められるケースが多くなっています。
金額は、鍵穴と鍵の交換で1万円~2万円が目安です。
引っ越し業者への費用
引っ越し業者への費用とは、引っ越し業者に新居まで荷物を運んでもらう時にかかるお金です。
荷物の量や時期、新居までの距離によって料金は異なります。
【繁忙期(2~4月)】
単身 (荷物小) |
単身 (荷物大) |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
全平均 | 53,610円 | 77,644円 | 101,377円 | 126,183円 | 160,128円 | 209,093円 |
~15km未満 | 43,345円 | 60,345円 | 80,102円 | 101,686円 | 124,868円 | 147,640円 |
~50km未満 | 48,185円 | 64,482円 | 91,143円 | 116,574円 | 146,506円 | 189,562円 |
~200km未満 | 52,947円 | 85,159円 | 121,706円 | 146,898円 | 183,728円 | 246,596円 |
~500km未満 | 63,093円 | 103,965円 | 156,160円 | 194,593円 | 249,666円 | 344,867円 |
500km以上 | 73,859円 | 123,894円 | 218,563円 | 276,391円 | 313,002円 | 366,062円 |
【通常期(5~1月)】
単身 (荷物小) |
単身 (荷物大) |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
全平均 | 45,003円 | 58,617円 | 76,548円 | 95,080円 | 117,769円 | 167,047円 |
~15km未満 | 37,264円 | 49,642円 | 66,725円 | 82,661円 | 101,298円 | 142,863円 |
~50km未満 | 39,420円 | 51,417円 | 72,472円 | 92,386円 | 120,825円 | 156,437円 |
~200km未満 | 47,857円 | 65,970円 | 88,117円 | 107,449円 | 135,982円 | 198,319円 |
~500km未満 | 56,690円 | 82,916円 | 114,155円 | 148,922円 | 181,811円 | 242,656円 |
500km以上 | 68,360円 | 100,652円 | 160,068円 | 198,981円 | 241,089円 | 346,526円 |
引っ越し業者に依頼した場合は、以上のような費用がかかります。
荷物が少なく距離も近い場合は、自力で荷物を運んで引っ越す方法もあります。
その場合、引っ越し費用は大いに節約できるでしょう。
トータルで賃貸を借りる時にかかるお金はどれくらい?
前の項目で説明した通り、賃貸を借りる時はかなりのお金がかかります。
かかるお金を合計すると、大体家賃の4~5倍とされています。
また、家具や家電など、居住に必要な耐久消費財も一から揃えるとなれば、さらにお金が必要です。
長期に亘って使用される商品のことを指します。
一般的に、一つ当たりの単価が高いものが多くなっています。
例:カーテン、照明、ソファ、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなど
参考までに、住宅金融支援機構が公開した、引っ越し後に購入した「耐久消費財費用」の結果を見てみましょう。
新築一戸建て | 平均201.0万円 |
建売住宅 | 平均105.1万円 |
新築分譲マンション | 平均85.9万円 |
新築持家系総合 | 平均152.8万円 |
出典:住宅金融支援機構「住宅取得に係る消費実態調査(2014 年度)」
耐久消費財の中には、自動車や塀、太陽光発電システムなどの費用も含まれているものの、それらを除いても100万円程度はかかると予測できます。
賃貸は、持ち家ほどお金がかからないとはいっても、かなりの費用が必要だとイメージができたのではないでしょうか。
一人暮らし(家賃8万円)の場合のシミュレーション
ここでは、一人暮らしで家賃8万円の賃貸に引っ越した時、どれくらいのお金がかかるのかシミュレーションしていきます。
内訳 | 費用相場 |
敷金(1か月分) | 80,000円 |
礼金(1か月分) | 80,000円 |
仲介手数料 | 80,000円 |
家賃2か月 | 160,000円 |
鍵交換費用 | 15,000円 |
火災保険料 | 15,000円 |
合計額 | 430,000円 |
もし、敷金・礼金が両方ともない賃貸なら、16万円も安く引っ越しができます。
ただし、敷金がないと部屋を引き払う時にハウスクリーニング費用として、約3~4万円程度を請求される可能性があるので注意しましょう。
二人暮らし(家賃10万円)の場合のシミュレーション
続いては、二人暮らしで家賃10万円の賃貸に引っ越した時、いくらのお金がかかるのかシミュレーションしていきます。
内訳 | 費用相場 |
敷金(1か月分) | 100,000円 |
礼金(1か月分) | 100,000円 |
仲介手数料 | 120,000円 |
家賃2か月 | 200,000円 |
鍵交換費用 | 15,000円 |
火災保険料 | 15,000円 |
合計額 | 550,000円 |
一人暮らしで家賃8万円の賃貸と比べると、10万円以上費用が多くかかります。
そして、敷金・礼金がない賃貸を探せば20万円も安く引っ越しできるのです。
少しでも安く引っ越したいなら、敷金・礼金がない賃貸を探すようにした方が良いでしょう。
賃貸を借りる時のお金を安くする方法
最後は、少しでも賃貸を借りる時のお金を節約する方法を紹介します。
大家さんや仲介業者に交渉する
