海外旅行や国内旅行、出張などで飛行機を利用する方は年々増加傾向にあり、2016年度は羽田空港が8012万人、成田空港は3657万人、関西国際空港は2512万人の利用がありました。(※OOH AIRPORT MEDIA調べ)
その理由として格安航空会社の台頭や、以前よりも安く飛行機を利用できるようになったこと、航空会社がマイレージサービスを展開していることなどが挙げられます。
(ソース:http://airport.tokyu-agc.co.jp/airport_1_1.html)マイレージサービスとは各航空会社が行っているポイントサービスのことで、コンビニやデパートなどの買い物をするときに貰えるポイントと同じような仕組みになっています。マイレージサービスで貯まったポイントのことを「マイル」と呼び、貯まったマイルは無料航空券や飛行機の座席のランクアップなどに充てることが出来ます。
マイルは基本的にマイレージサービスを行っている航空会社の飛行機に搭乗すると、搭乗区間によって獲得することが出来ますが、航空会社が発行しているクレジットカードを利用するとさらにマイルが貰えるものや、航空会社以外が発行しているクレジットカードの利用で獲得したポイントをマイルへ交換できるものもあり、マイルを利用する最大のメリットは貯めたマイルで飛行機に乗る際に特典航空券や席のアップグレードなどの特典を受けられることです。
♦マイルのメリット
(1)特典航空券に交換できる
貯めたマイルは飛行機の航空券と引き換えることが出来ます。例えばJAL飛行機を利用して日本からハワイへ行く際には、エコノミークラスであれば55,000マイルが必要になります。JALの同区間の航空券を購入する際には、エコノミークラスだと155,000円が必要になるので、およそ1マイルは3円程度の還元率となります。勿論シーズンや行き先などによって必要なマイル数は異なるので、もっともお得に利用できる期間を選んで航空券に引き換えることをおすすめします。
(2)座席のアップグレードに利用できる
既に購入している航空券の座席のランクを、エコノミークラスからビジネスクラスへ、ビジネスクラスからファーストクラスへなど1段階上のランクの座席に変更することもできます。
(3)航空会社のオリジナル商品などと交換できる
JALの販売している商品と交換することもでき、マイルの交換でのみ手に入るグッズなどもあるので、JALファンの方はマイルを利用してグッズを手に入れることも可能になっています。他にもマイルを利用して、マイルツアーというパッケージツアーや、航空券・ツアー購入・機内販売・宿泊・飲食にも使えるクーポンに交換する方法もあるのでマイルの幅広い使い方ができるのです。
♦マイルのデメリット
(1)マイルを利用した特典航空券は限定
マイルを利用して搭乗することが出来る座席は限られているので、マイルを貯めたからと言ってどの便であっても乗れるという訳では無く、希望した便や日時の飛行機には乗れない場合もあります。とくに大型連休などの繁忙期は1便に数席しかマイル利用特典の座席を用意していないこともあるため、出来るだけ早めにフライトの日時を決めて引き換えておく必要があります。
(2)ルールの改変が起こりうる
各航空会社が行っているマイレージサービスは、その利用規約についてもそれぞれの会社に委ねられています。過去には、アリタリア空港が突然マイルの有効期限を変更したり、ユナイテッド航空が期間限定でポイントの加算率を変更したことも有ります。そのため他社でもマイレージのサービスが変更にならないとは限らないので、注意しておく必要があります。
(3) 引き換えられるのは航空券のみ
旅行会社などで申し込むパッケージツアーであれば航空券と宿泊するホテルや食事なども付いていますが、マイルを交換できるのは飛行機の航空券に限られているため、宿泊先は自分で手配しなくてはならなりません。
飛行機に乗る、クレジットカードで決済するなどの方法で貯めたマイルを利用することで、旅行や出張などの移動費用が浮くという大きなメリットがあるのがマイレージサービスですが、一方で気を付けなくてはならない点もあるので、マイレージサービスを利用する上でデメリットを少しでもカバーする方法をチェックしておきましょう。
マイルを利用した特典航空券は限定
マイルを利用して搭乗できる席数や便数には限りがあるので、閑散期であればチケットが取りやすくなっていますが、連休やお盆やお正月といった繁忙期では既に席を抑えられており空席がない場合もあります。またシーズンによって必要となるマイル数が異なるので、繁忙期にマイルを利用して飛行機に乗ることはお勧めできません。マイルを利用する場合には、閑散期を狙って旅行の計画を立てるか、なかなか休みが取れないという方は早い段階で旅行の日程を立てておいてマイルを利用した航空券に引き換えておくのが得策です。
他にもJALカードを利用してJALマイルを貯めている場合には対策としてJALマイルをeJALポイントに換えておくことがおすすめです。eJALポイントに交換しておくと空席のある日程で旅行を計画しなくても比較的自由に航空チケットを上手に活用してみましょう。
ルールの改変が起こりうる
基本的にはサービスの変更がそう頻繁に起こるものではないのですが、マイレージサービスは突然変更になる場合もあり、しっかり貯めておいたマイルが思ったように使えないということが無いとは言い切れません。せっかくならマイルを沢山貯めて一気に使いたいという方も多いのですが、貯めたマイルを早めに使っておくというスタンスも持っておきたいものです。
