家族カードはPayPay登録できる? PayPayでクレジットカードを利用するときに注意しておく5つのこと
おトクなキャンペーンの連発によって、スマホでQRコードを見せて支払う「QRコード決済」を一気に普及させたPayPayですが、その支払い方法について正しく理解していない方も多いようです。
PayPayは上手く利用していけば多くのメリットを得ることが可能です。
今回はそんなPayPayのポイントや支払い方法、家族カードでのチャージについて紹介していきます。
・paypay残高と支払い方法について
・paypayと家族カードについて
・PayPayのポイント還元率について
・PayPayと最も相性のいいクレジットカードについて
PayPayの利用方法で誤解しがちな点とは?
ここではpaypayの誤解しやすい点と注意すべき点について、特にクレジットカードを登録して使うケースに重点を置いて説明していきましょう。
PayPayの公式サイトを見ると、「利用できるお支払い方法」として「PayPay残高」と「クレジットカード」の2つが挙げられています。
しかしその一方で、「PayPayを始めよう!」と題されたチュートリアルの「支払い方法を設定しよう!」という項目には「銀行口座の登録」「セブン銀行ATMから現金チャージ」「クレジットカードの登録」と3つの方法が書かれており、ここにはPayPay残高はありません。
一読しただけでは混乱してしまいますが、最初の「利用できるお支払い方法」についてまず説明します。
これは、店舗でのPayPay決済時に事前にチャージした電子マネー・PayPay残高から支払うか、PayPayに登録したクレジットカードから支払うかのどちらかを選べることを意味しています。後者はPayPayを介してクレジットカードで支払うイメージです。
一方、「PayPayを始めよう!」の「銀行口座の登録」「セブン銀行ATMから現金チャージ」とは、PayPay残高へチャージする時のPayPayへの支払い方法を指しています。
「クレジットカードの登録」については、VISAブランドのカード、MasterCardブランドのカードのほか、PayPayカード(旧:Yahoo!JAPANカード)(VISA/MasterCard/JCB)が登録可能となっています。
そのうちPayPayカードだけがPayPay残高へチャージ可能です。そのほかのカードはチャージできないので、PayPayを介してクレジット決済する形しかとれません。
「銀行口座の登録」「クレジットカードの登録」「セブン銀行ATMから現金チャージ」について、その方法をここで簡単に説明しておきましょう。
支払い方法の登録
銀行口座の登録方法
ジャパンネット銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、イオン銀行など60以上の金融機関を登録できます。ただし、三菱UFJ銀行など一部登録できない銀行があります。
@PayPayのアプリを開いてホーム画面の「銀行口座登録」をタップします。
A登録する銀行を選択し、支店名・口座番号・口座名義などを入力します。
B「登録手続きをする」を選択し、銀行ごとの手順で登録を進めます。このときワンタイムパスワードの入力などを求められることがあります。
C後述のPayPayマネーを利用するには、登録完了後に引き続き本人確認が必要です。銀行口座登録済であれば名前や住所などの入力により本人確認できます。
クレジットカードの登録方法
VISAブランド、MasterCardブランド、PayPayカード(VISA MasterCard JCB)が登録可能ですが、そのうちPayPay残高(PayPayマネー)へチャージできるのはPayPayカードだけです。
@PayPayのアプリを開いてホーム画面の「カード追加」をタップします。
Aクレジットカードの券面をカメラで読み取るか「カード番号を直接入力する」を選択して、カード情報を入力した後「追加する」をタップします。
セブン銀行ATMから現金チャージする方法
セブン銀行に口座がなくてもチャージ可能で、チャージ可能金額は1回あたり最大50万円となっています。
@セブン銀行ATMで「スマートフォンでの取引」を選択します。
APayPayのアプリで「チャージ」→「セブン銀行ATM」を選択します。
BATMに表示されたQRコードを読み取ります。
Cアプリに番号表示された番号をATMに入力します。
DATMにチャージする金額を入力後、入金を確定します。お釣りは出ないのでチャージする金額だけを入れます。
PayPay残高は4種類、有効期間が設定されたものも
次にPayPay残高の種類について説明しましょう。
「PayPay残高」には次の4つの種類があります。
PayPay残高の種類
PayPayマネー
本人確認後に、銀行口座からチャージするか、セブン銀行ATMから現金をチャージしたPayPay残高です。このPayPayマネーは、「ヤフオク!」や「PayPayフリマ」の売上金からチャージすることもできます。
PayPayマネーは店舗での支払いに使えるほか、現金として出金したり、PayPay残高を送る機能やわりかん機能で友人などに送ることができます。残高の有効期間は無期限となっています。
PayPayマネーライト
PayPayカードや「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用してチャージしたPayPay残高です。PayPay残高を送る機能やわりかん機能で友人などに送ることができます。残高の有効期間は無期限となっています。
PayPayボーナス
特典やキャンペーン等の適用によってプレゼントされたPayPay残高です。PayPay残高を送る機能やわりかん機能では使えません。
PayPayボーナスライト(有効期間60日間)
特典やキャンペーン等の適用によってプレゼントされたPayPay残高です。PayPay残高を送る機能やわりかん機能では使えません。60日間の有効期間を過ぎると失効します。
PayPay残高の種類 | 有効期間 | 出金 |
PayPay残高を送る機能 ・わりかん機能 |
---|---|---|---|
PayPayマネー | 無期限 | ○ | ○ |
PayPayマネーライト | 無期限 | × | ○ |
PayPayボーナス | 無期限 | × | × |
PayPayボーナスライト | 60日間 | × | × |
