ETCカードは有料道路の利用には欠かせないカードです。ETCカードがあれば、有料道路の料金所を車を停めることなく、自動支払いによってスムーズに通過することができます。
また、ETCカードを使うと、時間帯によって料金が割引されたり、ポイントが付いたりするので、有料道路を利用する際にはあると便利です。
ETCカードで貯まるポイントには下記の2種類あります。
ETCカードをお得に利用していくにはポイントについて理解していくことが大切です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ETCマイレージとは、ETCカードで有料道路の通行料金を支払う度にポイントが貯まっていくサービスです。
ETCマイレージサービスに登録すると、登録したETCカードで対象道路を通過するごとに支払額に応じてポイントが付与されるようになります。
ETCマイレージサービスを利用するには事前登録が必要になりますが、年会費無料で利用料もかからないのでしっかりと登録しておきましょう。
ETCマイレージに登録すると、平日朝夕割引が自動的に適用されます。
平日朝夕割引は、NEXCO東/中/西日本、本州四国連絡高速道路株式会社、および宮城県道路公社が実施しているサービスで、平日朝6~9時の間と夜17~20時の間に利用することで最大50%の割引を受けることができます。
割引の還元率については、各道路の利用回数によって決まる仕組みです。
利用回数が5~9回の場合は、通行料金のうち最大100km相当分を約30%還元、利用回数が10回以上であれば、約50%還元として、翌月20日にETCマイレージサービスの還元額として付与されます。
ただし、東京・大阪近郊は割引対象外なので注意しましょう。
ETCマイレージサービスで貯まるポイントはETC独自のものであり、クレジットカードの利用で貯まるポイントとは別物です。
つまり、クレジットカード会社の発行するETCカードでETCマイレージサービスを利用することによって、マイレージサービスのポイントとクレジットカード会社のポイントの二重取りが可能になります。
ETCマイレージサービスで貯まるポイントの有効期限は、ポイントが付与された年度の翌年度末までです。例えば、2020年12月14日に付与されたポイントは、2021年3月31日を過ぎると失効してしまいます。
ポイントが失効すると、還元額への交換ができなくなってしまうので、ポイントが貯まったら早めに交換するようにしましょう。
また、還元額には有効期限が設定されていませんが、ETCマイレージサービスは、2年間ポイントや還元額に全く変化がない場合は、マイレージ登録が取り消されてしまうので注意が必要です。
ETCマイレージサービスで貯まるポイントは、道路事業者ごとに貯まるため、道路事業者間でのポイントの合算ができません。
また、複数のETCカード間でのポイント合算もできないので、注意して利用しましょう。
ETCマイレージの登録は簡単に行うことができます。
ETCマイレージのメリットにも挙げましたが、ETCマイレージサービスのポイントはクレジットカード会社のポイントとは別です。
クレジットカード会社発行のETCカードを利用すると、ETCカード利用分はクレジットカードの支払いになります。
そのため、クレジットカード会社の発行するETCカードを利用すれば、ETCマイレージのポイントとクレジットカードのポイントをどちらも獲得することができます。
ETCカードには、ETCパーソナルカードと、クレジットカード付帯型の大きく2種類あります。
ETCパーソナルカードは、道路事業社発行のETCカードで、クレジットカードを持っていなくても発行することができます。
ただし、ETCパーソナルカードを申し込むには予め平均利用額の4ヵ月分を保証金として預ける必要があります。保証金額は最低でも20,000円、最高80,000円と高額です。また、別途で年会費が1,257円かかります。
クレジットカード付帯型は、前述したような、クレジットカード会社が発行するETCカードのことです。年会費はクレジットカード発行会社によって異なりますが、年会費無料で利用できるカードが多いです。
また、ポイントの二重取りが可能なので、ETCカードを選ぶときはクレジットカード付帯型がおすすめです。
クレジットカード付帯のおすすめETCカードを7枚紹介していきます。
JCB CARD Wは、JCBが39歳以下の方・Web入会限定で発行しているカードです。JCB CARD Wは年会費が永年無料でETCカードも発行手数料、年会費がともに無料なので維持費がかかりません。
また、ポイント還元率が常時1.0%以上でありながら、対象店舗での利用で最大3.5%還元になるという点もとても魅力的です。
例えばセブンイレブンやAmazonの利用で2.0%、スターバックスの利用で3.0%と、お得にポイントを貯めることができるため、対象店舗を普段からよく使う方には非常におすすめです。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント基本還元率 | 1.0% |
ETCカード | 発行手数料:無料 |
年会費:無料 |
エポスカードは、丸井グループが発行しているクレジットカードです。年会費永年無料で、申し込み時のオプションで、ETCカードを無料発行できます。
ポイントの基本還元率は0.5%ですが、マルイでの利用は常時1.0%の還元率になります。また、マルイで年に4回開催されるマルコとマルオの7日間というイベント期間では、10%OFFで買い物することができます。
さらに、エポスカードの会員限定の優待サイトであるエポトクプラザを利用すると、全国10,000店舗以上で優待を受けられるので普段使いにもぴったりです。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント基本還元率 | 0.5% |
ETCカード | 発行手数料:無料 |
年会費:無料 |
ライフカードは、ライフカード株式会社が発行しているクレジットカードです。ライフカードはクレジットカード、ETCカードどちらも年会費永年無料で、発行手数料も一切かかりません。
