みんながクレジットカードで最重要視するポイントとは?実際の利用者500名を対象にアンケートを実施
クレカラボでは、日々クレジットカードの最新情報から活用方法まで幅広く情報をお届けしています。
経済産業省が2018年4月に策定したキャッシュレス推進化の政策により、消費者にとってお得なキャッシュレス還元が行われ、クレジットカード支払いをする人が増える傾向にあります。クレジットカードは単なる支払いツールとしてだけでなく、各クレジットカードのサービス内容にも注目されるようになっています。
これに伴い、現在クレジットカードを利用している幅広い世代の方500名を対象にアンケートを実施しました。口コミ情報も掲載していますので、クレジットカード選びで迷われている方はぜひ参考にしてください。
クレジットカードを使っている方500名のアンケート結果
調査結果
Q1.初めてクレジットカードを作ったのは何歳ですか。
初めてクレジットカードを作った年代は18歳〜22歳未満が最も多く39%、続いて社会人になり始める人の多い22歳〜30歳未満が34%でした。
ベーシックなクレジットカードは申請条件が18歳のものが多いことからも、入会資格をクリアできるようになった年齢で持ち始める人が多いのだと考えられます。
また、18歳〜22歳未満と答えた195名のうち、117名が女性の回答でした。一方22歳〜30歳未満と答えた170名のうち、97名が男性の回答でした。このことからも、女性の方がやや男性よりクレジットカード持つのが早い傾向があり、男性は社会人になってから持つようになることが多いということがわかります。
Q2.クレジットカードは何枚持っていますか。
クレジットカードは2枚〜3枚持っているのが最も多く46.4%で、2番目に4枚〜5枚持っている方が23.6%と、複数枚持っている方が半数以上を占めました。
ビジネスカードと日常生活で使うカードで2枚持ちしている方や、日常生活で使うカードでも特典やポイント制度を使い分けている方などが多いと考えられます。
ポイントはひとつにまとめられた方が早く貯まりますが、その時貯まるポイントが同じポイントでなくても、ポイントプログラムで提携企業のポイントへ移行できるカードも出てきました。
ポイントが2重取りできるカード、マイルが貯まりやすいカードといったように、クレジットカードは特色が異なるので、複数枚持っている方がお得になる可能性は大いにあるのです。
Q3.クレジットカードを選ぶ際に一番重要視する点はどこですか。
クレジットカードを選択する際に重視するポイントを尋ねたところ、年会費を気にする方が202名の40.4%、ポイント還元率を気にする方が161名で32.2%となりました。
クレジットカードを持つ上で、持ち続けるための負担や持つことでどれほどお得になるのかを重要視する方が多いようです。
一方で、カード発行スピードを気にする方は少数のようです。以前は発行までに1ヶ月近くかかるクレジットカードが多かったのですが、ゴールドカードなどの審査が厳しいカードでなければ、2週間程度で手に入るものや最短3営業ほどで発行というものが増えてきました。
クレジットカードは一度手に入れると長く使い続けるものなので、持ち続けやすさは非常に大切です。その点、年会費が無理なく支払い続けられる額なのかを優先して考える必要があります。
Q4.持っているクレジットカードの中で一番年会費が高いのはいくらですか。
クレジットカードカードを利用する方では年会費無料のカードが最も人気で55.2%と半数以上を占めました。次に1,000円〜5,000円以内が23.4%。それ以上の方は合計13.2%と少ない割合です。
年会費がないカードは一般的にサービスが少ないですが、年会費無料のカードは複数枚持つときにも負担が少なく、それぞれのサービスをかけ合わせればサービスの量もカバーすることもできます。
