出張や旅行などで飛行機によく乗る方にとって、クレジットカードを活用してマイルを貯めて、
手に入れた特典航空券を使ってオトクに旅行を楽しむという行為は、もはや常識と言っても過言ではないでしょう。
しかし飛行機にあまり乗らない方にとっては、
このように貯めたマイルで旅行や出張に行くなんて無縁のことのように思えます。
クレジットカードの中には、おトクなマイレージプログラムを組んでいるものもたくさんあります。
今回はこのようなクレジットカードをいくつか紹介し、
飛行機にあまり乗らない方でも旅行代を節約できる術があるということをお教えいたします。
世界各地のほとんどの航空会社は、
複数の航空会社同士が相互連携しているアライアンスというグループにそれぞれ属しています。
同じアライアンスに属している航空会社間は、貯めたマイルを互いに積算することができることを知っておきましょう。
違うアライアンスの航空会社でも提携している場合もあるので、マイレージプログラムに入る前に、
アライアンスや提携会社を確認しておくことは大切と考えます。
そのうえで、日本国内における就航本数などを考慮すると、
やはり全日空(ANA)・日本航空(JAL)関連のクレジットカードを持たれると良いといえます。
そのほか、マイルの有効期限がないデルタ航空と
実質有効期限がないといえるユナイテッド航空(※)のマイレージプログラムも魅力的です。
この2社からも高還元のクレジットカードが出ているので、選択肢の一つとして十分考えられるでしょう。
(※)マイルの有効期限は最終利用(マイル加算またはマイルによる特典の交換)より18ヶ月後となり、実質的に有効期限がなしと考えられる。
<ANAマイルを貯めるカードの例>
カード名 |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード |
ANA VISA SUICAカード |
おすすめ |
還元率が良い。旅行傷害保険や |
貯まったポイントをマイルにもSuicaにも交換可能。陸でも空でも貯められる。年会費が安い。 |
年会費 |
5,250円(12年4月1日からは7,350円) |
2,100円(12年3月31日までは初年度無料) |
入会時 |
1000マイルプレゼント |
1000マイルプレゼント |
搭乗時 |
区間基本マイレージ+10%の |
区間基本マイレージ+10%の |
カード利用時 |
・100円=1ポイント=1マイル |
[10マイルコース] |
ポイント |
5,250円(12年4月1日からは6,300円) |
[10マイルコース]6,300円 |
有効期限 |
36ヶ月 |
36ヶ月 |
また、裏ワザとして、クレジットカードの引き落とし口座を、
スルガ銀行ANA支店の口座に指定するとANAマイルをさらに貯められることもチェックしておきましょう。
<ユナイテッドマイル・デルタマイルを貯めるカードの例>
カード名 |
マイレージプラスセゾン |
デルタスカイマイル |
航空会社 |
ユナイテッド航空 |
デルタ航空 |
年会費 |
1,575円 |
12,600円 |
入会時 |
なし |
入会時5000マイル |
搭乗時 |
なし |
なし |
カード利用時 |
・1,000円=5マイル |
・100円=1マイル |
有効期限の |
最終利用(マイル加算またはマイルによる特典の交換)より18ヶ月後 |
なし |
マイルの還元率が高いカードを1枚だけ持ち、ポイントを集中させるのも良いですが、
さらに効率的にマイルを貯める方法があります。
それは、入会時や誕生月にキャンペーンがあり多くマイルを稼げるカードをサブカードとして持つこと。
同じ航空会社に限定して複数枚のクレジットカードを活用することで、
日頃はあまり飛行機に乗らない人でも、マイルを勢いよく貯めていくことが可能となるでしょう。
ANAマイルを貯める方のサブカードには、ライフカードをおすすめします。
貯まったポイントを1ポイント=3マイルとしてANAマイルに移行することが可能なライフカードは、
入会した年は1.5倍のポイント、誕生月には5倍もポイントがつくので、上手に活用すると効率よくマイルを貯められます。
たとえば、誕生月に60,000円の買物をライフカードで支払った場合、
貯まった300ポイントをANAに900マイルに移行できます。
以上5枚のカードをあげてまいりましたが、もちろん他にも多くのクレジットカードが発行されています。
飛行機で時々旅行を考えている人であれば、それぞれのカードの特徴を理解して、
ご自分の生活スタイルに合わせた1枚を見つけていただきたく思います。
2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中
伊藤亮太FP事務所