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第019回 セカンドステージのゴールドカードを持つ
ゴールドカードと言えば、一昔前まではステータスとして持っている人が多かったのですが、
今ではステータスと言うよりも魅力あるサービスが付いているからと選ぶ人が少なくありません。
確かに一般のカードと比べてさまざまなサービスを備えていますが、各カードによってその特徴は大きく異なり、
選び方を間違えてしまうと宝の持ち腐れとなってしまいます。
ただでさえ高額の年会費が必要なゴールドカード。目的を持って選び賢く利用しましょう。
■ 選び方のコツ
ゴールドカードには、充実した保険や空港ラウンジの利用といったさまざまな魅力的なサービスがありますが、
各カード会社がそれぞれに同じようなカードを発行していて自分に合うカードを見つけることは難しいと言えます。
そこで、ゴールドカード選びのコツは、まず自分が必要としているサービス、
必要としていないサービスをはっきりとさせることです。
空港ラウンジのサービスを例にとれば、
空港をよく利用する人にとっては魅力的ですが、利用しない人にとってはいらないサービスです。
空港をよく利用するのか否か、また国内だけ利用できるのか、
海外でも利用できるのか等一つ一つを明確にしていけば、自ずと自分に合うカードが見えてくるはずです。
また、各種保険(海外、国内旅行傷害保険、ショッピング保険、その他の保険)、
海外旅行時のサポート体制、優待、デスクの受付時間、年会費等もチェックが必要です。
と言ってもサービスはさまざまであり、必要がないと思っていても、いざ使ってみるととても便利なサービスもあり、
やはり一度使わなければわからないことも事実です。
そこでお勧めは、とりあえず初年度年会費無料のカードに入会して、サービスを利用してみるという方法です。
そうすれば、本当に必要なサービスと必要でないサービスが分かり、結局「一般のカードで十分」になるかもしれません。
自分に合うゴールドカードは
特徴 |
カード |
年会費 |
サービスの一例 |
安心の |
JCBゴールドカード |
11,000円(税込)
|
・海外旅行傷害保険最高1億円 |
アメリカンエキスプレス |
27,300円 |
・海外旅行傷害保険が充実 |
|
多くの |
楽天プレミアムカード |
10,500円
|
・世界600箇所以上の空港ラウンジを |
ダイナースクラブカード |
15,750円 |
・国内外400箇所以上の空港ラウンジを |
|
年会費無料 |
エポスゴールドカード
|
5,000円 |
・一部の空港ラウンジ利用
|
イオンゴールドカード |
無料 |
・海外旅行傷害保険最高3,000万円 |
|
安い年会費でサービス充実 |
三井住友カードゴールド
|
11,000円(税込)
|
・空港ラウンジ利用
|
ジャックスカードゴールド |
5,250円 |
・旅行傷害保険最高3000万円 |
|
20代で手 |
JCBゴールド |
3,150円 |
・旅行傷害保険最高5,000万円 |
■ やはり注目は海外旅行傷害保険
上記のように各種ゴールドカードがありますが、やはり注目してほしいのは海外旅行傷害保険です。
特に保険金額が高額でも利用付帯は使いづらく、病気で入院したときには1銭もでないというものもあります。
海外旅行に行くために別途海外旅行保険に加入することを考えれば、その保険料で年会費を賄える場合もあります。
ゴールドカードを考える場合、海外旅行傷害保険のポイントは非常に高いので、
加入する前には必ず保険の内容をよく読むことをお勧めします。
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この記事担当のFP
菅田 芳恵 すがた よしえ
2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。
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