Q:カードローンやキャッシングの際に目にする実質年率とは、どういう意味なのでしょうか?
A:「実質年率」とはクレジットの金利の計算方法の一つで、もう一つは「アドオン方式」があります。
銀行借入や住宅ローン等で利用され、手数料などを含めた借入利息を年率に換算したもので、利息の計算方法は、次のとおりです。
「利息=借入残高×「実質年率」÷365×借入日数」
アドオン方式とは、月賦販売の利息計算方式としてアメリカで普及したもので、元本が減らない前提で計算するのです。計算方式は、支払回数ごとにアドオン利率を定め、借入元金にその利率をかけるだけで簡単に計算できます
「利息=借入元金×アドオン利率(%)」
カードローンの世界では、法律の下で実質年率のみが表示されるようになっているため、アドオン返済の表示はあまり目にしませんが、実はこの選択で大きく支払利息が変わる場合があります。
例えば100万円を実質年率で借りた場合、借入残高に対して利息が決まるために、返済するごとに利息は少なくなります。
それに対して、アドオン方式(アドオン率10%)で借りた場合、1年後の利息は100万円×10%=10万円となります。元金100万円と利息をあわせた110万円を、一年間で均等に返済していくのです。
つまり、借入元金は月々減っていくにもかかわらず、アドオン方式は最初に借りた金額の元金で利息を決めてしまうのが特徴で、実質年率よりも割高な利息を支払うことになってしまうのです。
カードローンに限らず借り入れをする際には、契約上の金利の計算方法が実質年率かアドオン年率となっているか、事前に確認してみてくださいね。