(3) 引き換えられるのは航空券のみ
マイルを利用して引き換えられるのは航空券のみなので、宿泊先の手配などは自身でしなくてはなりません。初めて行く場所などでは空港からホテルまでの移動についてもしっかり把握しておきましょう。
また添乗員同行のパッケージツアーでは、万が一トラブルが起きた際には添乗員や現地スタッフが力になってくれるのですが自身で計画した旅行の場合には問題が起きた際には自分で解決しなくてはならず困ってしまうことも有ります。
そのため、海外への個人旅行に不安があるという方は航空券を国際線のチケットではなく国内線のチケットに交換することをおすすめします。国内であればことばが通じないということも有りませんし、現地で地元の方に旅行先のことを聞くことも容易です。
海外であれば治安の良い場所を選んで旅行する、パッケージツアーのランドオンリーを利用するという方法もあります。ランドオンリーとは現地発着プラントも言い、空港―ホテル間の移動や現地サポートを受けられるサービスです。現地でのサポートを受けたい方は航空券の交換をする際に合わせてランドオンリーも検討してみましょう。
マイルを交換するチケットでもっともネックになるのが、席数が限られており人気の区間や期間ではなかなかチケットが取れないということですが、eJALポイントに交換しておくことでデメリットが解消されるので、eJALポイントを利用しないという手はありません。
eJALポイントとはJALが行っているサービスで、JALマイルからeJALポイントへ交換することのみで得られるポイントです。交換レートは10,000JALマイル→15,000eJALポイントで、1マイル→1円として利用することが出来ます。
マイルを航空券に交換するよりも若干必要になるポイント数は増えてしまいますが、eJALポイントで航空券を購入することによって航空券のチケットが取りやすくなるので、前もって旅行の計画を立てにくいという方や、マイル交換では思っている席が取れないという方はeJALポイントを使いましょう。
eJALポイントはJALマイルからしか手に入れることが出来ないため、eJALポイントを使うにはJALのマイレージサービスに加入してマイルを貯め、JALマイルを貯めてからポイント交換する必要があります。JALのマイレージサービスでは、JALの飛行機に乗ることで搭乗した区間によってマイルが獲得することが出来ますし提携している航空会社の飛行機に乗っても貯めることが可能です。
ヨーロッパ・中近東・アフリカ | エアベルリン |
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ブリティッシュ・エアウェイズ | |
フィンエアー | |
イベリア航空 | |
カタール航空 | |
ロイヤルヨルダン航空 | |
S7航空 | |
エールフランス航空 | |
エミレーツ航空 | |
日本 | ジェットスター・ジャパン |
アジア・オセアニア | キャセイパシフィック航空/キャセイドラゴン航空 |
マレーシア航空 | |
カンタス航空 | |
スリランカ航空 | |
中国東方航空 | |
バンコクエアウェイズ | |
アメリカ・カナダ・中南米 | アメリカン航空 |
ラン航空 | |
TAM航空 | |
アラスカ航空 |
(出典:http://www.jal.co.jp/jmb/earn/travel/byflight/index.html#byflight01)
飛行機に乗る機会が多い方はそれだけマイルもよく貯まるので恩恵も早く得られやすいのですが、頻繁に海外旅行などで飛行機に乗る機会がないという方はマイルが思っているほど貯まらないこともあります。その際にあるアイテムを使うことでポイントが貯まりやすくなるのです。
eJALポイントを得るために必要なJALマイルを飛行機の搭乗だけで貯めるのは難しいという方は、クレジットカードのJALカードを使うことでマイルが貯まりやすくなります。JALカードは日常の買い物などでクレジットカード決済したものに対してもポイントが貰えるので、買い物の際にカード払いにしたり公共料金や携帯電話の利用料金もカード払いにすることでマイルが沢山貰えるのです。
♦JALカードのスペック
カードフェイス |
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国際ブランド | VISA・JCB・MasterCard |
年会費 | 2,000円+税 |
ポイント | 200円→1ポイント |
ボーナスポイント | ・入会搭乗 |
1,000マイル | |
・搭乗ごとに | |
区間基本マイルの10%プラス | |
・2年目以降毎年最初の搭乗時 | |
1,000マイル |
(出典:https://www.jal.co.jp/jalcard/card/regular.html)
JALカードは飛行機の搭乗で貰える区間マイルに加えて区間の基本マイルの10%もボーナスとして加算されるので、頻繁に飛行機に乗る方にも必見のアイテムですし、年に数回しか飛行機には乗らない方やほとんど飛行機に乗らない方であっても日常使いでポイントが獲得できるアイテムです。せっかくポイントを貯めるのであれば、貯まったポイントで自分や家族へのご褒美としてお得にマイレージサービスを活用していきましょう。