海外転勤にクレジットカードは持っていくべき? 海外転勤にともなうクレジットカード手続きのポイント4つを紹介


海外転勤にはクレジットカードは必要?海外でカード発行可能でも日本のカードが2枚あると安心

海外に支社がある企業で働いていると、海外転勤は昇進のチャンスや、海外生活を始めるきっかけになります。海外転勤が決まった場合、今持っているクレジットカードを持っていくのと、海外転勤先でカード発行するのと、どちらが良いでしょうか。海外転勤にともなうクレジットカードの手続きを紹介します。

海外転勤には国際ブランド別に2枚持っていると安心

海外転勤のときは、今持っているクレジットカードを持っていくことがおすすめで、なるべくVISAとMasterCardなどのように、違う種類の国際ブランドの組み合わせで最低でも2枚あると安心です。海外でも限られた国際ブランドのみに対応する店舗があるので、国際ブランドは転勤先で高いシェアを占めるものを1種類は持っていくようにしましょう。

2種類の国際ブランドがあれば、どちらかが使えないときでもフォローでき、柔軟な使い方ができるようになります。海外転勤してしばらくの間は、生活用品や家電など何かと買い物も多いので、現地通貨を持ち歩くよりもクレジットカード払いの方がスムーズで便利な買い物ができます。現地通貨が必要になったとしても、最寄のATMで海外キャッシングを利用すれば、現地通貨を引き出すことができます。

また、今持っているカードの中でも利用限度額が大きいカードを選ぶことも重要です。海外転勤先で家具や家電を買う場合、利用金額が大きくなることも考えられます。利用限度額が10万円~20万円くらいのカードでは、すぐに利用限度枠がいっぱいになることが考えられます。公共料金などの買い物以外の支払いもクレジットカード払いにするなら、その分まで余裕を持った利用限度額のカードが必要です。

海外転勤先でクレジットカードは発行できるのか

クレジットカードは、海外転勤先でも発行することはできます。ですが、海外でのクレヒスがない場合は、カード発行が難しいケースもあるので注意が必要です。クレヒスを積むにはクレジットカードを発行してもらい、コツコツ使って支払うことが最も良い方法でも、そのカード自体の発行が難しいので、クレヒスを積むこともなかなか簡単ではないでしょう。

日本で積んだクレヒスが海外でも反映されるなら、ある程度のクレジットカード発行の可能性がありますが、日本のクレヒスは海外には影響しないので発行可能なクレジットカードを探すことから始めましょう。日本に専業主婦でもアルバイトでも発行するクレジットカードがあるように、海外にもクレヒスがなくても発行してくれるカードがあるかもしれません。また銀行のデビットカードから信用を積むこともできるので、コツコツ取り組むようにしましょう。

海外転勤先でクレジットカードの発行ができたら、そのカードをメインに使ってクレヒスを積んでください。はじめのうちは利用限度額も少額ですが、遅延や延滞なく支払っていくうちに利用限度額も増額できるようになります。

日本のクレジットカードを持っていくときの4つの注意点

海外転勤が決まり、今持っている日本のクレジットカードを持っていくときは、カードに登録している住所や決済口座の管理なども手続きが必要です。どんな手続きが必要なのか、日本のクレジットカードを持っていくときの手続きの種類と注意点を紹介します。

1,決済口座の管理

クレジットカードの利用料金を支払う決済口座は、海外から送金や入金ができるかの確認と、インターネットバンキングに対応しているか確認しておきましょう。万が一、海外向けのサービスに対応していない銀行の場合、海外向けサービスに対応した銀行に変更する方が海外から管理しやすいです。インターネットバンキング対応の銀行なら、国内外どこからでも残高を確認できて便利だからです。

また、クレジットカードによっては、決済口座は指定銀行の口座のみのところがあります。海外に持っていくクレジットカードは、いくつかの銀行の決済口座にも対応している方が使いやすく、できればインターネット上から決済口座の変更手続きができることが理想です。インターネット上から決済口座の変更手続きができると、忙しいときもスピーディーな変更・管理ができます。

