アメックスのプロパーカードと提携カードの違いとは? ステータス・サービス・審査での違いについて解説


プロパーカードと提携カードの違い

アメックスでは、アメックス提供の「プロパーカード」と、アメックスと提携した発行会社が発行する「提携カード」の2種類のカードがあります。それぞれのカードで特長は異なり、カードの違いを把握できると持ちたいカードが見えてくるので、プロパーカードと提携カードの違いをチェックしましょう。

プロパーカードは国際ブランド(アワイクラー)が発行するカードです。2019年現在プロパーカードを発行しているのは、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブの3つのブランドです。

プロパーカードは年会費がかかるものが多く、高いステータス性を示すことができる、高額の補償がある旅行傷害保険が付帯されるなど、カード会員に満足感と安心感を与えます。

年会費の高いカードは審査が厳しい傾向にありますが、年会費のかかるプロパーカードも例外ではありません。プロパーカードは審査を厳しくすることで、カード特典の充実と高いステータス性の維持を図っています。

提携カードは国際ブランドと提携した発行会社(イシュア)が発行するカードです。提携カードは、提携企業が「サービス利用者を増やし、リピーターを獲得する」「知名度を上げる」「加盟店手数料を得る」などを目的に発行するので、プロパーカードにはない独自の特典が付帯されるのが特長です。

年会費は無料か、プロパーカードと比較すると少額に設定されているものが多いので、クレジットカードに初めて申し込む方も審査に通りやすいです。

プロパーカードと提携カードが向いているユーザーの違い

将来的にステータス性の高いカードを持ちたい方はプロパーカードがおすすめ

提携カードの中にはゴールドカードなどのランクの高いカードがないものがありますが、プロパーカードにはステータス性の高いカードの設定があります。カードを長期的に利用している方や、利用金額の多い方にはクレジットカード会社からインビテーションが送られて、さらにステータス性の高いカードに切り替えることが可能です。

提携カードは提携企業のポイントが貯まりやすいなどのメリットがありますが、ライフスタイルの変化でカードを利用する機会が減り、お得に感じられなくなる可能性があります。その点、プロパーカードは、国際ブランドの加盟店であればどこでも、カードの利用でポイントを獲得できます。

ステータス性のあるカードを長く使用したい方にプロパーカードは向いています。海外旅行保険など、国際ブランド独自の保険やサービスが充実しているので、保険やサービスが充実したカードを持ちたい方にもプロパーカードがおすすめです。

お手頃な年会費でお得なカードを持ちたい方は提携カードがおすすめ

ステータス性の高さが特長のプロパーカードで付与されるのはクレジットカードのポイントのみなので、提携企業独自のポイントを獲得できる提携カードと比較するとポイント還元率は低いです。

提携カードは提携企業のポイント付与、店舗やサービスで割引が適用されるといった独自のサービスが特長なので、特定の店舗やサービスをお得に利用したい方に提携カードが向いています。

年会費が無料のカードも多いので、年会費を抑えてお得なカードを持ちたい方、クレジットカードに初めて申し込む方にもおすすめです。

アメックスのプロパーカードと提携カードの比較

アメックスのプロパーカードと提携カードの基本情報と特長をチェックすると、ご自身にとってメリットの大きいステータス性の高いアメックスのカードを選ぶことができます。同じ国際ブランドのカードでも、提携先によってポイント還元率や特典や付帯保険は異なるので、複数の提携カードの比較をおすすめします。

このコラムではアメックスのプロパーカード「アメックスグリーン」と、3枚の提携カード「ANAアメックス」「セゾンアメックスブルー」「楽天カード(アメックス)」の計4枚のカードを比較します。

アメックスグリーン

アメックスグリーンは月会費1,100円(税込)のプロパーカードです。アメックスのプロパーカードの中で最も年会費が安いので、初めてアメックスに申し込むプロパーカードが欲しい方におすすめです。

カード利用100円につき通常1ポイント貯まるポイントは、提携企業のポイントやマイルへ移行可能です。

ポイントの有効期限は最大3年間ですが、一度でも交換すると無期限になるので、期限は実質ないと言えるでしょう。ボーナスポイント対象店舗ではポイントが最大10倍にアップするので、お得にポイントを貯めることができます。

年会費3,300円(税込)のアメックスのポイントアップグレードプログラム「メンバーシップ・リワード・プラス」に参加すると、ポイントが無期限になり、他社ポイントやマイルに移行する際のレートがアップするので、さらにお得です。

国内外のホテル、航空券、レンタカーのオンライン予約が可能で、優待料金やポイント特典といった特典を受けることができるカード会員専用予約サイト「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」や、電話1本で旅行を手配してもらえる「HISアメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク」といったトラベル関連サービスを受けられるのが特長です。

その他にも手荷物無料宅配サービス、海外用レンタル携帯電話のレンタル料金と通話料金の割引、国内外29空港の空港ラウンジを会員と同伴者1名様まで無料で利用可能、国内外1,200以上の空港VIPラウンジを1回32米ドルで利用できる「プライオリティパス」を年会費無料で登録可能といったサービスもあります。

海外の旅行先から24時間無料で日本語サポートを受けられる「グローバル・ホットライン」を利用でき、最大5,000万円補償される国内旅行傷害保険と海外旅行傷害保険が付帯されるので、万一の時も安心です。

旅行傷害保険以外では、オンラインショッピングの不正利用分は請求されない「オンライン・プロテクション」、店舗で返品が受け付けられなかった場合に購入金額が補償される「リターン・プロテクション」、商品が破損や盗難に遭った場合の「ショッピング・プロテクション」といった補償も用意されています。

