あこがれのブランドバッグ。
エルメスのバーキンは無理でも、ヴィトンのバッグなら少し背伸びをすれば手が届きます。
円高の今、ブランドバッグはのきなみ安くなっています。
お金がないからあきらめるのか、ローンで買うのか、そのカギは外国為替にかかっているのです。
■ 外国為替とは
外国為替とは、日本の通貨を外国の通貨と交換し、送金することを指します。
私たちが、海外旅行に行く際には、現地で買物をしたり、食事をしたりするために、銀行で現地の通貨に両替します。
また、異なった通貨を交換する際の交換比率を為替レートといいます。
「1ドル=80円」などと表示されているのが、現在の為替レートになります。
■ 円高・円安
円高、円安という言葉は、外国の通貨に対して日本円の価値が相対的に高いか安いかということを意味しています。
【◆ 1ドルで売っているパンを円で購入すると】
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このように外国の物を購入する場合は、為替レートが円高になれば私たちは得をすることになります。
■ 200ドルのヴィトンのバッグ
現地通貨で200ドルのヴィトンのバッグ。それが為替レートでどうなるのか考えてみましょう。
今 |
1ドル=80円 日本円で16万円 |
円高になると |
1ドル=60円 日本円で12万円 |
円安になると |
1ドル=100円 日本円で20万円 |
ヴィトンのバッグを買いたいと思っている場合、
円高になれば今よりも安くなりますし、円安になれば今よりも高くなります。それでは今後為替はどうなるのでしょうか?
円高になる → もう少し後に買った方が安くなるかも |
つまり、今後為替がどうなるかを考える必要があります。
ただ現地で購入する場合は、その時の為替レートで即計算されますが、輸入品においては、タイムラグが生じます。
実際のところ安くなるのはかなり時間がたってから少しだけですし、反対に高くなるのは早くなる傾向があります。
つまり、円高の恩恵はちょっぴりだけど、円安に向かった場合には、
すぐ日本における価格が跳ね上がるということです。
■ 円高の今、ローンでヴィトンのバッグを買う
例えば、今16万円のヴィトンのバッグをローンを組んでで購入して、
1年後に返すと利息は10%と仮定して16,000円。
「1ドル=80円」の時に200ドルのバッグをローンで購入すると
利息を含めて176,000円ということになります。
この金額は、「1ドル=88円」の時に買ったのと同じです。
そう考えれば、海外のブランド品をローンで買っても
今ならお買い得かもしれません。
ただし、何がおきるのか分からないのが世界情勢。為替は生き物のように思惑に左右されますので、情報はきちんと収集してください。
2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。
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