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第038回 クレジットカードに付帯するショッピング保険とは !?
クレジットカードにはショッピング保険(買い物保険とも言われる)が付帯されているのをご存じありますか?
クレジットカードを使って購入した商品が盗まれた場合などに補償してくれる保険です。
しかし、補償内容や補償額がカードによって違うために、自動付帯されていても知られていないケースも多いようです。
そのため、被害に遭い、実は保険金請求ができるケースでも、知らずに損している可能性もあるかもしれません。
今回はいざという時に使えるショッピング保険について見てみましょう。
ショッピング保険の特徴
カード決済で購入した商品が破損したり、盗難や火災などの偶然の事故によって被害を被った時に補償される保険です。カード会社によっては「ショッピングガード」や「ショッピングプロテクション」と呼ばれていて、以前はゴールドカードにしか付帯されていなかったのですが、最近は一般のカードにも付帯されるようになってきています。
<一般のカードとゴールドカードにおけるショッピング保険の付帯例>
購入からの 補償期間 |
年間最高 補償額 |
一事故あたりの 免責 |
|
---|---|---|---|
一般のカード (イオンカード)の場合 |
180日間 | 50万円 | なし 1商品5,000円以上 |
ゴールドカード (アメリカン・エキスプレス・カード)の場合 |
90日間 | 500万円 | 1万円 |
補償される対象や金額について
商品の購入金額(修理の場合は修理代金もしくは購入金額のどちらか低い金額)から自己負担額(免責)を控除した金額が補償されます。
例えば年間100万円のショッピング保険で免責1万円だとすると、1年間で補償される金額は最高で100万円ですが、1万円は自分で負担します。
また、以下のような商品は補償の対象外となることが多いようです。
<対象とならない商品>
・乗車券や定期券、商品券などあらゆる書類のチケットや金券、現金
・食料品
・動物や植物
・義歯やコンタクトレンズ
・船舶や自動車、原動機付き自転車、自転車、サーフボードなど
この他にも、故意や重大な過失による損害や置き忘れ、水害や地震に起因した損害は対象外となります。
いざという時の請求方法は
保険金の請求は、事故の日から30日〜180日以内(カード会社によって相違あり)に連絡します。
・事故の発生状況
・事故の程度
その際に「お買いもの伝票」の控えは必要になりますので、忘れないように保険しておきましょう。
ショッピング保険を利用する上でのチェックポイント
ショッピング保険についての補償内容もカードの種類によって違いますが、購入から90日間となっている場合は、カードを利用して購入した日もしくは翌日から通常90日間が補償の対象となることを意味します。
年会費無料の一般のカードの場合などには、補償の対象が海外で購入した商品に限られたり、リボ払いにした商品のみ補償対象(一括払いは対象外)とするケースがあります。ご自分のクレジットカードの補償の対象や範囲などについても、再確認しておいた方が良いでしょう。
また、いざ保険金の請求する際には、「お買いもの伝票控え」がないとできない場合がありますので、購入後にすぐに破棄しないで保管しておくことも必要ですね。
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この記事担当のFP
水野 圭子 みずの けいこ
ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
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