PayPay残高で支払う場合、PayPayボーナスライト→PayPayボーナス→PayPayマネーライト→PayPayマネーという優先順位で使われ、有効期間のあるPayPayボーナスライトが期限切れになる前に使われやすい仕組みとなっています。
PayPayのポイント還元率は使い方で違う
クレジットカードにはポイントサービスがあり、いくら利用するといくら還元されるかということがポイント還元率という形で示されます。PayPayにも同様にポイントサービスがありますが、使い方によってそのポイント還元率は違います。
次に、使い方別のポイント還元率について紹介しましょう。
PayPay使い方別のポイント還元率
PayPayを介してクレジットカードで支払う
この場合、PayPayでのポイント還元はなく、クレジットカードのポイントだけが付与されます。
ただし、PayPayカードのみ例外で、利用金額の1.5%分のPayPayボーナスが付与され、さらに、カード利用代金に対して1%PayPayポイントのが付与されるので、併せて2.5%のポイント還元率となります。
PayPay残高で店舗の支払いを行う
利用金額の1.5%分のPayPayボーナスが付与されます。
PayPay残高でYahoo! JAPANの対象サービスの支払いを行う
Yahoo! JAPANの対象サービス(Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、LOHACO、ebookjapan、Yahoo!トラベル、PayPayフリマ、PayPayモール、GYAO!ストアなど)の代金をPayPay残高で支払うことができます。
利用金額の1%分のPayPayボーナスが付与されます。
PayPay残高で公共料金を支払う
「PayPay請求書払い」として、公共料金の払込票のバーコードをアプリでスキャンしてPayPay残高から支払うことができ、支払い額の0.5%分のPayPayボーナスが付与されます。
PayPay×クレジットカード (PayPayカード以外) |
PayPay×PayPayカード | PayPay残高×店舗 | PayPay残高×Yahoo! JAPAN対象サービス | PayPay残高×公共料金 | |
---|---|---|---|---|---|
付与率 | クレジットカードのポイント付与率 |
クレジット利用ポイントとして 1%分のPayPayポイント+1.5%分のPayPayボーナス |
1.5%分のPayPayボーナス | 1%分のPayPayボーナス | 0.5%分のPayPayボーナス |
1回あたりの付与上限 | − | 7,500円相当(PayPayボーナス) | 7,500円相当 | 5,000円相当 | 2,500円相当 |
1ヵ月あたりの付与上限 | − |
1万5,000円相当 (上記で付与されるPayPayボーナスの合算) |
PayPayカードの家族カードはチャージができない
PayPayでクレジットカードを利用するときに注意したいのが家族カードの扱いです。
PayPayカード以外のクレジットカードではPayPay残高にチャージできないので、PayPayを介してクレジットカードを使う形となります。
その場合、事前にカード会社に登録したパスワードなどを入力して本人であることを確認する「本人認証(3Dセキュア)」を行わないと利用上限額が過去30日間で5,000円と非常に制限されます。
これは、1ヵ月に5,000円しか使えないということですから、使える機会がかなりせばまるといっていいでしょう。ただし、本人認証後は過去24時間で2万円、過去30日間で5万円まで利用上限額が上がるので、これなら実用上も問題なさそうです。
楽天カードやビューカード、三井住友カード、dカード、オリコカード、イオンカード、セゾンカードなど多くのカード会社では家族カードでも本人認証が可能です。
しかし、一部のカード会社ではそれができず、PayPayの利用上限額を上げられないので、家族カードを登録しようとするときは注意が必要です。
一方、唯一PayPay残高へのチャージが可能なPayPayカードにおいては、本人認証をしないうちはチャージができないという制限が設けられています。
さらに、その家族カードは本人認証を受けられない仕様となっているためPayPay残高へのチャージができず、PayPayを介してクレジットカードとして使う場合も1ヵ月に5,000円しか使えません。
そのような制限はありますが、それでもなお2.5%のポイント還元率となるPayPay+PayPayカードの組み合わせには大きなメリットがあるといっていいでしょう。
なお、PayPayカードのポイント還元率は通常1%ですが、「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」でカード利用した場合、各ストアのポイントとして1%分のPayPayポイントと、利用特典として1%分のPayPayボーナスライトも付与され、合計で3%のポイント還元率となります。
クレジット利用によりPayPay残高が貯まるのはPayPayカードだけなので、その点でもPayPayとの相性が非常にいいカードといっていいでしょう。
PayPayカードはPayPayと最も相性のいいクレジットカード
最後に、ここで説明してきたPayPay利用時の注意点について、まとめて紹介しておきましょう。
PayPayを利用するときに注意しておく5つのこと
@PayPayに登録できるクレジットカードのブランドはVisaとMasterCardで、PayPayカードだけがJCBブランドでも登録できる。
APayPayカードだけがPayPay残高にチャージできる。
BPayPayを介してクレジットカードで支払う場合、PayPayカード以外ではPayPayのポイント(PayPayボーナス)は付与されない。
Cクレジットカードの「本人認証(3Dセキュア)」を行わないと、PayPayでの利用上限額は5,000円(過去30日間)と非常に制限される。
DPayPayカードの家族カードでは本人認証を受けられないので、PayPay残高へのチャージができず、利用上限額は5,000円(過去30日間)に制限される。
以上の注意点を踏まえた上で検討すると、家族カードの利用上限額が低い点を除けば、PayPayカードはPayPayと一緒に使ったときに最もメリットの大きいクレジットカードといっていいでしょう。