アメリカン・エキスプレス(以後、アメックス)が発行するアメックスカードには個人用と法人・個人事業主用のカードがあります。
カードのラインナップとして一般(グリーン)カードからステータス性の高いゴールドカードや航空会社との提携カードなど様々な種類を揃えています。
今回は法人カードに関して見ていきますが、法人カードの中で最もステータス性の高いカードが「アメックス法人プラチナカード」です。
年会費13万円以上するアメックス法人プラチナカードは、数あるビジネスカードの中でも限られた人しか持てない貴重なカードと言えます。
高いステータス性を誇るほか、付帯サービスの良さからビジネスをする上で愛用されている方が多く、頼りになるビジネスパートナーなアメックス法人プラチナカードを手に入れる方法を見ていきましょう。
元々アメックス法人プラチナカードは申し込みから手に入れることはできず、インビテーション(招待)を受けた人だけが申し込みできました。
ところが、2019年4月から、誰でも申請ができるように制度が変更されました。
アメックス法人ゴールドカードを取得し、使い続けてインビテーションを待つという段階を踏まなくても、持てる機会が作られたということです。
そもそも、プラチナ帯の法人カードを作るメリットはどんなものがあるのでしょうか。プラチナの法人カードについて詳しく把握しておきましょう。
プラチナというランクがもたらす法人カードの大きなメリットには、以下3つがあります。
プラチナカードの審査は非常に厳しく、そう簡単に手に入るものではないことから、優良企業であると信頼性を示す証となります。 過去の実績はもちろん、社会的地位を表すステータスにもなるので、接待などのビジネスの場で経営に信頼感を与える鍵になってくれるでしょう。
一般のビジネスカードやゴールドの法人カードにはない、プラチナならではの高品質なサービスが充実しているカードが数多くあります。 旅行傷害保険が最大億単位で高額補償してくれるカードや、福利厚生プログラムが年会費無料になるなど、各カードの特典を確認してみてください。
プラチナなら、ゴールドカードよりも高額な限度額設定が期待されます。年会費収入がある分、カード会社も許容限度額が高い設定で対応できるためと考えられます。
ゴールドカードでも急な高額出費に対応してくれるカード会社もありますが、毎月利用額がかかるなら、元々限度額が高めに設定されているプラチナ法人カードを選択したほうが、都度の手続きもかからずスムーズです。
アメックス法人プラチナカードは、法人プラチナカードと比較すると年会費がとりわけ高いですが、 その分サービスやステータスが非常に高いカードです。
まずは基本情報から他の法人プラチナカードと比較をしてみましょう。
![]() アメリカン・エキスプレス・ ビジネス・プラチナ・ カード |
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![]() セゾンプラチナ・ビジネス・ アメリカン・エキスプレス |
![]() JCBプラチナ法人カード |
![]() 三井住友ビジネス プラチナカード |
![]() ラグジュアリーカード チタン |
年会費 | 追加カード年会費 | ポイントプログラム | 還元率 | 国際ブランド | 海外旅行傷害保険 | 国内旅行傷害保険 |
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130,000円+税 | 12,000円+税 ※4枚まで無料 |
メンバーシップリワード 100円=1P |
1.0% | アメックス | 最高1億円(自動付帯) | 最高5,000万円(自動付帯) |
20,000円+税 | 3,000円+税 | 永久不滅ポイント 1,000円=1P |
0.5% | アメックス | 最高1億円(自動付帯) | 最高5,000万円(自動付帯) |
30,000円+税 | 6,000円+税 | Oki Dokiポイント 1,000円=1P |
0.5% | JCB | 最高1億円(利用付帯)、 最高5,000万円(自動付帯) |
最高5,000万円(自動付帯) |
50,000円+税 | 5,000円+税 | ワールドプレゼント 1,000円=1P |
0.5% | VISA、Mastercard | 最高1億円(自動付帯) | 最高1億円(自動付帯) |
50,000円+税 | 発行不可 | 名称無し 1,000円=2P |
