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クレジットカードには、海外旅行時のトラブルが補償される海外旅行傷害保険が付帯されていることが多いもの。海外旅行が多い方は、その都度支払っている海外旅行傷害保険料を節約することができるので、クレジットカードを選ぶ際には、付帯されている海外旅行傷害保険の内容を重視するのが良いのではないかと思います。

クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険で補償されているのは、「傷害死亡・後遺障害」「傷害疾病治療費用」「救援者費用」「賠償責任」「携行品損害」などが一般的ですが、この中で最も重視して選んでいただきたいのは「傷害疾病治療費用」、次いで「携行品損害」です。海外でケガや病気をしたときの治療費というのは、びっくりするほど高額にのぼることが少なくありません。保険というと、どうしても死亡時の補償金額に目がいきがちですが、補償を受ける可能性が高い「治療費」、そして「携行品損害」に注目すべきと言えるでしょう。ちなみに、一般的に「疾病死亡」は補償されていないカードが殆どです。

クレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険には、「自動付帯」と「利用付帯」があります。「自動付帯」であれば、カードを持っているだけで補償を受けられますが、「利用付帯」の場合は、旅行に行く交通機関の料金を該当カードで支払うなどの条件を満たした場合のみ、補償を受けられるもの。条件を満たすのも大変なので、海外旅行傷害保険狙いでカードを活用したい方は、「自動付帯」のものを選ぶのが良いでしょう。

＜クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険でチェックすべき項目＞
◎傷害疾病治療費用・携行品損害保険金額が高い
◎自動付帯であること
◎保険最大日数（補償が受けられる日数。90日が一般的。）


以上の点に注目し、治療費用・携行品損害の補償が充実、自動付帯であること、そして保険最大日数が90日のカードの中から、使いやすいクレジットカードを紹介します。

＜海外旅行傷害保険の保険金額とカード年会費＞

※2012年7月29日時点

オリコカードiB(iD×QUICpay)とKCカードは、発行してから手元に届くのがスピーディーなのが特徴。簡単に年会費無料にできるのも嬉しいですね。ちなみに年会費はかかりますが、セゾンブルーアメリカン・エキスプレスカードには、海外旅行の帰路の手荷物無料宅配サービスもついているので、頻繁に海外旅行に行く方は使えるカードと言えるかも知れません。

また、これもあまり知られていませんが、複数枚クレジットカードを持っている場合、「傷害死亡・後遺障害保険金」以外は、実際にかかった費用を上限に、合算していくことが可能です。例えば保険金額200万円のカードを3枚持っている場合、600万円までは補償されるので、とても心強いのではないでしょうか。
たとえばこの内、オリコカードiB（iD×QUICpay）とセゾンブルー・アメリカン・エキスプレスカードの2枚を持っていた場合、海外旅行中にケガをした際の治療費は、200万円＋300万円の500万円まで補償、盗難や紛失など携行品損害に関しても20万円＋30万円の50万円まで補償を受けることができます。 （※）ただし、発行会社が同じなど条件によっては加算されないこともあるので注意が必要です。

上手に活用すれば保険料を大きく節約できるクレジットカード。安心して海外旅行を楽しめるように、クレジットカード付帯保険の利用条件や内容をきちんと把握しておきたいものですね。