無駄遣いをしているつもりはなくても、毎月お給料日前はお金がなくなるということや、普段は大丈夫でも年末や夏にあるイベントや冠婚葬祭の出費が重なることで給料日までお財布の中身がもつかどうか不安になってしまうこともあります。
お給料日まではあと数日あるのに食費すら危ういという時には、どのようにピンチをしのげばいいのか、乗り切り方を確認していきましょう。
今月ピンチ!どうする? ピンチを乗り切る5つの方法
お金がないピンチを乗り切る方法として、5つ紹介します。
- つつましく暮らす
- クレジットカード払い
- 後払い決済
- 借りる
- お金を生み出す
1)つつましく暮らす
普段から豪遊していなくても、少しずつ余計なお金を使っていると考えられるため、改めて生活を見直してみましょう。
大きな買い物をしていないという時でも、コンビニに寄る癖はないか、ついでにと無駄な買い物をしていないかといった、ちょこちょこと出て行ってしまうお金がないか確認してみましょう。
浮いたお金で、数日の食費にできることもあります。
コンビニはお弁当やちょっとしたお惣菜をさっと買うことのできる便利な店ですが、単価が高めというデメリットがあります。
同じ買い物をするにしてもスーパーを選択するだけで、若干の節約になるでしょう。
また、食事のほとんどを外食しているという時には、自炊に挑戦することで生活費を安く済ませることができます。
1回の会計はコンビニと同じであっても、まとめて作り置きをしておけば、食費を抑えることができます。
このように給料日までのあと数日というときに、一番お金を削ることができるのは食費でしょう。
ただし、節約できる反面、食費を切り詰めることで栄養が偏ってしまうということも考えられます。
数日ぐらいは大丈夫とタカをくくっても、栄養不足は体調を崩すことにも繋がります。
倒れて仕事ができなくなってしまったら本末転倒なので、十分に気を付けましょう。
2)クレジットカード払い
保有しているクレジットカードがある場合、買い物をすべてクレジットカードで支払うことで、現金がお財布になくても、給料日までの数日を乗り切ることができます。
クレジットカードが使えなくても、d払いのようにバーコード決済やQRコード決済には対応している店舗も増えているため、携帯電話の料金と払うなどをして乗り切りましょう。
しかし、クレジットカードは魔法のカードではありません。
支払いを後日に引き延ばしているだけなので、普段と同じように生活をしてしまうと、後々の支払いが苦しくなってしまうということが考えられます。
今の生活が苦しいのに使いすぎてしまうと、自転車操業に陥ってしまうことがあるため、使い方には注意が必要です。
3)後払い決済
クレジットカードは持ってないけれど、現在支払いに使えるお金がない、あるいは給料日後に支払うようにしたいという場合は、後払い決済という支払い方に注目してみましょう。
3つの後払い決済を紹介します。
①PayPayあと払い
PayPayは、事前の現金チャージや、クレジットカードを登録して支払うことのできるQRコード決済アプリです。
利用した金額を翌月まとめて支払うことができる「PayPayあと払い」という仕組みがあります。
事前にお金のチャージをしておく必要はなく、年会費、手数料無料で、PayPayの支払いを翌月にまとめて登録口座から引き落とすことができます。
PayPay加盟店やPayPayあと払いに対応しているオンラインサービスで利用することができます。
ただし、PayPayあと払いは、登録申し込みと審査が必要です。
審査完了後、PayPayカードのバーチャルカードが発行され、アプリ内でカード番号を確認した後、すぐに利用できます。
PayPayあと払いの審査と同時にクレジットカード加盟店で使うことのできるプラスチックカードを発行することもできます。
PayPay加盟店はコンビニやスーパーにも多く、普段からPayPayを利用していれば高還元でポイントを貯めやすいというメリットがあります。
一方で、PayPay加盟店でしか使えないため、使いたいお店で導入されていないと利用できないことや審査が不可欠で完了までに数日かかってしまうというデメリットがあります。
また、クレジットカードと同じ仕組みであるため、未成年の申し込みはできません。
②メルペイスマート払い
フリマアプリで有名なメルカリが提供している「メルペイ」では、後払いサービスである「メルペイスマート払い」があります。
事前のチャージ不要で、使った分を翌月にまとめて支払うことができます。
メルペイスマート払いは、メルペイコード支払いに対応している店か、iD決済に対応している店、一部のオンラインショップでの利用が可能です。
利用上限額を設定することで使いすぎ防止になり、自動引き落としかメルペイ残高での支払いであれば、手数料無料で利用することができます。