1.0% | MasterCard | 最高1億2,000万円(自動付帯) | 最高1億円(利用付帯) |
上の表の通り、アメックス法人プラチナカードは他のプラチナ法人カードよりも年会費が高いです。 しかし、ポイントプログラムは100円ごとに1ポイント付くので、1,000円単位のカードよりもポイントが付きやすいというメリットがあります。
海外と国内の旅行傷害保険に関しては、プラチナカード帯だと他のカードとあまり差異がありません。
そこで、アメックス法人プラチナの独自の情報についても知っておきましょう。
アメックス法人プラチナカードは、数少ない金属製のカードです。 国内で発行可能な金属製の法人カードは、法人用のラグジュアリーカードとアメックス法人プラチナカードだけなので、最強のステータスを示すカードとなるでしょう。 付帯特典も豊富にあり、その一部をご紹介します。
「プラチナ・セクレタリー・サービス」では、個人秘書のようなコンシェルジュサービスを受けられます。24時間365日対応で、プラチナ専用のアメックス社員による窓口となるため、高品質な対応が期待されます。
「ダイニング・アクセス」では厳選されたダイニングでのコース料理が、2名で行けば1名分無料になる特典です。 個人のアメックスプラチナにはなく、法人プラチナだけの稀有なサービスとなっています。 さらに、「ファイン・ダイニング」では予約の取りにくい人気店もプラチナ会員用の席が用意され、優待サービスを受けられます。接待やプライベートでの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
アメックス法人プラチナでは、「グローバル・ラウンジ・コレクション」という全7種のラウンジプログラムを利用できる特典があります。
プラチナ会員専用のセンチュリオン・ラウンジをはじめ、プライオリティ・パスなどのVIPラウンジも利用できます。
対象ラウンジ | |
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本来ならば年間数十泊しなければ入ることができない高級ホテルの上級会員プログラムに、無条件で登録することが可能です。 これにより、客室の無償アップグレードや朝食無料サービスなどのメリットを受けることができます。
対象ラウンジ | |
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毎年カードの更新時に、「フリーステイギフト」という高級ホテルの無料宿泊券がプレゼントされます。 フリーステイギフト対象となっているホテルは、オークラホテル&リゾーツ、プリンスホテルズ&リゾーツなど、国内の高級ホテルチェーン。素泊まりとなりますが、これだけで数万円の価値があります。
ご紹介したものの他にも、高級ブランド店の貸切ショッピングが可能な「ファイン・ショッピング」やクルーザーをチャーターできる「プライベート・クルーズ」などの非日常体験ができるサービスが盛りだくさんです。
また、他の法人プラチナカードには以下のような特典があります。
ご紹介したのはほんの一部のサービスです。他にも知りたい方は、公式サイトもチェックしてみてください。
アメックス法人プラチナカードが直接申請できるようになりましたが、インビテーションも引き続き行われています。 アメックス法人ゴールドカードで信用情報を積みかさね、利用額も高水準に達していると、インビテーションが送られてくることがあります。
とはいえ、アメックス法人プラチナカードのインビテーションのがもらえる明確な基準や規定はありません。
そのため、あくまでも目安ということになりますがインビテーションを手に入れるまで近づく方法があります。
アメックスカードの場合、個人用やビジネス用のプラチナカードや個人用のみ用意されているセンチュリオンカードと言われるブラックカードの所有者は新規会員に招待を送れる権限があります。
周囲にアメックス法人プラチナカードを持っている方がいれば招待をしてもらうことができますが、お願いをすることと持っている方が周囲にいなければいけないということなのでハードルは少々高めですので、現実的な方法ではないでしょう。
まず毎月継続して利用ししっかりと信用実績を積み重ねていきましょう。さらに支払い滞納はないようにしてください。
支払い滞納をしてしまうとインビテーションはおろかアメックス法人ゴールドカードの利用継続ができなくなることにもつながります。