賃貸を借りる時のお金を節約する方法1つ目は、大家さんや仲介業者に交渉することです。
家賃を決めるのは大家さんなので、直接交渉すれば家賃を安くしてくれる可能性があります。
また、仲介業者にお願いして家賃の引き下げを交渉してみるのも有効です。
一気に引き下げを希望するのではなく、3,000円や5,000円程度といった少額から交渉すれば上手くいく確率が高くなるでしょう。
仲介手数料不要物件や敷金・礼金ゼロの物件を選ぶ
賃貸を借りる時のお金を節約する方法2つ目は、仲介手数料不要物件や敷金・礼金ゼロの物件を選ぶことです。
まれに、不動産会社が自社で所有している物件を貸すことがあります。
そういった物件であると、不動産会社が大家であり、入居者と大家が直接契約となるため仲介手数料が取られません。
また、仲介手数料は家賃0.5~1か月分、敷金・礼金は家賃1~2か月分のお金がかかるので、この2つがなくなれば費用は大幅に削減できます。
近年は敷金・礼金なしの賃貸物件も増えているので、探すのはそれほど難しくないでしょう。
フリーレント物件を選ぶ
賃貸を借りる時のお金を節約する方法3つ目は、フリーレント物件を選ぶことです。
フリーレント物件とは、一定期間の家賃が無料になる賃貸物件で、通常は1~3か月程度、中には半年間家賃がタダになることがあります。
フリーレントの契約では、決まられた期間内の解約をすると、違約金が求められます。
また、フリーレントの契約では、住み初めの何か月分かの家賃を無料にする代わりに、家賃そのものの引き下げができません。
家主からすると、フリーレントは一見損にも見えますが、これにより、物件がすぐに空き部屋になることを防いだり、家賃引き下げの交渉をする手間を省いているのです。
フリーレント物件は、一定期間の家賃が浮く非常にお得な物件ですが、長期で住む場合、トータルでは高くつく可能性もあるため、注意が必要です。
家具・家電付き物件を選ぶ
賃貸を借りる時のお金を節約する方法4つ目は、家具・家電付き物件を選ぶことです。
家具や家電を一から揃えるとなると、100万円ほどのお金がかかります。
引っ越し費用より高額なので、家具・家電付きの物件を選ぶだけで大幅に節約できるでしょう。
ただ、家具・家電付きの物件はその分の料金が上乗せされている可能性があるので、家賃がどれくらいかよくチェックするのがオススメです。
繁忙期を避ける
賃貸を借りる時のお金を節約する方法5つ目は、繁忙期を避けることです。
業者に依頼するとき、引っ越しが多い繁忙期を避けるだけでも大幅に費用が節約できます。
どれくらいの差が出るのか計算してみたので、以下の表をご覧ください。
単身 (荷物小) |
単身 (荷物大) |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
繁忙期の平均 | 53,610円 | 77,644円 | 101,377円 | 126,183円 | 160,128円 | 209,093円 |
通常期の平均 | 45,003円 | 58,617円 | 76,548円 | 95,080円 | 117,769円 | 167,047円 |
差額 | 8,607円 | 19,027円 | 24,829円 | 31,103円 | 42,359円 | 42,046円 |
このように、家族が多ければ多いほど繁忙期と通常期の費用の差は大きくなります。
一般的に繁忙期と呼ばれている時期は2~4月なので、少しでも安く引っ越しをしたいなら、この時期は避けましょう。
人気の高い条件(駅チカ、新築など)を避ける
賃貸を借りる時のお金を節約する方法6つ目は、人気の高い条件(駅近、新築など)を避けることです。
引っ越しは家賃の高さによって費用が高くなるので、家賃が安い賃貸物件を選べば必然的に引っ越し費用が安くなります。
全てを妥協する必要はありませんが、自分の中で優先順位を決めて家探しをすると家探しが楽になるでしょう。
費用を払う余裕がなければ、カードローン利用もオススメ!
賃貸を契約する上で、初期にかかる費用は非常に多くなっています。
一時的に大きなお金が必要になるので、その際はカードローンでカバーをすることも有効です。
ここでは、賃貸を借りる際におすすめのカードローン「レイク」を紹介します。
おすすめカードローン「レイク」
レイクは、選べる無利子期間があることが特徴です。
初めての利用であれば、WEB申し込みで60日間無利息や、借入額のうち5万円までを180日間無利息など、自分に合った無利息期間が選べます。
賃貸契約の際は、一時的にまとまった金額が必要となるので、無利息期間を利用することで、実質無料でお金の用意をすることができるでしょう。
また、融資までのスピードが非常に速いことは、レイクの大きなメリットです。
審査時間が最短15秒であり、申し込みから早くて60分で、融資を受けることができます。
そして、WEB完結で簡単に契約ができるので、少量の額からでも気軽に借りたいときや、周りに借りていることを知られたくない場合にも有効です。
こんな人におすすめ
- 引っ越しを急いでいる人
- 費用のために、一次的にまとまったお金が欲しい人
- 費用の足しのため、すぐに返せる額を利子なしで借りたい人
賃貸契約には多くの出費が伴う!用意が難しい場合はカードローンも検討しよう
賃貸を借りる際は、敷金礼金・引っ越し費用など、多くの出費が必要になります。
支払う必要のある大体の初期費用は、家賃の4~5倍であり、生活必需品等を合わせるとさらに多くのコストがかかるのです。
途中挙げたシミュレーションの例等も参考にして、自身の大まかな費用も計算してみましょう。
また、安く賃貸を借りる6つのコツも検討しつつ、もしそれでも賄い切れない際は、カードローンの利用もおすすめです。
レイクなら、申し込みから最短60分で借り入れができ、即日融資も対応可能です。
また、選べる無利息期間もあるため、 引越しを急いでいる人や一時的な足しを利子なしで借りたい人などは、ぜひレイクを利用してみるべきでしょう。