ANAアメックス

ANAアメックスは年会費7,700円(税込)のアメックスとANAの提携カードです。ANAアメックスではマイルに移行できるポイントがカード利用100円につき1ポイント貯まります。

ANA航空券や機内販売などのANAグループでの利用で、通常ポイントに加えて200円につき1ポイントのボーナスポイントが加算されるので、通常の1.5倍のポイントを獲得できます。

ANAカードマイルプラス加盟店では100円につき1ポイントの通常ポイントと1マイルが自動加算されます。ANAグループ便の利用で積算率10%のボーナスマイルもプレゼントされるので、ANAの利用機会の多い方は特にポイントもマイルも貯まりやすいのが特長です。

貯めたポイントは支払いの充当、アメックスが厳選したアイテムや体験との交換も可能です。1,oooポイント単位でマイルに移行可能で、1,oooポイント1,oooマイルとして換算されます。5,000マイルからANAグループ便、ANAマイレージクラブ提携航空会社便(スターアライアンスメンバー含む)の特典航空券と交換可能です。

ただし、マイルに移行するには年会費6,600円(税込)のポイント移行コースへの参加が必要です。ポイント移行コースに参加するとポイントが無期限になるので、特典航空券との交換が可能になるマイル数までポイントを貯めてからマイルへ移行するなど、期限を気にすることなく大量にポイントを貯めて一気に交換することが可能となります。

ただし、ポイントから移行したマイルは移行した月の36ヶ月後の月末までが期限となるので注意しましょう。

ポイントとマイルが貯まりやすい以外にも、空港内店舗、ANAオンラインショッピングサイト、機内販売でカードの提示かカード利用で割引が適用されるなど、ANAグループをお得に利用できる特典があるのもANAアメックスの特長です。

最高3,000万円補償される海外旅行傷害保険、最高2,000万円補償される国内旅行傷害保険、オンライン・プロテクション、ショッピング・プロテクション、手荷物無料宅配サービス、カード会員と同伴者1名様まで無料で利用できる空港ラウンジなど、保険とトラベル関連サービスも付帯されます。

セゾンアメックスブルー

セゾンアメックスブルーはアメックスとセゾンカードを発行するクレディセゾンが提携した、高校生を除く18歳以上の方が申し込めるカードです。年会費は3,300円(税込)(初年度無料)ですが、26歳までは無料です。

セゾンアメックスブルーでは、セゾンカードで貯めることのできる永久不滅ポイントがカード利用1,000円につき1ポイント貯まります。ポイントは無期限なので、好きなタイミングで人気アイテム、他社ポイントやマイルとの交換、支払いへの充当が可能です。

ポイントは海外の利用で2倍(24歳以下の方は手続きすると6倍)、ポイントサイト「セゾンポイントモール」の利用で最大30倍になります。

セブンイレブンでカード利用すると、永久不滅ポイントと持っているnanacoにnanacoポイントが貯まるなど、セブンイレブンなどの利用機会の多い方は特にお得です。

最高3,000万円補償される国内・海外旅行傷害保険が付帯される、手荷物無料宅配サービスを利用できるなど、プロパーカードに引けを取らないトラベル関連の保険やサービスも特長です。

インターネットから申し込んで指定のセゾンカウンターで受け取れば最短即日発行も可能なので、すぐにアメックスのカードを手に入れたい方にもおすすめです。

楽天カード(アメックス)

楽天カード(アメックス)はアメックスと楽天カードが提携した、楽天カードの機能とアメックスの特典を利用できるのが特長のカードです。楽天カードは年会費無料でポイントが貯まりやすいのが特長ですが、アメックスを選んでも楽天カードの機能はそのままなので、年会費永年無料でアメックスを選ぶことが可能です。

楽天カードはカード利用100円につき1ポイントを獲得でき、楽天市場などの楽天グループの利用でポイント倍率がアップするので、楽天グループのサービスを利用する機会が多い方は特にポイントが貯まりやすいです。ポイントは1ポイント1円として支払いの充当、楽天EdyやANAマイルに移行して利用可能です。

最高2,000万円補償される海外旅行傷害保険、携帯やWi-Fiルーターなどのレンタル料金の割引、楽天カード会員専用ハワイラウンジなど、楽天カードの充実したトラベル関連の保険とサービスが付帯されます。

楽天カード(アメックス)は年会費無料ですが、アメックスをお持ちの方だけが受けられる「アメリカン・エキスプレス・コネクト」の特典を受けることができます。特典は、アメックスが厳選したショップでの優待特典、レストランの飲食代金20%オフやボトルワインプレゼント、イベントのチケット先行販売など、多岐に渡ります。

それぞれのカードの特長を理解してカードを選びましょう

ステータス性が高いと言われるアメックスはプロパーカードも提携カードもありますが、プロパーカードの方がよりステータス性が高く、旅行傷害保険なども充実しているので、ステータス性、付帯保険、サービスを重視する方はアメックスグリーンなどのプロパーカードがおすすめです。

アメックスの提携カードはANAアメックス、セゾンアメックスブルー、楽天カード(アメックス)などいくつかあり、年会費やポイント還元率や特典は異なりますが、どれもアメックスとの提携企業でお得に利用できる点は共通しています。プロパーカードと比較すると審査が通りやすいのも提携カードの特長です。

特定の企業のサービスをお得に利用したい、審査に通りやすいカードに申し込みたい、といった方は提携カードがおすすめです。

プロパーカードと提携カードのメリットとデメリットを把握した上で、自身にとってメリットの大きいカードを選んでいきましょう。



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