年間の利用額の目安として200万円以上を2~3年程度継続するとインビテーションがくる可能性が高くなるでしょう。
また、アメックス法人ゴールドは初年度であればキャンペーンで年間200万以上利用することで300万円相当のボーナスポイントをもらうことができます。
お得にポイントをもらいながらインビテーションに近づけることができますのでこれを機にこの限定キャンペーンは活用しましょう。
インビテーションを得るために利用するアメックス法人ゴールドカードの基本スペックからお得なサービスや使い方をご紹介します。
年会費 |
本会員:年会費31,000円(税抜) |
年会費初年度無料 | |
追加会員:1枚につき年会費12,000円(税抜) | |
ETCカード | 年会費500円(税抜)5枚まで発行可能 |
カードの利用枠 | 個別に設定 |
ポイントプログラム |
100円=1ポイント |
貯まったポイントはANAマイレージクラブに1,000ポイント=1,000マイル単位で移行可能 | |
ポイント還元率 | ポイント還元率0.333%~0.400% |
ポイント有効期限 | 無期限 |
付帯保険 |
海外旅行傷害保険最高1億円(利用付帯) |
海外旅行傷害保険最高5,000万円(自動付帯) | |
国内旅行傷害保険最高5,000万円(自動付帯) | |
ショッピング保険最高500万円(国内・海外) |
年会費は31,000円(税抜)かかりますが、初年度は年会費無料で利用することができますから、法人カードを利用してみて継続利用を判断したいという方にはぜひおすすめです。
ETCの年会費が無料なので追加会員の分だけそれぞれETCカードを発行することができます。普段、自動車を利用する個人事業主の方や経営者の方はETCカードの利用額を法人カード本体同様に一元管理できるので経理事務の効率化や不正利用、抜け漏れ等を防ぐことができます。
カード利用代金100円=1ポイントでポイントが貯まり、少額のカード利用からポイントが貯まります。
Apple Payにも対応していますのでコンビニでの決済でも効率よくポイントが貯まります。
また、他の法人カードよりもポイント有効期限が3年と長く設定されていますが、有料の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録をすると有効期限が無制限になる他、マイルの還元率が1%に還元率がアップします。
メンバーシップ・リワード・プラスは参加登録費が毎年3,000円(税別)かかってしまいますが、年間6,000円分のポイントをマイルへ交換する方は登録をするとお得です。
メンバーシップ・リワード・プラス【未登録】6,000円=60ポイント=30マイル 還元率0.5%
メンバーシップ・リワード・プラス【登録】 6,000円=60ポイント=60マイル 還元率1.0%
レストランや宿泊、ショッピングなど、対象提携店でポイントが最大10倍付与でポイントがより多く貯まる提携店を数多く取り揃えています。
貯まったポイントはアイテムやマイル以外にも、パッケージ・ツアーなどの旅行商品やヨドバシカメラや高島屋商品券、カード利用後のお支払い代金充当など、自由に幅広く利用できます。
「帝国ホテル」をアメリカン・エキスプレスのビジネス・カード会員様限定ラウンジとして利用することができます。 商談の場や丁度よいミーティングスペースとして利用すると便利です。
海外出張からの帰国時に、空港から自宅まで、カード会員1名様につきスーツケース1個を無料で配送します。 海外の場合だけ利用する他、東京駅で荷物を預かり23区内のホテルへ配送するような利用方法もありますので、国内外問わずの使い方ができます。
(東京駅、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港)
カードと搭乗券のご呈示で、国内28空港、海外2空港の空港ラウンジを、カード会員本人はもちろん同伴の方1名様も無料で利用できます。
国内 | |
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新千歳空港 | 岡山空港 |
函館空港 | 広島空港 |
青森空港 | 米子空港 |
秋田空港 | 山口宇部空港 |
仙台空港 | 高松空港 |
羽田空港 | 松山空港 |
成田国際空港 | 徳島空港 |
新潟空港 | 北九州空港 |
富山空港 | 福岡空港 |
