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第048回 クレジットカードのセキュリティ対策
どこでも簡単にクレジットカードが作成できるようになり、カード払いができる範囲も広がってきています。ネットショッピングする際も、銀行に振込みする手間も省け、カード内容を入力するだけで買い物がスムーズにできるのです。しかし一方で、クレジットカードやネットショッピングの際の被害なども挙げられています。クレジットカードでの被害を未然に防げるよう、自分でもできるセキュリティを高める方法や、ネットショッピングする際の注意点を把握しておきましょう。
■カード自体のセキュリティを高めるには
クレジットカードの被害で上位に占めるのは、車上狙いや置き引き、ひったくりとなっています。しかし盗難や紛失で悪用されるケース以外にも、フィッシングやスキミングと呼ばれる被害が相次いでいます。
スキミングとはカード情報を盗み出して偽造カードを作り不正しようするカード犯罪で、例えばカードの精算時に店員が店の奥に持ち入りスキミングされるといった被害事例もあります。フィッシングとは、クレジットカードの会員番号や口座情報を獲得して、架空請求詐欺や預金を引き出ししたりする被害のことです。
クレジットカードを快適に使うためにも、少しでも予防できるセキュリティ対策を挙げてみました。
<予防策(カード編)>
盗難や紛失時の最低限の予防としては、クレジットカードの裏面に署名をすることと、暗証番号は誕生日などのわかりやすい番号にしないようにしておきましょう。
そして、クレジットカード自体をセキュリティの高いものに換える方法もあります。
ICカード | ICチップを搭載したカードで、偽造や解析が極めて困難なためセキュリティが強化されます。また、ICカード対応加盟店でICカードをご利用の際、売上票へのサインに代わり、本人しか知り得ない暗証番号入力することでご本人様確認されます。万が一に紛失や盗難に遭っても、暗証番号がわからなければ不正使用される心配がないのは良いですね |
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顔写真入り | 本人の認証が必要となるために、盗難などに遭っても使用しにくくなり、セキュリティはより高めることができます。 |
◎セキュリティコードの導入
ネットショッピングの際のカード決済する場合に、セキュリティコードの入力が必要だったことはありませんか?最近は認証システムが導入され、セキュリティコードを入力させることで、よりセキュリティを高める会社が増えているのです。
クレジットカードのセキュリティコードとは、カードの裏のサイン欄上に記載ある数字3〜4ケタの事です。これはカード会社の決めたパスワードのようなもので、防犯用の暗号とされています。
■ネットショッピングで注意する点
ネットショッピングで、支払い時にクレジットカード情報を入力する際など、個人情報がさらされている危険性もありますので、以下気をつけた方がいい点を挙げてみました。
◎その会社のHPは安全かどうか?
個人情報を入力する時の画面が「SSLで暗号化された」安全な画面であることを確認してください。
◎ホームページアドレス(アドレスバーに表示されます)のURLが「https://〜」になっていますか?
暗号化されていない場合「http://」になります。
◎ブラウザ下に鍵マークが表示されているか?
ステータスバーが非表示に設定されている場合は、鍵マークも表示されません。
◎問い合わせ先や注文伝票、Eメールでの確認内容などは印刷して保管するのが必要で、お店の名前や住所、連絡先なども注文前に必ず確認して控えておきましょう。
◎会員登録した場合のIDやパスワードはしっかり保管しておく。
◎自分のパソコンにセキュリティソフトを導入して、常に更新しておく。
クレジットカード一枚あれば買い物も楽になった反面、常に個人情報がさらされている危険はありますし、被害も巧妙化されています。自分でも少し工夫することで被害に遭うリスクは減るかと思いますので、まだ何も対策を取ってない方は検討してみてくださいね。
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この記事担当のFP
水野 圭子 みずの けいこ
ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
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