2,住所変更について確認しよう

クレジットカード会社に登録している住所は、海外の住所に変更した方が良い場合と変更しなくても良い場合があります。クレジットカード会社に登録している住所に、家族のうち誰かが住む場合は住所変更しなくても良く、誰も住まない場合は住所変更が必要と判断します。これは一般的な住所変更をするかしないかのタイミングで、最終的な判断はクレジットカード会社の方針に従うようになります。

クレジットカード会社によっては、海外の住所は登録できずに、クレジットカードの解約になることもあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

3,更新手続きを確認しよう

クレジットカードの更新のタイミングで海外転勤になる場合、海外にいた場合は更新カードを受け取れないことも出てきます。住所変更すれば更新カードも受け取れますが、楽天カードのように更新カードは日本国内の住所のみというカード会社もあり、すべての更新カードが海外で受け取れるとは限りません。なにより転勤の前後は仕事の引継ぎや引っ越し準備などで忙しくなるので、事前にスムーズな更新ができるよう確認するのがベストです。



三井住友カードでは海外生活ヘルプデスクが利用でき、利用明細書や更新カードなどを海外でも指定住所に送付するサービスが利用できます。海外生活ヘルプデスクなどのサービスをうまく活用するためにも、海外転勤が決まったら、クレジットカードの更新時期の確認と、更新カードを海外に送付可能か確認しましょう。

もしも海外への更新カードの送付ができないときは、前倒しで更新できないかカスタマーセンターに問い合わせてみてください。クレジットカード会社により対応が異なりますが、早めの発行に対応してくれることもあります。

4,利用明細はWebがおすすめ

今現在、紙の利用明細を利用している方は、インターネットからいつでもチェックできるWeb明細への切り替えをしてください。クレジットカードによりサービス名が異なりますが、どのカードでも会員サイトにログインして利用料金の確認・支払い方法の変更ができます。また、サービスの利用によるポイント付与など、特典利用もできるので早めに切り替えておきましょう。Web明細への切り替えにより、海外には利用明細の送付をしないクレジットカードにも対応できるようになります。

海外転勤先で便利に使えるクレジットカードを紹介

三井住友カード

三井住友カードは銀行系クレジットカードで、海外生活ヘルプデスクが利用できることが特徴です。海外転勤以外にも留学などの長期海外滞在者向けのサポートを受けられ、更新カード・情報誌・利用明細書の海外送付に対応しています。ただ、新規入会カード・キャッシュカード機能付きクレジットカードは、海外送付できないので注意が必要です。海外生活ヘルプデスクは有料サービスのため、年会費が発生します。

カード種別 プラチナカード ゴールドカード
プライムゴールドカード
その他のカード
海外ヘルプデスク年会費 4,500円+税 5,500円+税 7,500円+税
減免金額 海外送付物をカードのみにする場合1,500円+税
利用代金明細書のみにする場合3,000円+税に減免
海外送付物をカードのみにする場合1,500円+税
利用代金明細書のみにする場合4,000円+税に減免
海外送付物をカードのみにする場合1,500円+税
利用代金明細書のみにする場合6,000円+税に減免

アメックスグリーン

アメックスには、さまざまな国のカードに切り替えることができる、公式トランスファーという仕組みがあります。海外ではクレヒスが無くてクレジットカードを作ることができなくても、あらかじめ日本でアメックスグリーンを作り、ある程度使ってクレヒスを積んでおけば、海外転勤のタイミングで転勤先のアメックスグリーンに切り替えて海外でも使えるようになります。

アメックスの公式トランスファーは、日本で使用したアメックスグリーンのクレヒスを引き継げることが特長で、海外でのクレヒスゼロを回避できる点が魅力です。申し込みは公式サイト(Web)または電話からでき、日本→海外のカードに切り替えるほか、海外→日本のカードに切り替えることもできます。切り替え後、使用していたアメックスグリーンは、持ち続けることも解約することもできます。



