社会人になると「さあクレジットカード作ろう」と思う方が多いようです。
さらに会社に入社した途端、会社から言われて関係会社のクレジットカードを無理やり作らされたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、もうすでに1枚はもっているけれど、デパートでのポイントがつく新しいカードが欲しいという方も。そこでここでは、クレジットカードを申し込み、取得する際のポイントをあげてみます。
クレジットカードの審査は、基本的に下記の項目が調査されます。
No.1 実在する人物かどうか(住所、居住形態等)
No.2 収入(職業、勤務先、勤務年数等)
No.3 クレジットカードの加入歴
No.4 消費者ローンの取引履歴
No.5 支払い事故(支払い遅延、延滞回数等)の有無
クレジットカードを申し込む際には、必ず申込書を書きますが、その記載内容と信用情報機関が持っている内容をチェックして審査をします。クレジットカード会社で支払いの事故を起こした後、別の会社でクレジットカードを作ろうとしてもできないのは、情報が共有されているためなのです。
クレジットカードの申込書には、住宅に関する項目があり、持ち家か賃貸か、さらには居住年数を書きます。居住年数が少ないと引っ越しが多くていざという時に回収が困難になるのではというようにとられて、あまり歓迎されません。短くても2年は同じ所に住むべきかと思います。次のポイントは、住んでいるのが持ち家なのか賃貸なのかです。持ち家の方が審査が通りやすのは当然ですが、さらに家族がいるのかどうかもポイントです。賃貸で居住年数が短く一人暮らしだと、もし支払いが困難になった場合いつでも逃げ出せる可能性が高いので敬遠されやすいのは、事実のようです。初めてクレジットカードを作る場合は、引っ越し前とか実家にいるときに作ると審査が早いかもしれません。
年収が高い方がよいのではと、実際より高く記載する方をたまに見かけますが、単に高いだけだと逆に疑われます。職業や勤務先とその年収が見合っているかがポイントになります。ここは低くても正しい年収を書くべきでしょう。ただし、年収によっては断られるクレジットカード会社もありますので、最初に確認をしてください。
やはりきちんとした会社に勤めていると信頼されます。特に名前が知られている大きな会社であれば審査も簡単になります。反対にフリーターやアルバイトの方は、なかなか審査が通りにくいようです。それでは実際に勤めていない大きな会社の社員として申込みをしたらどうなるのでしょうか?実はカードの審査の一つに勤務している会社に電話をかけて在籍しているかどうかの確認があります。カード会社は個人名で確認しますので、迷惑はかかりません。その会社に実際にいるかどうかの確認なので、たまたまその時に本人が不在でも構わないわけです。ただし、「その名前の人はいません」と言われるとアウトですので、ここは本当のことを記載すべきでしょう。また勤続年数も重要なポイントになります。年数が長ければ何の問題もありませんが、年齢を重ねているにもかかわらず、短い勤続年数ですと転職を繰り返しているのではと、審査に時間がかかります。
現在借金をしていると審査が通らないことがあります。カードの申込みをすると信用情報機関を通して様々な情報をチェックするため、借金額を把握されます。カード会社だけではなく、消費者金融の情報も把握していますので、申し込みが断られた場合は、借金を返済後、再度申し込んで下さい。
信用情報機関には、クレジットカードの申込回数のようなものも記録されています。だいたい6ヶ月間といわれています。この期間に何枚も申し込んでいると「お金に困っているのでは」と警戒されてしまいます。できれば新しくクレジットカードを作るときは、前回申し込んでから6ヶ月後にするなど配慮をすると審査に時間がかかることもないでしょう。
信用情報機関には、保有しているクレジットカードの種類も記録されています。そのためあまりたくさんのクレジットカードを持っている人に対しては、審査が厳しくなります。これはクレジットカードには会員の信用に基づいて利用限度額が設定されていて、多くのクレジットカードを保有しているとこの限度額を圧迫してしまうからです。つまり複数のクレジットカードを合計すれば身の丈以上の限度額が使えるかもしれませんが、そんなことはさせないというのが現状でしょう。カードの持ちすぎは、本当に自分が欲しいカードを作りたい場合に、大きな障害になってしまいます。不要なカードを解約するために、一度自分が持っているカードの種類や限度額等を点検しておきましょう。
2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。
グッドライフ設計塾