Q5.クレジットカードの券種や色で見栄を張りたいと思った時はありますか。
「ない」と答えた方が86.6%以上であることからも、クレジットカードにステータスの価値を求める方は少数であるということがわかります。
つまり、クレジットカードは日常生活を豊かにするツールとしての位置づけが強くなっているということが伺えます。
ただ、まだステータスを気にする方も一定数はいるので、ゴールドカードやプラチナカードを持っていることで、一目置かれることが全く無いということはなさそうです。
Q6.クレジットカードの券種や色で見栄を張りたいと思った理由はなんですか。
回答の多くはゴールドカード以上のランクの高いカードに関する意見でした。ランクは勿論、カードデザインに関しても「見栄を張れる」という印象があるようです。最も多い回答から順にご紹介します。
1 | ゴールドカードを持っているとかっこいいから。 |
---|---|
2 | ステータスを感じるから。 |
3 | 百貨店や高級レストランで良いカードじゃないと恥ずかしいから。店員の対応が異なることがあるから。 |
4 | 空港ラウンジやホテルで優待されるから。 |
5 | 社会的信用があると思われたいから。 |
6 | いいものを持っていると自信がつくから。 |
7 | 接待時、人目が気になるから。 |
8 | 年齢に見合ったランクのカードを持ちたいから。 |
9 | 支払いが多いときに使えるから。 |
その他 | 可愛いデザインが好きだから。 |
ゴールドカードの多くはその名の通り金色の券面が多く、デザイン性から「かっこいい」と思うことが多いようです。その他にも、審査のハードルが大衆向けの一般カードと比べて厳しいことからも「ステータス性」を感じる方も多く、高級なお店や社交の場面で用いたいという意見も多くありました。
一方、空港ラウンジやホテル優待などの高位ランクならではの特典を使う方や、支払いの限度額の多さからサービス面や機能面を求める方もいて、見た目だけではなく機能面を重視する方もいました。
また、ゴールドカード以外にもおしゃれなデザインのクレジットカードを持つことで、可愛さを持つことを楽しむ方の声もあがりました。
外出の際に非常に持ち歩くアイテムになってきているからこそ、デザイン性を重視する方は少なくないようです。
Q7.女性が持っているクレジットカードを意識したことはありますか。
女性が持っているクレジットカードを意識する男性は94%と、気にしていない人が多いことがわかりました。
Q8.男性が持っているクレジットカードを意識したことはありますか。
男性が持っているクレジットカードを意識する男性は88.4%と女性のときと比べて、5.6%上がりました。
やはり支払いの際に異性の持つクレジットカードは気にならない方が多いようです。それでも10%弱の女性が気にするということですので、続いてクレジットカードをどうして気にするのかも確認してみましょう。
Q9.女性・男性が持っているクレジットカードを意識した理由はなんですか。
異性の持つカードを気にする方の場合、主に理由は以下の4つのようです。
- カードの種類によって相手の資産状況や収入がわかるから
- ステータスがわかるので
- 人間性が多少わかるから
- どこのブランドか気になるから
- 単純に興味本位で
クレジットカードのランクで高収入か判断するという人もいれば、財政状況に見合っていないカードを持っていると見栄っ張りと判断するなどの性格を見る方もいました。また、どこのカードブランドを確認するという方も少なくありませんでした。
では、数あるカードブランドの中でどのようなカードブランドが高評価を得ているでしょうか?