ポイント基本還元率は0.5%ですが、入会初年度は1.5倍になります。また、誕生月はポイント還元率が3倍の1.5%になるお得なカードです。
また、ライフカードにはステージ制プログラムというシステムがあり、年間利用額に応じて次年度のポイント還元率が上がっていくので、利用すれば利用するほどお得になります。
年会費 | 無料 |
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ポイント基本還元率 | 0.5% |
ETCカード | 発行手数料:無料 |
年会費:無料 |
オリコカードは、オリエントコーポレーションが発行しているクレジットカードです。オリコカードは年会費永年無料、ETCカードも発行手数料・年会費ともに無料となっています。
ポイント基本還元率は1.0%で、入会後半年はポイントが2倍貯まります。高還元率のカードでお得にポイントを貯めることが可能です。
また、ポイントの交換先も豊富なうえ、即時交換ができるので貯めたポイントを活用しやすいのも特徴です。
年会費 | 無料 |
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ポイント基本還元率 | 1.0% |
ETCカード | 発行手数料:無料 |
年会費:無料 |
VIASOカードは、三菱UFJニコスが発行しているクレジットカードです。VIASOカードは年会費永年無料で、ETCカードも無料です。ただし、ETCカードの発行手数料が1,000円かかります。
VIASOカードの大きな特徴は、オートキャッシュ機能が搭載されていることでしょう。オートキャッシュ機能とは、獲得したポイントが自動的にキャッシュバックされるシステムです。
手続き不要でポイントが現金還元されるので、ポイント失効のリスクを少なく抑えることができます。ポイント基本還元率は0.5%ですが、VIASO eショップというネットモール経由で利用すると、最大12%還元される魅力的なカードです。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント基本還元率 | 0.5% |
ETCカード | 発行手数料:1,000円 |
年会費:無料 |
出光カードまいどプラスは、出光クレジットが発行しているクレジットカードです。年会費は無料で、ETCカードも無料で作れます。
出光カードまいどプラスは、出光サービスステーションでの給油や灯油の購入がお得になるのが最大の特徴です。入会後1ヶ月はガソリン、軽油ともに5円/L引き、そのあともいつでも2円/L引きになります。
ポイント基本還元率は0.5%ですが、ガソリン代の割引を考えると、仕事やプライベートで車をよく使う人には嬉しいカードです。また、Web明細を利用すると、毎年5月に最大300円がキャッシュバックされます。
年会費 | 無料 |
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ポイント基本還元率 | 0.5% |
ETCカード | 発行手数料:無料 |
年会費:無料 |
コスモ・ザ・カード・オーパスは、コスモ石油がイオンと提携して発行しているクレジットカードです。クレジットカード、ETCカードともに年会費無料で発行手数料もかかりません。
コスモ・ザ・カード・オーパスの特徴は、コスモ石油のサービスステーションでの給油代がお得になることです。いつでも優待価格で利用できます。また、入会すると燃料油50L(500円分)までキャッシュバックされます。
さらに、コスモ・ザ・カード・オーパスは、基本還元率0.5%ですが、イオングループ対象店舗での利用でポイントが2倍貯まったり、毎月20・30日の「お客さま感謝デー」は買い物代金が5%OFFになったり、イオンの特典も受けられます。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント基本還元率 | 0.5% |
ETCカード | 発行手数料:無料 |
年会費:無料 |
おすすめのクレジットカード付帯型ETCカードを7枚紹介しました。7枚を年会費、ポイント基本還元率、ETCカードの発行手数料、年会費で比較すると下記のようになります。
カードフェイス | 年会費 | ポイント基本還元率 | ETCカード |
---|---|---|---|
![]() JCB CARD W |
無料 | 1.0% | 発行手数料:無料 年会費:無料 |
![]() エポスカード |
無料 | 0.5% | 発行手数料:無料 年会費:無料 |
![]() ライフカード |
無料 | 0.5% | 発行手数料:無料 年会費:無料 |
![]() オリコカード |
無料 | 1.0% | 発行手数料:無料 年会費:無料 |
![]() VIASOカード |
無料 | 0.5% | 発行手数料:1,000円 年会費:無料 |
![]() 出光カードまいどプラス |
無料 | 0.5% | 発行手数料:無料 年会費:無料 |
![]() コスモ・ザ・カード・オーパス |
無料 | 0.5% | 発行手数料:無料 年会費:無料 |
7枚のなかでも特におすすめなカードがJCB CARD W、オリコカード、出光カードまいどプラス、コスモ・ザ・カード・オーパスの4枚です。
普段使いのクレジットカードも考えてETCカードを探している方にはJCB CARD Wかオリコカードが特におすすめです。
ポイント基本還元率1.0%と高水準でありながら、対象店舗やネットモールの利用でさらにお得になります。また、維持費がかからないのも嬉しい特徴です。
車をよく使う方で給油代を安くしたいなら出光カードまいどプラスかコスモ・ザ・カード・オーパスが特におすすめです。
サービスステーションでの給油が安くなる数少ないカードで、プライベートや仕事でよく車を使い、走行距離が長く一般的な人よりガソリンスタンドの利用が多い方は2枚のどちらかにするのが良いでしょう。
ポイントが貯まりやすいおすすめのETCカードを7枚紹介しました。車の利用頻度や利用地域、クレジットカードの特性によってどのクレジットカード付帯型ETCカードにするべきっかは変わってきます。
自分のライフスタイルに合ったETCカードを見つけて、お得に利用していきましょう。