中部国際空港 | 長崎空港 |
小松空港 | 大分空港 |
大阪国際空港(伊丹空港) | 熊本空港 |
関西国際空港 | 鹿児島空港 |
神戸空港 | 那覇空港 |
海外 | |
ハワイ ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港) | |
韓国 仁川国際空港 |
予定していた航空券のキャンセルや接待のコンサートチケットなど病気やケガなどでキャンセルが発生してしまった場合に キャンセル費用などの損害を年間最高10万円まで補償するサービスです。
インターネット上での不正使用による損害を全額補償し安心してオンライン・ショッピ利用できますので、商品や金額が多くなってしまうビジネスの場では役立ちます。
ビジネス・ゴールド・カードで購入した商品の返品を万一購入店が受け付けない場合、購入日から90日以内の商品の購入金額を払い戻しが、1商品につき最高3万円相当額まで、1会員口座につき年間最高15万円相当額までとなります。
ビジネス・ゴールド・カードで購入したほぼ全ての商品で、購入日から90日以内に生じた破損・盗難などの損害を年間最高500万円まで補償します。
※免責金額:1事故につき1万円
万一カードの紛失、盗難にあった際は、不正利用などの被害を未然に防ぐためにすぐにヘルプデスクへ連絡をしてください。
現地でも緊急の再発行が効きますのでその場でカードを利用することができます。
ビジネスに役立つサービスが会員価格や無料で利用できるものを揃えています。
今、カードの申し込みを行うと、入会から3ヶ月以内に合計50万円(税込)以上カード利用すれば、最大30,000ポイントをもらえます。
最大30,000ポイントはマイル換算すると30,000マイル(メンバーシップ・リワード・プラス加入)に匹敵するもので、カード利用で貯めようとした場合は、300万円分の利用が必要になります。
ANAマイルに交換をした場合、一番高い時期であるハイシーズンのハワイまでの往復券で43,000マイルです。
アメックス法人ゴールドカードを使っているだけで初年度に無料でハワイ旅行に行けてしまいますから年会費が無料である初年度だけの利用でも十分に価値がある法人カードでしょう。
アメックス法人プラチナカードは直接申し込みできるようになりましたが、間口が広くなっただけで、決して審査のハードルが下がったわけではありません。 審査に通るか不安な場合は、まずはアメックス法人ゴールドカードを手に入れて実績を積みかさね、インビテーションを待つのがおすすめです。
アメックス法人ゴールドカードも、こちらのコラムでご紹介したようにサービスがかなり充実しています。
国内・海外出張が多い方はお得にマイルも貯まりやすく、空港ラウンジも同伴者1名まで無料。これだけでも年会費以上のメリットのに、 トラベル関連のサービスのほか、エンターテインメントやダイニングなどビジネス以外のサービスも盛りだくさんです。
初年度年会費が無料ですからこれを機に、アメックスを利用してみて使い心地を確かめつつ付帯サービスを利用してみてください。
年会費
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本会員:年会費31,000円(税抜) |
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年会費初年度無料 | |
追加会員:1枚につき年会費12,000円(税抜) | |
ポイントプログラム
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100円=1ポイント |
貯まったポイントはANAマイレージクラブに1,000ポイント=1,000マイル単位で移行可能 | |
ポイント還元率 | ポイント還元率0.5%~1.0% |
ポイント有効期限 | 無期限 |
支払日 | 毎月19日締めの翌月10日払いor毎月21日締め翌月26日払い |
まずは
このカード!
年会費 | 海外保険 | 国内保険 |
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初年度年会費無料 |
1億円 | 最高5000万円 |
電子マネー | 発行期間 | 利用可能枠 |
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約2週間 | 個別設定 |