75歳を過ぎると、仕事をリタイヤして年金に頼って生活をしていく人が多くなります。
一方で、年金だけでは生活が苦しいと嘆く方が多いのも実情です。
そんなとき、生活の足しにするためキャッシングの利用を検討することもあるでしょう。
ただ、キャッシングは申込時に収入や仕事に関する項目があるため、仕事をリタイヤしている75歳の方だと審査に通らない可能性もあります。
また75歳となると申込対象から外れやすく、申し込みをしたくてもできない状況も多いのが現実です。
では、75歳でも利用できるキャッシングは存在しないのでしょうか?
また、キャッシング以外にお金を借りる方法がないかどうかも気になる点でしょう。
そこで本記事では、75歳の方に向けてキャッシングをはじめとする、お金を借りられる方法について解説します。
75歳を過ぎてお金に困ったらどんな方法がある?
75歳を過ぎてお金に困ったら、どのような方法で解決すれば良いのでしょうか。
まずは、どのような方法があるのか見てみましょう。
- カードローンの利用
- 公的支援の利用
- 家族、親戚に頼る
- リバースモーゲージ
- ゆうちょ銀行自動貸付
75歳になると、お金に困っても年齢的に対処法がないと思う方は多いでしょう。
しかし、上記のように75歳を過ぎてお金に困っても、意外と対処法は多いのです。
では、それぞれどのような方法なのか、一つひとつ項目に分けて詳しく解説していきます。
カードローンの利用
75歳の方がキャッシングを利用したいと考えているなら、最もおすすめなのがカードローンです。
カードローンとは、銀行や消費者金融などが提供している個人向けの融資サービスで、キャッシングの一種になります。
一度契約すると、限度額内なら銀行やコンビニのATMを使っていつでもお金を引き出せます。
ただし、カードローン会社ごとに年齢制限があり、中には75歳の方が利用できないカードローンもあるので注意が必要です。
ここでは、75歳の方でも利用できるカードローンを4つ紹介します。
ベルーナノーティス
1つ目に紹介する、75歳の方でも利用できるカードローンは「ベルーナノーティス」です。
通信販売会社のベルーナグループが運営する消費者金融で、中小の消費者金融の中でもトップクラスの知名度を誇ります。
申し込み年齢は20~80歳までと高めに設定されているので、75歳でも問題なく申し込みが可能です。
審査は最短30分で、契約から借入までも最短24時間以内とスピード融資を実施しています。
申し込むタイミング次第では即日融資も可能なので、急ぎでお金を借りたい方にはピッタリのカードローンです。
金利 | 年4.5~18.0% |
融資額 | 1万円~300万円 |
利用対象者 | 20~80歳までの安定した収入のある方で基準を満たす方 |
返済方式 | 残高スライド元利定額返済方式 |
返済期間(回数) | 最長6年9ヶ月(1〜80回) |
即日融資 | 可 |
担保・保証人 | 不要 |
遅延損害金 | 実質年率20.0% |
セゾンファンデックス「かんたん安心カードローン」
2つ目に紹介する、75歳の方でも利用できるカードローンは「セゾンファンデックス」です。
セゾンファンデックスの「かんたん安心カードローン」は、高齢者向けの商品に特化している消費者金融なので、申し込める年齢は80歳までとなっています。
また、収入に関してはアルバイトやパートなどで得ている方はもちろん、年金受給者であっても申し込みが可能です。
年金受給者の方でも申し込めるカードローンは少ないため、年金だけで生活している方はセゾンファンデックスを利用候補に入れると良いでしょう。
金利 | 年6.5~17.8% |
融資額 | 1万円~500万円 |
利用対象者 | 申込時、20歳から80歳までの毎月定期収入のある電話連絡可能な方 |
返済方式 | 定額リボルビング方式、1回払い |
返済期間(回数) | 最終借入後原則5年(1~60ヶ月)、1~60回 |
即日融資 | 可 |
担保・保証人 | 不要 |
遅延損害金 | 実質年率9.49~20.00% |
千葉銀行「ちばぎんシニア応援ローン」
3つ目に紹介する、75歳の方でも利用できるカードローンは「千葉銀行」です。
千葉県を中心に、茨城県・東京都・埼玉県・神奈川県などで事業を展開する地方銀行になります。
数多くのローンサービスを提供していて、その中のフリーローンに「ちばぎんシニア応援ローン」があります。