「メルカリ」のアプリから本人確認を行うことで利用可能で、売上金をあと払いの支払いに充てても良いので便利です。
ただし、18歳未満の方は利用不可、20歳未満の未成年は保護者の同意が必要です。
③Paidy(ペイディ)
「ペイディ」は、Visaマークのあるネットショップで利用できる後払いサービスです。
リアルカードを発行すると街のVisa加盟店でも翌月の後払いでお買い物をすることができます。
オンラインで利用するには、支払い方法に「あと払い(ペイディ)」を選択し、メールアドレスと携帯番号を入力、SMSで送信されたコードを入力するだけで会員登録なしで利用できるため、とても手軽です。
一方、実店舗で利用する場合は「ペイディ」アプリをダウンロードし、リアルカードを発行する必要があります。
リアルカードを申し込んでから手元に届くまで1週間ほど待つ必要があり、コード決済のように手軽に利用することは難しいかもしれません。
利用対象は、高校生を除く18歳以上で、20歳未満の方は親権者の同意が必要となります。
ペイディの支払い方法はコンビニ払い、銀行振り込み、口座振替、翌月の請求金額の確定を待たずに支払う「すぐ払い」などの方法がありますが、口座振替以外でかかる手数料は自己負担です。
また、期間限定のキャンペーンを行っている時はありますが、常設のポイント還元システムは無いため、お得な使い方はできないというデメリットもあります。
4)借りる
現金じゃないと不安という方は、現金を借りるというのも方法の一つです。
ではお金を借りることで起きるメリットとデメリットを合わせて確認していきましょう。
①消費者金融で借りる
給料日まであと数日なのにお金がないというときには、申し込みから最短即日で融資を受けることのできる消費者金融のカードローンを検討してみましょう。
プロミスのように消費者金融によっては、初回の所定日数内に返済をすると利息なしで利用できるという会社もあります。
消費者金融のカードローンは利用目的が自由であり、一度完済しても、利用上限枠があれば、再びピンチに陥ってしまった時のお守りとしてローンカードを持っておくこともできます。
ただし、利息はクレジットカードの分割払いや銀行ローンなどと比べて法定上限に近い高金利であるため、しっかりと返済することのできる金額を計画的に借りるようにしましょう。
②クレジットカードでキャッシング
所有しているクレジットカードにキャッシングの枠がついている場合、改めて申し込みの手間をかけることなくお金を借りることができます。
手軽ですぐに利用できますが、キャッシングの金利はリボ払いと変わらない15%程度になっていることがほとんどで、高金利です。
そのほか、クレジットカードの種類や実績により利用限度額が低いということもあるでしょう。
③友人、知人、家族に借りる
家族などの身内や友人などの知り合いから借りる場合には、利息や厳密な返済日などを決めずに、給料が入り次第借りた金額を返すという方が多いでしょう。
負担なく借りることができるということもありますが、知り合いと金銭の貸し借りをすると、人間関係に破綻を招く恐れもあるため、安易におすすめできる方法ではありません。
知り合いからお金を借りる場合でも、いつ返すのかを明確にしておき、感謝とともに返済を行うようにしましょう。
④勤務先に借りる(前借り)
雇用先によりますが、前借りに対応している会社やアルバイト先で働いている場合は、発生する給料を一部でも先に受け取ることで、給料日なのに全くお金がないという事態を乗り越えることができます。
ただし制度や仕組みとして前借りのできない会社は多く、雇用先からの信用を失う可能性もあるため、必ずしも使える手段ではありません。
5)お金を生み出す
短期的にお金が必要な時は、短期的にお金を生み出す行動で乗り切ることができる可能性もあります。
どのようにお金を作る方法があるのかを検討しましょう。
①日雇いアルバイト
日雇いアルバイトの中には、即日払いに対応しているものもあります。
お金が足りないときだけ短期バイトで働いて、ピンチを乗り切るのもアリです。
ただし、即日払いのアルバイトには、倉庫内作業や工場のライン作業、引っ越し作業などの肉体労働的な仕事が多くなっているので、体調やケガには注意が必要です。
②フリマアプリなどで持ち物を販売
フリマアプリなどを活用して持ち物を売ることで、資金を作る方法です。
自分にとっては不用なものを売ることで金銭を得ることができ、部屋の片づけにもなるといったメリットもあります。
メルカリやPayPayフリマで売ると、売上金をコード決済で買い物の支払いに充てることができて便利です。
ただし、出品をしてもすぐに売れるとは限らず、出品や発送などの手間がかかります。
