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第032回 クレジットカードとデビットカードの違いとは?
Q、クレジットカードとデビットカードはどのように違うのですか?
A、決済方法が異なります。
日本ではあまり普及はしていませんが、デビットカードという名称を聞いたことのある消費者は多いと思います。
デビットカードは実はアメリカではかなり多く利用されいます。アメリカでは小切手での決済が多かったのですが、
それがさらに便利になったものとしてクレジットカード・デビットカードが生まれました。
クレジットカードは翌月一括払いなど、基本的に後払いになりますが、デビットカードはその都度、全額を支払います。
ほとんど現金での決済と同じなので、アメリカではクレジットカード利用より
デビットカードの利用のほうが多く普及したと思われます。
日本でデビットカードが使われるようになったのは1999年からでまだ新しいですね。
クレジットカードは買い物したあと、いったんカード会社が販売店に立替払いをします。そして翌月一括払いや分割払い
で、立替えてもらった分をカード会社に支払います。つまりカード会社にいったんお金を借りているということに
なるんですね。
それに対し、デビットカードの場合は自分の銀行口座に預金してあるお金を引き落として使用するので、
その都度全額を支払っていきます。つまり借金にはなりませんね。
口座にある金額以上の買い物ができないのが大きな特徴でありクレジットカードとの違いになります。
家計を預かる主婦にはこのデビットカードの仕組みはとても利用しやすかったのではないかと感じます。
クレジットカードのように買い物をしすぎるということはなくなるので、身の丈以上の買い物や衝動買いも減るでしょう。
また、クレジットカードに良いイメージを持たない方もこれなら安心して利用できるのではないでしょうか?
多くのクレジットカードの利用者が翌月一括払いを利用しています。
それならほとんどがデビットカードのような利用の仕方をしているといっても過言じゃないでしょう。
もっと日本でもデビットカードの利用が広がってもいいと感じます。
現金とクレジットカード、デビットカードをそれぞれのシーンで使い分けるといいですね。
<日本のデビットカードの種類>
☆J‐Debit・・・加盟金融機関のキャッシュカードに自動的に付帯されており、利用者の事前手続きは不要ですが、
金融機関によっては利用上限を設定したりデビット機能を止めたり付加したりすることも可能になります。
利用者は手数料を負担することなく利用できます。利用可能な加盟店をあらかじめ確認しておくといいですね。
☆VISAデビット・・・楽天銀行・りそな銀行・ジャパンネット銀行が発行しており、
使い勝手は普通のクレジットカードと同じ。原則として利用と同時に口座から引き落としになります。
☆ローソンデビット・・・全ての金融機関で利用できるわけではないので、提携金融機関の確認が必要になります。
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この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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