JAL USA CARD

JAL USA CARDは、国内で発行されるクレジットカードとは少し異なり、現在は日本にいても、アメリカに定住所のある方や、90日以内にアメリカに赴任する予定の方にも発行されるカードです。日本にいながらクレジットカードを作り、カードの利用でアメリカのクレヒスを積めることが特長で、アメリカへの転勤が決まったらすぐにでも作りたいカードです。JAL USA CARDの入会基準は次の通りで、安定した収入は重視される傾向です。

  • アメリカに定住所のある方、あるいは90日以内にアメリカに赴任予定の方
  • JALマイレージバンク会員の方
  • 年齢18歳以上の方
  • アメリカで定収入がある方

この入会基準のうち、「90日以内にアメリカに赴任予定の方」というところが海外転勤に活用できるポイントで、クレヒス重視のアメリカでのクレジットカードライフをサポートしてくれます。初めてのアメリカ転勤なら手持ちの日本のクレジットカードを持っていくしかないところ、JAL USA CARDは赴任前にある程度のクレヒスを積み、なおかつアメリカに到着した直後からクレジットカードとして使えるメリットがあります。

また、特典コースは2種類あり、ベーシックコースで申し込んだ場合、カード承認後にプレミアムコースにアップグレードできます。また、プレミアムコースに申し込んだ場合もベーシックコースに変更することができますが、利用期間にかかわらず差額の50ドルは返金されません。JAL USA CARDの年会費のほかに最低でも20ドルはかかりますが、転勤にともなう買い物や公共料金の支払いでもマイルが貯まるので、マイルが貯まりやすいことも抑えておきたいポイントです。

特典コース ベーシックコース プレミアムコース
年会費 20ドル 70ドル(20ドル+50ドル)
マイル 2ドル→1マイル 1ドル→1マイル

銀聯カード

銀聯カードは、中国国内で1番利用されている国際ブランドで、中国への海外転勤時のマストアイテムです。中国では、クレジットカードの取り扱いは銀聯のみの店舗もあるほどで、世界的にシェア率が高いVISAやMasterCardよりも銀聯カードの方が断然使える状態です。銀聯カードは日本国内で作ることができ、三井住友銀聯カード、ANA銀聯カード、MUFG銀聯カードなどが利用できます。

日本で発行する銀聯カードは、1回払いのショッピング専用カードのため、分割払いやキャッシングサービスは利用できません。そのため、もしも中国で現金が必要になったときも、ATMから海外キャッシングはできないので(日本国内はイオン銀行やセブン銀行など使用可能)、ある程度の現地通貨を準備しておいた方が良いですが、中国国内ではVISAやMasterCardなどに比べて抜群の利便性を誇るカードです。



海外でカード発行するまでは日本のクレジットカードが頼り!海外でも使えるか事前にチェックしておこう

海外転勤にともない、海外でも使えるクレジットカードが欲しいとき、転勤先の国でのクレヒスがなければクレジットカードは発行してもらえません。日本では比較的クレヒスが無くても発行されるカードがありますが、海外ではクレヒスを重要視する傾向が強く、特にアメリカではクレヒスが無い場合は何1つ信用してもらえません。携帯電話や公共料金の契約にも、高額のセキュリティ-デポジットを求められるなど、クレヒスがあるのと無いのでは大違いです。

海外でのクレヒスを積み、クレジットカードが発行されるまでの間は日本で入会したクレジットカードが頼りです。日本のクレジットカードを使うときは、支払う通貨の選択や、為替の影響、手数料の請求を受けることもありますが、海外転勤先で現地通貨がなくても買い物ができる唯一の手段です。海外支社がある企業に勤めている方は、海外転勤が決まってもカードのサポートを受けられるよう、日本のクレジットカードが海外でも利用可能か、更新時の対応も含めて確認しておきましょう。



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