千葉県と茨城県全域に住んでいる方と、東京都・埼玉県・神奈川県の一部の対象地域に住んでいる方が対象のローンです。
その名の通り高齢者を対象にしており、申し込める年齢は満60歳以上80歳未満です。
ただし、千葉銀行で国民年金・厚生年金・共済年金のいずれかを受給しているなど、様々な条件があるので、自身が利用可能か必ずチェックするようにしてください。
金利 | 年6.5~17.8% |
融資額 | 5万円~100万円 |
利用対象者 |
以下の全ての条件を満たす個人のお客さま。
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返済方式 | 元利均等毎月返済または元利均等隔月返済 |
返済期間 | 6か月以上10年以内(6か月単位) |
即日融資 | 不可 |
担保・保証人 | 不要 |
遅延損害金 | 実質年率20.00% |
愛媛銀行「ひめぎんシルバーライフローン」
4つ目に紹介する、75歳の方でも利用できるカードローンは「愛媛銀行」です。
愛媛県松山市に本店を置く第二地方銀行で、四国四県と岡山県・広島県・大分県・大阪府・東京都に展開しています。
そんな愛媛銀行が提供するシニア向けのローン商品が「ひめぎんシルバーライフローン」です。
担保・保証人が不要で、年金支給者でも申し込めます。
また、返済は2か月に1回なので、生活への負担が軽くて済むのも特徴のひとつです。
ただし、愛媛銀行をはじめとする銀行系カードローンは、即日融資に対応していないので、1日でも早くお金を借りたい方は早めの申し込みを心掛けましょう。
金利 | 年5.8% |
融資額 | 10万円~100万円 |
利用対象者 |
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返済方式 | 元金均等隔月返済(2か月に一度のご返済) 先利方式 |
返済期間 | 6か月以上7年以内 |
即日融資 | 不可 |
担保・保証人 | 不要 |
遅延損害金 | 実質年率20.00% |
公的支援の利用
お金が必要になったのなら、公的支援を利用するのもひとつの手段です。
75歳でも利用できる可能性がある公的支援としては、以下の4つが挙げられます。
それぞれに申し込み条件があり、お金を貸してもらえるか審査を受ける必要があるので、ぜひ各支援の条件などもチェックしてみてください。
不動産担保型生活資金
居住用不動産を有する低所得の高齢者世帯に、その不動産を担保として生活資金の貸付けを行い、その世帯の自立支援を目的とした貸付制度です。
総合支援資金
離職・減収により日常生活全般に困難を抱えた世帯の生活の立て直しのために、継続的な相談支援と貸付を行う制度です。
福祉資金
低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その在宅福祉および社会参加の促進を図る貸付制度です。
生活保護
資産や能力などをすべて活用しても生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じた必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し自立を助長する制度です。
家族、親戚に頼る
どうしても今すぐにお金を借りたいなら、家族や親族に頼るのもひとつの手段です。
公的なサービスではないため、当然、面倒な申し込み手続きや本人確認書類の提出などが要りません。
ただし、個人間融資であっても実はしっかりと法律があります。
むやみに貸し借りすると法律に違反する恐れがあるので、その点についてはしっかり理解したうえで行うようにしましょう。
個人間融資に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
[nlink url=”https://card-lab.com/moneylab/cardloan/cardloan-nayami/personal_loans/”]
リバースモーゲージ
住宅の購入やリフォームのためにキャッシングを利用したい場合、「リバースモーゲージ」も選択肢のひとつです。
リバースモーゲージとは、住宅金融支援機構が提供する住宅ローン「リ・バース60」という商品で、60歳以上の高齢者が利用できます。
