クレジットカードがなぜか発行されない。発行できなかった理由を聞いても教えてはくれない。
問い合わせても教えてもらえず、自分は何がいけなかったのかと憶測だけで考えてしまい、クレジットカードの申込がトラウマになってはいませんか。
クレジットカードを発行申請する上で、審査基準を満たすにはクレジット利用歴といういわゆるクレジットヒストリーが重要視されるのは有名ですが、実際にどう確認するかについてはあまり知られていません。
クレジットカード審査に重要な信用情報を把握するにはCICへ情報開示を請求する必要があります。
CICにて確認できる信用情報はクレジットやローンの契約・申し込みについての情報のことであり、取り引き記録を登録した個人情報でもあります。クレジットカードを新規発行する際にカード会社が申請者を信用できるかどうか判断するために使われます。クレジットカードやローンを申請する際に申込書や契約書に書いた個人情報やカード発行後のクレジット情報やクレジットなどの利用歴が記録されます。
CICではクレジットヒストリーとして、カード新規発行の時に申請欄に記入した個人情報・ローン利用状況・新たに利用したクレジットの内容・過去に利用したクレジット・現在利用中のクレジット契約・支払い状況・残債額・新たにクレジットカードを発行申請したかどうかが記録されています。
なお、発行申請者の人種や思想、保険治療歴に犯罪歴は記録されません。
クレジットカードの発行にはこれまでの積み重ねが重要であり、審査をするカード会社からの信用が物を言います。仮にクレジットカードの発行申請にて審査に落ちても理由を把握することはできませんが、CICの情報開示を利用することで申請者の収入と同じくらいに重要なクレジット利用歴をチェックし、理由を想像することが可能です。
もちろん、クレジットカード発行申請にて審査に挑む前に、自分が果たして本当に審査を通過できるだけのクレジット利用歴を持っているかどうかも確認できます。
CICにて保管されているクレジット利用歴は保管期間に限りがあります。新規カード申し込みの際に調べられた個人情報は6ヶ月間、クレジットやローンを利用中に調べられた個人情報は利用日から6ヶ月間、クレジット利用歴は5年間保管されます。
クレジットカードを短期間で発行申請し続けるのをやめた方が良い理由は、このカード発行申請をした際の審査を受けた記録が6ヶ月間記録されるからであり、短期間に発行申請をしていることで経済状況や支払能力に疑問を持たれてしまうからです。自己破産すると5年間はクレジットカードを新規発行申請できないというのは、クレジット利用歴の登録期間が5年で切れるのが理由となります。
また、CICが独自に記録する情報もあり、カード所有者本人がCICに申告した申告情報と日本貸金業協会に登録を依頼した貸金業協会依頼情報に電話帳に記載される電話帳掲載情報で成り立っています。
申告情報での個人情報は5年間登録されますが削除申請ができ、日本貸金業協会依頼書は5年間登録されます。電話帳掲載情報は2.5年間登録されるようになっています。削除申請ができるのは本人がCICに申告した情報のみというのを覚えておきましょう。
クレジットカードを新規で発行する際にはカード会社による審査を受ける必要があります。カード発行審査にて重要な審査基準になるのは概ね収入とクレジットカード利用歴になります。収入は確認が簡単ですが、クレジットカード利用歴となると何処に穴があるか自力では確認が難しいものとなっています。
そのため、クレジットカード発行申請を安心して申し込むためには事前にCICにてこれまでのクレジットカード利用歴を記録した信用情報の開示を要求するのが大切です。一見、難しく思えるかもしれませんがパソコン・スマートフォン・郵送・窓口と多くの手段が用意されており、手数料が1,000円かかる以外はスムーズに信用情報を発行してもらえます。
クレジットカードの利用において支払いの滞納は絶対に避けないといけないことです。もしもやってしまっているのにクレジットカードを発行申請し続けて、落ちている理由に気づけない場合は、経済能力に問題ありと見なされてカード会社からの信用も失ってしまいます。
クレジットカードが必要なのに落ちてしまい、心当たりがない場合は別のカードを申し込む前にCICに信用情報開示請求をし、クレジットカードを発行申請したいが審査を通るか不安な方も同じくCICに信用情報の開示を請求しましょう。
申込前に自分の利用履歴はどんなふうになっているのか。これからクレジットカードやローンを付き合っていくうえで、この情報を知っておくのも良いでしょう。