答えて、応えて!FP
第060回 発行会社と国際ブランドは違うことをお間違いなく
例えばあなたが三井住友VISAカードを保有していて、「どこのクレジットカードを使っているの?」と聞かれた場合。あなたは「三井住友」と「VISA」、どちらで答えますか?
実は発行会社と国際ブランドをごちゃ混ぜにしている人もいますが、この二つは別物なのです。
発行会社
発行会社は、上記の例で言えば「三井住友」。
他にもセゾン、楽天、ライフカードなど、銀行系・信販系・流通系・メーカー系のクレジットカードがあります。
カードを作成した会社を指しており、クレジットカードのサービスやサポートはこの会社が管理しています。
クレジットの年会費や貸し出し限度額の管理なども、発行会社の規定で決まります。
国際ブランド
発行会社は、上記の例で言えば「VISA」。
国際ブランドは、海外でもクレジットカードを使用可能にするために、発行会社が提携しているクレジットカードブランド。発行会社だけでは使える店舗数が少ないため、ほとんどのクレジットカードが提携しています。
種類はVISAやAMEXなど、5ブランド。あくまで「提携しているもの」です。
カード作成の時は、「発行会社」を重視しよう
クレジットカードの付帯保険やポイントサービス、盗難時のサポートなど、基本的なサービスは「発行会社」で決められているものです。「VISAなのにサービスが良くない」という場合、問題はVISAでなく、発行会社のサービス内容。 国際ブランドも、アメリカに強いカードやヨーロッパに強いカードなど会社によって特性は違いますが、関係するのはほぼそれだけ。頻繁に海外へ行く用事があるなら、国際ブランドも重視すべき。しかしそれほど海外へ行く用事がないなら、基本的なサービスを決めている発行会社を比較してクレジットカードを選びましょう。
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この記事担当のFP
宮野 茉莉子 みやの まりこ
証券会社にて、ライフプランの見直し、資産運用のアドバイスを経験。
在職中にAFP、証券外務員一種取得。個人向けにライフプランの見直しのアドバイスを行う。
株式、債券、投資信託、生命保険など、資産運用の提案に強い。
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