自分の想像以上に時間やコストを使うこともあるので、向き不向きがあるでしょう。
③質屋で貴重品をお金にする
ブランド品や価値のある品物を持っている場合、その商品を担保として質屋でお金を借りる、もしくは買い取ってもらうことができます。
高い値段がつく可能性があるのは、一流ブランドのバッグや時計、新型のスマートフォンやパソコン、宝石、楽器、ゲーム機など、返済ができなかったときにそのまま売れるような品物になります。
質屋では、品物の査定さえ終わればお金を借りることができるため、明日まで待てないというようなときには助かる制度です。
一方で、質屋の利息は高く設定されていることが多いため、少額であればカードローンでお金を借りたほうが総額安く借りられる場合があります。
また、お金を借りた場合には「質流れ」というリスクがあります。
「質流れ」は、期限内に返済できない、または返済日を忘れてしまったなどの理由で人質状態だった品物を取り戻せないことです。
預かりではなく買い取ってもらいたいという場合には、質屋だけではなく、買い取り専門店での査定も比較することで、より高い値段で買い取ってもらえる可能性もあります。
そのときは、いくつかの店舗で査定に出してみるのがおすすめです。
普段からやっておくと良いこと
ここからは、ピンチになる前に普段からやっておくといい行動には、どのようなものがあるのかを確認しておきましょう。
1)ポイ活
クレジットカードやPayPayなどのコード決済でポイントが還元されたり、ネットショッピングをする際にポイントアップサイトを利用するなどで、普通に支払うよりもお得にお買い物をすることができます。
お買い物以外でも、アンケートやゲームで遊ぶだけでポイントがもらえるポイントアプリや、ウォーキングなどの移動でポイントが貯まるアプリでポイ活をしておくことで、いざという時に、ポイントで食事や日用品を購入することができます。
2)銀行から必要以上の金額をおろさない
お金が足りなくなるたびにATMで引き出す癖や、あるだけ下ろしてしまうような行動があると、いつの間にか口座にお金が残ってないという事態に陥りがちです。
必要な金額だけを下ろすようにしたり、給与振り込みとは別の口座に入れておくなど、ついつい使ってしまわないような対策をしておくことで、給料前にお金が足りないという事態を防ぐことができます。
今月ピンチでも絶対にやってはいけないこと
給料日前にお金がピンチになってしまった際、乗り越える方法をいくつか紹介しました。
しかし、例えお金がピンチになっても下記の方法だけは選ばないように気を付けましょう。
1)闇金でお金を借りる
貸金業の登録をしていない、または貸金業の登録はしていても出資法の上限を超えて貸付を行う違法な業者のことを闇金といいます。
闇金は、多重債務者などのお金に困っている人の弱みに付け込むことの多い違法業者です。
たとえ低金利をうたっていたとしても、言葉巧みに高金利で返せと言ってくることがあります。
返済をしても連絡をしてくることがあるので、どんなに辛くても闇金からお金を借りることは避けましょう。
闇金なのか分からないというときは、必ず日本貸金業協会に貸金業登録を調べておくのが賢明です。
チラシ、ハガキ、ブラックOK、専業主婦OK、その場で現金融資といったキャッチフレーズには気をつけるべきです。
2)怪しい話に乗っかる
お金に困っている人に「いい話がある」「絶対損をしない儲け話がある」などと付け込もうとする人がいます。
弱っているときだからこそ、つい話を聞いてしまうこともあるでしょう。
「あなただけに教える」といった甘い言葉は詐欺や犯罪に絡んでいることも多く、お金に弱みがあるときにこそ慎重にならなければいけません。
3)やみくもにギャンブルで増やそうとする
手元に残ったお金を一か八かで増やそうとギャンブルに手を出すことも、大きなリスクがあります。
ギャンブルには依存性があり、ビギナーズラックで勝った場合などは「自分はギャンブルに強いから、困ったときにこれで増やそう」と勘違いを覚えてしまう可能性があります。
ギャンブルに負けてしまった場合、なけなしのお金まで失ってしまうため、お金がないときにこそギャンブルを避けるべきです。
ピンチでも焦らずに!
冠婚葬祭やイベントが重なって出費がかさみ、「給料日まであと数日あるのにお金がない!」というピンチに陥ってしまったときでも、いくつも乗り切る方法が考えられます。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法がどれかを考える必要はありますが、冷静に考えて行動をすれば、どうにかすることはきっとできます。
焦る気持ちが生まれても、普段では考えられないような甘い言葉に乗ったり、ギャンブルに走ったりすることは余計なリスクを負うことになるため、気を引き締めて乗り越えるようにしましょう。