クレジット機能の付いたANAカードやJALカードは、ショッピングなどの支払いに使うことでマイルを貯められるお得なカードです。
また入会時や継続時にもらえるボーナスマイルや、旅行傷害保険をはじめとする付帯サービスも充実しています。
しかしANAカードやJALカードは年会費がかかるため、その点がネックと感じる方も多いかもしれません。
また普段クレジットカードをあまり使う機会のない方は、クレジット機能そのものに面倒さを感じてしまうこともあるでしょう。
ANAカードやJALカードを一旦解約して、クレジット機能なしのマイレージカードを持ちたい場合は解約手続きが必要です。
ANAカードの解約は、ANAのデスクではなく各クレジットカード会社に手続きを申し込むことになります。
ですのでANAカードの解約は、お手持ちのカードによって専用のフォームや電話で解約手続きなどと方法が異なります。
ANAカードの解約手続きについて詳しく知りたい場合は、発行会社の連絡先に問い合わせ、あるいはANA Inspiration of JAPANの公式ホームページにある退会手続きをご参照ください。
一方JALカードは、JALカードのホームページもしくは電話にて「JALカード会員退会届」を請求して、解約手続きをします。
JALカードのホームページではMyJALCARDにてログインをし、「資料請求」より「JALカード会員退会届」請求すること書類が届きます。
約1週間程で登録された住所に届きますので、それに必要事項を記入して返送しましょう。
電話ではJALカードを用意し、会員専用24時間音声情報サービスに連絡します。
こちらも約1週間程で登録された住所に届きますので、必要事項を記入し返送しましょう。
またJALカードでは退会手続きがお急ぎの場合、本会員からのお電話にて退会を行うことが可能です。
いずれのクレジットカードも、返済が残っている場合は解約と同時に一括で支払う必要がありますので、完済しているかどうかを忘れずにチェックすることが大切です。
ANAカードやJALカードを解約した後は、クレジット機能の付いていないマイレージカードに切り替えることができます。
ANAの場合は「ANAマイレージクラブカード」、JALの場合は「JMBカード」です。
これまでに貯めたマイルをそのまま移行することができますので、解約申し込み時に、無料カードへの切り替えの希望を忘れずに伝えましょう。
クレジットカードを解約する場合、どんなクレジットカードでさえ様々な点を意識しなければ損をしてしまうことがあります。
今回はANA・JALカードの解約手続き時、具体定にどんなポイントを気を付ければよいのか、確認していきましょう。
ANAカードを解約する際、注意する点は主に3つあります。
ANAカードの年会費は、カードの裏に書かれている有効期限月の締め日、または末日までに解約することで翌年度の年会費がかかりません。
ですが、お手持ちのANAカードの国際ブランド別によって有効期限月の締め日はタイミングは異なります。
国際ブランドがJCBの場合、入会月と同じ月に設定されている有効期限月の月末までに解約することで翌年度の年会費の支払いが発生しません。
国際ブランドがVISA、Mastercardの場合、入会月の前月に設定されている有効期限月の末日までに解約することで翌年度の年会費の支払いが発生しません。
国際ブランドがダイナースクラブの場合、入会月に設定されている有効期限月の末日までに解約することで翌年度の年会費の支払いが発生しません。
国際ブランドがアメリカン・エキスプレスの場合、年会費が計上される有効期限月の締め日までに解約することで翌年度の年会費の支払いが発生しません。
ですので、お手元のANAカードの締め日を入会時にいつに設定したのかをアメリカン・エキスプレスに確認しておきましょう。
国際ブランドがCTBCの場合、有効期限月の締め日までに解約することで翌年度の年会費の支払いが発生しません。
ですが、CTBCのANAカードは台湾在住者専用のカードになるため、解約のコールセンターが台湾にあり、解約の際に余計な電話料金がかかってしまうことがあります。
国際ブランド | 解約のタイミング |
---|---|
JCB | 入会月と同じ月に設定されている有効期限月の月末 |
VISA
Mastercard |
入会月の前月に設定されている有効期限月の末日 |
ダイナースクラブ | 入会月に設定されている有効期限月の末日 |
アメリカン・エキスプレス | 年会費が計上される有効期限月の締め日 |
CTBC | 有効期限月の締め日 |
ANAカードを解約すると貯めていたポイントは失効してしまいます。
ですので退会する前には、貯めていたポイントをANAマイルへの交換、他社ポイントへの交換、支払いに充てるなどして利用しておきましょう。
ANAカードを解約すると「ANAマイレージクラブ」も退会扱いになりますので特に注意が必要です。
「ANAマイレージクラブ」を退会してしまうとマイルだけでなく、お客様番号も無効になってしまいますが、マイルを引き継ぐ手続きを事前に行うことでマイルが失効されません。
マイルの引き継ぎに必要な手続きは、ANAカードの解約後にANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話をし、新たに「ANAマイレージクラブ」に入会することでマイルを引き継ぐことが可能です。
JALカード解約時もANAカードと同様、注意する点は主に3つあります。
