答えて、応えて!FP
第066回 ブラックカードの魅力とは!?
ゴールドカードがステータスだった時代から、その存在はプラチナカードへ、そしてブラックカードへと移り変わっています。
一部の芸能人やお金持ちしか持てない“利用限度額のないブラックカード"としてテレビでも紹介されていますが、最上級クラスのカードではどのようなサービスが味わえるのでしょうか。
ブラックカードの特徴やサービス内容など、見てみましょう。
ブラックカードの特徴
ブラックカードという名前は、元祖ブラックカードである「アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード」というクレジットカードの色が黒かったことから由来されています。
誰でも申請すれば加入できる?
招待された方のみが加入できます。
審査が厳しく、いくら年会費を払える方でも、持っているにふさわしい方にしか招待されないようです。
例えばアメリカン・エキスプレスの場合、ゴールドカードでの利用実績から判断され、しばらくすると1ランク上のプラチナカードの招待状があり、さらなる利用実績でブラックカードの招待状が届くそうです。
他会社でも同様で、あくまでも申請しても作れるものでなく招待され加入できるのです。
利用限度額は無制限なの?
一応各社利用限度額の設定はありますが、存在しないと思われるほど高額です。
カード会社によっても、収入など人によっても違い、数百万円〜数千万円などとなっているようです。
年会費はいくら位かかるの?
5万円〜36.75万円
年会費の例 | |
---|---|
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード | 367,500円 |
ダイナースクラブ プレミアムカード | 100,000円 |
JCB THE CLASSカード | 52,500円 |
どんなサービスが受けられるの?
保険の充実や様々なコンシェルジュサービス、ホテルや飛行機のグレードアップなど。
海外旅行や国内旅行の保険は最高1億円で、病気の場合の補償もあります。
その他にも航空機延滞保険や手荷物保険、ゴルフ保険からスキー保険、商品の破損や盗難の補償(年間500万円まで)など、各種保険が付帯されています。
コンシェルジュサービスは365日24時間、海外からも対応可能。
電話1本で、海外にいても外出時の食事の手配や通訳などもしてもらえます。
さらに最近ではインターネットからでも専用フォームで要望が送れ、電話する手間も省けるようになりました。
ホテルや飛行機の予約で、自動的に客室や座席のアップグレード(カード会社で違う)。
飛行機のアップグレードも正規料金で乗った場合の特典です。
部屋のアップグレードも空き状況によりますが、スイートルームへの変更のチャンスもあるそうです。
上記様々なサービスがあるものの、ポイント還元率は一般カード並み、もしくは一般以下ですので、ブラックカードは実用的な利用で加入するのではなく、ステータスやワンランク上のサービスとして持つ方が多いのではないかと思います。
さあ、憧れのブラックカードへの招待状がきた場合、あなたはどうされますか?
ブラックカードからの招待状が来たけれど、加入しない方がいました。
ハワイが大好きで、カードはマイルが貯まるJALカードのみ。
まとまったマイルをハワイへの航空券にしているとのことでした。
人によって、ライフスタイルや考え方も様々ですね。
でもやはりブラックカードを一度は持ちたいと思っている方は、招待状が来るまでに、まずはゴールドカードで実績作りをしてくださいね。
この記事に関連するコンテンツ
この記事担当のFP
水野 圭子 みずの けいこ
ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
水野 圭子 人気記事
- 第045回 クレジットカードを整理して賢く利用するコツ(2012年10月10日)
- 第042回 クレジットカードと電子マネーを賢く連携するには!?(2012年08月29日)
- 第038回 クレジットカードに付帯するショッピング保険とは!?(2012年07月04日)