みんなの銀行は、操作がすべてスマホ完結となるスマホ銀行です。
気になってはいるけれど、どんな銀行なのかホームページを見てもピンとこないときは、ここで内容を確認してみましょう。
みんなの銀行とは
みんなの銀行ってどんな銀行?
みんなの銀行は2021年5月から開始した銀行です。
口座開設から入出金、積立貯金、金銭管理、ローンまで、アプリ上で行うことのできるデジタルバンクです。
開設から管理まで、銀行の全てがアプリで行えるという便利さに、かえって不安を抱く方もいるかもしれません。
しかしみんなの銀行は、ふくおかフィナンシャルグループが100%出資しているサービスであるため、安心して利用することができます。
プレミアム会員制度とは
みんなの銀行は通常の開設は無料で行うことができますが、月額税込み600円で使えるプレミアム会員という制度があります。
プレミアム会員になれば、ATMからの出金手数料や、他行の振込手数料を規定の回数無料で利用できます。
さらに、デビットカードのキャッシュバックの利率を上げる、万が一の時の立て替えサービスの利用といった優遇サービスを受けることができるようになります。
みんなの銀行でできること
みんなの銀行は全てをアプリ上で完結することのできる銀行アプリですが、どのようなサービスが提供されているのでしょうか。
詳細を確認していきましょう。
1)普通預金「Wallet」
みんなの銀行では、普通預金のことを「ウォレット」と呼びます。
キャシュカードを持ち歩かなくてもATMの入出金や支払い、振り込みなどを行うことができます。
入出金はセブン銀行のATMからアプリを使って行います。
入金は無料、出金は1回につき税込み110円、プレミアム会員であれば月に15回まで無料、その後は1回につき税込み110円となります。
振り込みはみんなの銀行宛であれば、手数料は無料です。
他行宛は1回につき税込み200円、プレミアム会員であれば月10回まで無料、その後は1回につき税込み200円で利用することができます。
2)貯蓄預金「Box」
貯蓄預金のことは「ボックス」と呼び、普通預金の口座開設と同時に開設されるため、改めて申し込むなどの面倒な手続きを行う必要がありません。
ボックスは、貯蓄預金の中に仮想のボックスを作るという整理整頓のできる「箱」のイメージで、用途に応じた貯蓄を管理することができます。
ボックスは最大20個作ることができます。
旅行などの目標や未来のための貯金、一時的に必要となる資金の確保など、さまざまな目標に向けて自由に貯めることができます。
普通預金の金利は通常会員もプレミアム会員も0.001%ですが、貯蓄預金の金利は通常会員が0.1%、プレミアム会員は0.3%になっています。
ゆうちょ銀行の通常預金が0.001%、定額貯金が0.002%、みずほ銀行の普通預金が0.001%、定期預金が0.002%となっているため、比較すると、プレミアム会員であれば貯蓄預金は他行より高金利と言えるでしょう。
3)デビットカード「Debit Card」
みんなの銀行には、口座から即時引き落としで利用できる「デビットカード」の役割もあります。
あらかじめ利用限度額を決めておく、使った後アプリで利用履歴を確認することができるので、使いすぎの防止になります。
デビットカードは口座開設と同時に審査が行われ、自動で発行されるため、カードが発行された後はすぐに年会費無料で利用することができます。
デビットカードのカードブランドはJCBとなっており、Apple PayやGoogle Payへの登録も可能です。
日本全国のQUICPay加盟店で利用でき、Apple PayではJCBコンタクトレス(タッチ決済サービス)に対応しているお店でも使えます。
さらに、デビットカードを使って買いものを行うと、利用金額の0.2%がキャッシュバックされます。
プレミアム会員では1%のキャッシュバックされるため、現金でのお買い物よりもお得に利用することができます。
4)お金の記録「Record」
「レコード」では、日々の金銭管理を行うことができます。
みんなの銀行の口座残高だけではなく、他行の口座やクレジットカード、電子マネーを連携させることで、残高や明細をまとめて確認でき、とても便利です。
グラフ化された金銭の入出金記録は、何にどれぐらいお金を使っているか一目で把握することも可能です。
さらに、明細にハッシュタグを付けておけば、利用目的をグループ分けしてお金の管理を行うこともできます。
5)自動立て替え「Cover」※プレミアム会員のみ対応
プレミアム会員のみ「カバー」という最大5万円まで自動で立て替えてくれるサービスを利用することができます。
「購入したい商品が5,000円なのに、ウォレットの残高は3,000円しかない」という時、自動的に2,000円を立て替えてくれます。
「カバー」は、あらかじめ契約しておくことが必要です。
残高がマイナスになっていても、最大5万円までは支払いやATMでの出金を名前通りカバーしてくれます。
カードローンとは違い、利息は付かず、決まった返済日や利用回数制限もありません。
返済はウォレットに入金されると自動的に行われるため、安心して利用することができます。
カバーの申し込みの条件は、20歳以上で収入がある方で、パートやアルバイト、年金受給者の方でも申し込むことができます。
6)ローン「Loan」
みんなの銀行では、「ローン」のサービスも用意されています。
みんなの銀行の口座を開設している方が、審査の申し込みを行うことができます。
借入から返済まで、アプリ上で完結することができるカードローンで、使い道は自由、最大1,000万円までの融資を受けることができます。
みんなの銀行カードローンの特徴
みんなの銀行のカードローンは、どのような内容となっているのでしょうか。
詳細を確認しておきましょう。
みんなの銀行のカードローンは、銀行口座を開設しており、20歳以上69歳以下の収入のある方であれば、パートやアルバイト、年金受給者の方でも申し込むことができます。