JALカードの年会費は、カードに記載されている有効期限月を境に請求されているため、有効期限月末日までに解約することで翌年度の年会費の支払いが発生しません。
JALカードを解約すると、ANAカードと同様貯めていたポイントは失効してしまいます。
ですので、退会する際には特典に交換するなどを事前に済ませておきましょう。
JALカードを解約してもJALマイレージバンク(JMB)会員としては継続されるため、有効期限内のマイルは利用することができます。
クレジットカードの契約者が死亡してしまった場合、ANAカード、JALカードに限らず本人カードと家族カードは使用不可となり、相続人は亡くなった方が生前に使用したクレジットカードの支払い残高を支払う義務が発生します。
そして、クレジットカードの利用で受け取ったポイントは各クレジットカードの規約の中で契約者の死亡と同時にポイントが失効するため相続することは出来ません。
ですが、ポイントは相続できないものの、ANAカード、JALカードにて貯めたマイルは相続できることがあります。
ANAカードではANAマイレージクラブ会員規約にある手続きを行うことでマイルの相続が可能になります。
JALカードではJALファミリークラブの家族会員であれば、JМB一般規約にあるとおりマイルの相続が可能になります。
クレジット機能の付かないANAとJALのカードには、以下のような特徴があります。
年会費が無料で、クレジット機能なしのカードです。
もっともスタンダードな「ANAマイレージクラブカード」のほか、電子マネーEdyの付いた「ANAマイレージクラブカードEdy」、そしてスルガ銀行のインターネットバンキングのキャッシュカード機能が付いた「ANAマイレージクラブファイナンシャルパスカード」の3種類があります。
いずれもクレジット機能付きのANAカードと異なり、入会・継続・搭乗時にもらえるボーナスマイルや、旅行傷害保険などは一切付かず、ANA便に搭乗した時にフライトマイルが貯まるシステムとなっています。
ただしANAの提携パートナーのお店でカードを提示したり、ネットショッピングの際に「ANAマイレージモール」を経由したりすることでも、マイルの獲得が可能です。
またEdy付きのANAマイレージクラブカードであれば、Edyの使用によっても200円につき1マイルを貯めることができます。
Edyの加盟店はたくさんありますので、飛行機への搭乗以外でマイルを貯めたい方は、「ANAマイレージクラブカードEdy」を持っておきましょう。
JALマイレージバンクの無料カードは、「JMBカード」になります。
電子マネー機能の付かない「JMBカード」と、電子マネーWAONの付いた「JMB WAONカード」の2種類があります
どちらもANAマイレージクラブカードと同じく、年会費はかからない一方で、ボーナスマイルや付帯保険などのサービスも受けられません。
マイルは、JAL便に搭乗するか、もしくはWAON付きのカードであればWAONでの支払いによっても貯めることができます(200円で1マイル)。
クレジット機能の付かないANAマイレージクラブカードやJMBカードは、年会費が無料である一方、ボーナスマイルや付帯サービスを受けられないというデメリットがあります。
一方クレジット機能付きのANAカードやJALカードでは、入会時に最低1,000マイルがもらえるほか、飛行機に乗るごとにフライトマイルに加えてボーナスマイルが獲得できますので、お得にマイルを貯めることが可能です。
特にクレジット機能付きのANAカードは、持っているだけで最低1,000マイルの継続時ボーナスマイルが毎年もらえるため、飛行機に乗る回数が多くない方でもマイルを貯めやすいカードです(JALカードの場合は、毎年初回の搭乗時にボーナスマイルが付与)。
「でも年会費がかかるから、結局はマイナスになるのでは」と不安に思う方もいるかもしれませんが、工夫しだいで年会費を安くすることもできます。
たとえばANA VISA 一般カードには、年会費をお得にできる3つの方法があります。
ANAカードの利用明細を、郵送ではなくメールで通知するサービスに申し込むだけで、年会費を安くすることができます。
たとえば「ANA VISA 一般カード」の年会費が2,000円のところ1,500円に、「ANA VISAワイドカード」の年会費が7,250円のところ6,750円になります(いずれも税別)。
毎月の支払額を自分で設定できる「マイ・ペイすリボ」に登録した上で、年に1回でもANA VISA 一般カードを利用すれば、年会費が安くなります。
特に「ANA VISA 一般カード」の年会費は、2,000円のところ1,025円と約半額になるほか、家族会員の年会費も1,000円から475円に割引されるため非常にお得です(いずれも税別)。
マイ・ペイすリボで設定できる支払金額は、最低5,000円から(ANA VISAワイドゴールドカードは10,000円から)となっています。
※2021年2月年会費お支払い分からは「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、年1回以上のリボ払い手数料のお支払いが必要となります。
上記2つのサービスを併用すると、「ANA VISAワイドゴールドカード」のみ、年会費が14,000円から9,500円に、また家族会員の年会費も4,000円から2,500円になります(いずれも税別)。