通常の住宅ローンでは元金と利息を毎月返済しますが、リ・バース60の毎月の支払いは利息のみでOKです。
毎月の返済額が少なくて済むため、負担を軽くしてお金を借りたい方にピッタリでしょう。
ただし、借入限度額は担保評価額の50~60%程度になるので利用前には理解は必要です。
住宅の新規購入・建築資金を借り入れする場合、購入不動産の50%程度の頭金が必要なので、利用する際は必ず家族に相談することをおすすめします。
ゆうちょ銀行自動貸付
ゆうちょ銀行にも、75歳の高齢者が利用できる貸付サービスがあります。
それが「ゆうちょ銀行自動貸付」です。
高齢者で定期貯金や定額貯金をしている人は、貯金を担保にすれば定期貯金を解約せずにお金を借りられます。
以下の3つの自動貸付があるので、自分にあった商品を選ぶようにしていきましょう。
自動貸付の種類 | 担保にするもの |
貯金担保自動貸付け | 定額預金、定期預金 |
国債等担保自動貸付け | 国債 |
財産形成貯金担保貸付け | 財形定額貯金、財形年金定額貯金、財形住宅定額貯金 |
75歳でお金を借りたい時に心配なこと
75歳になってお金を借りるとなると、何かと気になる点や不安なことがあるでしょう。
そこでこの項目では、多くの方が感じる疑問や不安にお答えします。
病気などで返済できなくなったらどうしよう
突然の病気で、収入が減ったりゼロになったりする可能性もないとは言い切れません。
もちろん、その場合でも保険や公的な手当てなどを使って返済できれば問題はありません。
ただ、返済できない可能性がある場合は、事前にカードローン会社に相談するようにしてください。
返済中に万が一のことがあったらどうしよう
万が一返済中に死亡した場合は、借金も相続の対象になります。
しかし、借金を引き継ぐかどうかは、家族に決定権があります。
具体的な選択肢としては、次の2つです。
- 相続放棄(借金と遺産を相続しない)
- 単純承認(借金と遺産を相続する)
借金だけ放棄して、遺産を相続するといった選択肢はないので注意してください。
考え方としては、借金と遺産を合算した時、手元に残るお金が多ければ相続して、手元に残るお金がない、もしくは遺産だけでは返済できない場合は放棄すれば良いでしょう。
ちなみに、相続放棄の手続きは3か月以内に行う必要があるので、キャッシングを利用する前に家族に伝えておくと安心です。
誰かにバレたらどうしよう
確かに、キャッシングやカードローンの利用は家族に知られたくないでしょう。
しかし、相続の問題もあるので、可能なら家族には打ち明けるようにしておくことをおすすめします。
知らないままでいると、亡くなった後の親族が大変です。
また、利用がバレてしまう前に、自らバラしてしまった方が気持ちも楽になります。
インターネットに詳しくないのでどうしよう
カードローンの申し込み方法は、Webが主流です。
しかし、大抵のカードローンでは、電話や郵送での申し込みもできます。
どうしてもパソコンやスマホの利用に不安がある方は、電話や郵送を利用しましょう。
また、カードローン各社でWeb申し込みの手順をわかりやすく説明しているところも多いので、そちらを参考に申し込みを行いましょう。
お金に困っても絶対やってはいけないこと
どんなにお金に困っていても、以下の2つだけは絶対にやってはいけません。
- 闇金で借りる
- 怪しい話に乗っかる
闇金は、確かに正規の貸金業者より簡単にお金を貸してくれます。
しかし、借りた後は法外な金利を設定したり、強引な取り立てをしてきたりします。
自分だけではなく家族にまで被害が及ぶ可能性があるので、絶対に利用しないようにしましょう。
もうひとつは、絶対儲かる投資話です。
例えば、「1か月で資金が倍になる」「誰でも絶対に稼げる」など、飛びつきたくなるような文言を使っている業者や商品は詐欺の可能性が非常に高いです。
結局はお金を稼げず資産を失うだけなので、うまい言葉を使う商品には軽い気持ちで手を出すのはやめましょう。
まとめ
今回は、75歳でキャッシングの利用を検討している方に向けて、お金を借りられるサービスや方法について解説しました。
一見すると、75歳でお金を借りるのは難しそうですが、実は意外に利用できるサービスが多くあります。
公的支援はもちろん、カードローンであっても75歳を対象とした商品があるので、自分に合った方法を選ぶようにしてください。
ただし、どの方法で借りるにしても、必ず家族には事前に相談するようにしましょう。