答えて、応えて!FP
第061回 両替よりお得?海外でのクレジットカード利用のすすめ
海外旅行でクレジットカードを持ち歩くメリット
海外で大金を持ち歩かなくてよい | |
海外旅行保険が付帯していれば利用できることもある | |
身分証明書的な役割を果たす | |
両替するよりクレジットカードでの支払いがお得 |
クレジットカードが海外旅行に行くときにとても便利だということは、もう周知のことだと思います。普段はクレジットカードを利用しないという方も、海外旅行の為にクレジットカードを作ったという事もよく聞きますね。
今回はC両替するよりクレジットカードでの支払いがお得を詳しくお伝えします。
先日、海外旅行時の両替をどこでするのがお得か?という話を数人でしており、銀行や空港、現地ホテルなど色んな場所での体験談などで盛り上がりましたが、結局のところ「クレジットカードで払うのが一番いいよね!」という結末でした(笑)具体的にいくらお得かは理解していなくとも、感覚的にそう感じている方は多いのでしょうね。
では実際にどの位違ってくるのか検証してみます。
海外でクレジットカードを利用しショッピングした場合の換算レートについて
VISAやMasterといった国際クレジットカード会社は、各市場での為替動向や各国の経済情勢などを加味しながら各通貨間の換算レートを毎日決定します。
それらに海外利用に係る事務処理コストとして約1.63%(カード会社による)を加えたレートが適用されます。
<1.63%をプラスしたレートの計算例>
決定したレートが1USドル=100円の場合…100円×1.0163=101.63円
<換算日の目安>
利用日から2〜4日後が目安となる
トラベラーズチェックとの比較
トラベラーズチェックの場合、1%〜2%の手数料がかかることが多いようです。 金融機関によっては通貨によって手数料が変わることがあります。 |
両替との比較
銀行や空港で両替する場合も通貨によって手数料は変わります。 米ドル・・・1米ドルあたり3円 ユーロ・・・1ユーロあたり4円 この程度が一般的ですが、両替する場所により多少の上下はあります。 |
上記のように、クレジットカードでの決済、トラベラーズチェック、両替の三者を比較してみると、両替に関してはやはり手数料が高く、損した気分になりますね。
クレジットカード決済とトラベラーズチェックとの比較では、手数料はあまり変わりませんが、クレジットカードは利用した分だけ「ポイント」というおまけがつくことを忘れてはいけませんね。
1USドルを100円とした場合、1,000ドル(10万円)の買い物をした時、事務手数料は1,630円です。
1.63%の手数料率だと、手数料は1,630円ですね。しかし、ここでポイント還元率1%のクレジットカードを利用していたとすると、ポイントによる還元は1,016円になり,実質の手数料は614円になります。
1USドル=100円の場合で1000ドル(10万円)クレジットカード払いにした場合 |
手数料が1.63%の場合 |
10万円×1.0163=101,630円⇒手数料は1,630円…@ |
ポイント還元率1%の場合 |
101,630円×1%=1,016円…A |
@-A=614円⇒実質手数料 |
---|
このように比較してみると、改めてクレジットカードで支払いをするほうがお得ですね。
現地で必要な現金だけを両替し、クレジットカードが利用できる場所では利用するようにしましょう。
また、今回USドルを仮定に考えましたが、マイナーな通貨になればなるほど流通量が低くなり両替の手数料は高くなります。
マイナーな国に行く場合はクレジットカードを利用したほうが更にメリットを享受できるでしょう。
最後に注意すべき点ですが、スキミングや利用明細の不正には常に注意を払う必要があります。また、海外旅行保険に関しても、利用条件をしっかり読んで、付帯するだけで保険を利用できるのか?旅行代金をクレジットカードで支払う事を条件にしているのか?などを確認する必要があります。
上手にクレジットカードを利用して海外旅行を楽しみましょう!
この記事に関連するコンテンツ
この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
二宮 清子 人気記事
- 第006回 祝!結婚 大金が動く時こそクレジットカードの利用を!(2012年02月10日)
- 第041回 カード利用のモラル(2012年08月15日)
- 第030回 クレジットカードのポイント還元で損をしない方法(2012年03月23日)