Q10.レジで出された時に好印象なクレジットカードはありますか。
一般的にステータスの高いカードブランドとされる、アメックス・ダイナース・JCB・三井住友カード・LUXUARY CARDのブランドから、いずれが好印象を受けるか集計してみました。
するとアメックスのプラチナ・ゴールドに対し約40名もの方が好印象を受けるとの回答で、次にJCBプラチナカードに対し25名が好印象を受けるとの回答でした。
特にステータスの高いカードブランドとしてAmerican Express(アメックス)は認知度が高く、レジの支払い時に出すと好印象を与えると思う方が多いようです。
Q11-1.アメックスプラチナカードが好印象な理由はなんですか。
アメックスというブランドとプラチナカードとランクからか、ステータスの高さに関しては32名、社会的な信用の印象は12名の方が好印象の理由に選び、非常に高い結果がでました。
3番目に続いたのが「カードのデザインが格好良いから」です。
実はアメックスプラチナカードは、クレジットカードでは珍しい金属製のカードになります。金属の重厚感と、プラチナカードらしい白銀色の券面の中央に描かれる騎士“センチュリオン”に魅力を感じる方も多いようです。
Q11-2.アメックスゴールドが好印象な理由はなんですか。
アメックスゴールドに対してもステータスの高さ、社会的な信用の高さを感じられるカードとして認識されているようです。次に、「安定した仕事をしていると思うから」が続きました。
アメックスでは独自の審査制度を用いています。そして、ゴールドランクとなると一般カードより審査が厳しくなることからも、ある一定の収入を持っている方でないと持つことはできません。そのため、アメックスゴールドカード所持者の仕事の背景も見えてくると考える方が多いのかと思います。
デザインはプラチナと異なりプラスチック製になりますが、一面ゴールドで中央には“センチュリオン”が描かれています。カード番号と有効期限は裏面にあり、表面は非常にスッキリとしたこだわりのデザインも、デザインが格好良いとの回答も集まった理由と考えられます。
Q11-3.JCBプラチナカードが好印象な理由はなんですか。
JCBプラチナカードもやはりプラチナという名前からもステータスの高さや社会的な信用度、安定した仕事の印象が高いという結果になりました。
日本唯一の国際ブランドであるJCBは信用度もあり、プラチナカードという点でも高評価を得るのではないでしょうか。
カードデザインに対する好印象を回答した方は5名で、アメックスプラチナ・ゴールドと比べて少ない結果となりました。券面はブラックで、ブラックカードとも思えるスタイリッシュなデザインですが、表面に記載される情報は一般的なカードと同じとなっているのが、この差を生んでいるのかもしれません。
Q12.直近1年間でどのくらいキャッシュレス決済を使っていますか。※キャッシュレス決済には、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済等も含めてお考えください。
クレジットカードを持っている方の39.8%はほぼ毎日キャッシュレス決済を使っていると回答し、54%の方が時々使っているという回答でした。
近年クレジットカード決済を導入する店舗も増えてきましたので、クレジットカードを気軽に使えるようになってきました。
日本では世界と比べるとキャッシュレス決済の浸透率は遅れている方ですが、それでもクレジットカードを持っている人の多くは、日常生活でキャッシュレス決済を利用し、お得さを手に入れていると考えられます。
Q13.直近1年間の現金払いとキャッシュレス決済の割合を教えてください。※キャッシュレス決済には、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済等も含めてお考えください。
現金払いとキャッシュレス決済の割合も尋ねてみたところ、ほとんどがキャッシュレス決済になっていると答えた方が41.2%、どちらかといえばキャッシュレス決済の方が多いという方が28.2%と、半数以上の方がキャッシュレス決済の方が多いという意見でした。
Q14.キャッシュレス決済を始めたきっかけはどれですか。※キャッシュレス決済には、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済等も含めてお考えください。
キャッシュレス決済を始めたきっかけはカードのポイント還元が理由という方が500名中357名、支払いの手間をなくすためという方が237名という回答結果でした。
例えばネットショッピングではクレジットカード決済を選択する場合、コンビニや銀行などに行く手間が省けるメリットがあります。レジでも小銭を出す面倒さがなくなるため、支払いの手間をなくす手段として、クレジットカードは一役買ってくれるのです。
