近年スマホの高額化が進んでおり、10万円を超える機種も少なくないため、スマホは分割払いで購入しようと考えている人も多いでしょう。
店頭で機種変更や新規購入をするときに分割払いの申込をすると、その場で契約まで完了するので気が付きにくいですが、分割払いをする場合は必ず審査が行われます。
今回は、スマホの分割審査に通過するためのポイントについて解説していきます。
スマホを分割払いで購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。
スマホの分割払いにも審査はあるの？
スマホの分割払いを希望する場合も、クレジットカードの申込時と同じように審査があります。
分割審査では、信用情報をチェックされ、支払い能力に問題がないかを判断されます。
信用情報に滞納など金融事故の記録が残っていると、支払い能力がないと判断され、審査に落ちる可能性があるので注意しましょう。
また、スマホの分割審査は、購入するスマホの価格によって審査の難易度が変動します。
分割審査は、割賦販売法に基づいて行われており、割賦販売法は申込者の支払い能力を超える与信を禁止しています。
しかし、この法律には例外が設けられており、10万円以下の生活に必要な耐久消費財なら申込者の支払い能力を超えていても分割払いが可能なのです。
画像：消費者の安心・安全を守るクレジット契約の新ルール～改正割賦販売法～ | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
10万円以下のスマホは生活に必要な耐久消費財なので、審査は信用情報のチェックにとどまり、年収等を厳しく審査されることはないでしょう。
反対に10万円を超える場合は、信用情報と年収を厳しく審査されることになるので、審査の難易度は格段に上がります。
審査に不安のある人は、10万円以下の機種を選択するようにしましょう。
スマホの分割払いで審査に落ちる人の特徴
スマホの分割審査は、クレジットカード申込時の審査と同じように信用情報を元に判断します。
明確な審査基準は公開されていませんが、チェックされる項目はどこもほぼ同じです。
では、審査に落ちやすい人の特徴を見ていきましょう。
携帯電話利用料金を滞納・延滞したことがある人
端末の分割代金が含まれていない携帯電話料金を滞納した場合は、信用情報に記録が残らないことが多いです。
ただ、各キャリアがもつユーザー情報には、携帯電話料金の延滞記録が保存されます。
滞納回数や期間にもよりますが、分割審査を受けるタイミングで携帯電話料金の延滞記録が残っている場合は審査に落ちやすいです。
また、キャリア間でユーザーの支払いに関する情報を共有しているため、別のキャリアに乗り換えたとしても延滞情報を隠すことはできません。
信用情報にキズがある人
信用情報には、クレジットカードやローンの契約情報や支払い情報が記録されています。
ローンの返済に遅れてしまった場合や、クレジットカードの支払いが遅れてしまった場合、債務整理をした場合は、信用情報にその記録が一定期間残ります。
このような状態の方は、信用情報にキズがある状態なので、分割審査に落ちる可能性が高いです。
信用情報を個人で削除したり変更したりすることはできないですが、自分の信用情報を情報開示をすることはできます。
信用情報に不安がある方は、自分で情報開示をして確認してみると良いでしょう。
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スマホの分割払いで審査に通るには
スマホの分割審査に通るためのポイントをいくつか紹介します。
問題なく分割審査をクリアできるよう、日ごろから気をつけてみてください。
普段から支払い期日があるものは滞納しない
携帯電話利用料金を含め、支払期日をきちんと守ることが重要です。
一度でも期日に遅れてしまうと、信用情報に延滞記録がつき、審査にマイナスな影響を及ぼします。
すでに滞納料金がある人は、全額返済をしてからスマホの分割審査に申し込むようにしましょう。
信用情報をキレイにしておく
キレイな信用情報とは、延滞記録がなく、遅滞なく支払ったという記録がたくさん残っていることです。
クレジットカードを持っている人や、住宅ローンやカーローンを支払っている人の信用情報は、支払いが遅れていなければ非常にキレイでしょう。
一方で、普段からクレジットカードの利用や分割払いをしていない人も、信用情報に記録が残っていないため、きれいな状態を保てていると思うかもしれません。
しかし、信用情報に全く記録がないということは、信頼性を測る判断材料がないことになるので、審査通過が難しくなります。
クレジットカードを利用するなどして、少額でも良いので信用情報に記録を残すようにしましょう。
定期的に支払い記録をつけることで、信頼性アップにつながります。
10万円以下の機種にする
割賦販売法の例外措置により、10万円以下の少額店頭販売品は、支払い可能見込み額を超えていても分割払いが可能です。
10万円以下のスマホであれば、過去に延滞していないかどうかの審査のみで、年収等による返済能力のチェックは行われません。
反対に10万円を超えると、年収も含め細かく審査されるため、審査が厳しくなります。
収入が低く審査に通過する自身がない方は、10万円以下の機種を選択するようにしましょう。
スマホを分割払いで購入する際の注意点
