答えて、応えて!FP
第065回 ポイントカード使っていますか?
このコラムを読んでいる皆さんの中にポイントカードと思って作ったらクレジットカードだった。という経験をした方はいないでしょうか?私自身はそのような経験はなくとも、FPとして消費生活センターと一緒にお仕事をしていると、こういった嘘のような本当の話をよく耳にします。主にお年寄りですが、ポイントカードと思って複数枚のクレジットカードを発行し、更に悪用されてしまったという事件があります。なんとも悩ましいことです。
最近は色んなお店でポイントカードを発行しており、うどん屋でもラーメン屋でもポイントカードがありますね。ポイントカードで財布がパンパンなんて方もいるのではないでしょうか?財布がスマートになっていないと嫌な私は、ポイントカード類は限りなく持たないようにしています。実際にポイントを貯め使ってみてこれは便利だな、お得感があると満足できるものだけを貯めるようにしています。全てのお店のポイントカードをもらってもゴミと化すだけなのでもらわないようにもしています。
ポイントカードで財布がパンパンになるのを防いでくれたのが、TカードやPONTAカードですね。加盟店が豊富にあることで、これ1枚で色んなお店でポイントを貯めることができ、使う事もできます。またTカードではクレジットカード独自ののイントも付き、Tポイントも付くというダブルポイントが狙え、更にマイルにも移行できるので素晴らしいなぁと感心してしまいます。
ポイントカード廃止も相次ぐ
逆にポイントカードを廃止したお店もあります。代表的なお店がユニクロですね。
ポイントカードを廃止しているお店、多くはありませんが、確実に増えてきているのではないでしょうか?そして止めたお店はホッと胸をなでおろしているとも感じます。
ポイントカードは消費者側にとってはメリットが多いのですが、発行するお店側としては、集客以外のメリットはほとんどありません。
ポイントカードを発行するデメリット
システム導入、運用、メンテナンスにコストがかかる
負債が増える
ポイント分利益が減る
このように隠れた負債が大きくなるだけなので、お店側は大変ですね。
今後ポイント制が無くなるお店もあることでしょう。ポイントは貯めてからまとめて使うのではなく、早めに使っていった方が結局は損をしません。
だからこそ、ポイントが使いやすいカードが便利ですね。
クレジットカードのポイントはオマケである
ポイントはお金ではありません。「お店がポイントはやーめた」と廃止してしまえば紙屑同然なものです。つまりオマケであり約束されたものではありませんので、使って始めてお金と同じような価値を生みます。
クレジットカードもポイントも上手に使いこなし、お得で楽しい消費生活を送りたいものですね。
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この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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