初年度は、マイ・ペイすリボによる割引のみの適用となります。
このようにクレジット機能付きのANAカードも、工夫しだいで安い年会費で使用できます。
特に「ANA VISA 一般カード」なら、最低1,025円の年会費でボーナスマイルや付帯保険のサービスを受けられるため、総合的に見れば非常にお得です。
年会費がお得なのは良いですが、「クレジット機能付きのANAカードは、マイルの移行手数料もかかるのでは」と思われる方もいるでしょう。
確かにANAカードでは、ショッピング利用で獲得したポイントはいったんクレジットカードのポイントとして貯まり、それをANAのマイルに変換するという二重のシステムになっているため、移行手数料というものが発生します(ANA VISAワイドゴールドカード以上では無料)。
ただし「5マイルコース」を選べば、移行手数料はかかりません。5マイルコースとは、ANAカードで1,000円のショッピング利用をするごとに5マイルが貯まるコースです。
1,000円ごとに10マイルが貯まる「10マイルコース」と比べて還元率は低くなりますが、クレジットカードでの買い物が少ない方や、できるだけ費用をかけたくない方には、5マイルコースをおすすめします。
ちなみにクレジット機能なしのANAマイレージクラブカードでも、Edyの利用で200円ごとに1マイルを貯められるため、「還元率は変わらないのでは」と思う方もいるかもしれません。
しかし最低1,000円ちょっとの年会費を払って、ボーナスマイルや付帯サービスを受けられることを考えれば、クレジット機能付きのANAカードのほうがかなりお得です。
ANAカードを作る目的は、ただ一つ「お得にANAのマイルを貯めること」です。
その効率を重視するならば、クレジット機能なしのANAマイレージクラブカードよりも、クレジット機能の付いたANAカードに申し込んだほうがマイルを貯めやすくなります。
ANAカードにはさまざまなブランドがありますが、特に年会費を安くしたい方にはサービス適応で年会費が割引されるANA VISA 一般カードがおすすめです。
ANA VISA 一般カードなら、「カードご利用代金WEB明細書サービス」や「マイ・ペイすリボ」の登録・利用で、年会費を低く抑えることができます。
もっともスタンダードなANA VISA 一般カードでは、最低1,025円(税抜)の年会費で利用が可能です。
リボ払いが好ましくない方は、「カードご利用代金WEB明細書サービス」のみの利用で、年会費1,500円にしておきましょう。
※2021年2月年会費お支払い分からは「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、年1回以上のリボ払い手数料のお支払いが必要となります。
お得にANAのマイルを貯めたい方にとって、非常に魅力的なのがボーナスマイルです。
ANA VISA 一般カードのランクによっても異なりますが、入会・継続時のボーナスマイルは最低1,000マイル~最高10,000マイル、そしてANA便への搭乗時にもらえるボーナスマイルは、フライトマイルの最低10パーセント~最高50パーセントにもなります。
特にANAカードはJALカードと異なり、飛行機に搭乗しなくても年会費を払うごとに1,000~10,000マイルの継続時ボーナスマイルが毎年もらえます。
ANA VISA 一般カードなら、クレジットカードならではの保険サービスも受けられます。
もっともスタンダードなANA VISA 一般カードでは、海外旅行で1,000万円、国内の航空旅行で1,000万円までの保障、さらにランクの高いものでは最高1億円までの旅行傷害保険が自動付帯していますので、万一の際にも安心です。
またANA VISA 一般カードで買い物した商品が盗難・紛失などに遭った際に、請求を取り消してもらえるショッピングガード保険も、すべてのランクに付いています(年間100万円まで)。
ANA VISA 一般カードは買い物で利用するごとに、ANAのマイルに変換できるポイントを貯めることができます。
1,000円につき5マイル分のポイントがもらえる「5マイルコース」と、1,000円につき10マイル分のポイントがもらえる 「10マイルコース」があり、自由に選択が可能です。
ただし10マイルコースのほうは、年間6,480円の「移行手数料」がかかります(ANA VISAワイドゴールドカード以上は無料)。
一見すると高いと思われますが、普段からクレジットカードで買い物することの多い方の場合は、かなりお得にマイルを貯められますので、長い目で見れば10マイルコースのほうがおすすめです。
また「高島屋」や「大丸」などのANAの特約店での買い物や、ANAマイレージモール経由でのネットショッピングにANA VISA 一般カードを使うと、通常よりもさらにマイルを貯めることができます。
これまでクレジットカードをあまり使う機会のなかった方でも、現在はインターネットのショップをはじめ、カード払いのできるお店がたくさんありますので、ぜひ積極的に使ってマイルを貯めてみましょう。
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またこれらのプレミアムカードでは、ANAマイルを効率的に貯められる一方、年会費も非常に高く設定されています。自分の年収や飛行機の利用頻度などを総合的に考えた上で、無理のないクレジットカードを申し込むようにしましょう。