答えて、応えて!FP
第063回 リボ払い専用カードに注意する
Q,リボ払いがどんな支払い方法かよく知らずに利用していたら100万円以上の借金になっていました。
リボ払いは普通はあまり利用しないほうがいいのでしょうか?

リボ払いとはどんな支払い方法か知らなかった ? !
A、ファイナンシャルプランナーとして受ける相談内容には多重債務の方もいらっしゃいます。
そして数枚のクレジットカードやカードローンを利用しており、必ずリボ払いがあります。
なぜ、リボ払いなのかお聞きすると、「リボ払い」という支払い方法の意味を理解していなかいケースが多く、故にリボ払い専用カードを作成し、支払っていたということがよくあります。リボ払いの説明をした後に驚くお客様がほとんどです。
素敵だけど高額な商品やサービスを目の前にすると、冷静な判断ができなくなるのでしょう。
人は感情で買い物を楽しむ面があります。そこには計画的にという言葉は頭の隅に追いやられてします。分割払いだと、意外と簡単に毎月の支払額やいつ支払いが終わるのか、自分の頭で判断できるので、計画的に買い物をする事ができます。
しかし、生活苦やギャンブル、見栄やステータスを保持することなど、精神的に揺さぶられるようなことだと、現実逃避から支払い内容がうやむやになりがちな「リボ払い」に逃げてしまいがちです。
リボ払いという支払い方法が「悪」ではありません。
毎月定額払いなので、買い足す事をしなければ、家計管理しやすくなるというメリットもあります。
しかし、買い足す事を繰り返せば返済総額やいつ支払いが終わるのかわからなくなり、毎月送られてくる明細を見るのもストレスとなり、計画的や家計管理とは縁遠いものになります。
カード会社としても、「リボ払い」は利益が取れるため、利用を勧めるのは当然のこと。
利息も高く、15%〜18%です。その事をよく理解して、今の自分に合った支払い方法を賢く選択しましょう。
もし、リボ払い専用カードを知らずに利用してしまっていた場合は、5,000円でも1万円でも繰上げ返済をしていきましょう。もし身内に相談できるなら、一括返済をする事をお勧めします。
リボ払いを選択したり、リボ払い専用カードだとポイントを多く稼げることがあります。
またそれらを利用して多くポイントを稼ぐノウハウをよく目にする事がありますが、管理が面倒なのであまりお勧めしません。
つい油断し、15%の金利を払うことになったら、せっかくの手法も水の泡となり、手出しが発生します。
お金に関しては「理解できないモノには手を出さない」というのは鉄則です。
クレジットカードやカードローンに関しても自分で理解できる範囲で利用していきましょう。
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この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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