収入があれば学生でも申し込むことはできますが、成年となっていても18歳の方や19歳の方、収入のない専業主婦や専業主夫の方、無職の方は申し込むことができません。
利用金額は10万円~最大1,000万円、年金利は1.5%~14.5%で、審査によって利用限度額が決まります。
利用目的は事業性資金としての利用以外は自由なので、引っ越しや冠婚葬祭、スキルアップのための資金など、必要なことに使うことができます。
みんなの銀行カードローン 申し込み~融資まで
借り入れ方法
アプリで口座が開設できたら、アプリ上のBankingのバナーから申し込むことができます。
審査申し込みは、口座開設時から登録内容の変更がなければ、年収の入力のみでできます。
最短2分~数日で一次審査が終わり、年金利や利用限度額が決まります。
一次審査に通過した場合、31日以内に最終審査の申し込みを行い、50万円以上の借入である場合は収入証明書をアップロードする必要があります。
契約後は、すぐにお金を借りることができるようになります。
必要書類は、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの顔写真付きの本人確認書類や、給与所得者は源泉徴収票、給与明細書、所得証明書、自営業の方は確定申告(第一表、第二表)、納税証明書(その2)などの収入証明書が必要です。
借入した金額はウォレットに表示されます。
デビットカードでの買いものに利用したり、セブン銀行のATMから引き出すことができます。
返済方法
返済もすべてアプリ上から行うことができます。
毎月末日までに、約定返済額をアプリ上で返済することになります。
期日までに返済が行われなかった場合は、返済用口座から自動で引き落とされるので、忘れずに返済額を準備しておきましょう。
みんなの銀行カードローンのメリット・デメリット
みんなの銀行カードローンには、どのようなメリットとデメリットがあるのかをチェックしておきましょう。
メリット
- 収入の申告だけで手軽に申し込みができる
- 借り入れから返済までアプリでできる
- 原則、在籍確認の電話なし
- 自宅への郵送物なし
- 消費者金融系カードローンに比べて、金利低め
詳しく見ていきましょう。
カードローンの申し込み条件は、「みんなの銀行に口座開設をしていること」「20歳以上69歳以下で収入があること」の二点です。
そもそもみんなの銀行のアプリを利用する際には、銀行口座を開設していることになるため、改めて取引のための口座が必要となるなどの手間がかかりません。
口座開設から個人情報の変更がない場合は、収入の申告だけで審査を始めることができるため、簡単に申し込むことができます。
アプリ上で審査が完結するため、原則として在籍確認などで電話がかかってくることがありません。
会社に電話がくるのは都合が悪い、という方には大きなメリットとなります。
届け出内容に不明な点があれば、登録してある携帯電話に連絡がくる場合があるので、不備がないように注意をしましょう。
取引履歴はアプリ上で確認することができます。
自宅に郵送物が届くこともないので、家族に内緒で利用したいという方でも安心して検討することができます。
返済もATMに足を運ぶ必要がなく、アプリ上の操作だけで済ませることができるので、借入から返済までスマホ一つあれば行えます。
もし返済を忘れてしまったという時は、月末に自動で引き落としてくれる点も良いところでしょう。
年金利も消費者金融系カードローンと比べて低く設定されており、他の銀行カードローンと同程度となっているため、返済の負担も小さく抑えることができます。
デメリット
- 融資までに時間がかかる
みんなの銀行のカードローンは、一次審査が最短2分となっていますが、最終審査には数日がかかるとされており、口座開設からすぐにお金を借りたいという方には不向きなカードローンと言えるでしょう。
少額の場合は「カバー」の検討もしてみよう
みんなの銀行カードローンの融資額は、10万円~最大1,000万円です。
そこまで大きな額を借りることはないという方は、最大5万円を自動的に貸越してくれるカバーの利用を検討してみましょう。
自動引き落としやデビットカードでのショッピング、引き出しの際に残高が不足していても最大5万円までは自動的に貸し越してくれるため、いざ支払いという時にお金が足りなくて恥ずかしい思いをするといったこともなくなります。
利子のない融資サービスであり、返済日も決まっていません。
お金が用意できたときにウォレットに入金をすることで、返済を完了させることができるため、気軽に利用できます。
しかしカバーは、プレミアム会員だけが利用できるサービスであり、事前の申し込みが必要となります。
カバーの審査申し込みでは、事前に登録されている情報や書類が有効期限内であり、変更がない場合には、改めて書類をアップロードする必要はありません。
カバーの審査は、通常2~3営業日かかるとされているため、利用する可能性がある方は、プレミアム会員の登録後、早めに行っておくといいでしょう。
みんなの銀行のカードローンは手軽すぎに注意
みんなの銀行には、「カバー」という残高不足を自動的に貸し越してくれる無利子融資サービスと、10万~最大1,000万円を借りることのできる「カードローン」があります。
どちらも審査が必要となり、「カバー」はプレミアム会員であることが条件になります。
自分にとって使い勝手のいい融資はどちらかを検討し、選択するようにしましょう。
みんなの銀行カードローンは、全てアプリ上で完結することができるという、カードローンの面倒な部分をそぎ落とした手軽に利用開始できるカードローンとなっています。
時間に余裕をもって申し込む必要はありますが、条件もそれほど厳しくないため【申し込みの条件を満たしていて、信用情報に傷が付いていない】という方は、審査に通る可能性が高いです。
申し込みも、借入や返済も手軽にできてしまうため、返済が難しくならない程度に借りるように注意しながら上手に利用していきましょう。