3番目に多かった意見が「キャッシュレス・ポイント還元キャンペーンがあったから」の212名でした。やはり政府が開催したキャッシュレス還元のキャンペーン(キャッシュレス最大5%還元、マイナポイント制度など)が、キャッシュレス決済に踏み出すきっかけとして大きく影響したのだと考えられます。
Q15.クレジットカードや電子マネーが使えない店を避けたことはありますか。
クレジットカードや電子マネーが使えない店を避けた事がある方は約4割で決して少なくない結果となりました。
キャッシュレス決済ができるとポイント還元を受けられるでなく、レジでの支払いがスムーズに済み、レジに並ぶ時間も少なく済みます。日本では現金支払いが馴染み深くはありますが、キャッシュレス決済にメリットを感じる方が増えてきているのが、このような回答結果になったのだと考えられます。
Q16.還元率がお得じゃないとキャッシュレス決済を使う気は起きないと思ったことはありますか。
キャッシュレス決済の還元率を意識している方は49%と約半数を占めました。Q3でもクレジットカードの選ぶ際にポイント還元率を重要視する声が多く上がっていましたが、「キャッシュレス決済=お得」という認識が強いということがわかります。
実際、還元率の高いものでは1%以上のポイント還元を受けられるため、例えば毎月10万円のお買い物をすれば12,000円ものお得を受けられます。それが何十年と続けばお得がさらに積み重なります。
Q17.店でクレジットカードを使用する金額の目安はいくらですか。
店でクレジットカードを使用する金額については「金額に関係なく利用する」という意見が最も多く、45.8%でした。
大きな金額のお買い物はその分還元されるのは勿論ですが、100円からポイント還元を受けられるカードであれば、少額のお買い物でもクレジットカードを活用できます。クレジットカードを利用する人の多くは、金額に関係なく細かく利用することで、お得をより多く手に入れているということです。
Q18.リボ払いを使ったみて良かった点や大変だった点はありますか。
リボ払いに関しては使おうと思ったことない方が500名中320名と、非常に多い結果になりました。リボ払いを使ったことがある方では、72名の方が「ポイントを通常より多く貯めることができた」と回答しています。
リボ払いは手数料がかかる分、ポイント還元率が数倍UPするクレジットカードがありますので、リボ払いを活用する方は還元率を意識しているのだと考えられます。
Q19.クレジットカードの独自サービスや優待は使ったことはありますか。
クレジットカードの独自サービスや優待を使ったことがある方は48.6%と半数を切りました。
クレジットカードにはポイント還元以外にも、提携店舗の割引や旅行保険、空港ラウンジ利用といったサービスがあります。クレジットカード付帯サービスも把握して利用できると還元以上に手早くお得さを感じられるのですが、支払い手段としての方法以外では活用できていない人が半数だということがわかります。
アンケート結果のまとめ
500名のアンケートを実施した結果、このような結果になりました。
クレジットカードを持っている方の多くが複数枚のクレジットカードを使い分けていて、選ぶ際には「いかにお得か」という事を意識して、年会費やポイント還元率を重要視していました。
クレジットカードは現金が見えないので金銭感覚が難しくなりますが、現金よりもお得にお買い物ができるので、なるべく毎日使いたいと考える人が多いようです。
また、持っている方が少ないゴールドカード以上のランクは提示するだけでも周囲に好感を与えることもわかりました。
現在、現金支払いをしている方やクレジットカードを1枚しか持っていない方は、周囲の状況と比較してみるのはいかがでしょうか。ポイントがなかなか貯まらない方や、カードのランクに不満を感じている方は、クレジットカードのサービス内容を見直してみることも大切です。
今後、日本でもキャッシュレス化は必ず進んでいきますので、自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを見つけてみましょう。
調査概要
調査方法 | 楽天サーチ |
---|---|
調査対象者数 | 500名(男性250名、女性250名) |
調査対象者属性 | 現在クレジットカードを持っている人 |
調査対象地域 | 全国 |
調査対象者職業 | 会社員240名(経営者11名、役員6名、部長16名、課長19名、係長・主任30名、一般職133名、契約社員21名、派遣社員3名、その他1名)、公務員16名、自営業39名、専業主婦・主夫86名、学生12名、パート・アルバイト61名、無職43名、その他3名 |
調査対象者年齢 | 20代〜50代の男女 ■内訳 20代男性 50名、30代男性 50名、40代男性 50名、50代男性 50名、20代女性 50名、30代女性 50名、40代女性 50名、50代女性 50名 |
調査日時 | 2020年7月 |