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第086回 公共料金をクレジットカードで支払う
電気代、ガス代、水道代、年金、家賃などの公共料金はクレジットカードで払えないと思っていませんか?知らない人が多いのですが、公共料金はクレジットカード払いができます。クレジットカード会社のテレビCMでも、夏目漱石や福沢諭吉等がでてきて「○○カードで公共料金の支払いができるんです」と宣伝をしています。
何かとお得な公共料金のクレジット払い。そこでクレジットカードで支払う場合のメリットなどについてご紹介します。
毎月必ず支払う費用なのでポイントが貯まりやすい
電気代、ガス代、水道代、新聞代、NHKの受信料、国民年金保険料、インターネットの利用料、携帯電話代など毎月必ず支払わなければいけない費用があります。こういう継続的に発生し続ける費用をランニングコストと言います。このランニングコストは節約するのがなかなか難しい。しかし、毎月必ず払わなければならないということから、もしこれらの料金をクレジットカードで支払う事ができれば、ポイントを早くたくさん貯める事ができます。
携帯電話やインターネットの使用料金などは、多くの人が既にクレジットカードで支払いをしていますが、電気代、ガス代、家賃、年金などはまだの人が多いのではないでしょうか?確かに少し前までは公共料金や国民年金保険料は、クレジットカードで支払うという事ができませんでしたし、今でもまだ支払う事ができないものもたくさんあります。しかし電気会社やガス会社そして国にとっても、クレジットカード払いにしてもらえれば、払い忘れが少なくなり、大いに助かるのです。
クレジットカードで支払うことができる公共料金
そこで最近では多くの公共料金がクレジットカードで支払えるようになっています。では、具体的にどのような公共料金がクレジットカードで支払えるのでしょうか?まず携帯電話や固定電話の料金はどの会社でもOKです。電気代もほとんど全ての会社でクレジットカード払いができます。ガス料金も一部の地域を除きほぼ全てクレジットカード払いができます。そして水道料金も一部の地域を除き全てクレジットカードで支払えます。これらの公共料金は、振り込みか銀行等の口座からの引き落としにされている方が多いと思いますが、それぞれの会社に問い合わせをすれば変更が可能です。ただし、国民健康保険料や自動車税は残念ながらクレジットカード払いは基本的にできません。
国民年金保険料は前納払いがお得
国民年金保険料は、クレジットカードで毎月払うことができます。さらに、実はほとんど知られていないのですが、1年間分あるいは半年分をまとめて前納をすることもできるのです。これがとてもお得です。
支払方法 | 支払い金額 | 割引料 |
---|---|---|
月々納付 | 180,480円 | なし |
一年前納 | 177,280円 | 3,200円 |
半年前納 | 89,510円 | 730円 |
そしてクレジット払いでも現金払いでも、うれしいことにこの前納は同じ割引料金なのです。1年間まとめて支払うと約18万円の金額になり大量のポイントを獲得できますし、さらに3,200円の割引が適用されますので、かなりお得です。コツコツ貯金をしてそれを銀行に預けるよりも、国民年金保険料のクレジットカード一括払いにした方が確実に利回りが高くなります。
とにかく大切な事は、クレジットカード払いができる公共料金は全てクレジットカード払いに変更するという事です。自分住んでいる地域で公共料金や税金などがクレジットカード払いに対応しているかどうかを調べて、対応しているのであれば変更を考えてみて下さい。
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この記事担当のFP
菅田 芳恵 すがた よしえ
2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。
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