ここでは、分割払いでスマホを購入する際の注意点を確認していきましょう。
信用情報に記録が残る
スマホの分割払いは、1回当たりの支払金額が1,000円台からとそれほど高くありません。
しかし、少額でも滞納すれば自分の信用情報にキズが付いてしまいます。
少額だからちょっとくらい遅れても大丈夫ということはないので、滞納しないように注意しましょう。
住宅ローンなどほかのローンを組むときに影響する可能性がある
スマホの分割払いで滞納などの金融事故を起こした場合、住宅ローンなどほかのローンを組むときに悪影響を及ぼします。
スマホの分割代金を数日間でも延滞すると、信用情報に延滞記録が残ってしまいます。
また、3ヵ月以上滞納すると信用情報には異動情報が残り、いわゆるブラックリスト入りしてしまうのです。
延滞記録や異動情報は、滞納が解消した日から5～10年残ります。
延滞記録があるうちは審査に通りにくくなりますし、異動情報があれば住宅ローンやカードローンなど審査通過は望めません。
スマホの分割払いだからと軽く考えず、しっかり期日を守るようにしましょう。
各キャリア別分割払いの特徴
大手キャリアがそれぞれ独自に提供する分割払いプログラムについて、紹介していきます。
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」
ドコモが提供する分割払いシステム「いつでもカエドキプログラム」は、対象機種の購入から23か月目までに端末を返却すると、24回目の支払いを免除されるプログラムです。
支払い方法は「残価設定型24回払い」となっており、24回目の支払い(残価)を差し引いた額を分割して毎月支払います。
ちなみに「いつでもカエドキプログラム」の適用対象者は、dポイントクラブに加入している方で、回線契約がなくても利用できます。
では、一例として総額105,500円の機種を購入した場合に、どれくらいお得になるのか解説していきます。
総額105,500円の機種の場合、残価額が48,000円で、分割回数1～23回目の毎月の支払い額は月々2,500円です。
購入機種を返却するタイミングによって残価への対応が異なるので、3つの返却タイミング別に残債の対応を解説していきます。
1～22か月目までに端末を返却した場合
1～22か月目までの間に端末を返却をした場合も、原則23回目までの分割代金は支払うことになります。
ただ、22か月目までに端末を返却すれば、早期利用特典として端末を返却した翌月～23回目の分割代金を毎月割引してもらえます。
例えば、105,500円の機種を購入後12か月目で返却をした場合は、13～23回目までの分割代金から月々600円割引されるのです。
ちなみに、13～23回目までの分割払い部分はドコモショップで一括払いすることも可能です。
1～23回目までに支払う分割代金を合計すると50,900円になり、端末代金を54,600円支払わずにすむということになります。
23か月目に端末を返却した場合
23か月目で端末を返却した場合は、分割回数24回目に設定されている残価額48,000円の支払いは不要となります。
端末を返却後、別の機種を契約することも可能です。
24か月目以降に端末を返却する場合
24か月目以降に端末を返却する際は、24回目に設定されている残価額48,000円が自動的に24回に再分割されます。
総額105,500円の機種の場合、再分割後は月額2,000円となります。
再分割以降に機種返却する場合は、返却した翌月以降の再分割支払金の支払いが不要です。
auの「スマホトクするプログラム」
auの分割払い「スマホトクするプログラム」は、対象スマホを分割払いで購入後、25ヵ月目までにスマホを返却することで残価が免除されるプログラムです。
ただし、早めに端末を返却したとしても、23回目までの分割代金は支払うことになります。
画像：スマホトクするプログラム／スマホトクするボーナス | スマートフォン・携帯電話 | au
対象スマホを25ヵ月目以降も使用する場合は、分割回数24回目に設定されている残価額を24回に再分割して支払います。
再分割後に途中でスマホを返却した場合は、残債の支払いは不要です。
画像：スマホトクするプログラム／スマホトクするボーナス | スマートフォン・携帯電話 | au
ソフトバンクの「新トクするサポート」
ソフトバンクが提供する「新トクするサポート」は、対象機種を48回の分割払いにして、25ヵ月目に特典利用申込みと機種返却をすると残債の支払い不要となるプログラムです。
あらかじめ購入時に48回で分割するため、月々の負担を軽減できる点が特徴です。
端末代金を全額支払うことなく利用できるため、高額機種を購入する際にお得で利用しやすいでしょう。
画像：新トクするサポート | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
まとめ
スマホの分割審査に通るには、普段から携帯電話の利用料金やクレジットカード代金など、期日のある支払いに遅れることなく支払うことが重要です。
また、10万円以下の端末を購入する場合と10万円を超える端末を購入する場合で、審査の難易度が異なります。
10万円を超える端末を購入する場合は、年収等から返済能力があるかを厳しくチェックされます。
審査に自信のない人は、10万円以下の端末を購入することで、審査に通過しやすくなるでしょう。
