現金を利用した決済からクレジットカードによる決済はすっかり普及したといえ、今や現金を一切持たない生活というのも現実的になっています。
しかし、そこで気になるのは発行して利用するクレジットカードは何にすべきかというものです。
無数のクレジットカードがある昨今、クレジットカードのステータスやカッコよさを気にする方も一定数いるという事実があります。
年齢・社会的立場・状況とTPOに合っているクレジットカードを選ぶことで自己表現を適切にすることが可能となり、ビジネスでも信用にもつながります。
それでは、TPOに合わせたクレジットカードが欲しいという場合、何を意識して発行すべきでしょうか?
クレジットカードを選ぶ際に意識すべきなのはステータスやデザイン、カード会社やブランド、ランクがあります。
適切なクレジットカードを選ぶ上で、注意すべきなのはクレジットカード全体のステータス性です。
これは大きくまとめるとクレジットカード全体の印象ということになります。
カードのデザイン・ランク・ブランドなどのもろもろを含めたものがステータス性です。自分が身を置く会社やグループでどのようなクレジットカードを利用しているかを観察し、自分に見合うクレジットカードをチョイスしましょう。
クレジットカードには多様なものがあり、ディズニーと提携したディズニーJCBカード、セディナとハローキティが提携したハローキティセディナカードといったキャラクターカードも存在します。
こういった点から、クレジットカードは一種のコレクターアイテムとしても機能し、ファンの集いなどで該当キャラクターのクレジットカードを利用することでファンとしてアピールできます。
もちろん、ビジネスの場に適したデザインのクレジットカードを利用すると、その場にマッチすることができます。
ビジネスの場にキャラクターカードを使うのは場に適しませんが、アメックスのセンチュリオン(=古代ローマ軍の百人隊長)の絵柄は、国際ブランドを示す信頼のデザインとして世界共通の認識となっています。
どのデザインがどの場に合うかも意識してクレジットカードを選んでみましょう。
「欲しいクレジットカードがあるが、インビテーションを受けないと発行できない……」といった場合、まずは目標クレジットカードと同じカード会社のカードを発行しましょう。
高いランクのクレジットカードを発行したい場合、カード会社に優良顧客と思われるのが近道となります。
クレジットカードには国際ブランドというものがあり、そのブランドと提携している店舗にてカードを用いた決済ができるという仕組みです。
ブランドには7大国際ブランドというものがあり、Visa・Mastercard®・JCB・アメックス・ダイナースクラブ・ディスカバー・銀聯(ぎんれん)があります。
国内外で通用する普遍的な国際ブランドとしてはVisaやMastercard®が挙げられますし、格調高いブランドですとアメックス・ダイナースクラブがあります。
また、国内をメインにしているブランドではJCB、アメリカをメインにしたブランドはディスカバー、中国をメインにしたブランドは銀聯があります。
そのため、どの場面でクレジットカードを利用するかで、国際ブランドからクレジットカードを決めるというのも有効な手段になります。
クレジットカードには一般カードと呼ばれるものの他に、ゴールドカードやプラチナカードと言ったハイランクのカードが存在します。
もしも「ステータス性の高いクレジットカードが欲しい」という方は、ひとまずゴールドカードを発行するというのを目標にしても良いでしょう。
ハイランクのクレジットカードは年会費が高く、発行する上で受ける審査も基準が厳しくなっています。ただし、その分信頼が厚く、付帯サポートやサービスが充実しているというのが大きな特徴です。
「まずはステータス性が高いクレジットカードが欲しい」という方はアメックスやダイナースのクレジットカードを発行しましょう。
この2つのブランドに所属するクレジットカードは高いステータスのみならず、サービスが手厚いものを受けられるという特徴もあります。
ステータス性が高く、特典も強力なクレジットカードとしてアメックスグリーンとダイナースクラブを紹介いたします。
月会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
1,100円(税込) | 年会費無料 発行手数料:935円(税込) |
約1~2週間 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
1~3% | 個別設定 |
アメックスグリーンは月会費1,100円(税込)、家族カードの月会費が550円(税込)というクレジットカードです。
カードのデザインはシックな緑でセンチュリオンのバストアップがプリントされています。
国内外の旅行傷害保険は、費用をカード払いすると最大5,000万円の高額補償が付帯。また、ショッピング・プロテクションにてカード払いで購入した商品が購入日から90日以内に破損か盗難となれば、年間最高500万円まで補償されます。
リターン・プロテクションですとカード払いで購入した商品が返品できなければ1商品あたり3万円、年間最高15万円が補償されます。
加えて、アメックスグリーンは空港関連の特典も充実しています。国内外の提携空港ラウンジを同伴者1名まで無料開放されますし、自宅までスーツケース1個を往復無料宅配されます。
旅行傷害保険は家族にも適用されますし、やスーツケース無料宅配、空港ラウンジ利用特典は家族カードの所有者にも用いられます。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
24,200円(税込) | 無料 | 申し込みからカード到着まで2~3週間ほど |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
1.0% |
|
ダイナースクラブカードは年会費が24,200円(税込)で、家族カード年会費が5,500円(税込)となり、ETCカードの年会費と発行料は無料です。
そして、カードデザインはグローブ(北半球)が描かれたシルバーカードとなっています。カード番号をはじめとした個人情報は全て裏面に集約されていて、スタイリッシュさと安全面を兼ね備えています。
希望者には年会費無料で追加できるコンパニオンカード(Mastercard®)も用意。異なる国際ブランドを持ちたい方へ、まさに利用者のことを最優先に考えられたサービスが用意されているのはダイナースクラブだからこそ。
海外旅行傷害保険は最高1億円が自動的に付帯されるようになっており、国内旅行傷害保険は利用付帯で最高1億円が補償されます。
ショッピングリカバリーにてカード払いにて購入した商品は購入日から90日以内は破損や盗難となっても、年間最高500万円が補償されます。
ダイナースクラブは、食をルーツとして立ち上がった国際ブランドなので、食に関する豪華なサービスが用意されているのが特徴です。
たとえば特典のひとつに、ダイナース ハイアット ホテルズ アンド リゾーツの宿泊で一定の条件を達すると、毎朝食2名分が無料になります。
他にも、「ごひいき予約」は提携レストランの予約が満員だとしても、予約のキャンセルが置きたら優先して通知されます。
特にダイナースクラブ会員で人気なのは「エグゼクティブ ダイニング」。厳選された名店で、2名以上でコース予約をすると1名分のコース料金が無料となり、6名以上の予約によって2名分が無料になります。すぐに年会費分の元が取れるという理由でも、多く利用されるサービスです。
ステータス性やランクにおいて強力なクレジットカードには、銀行が発行している銀行系カードというものがあります。
銀行系カードは多くのクレジットカードが分類される信販系クレジットカードと比較しても審査基準が高く設定されており、発行する上での難易度が高いものとなっています。
そのため、銀行系カードを持っていると言うだけで、自分が銀行に信用されている人間であると証明できるとも言えます。
そんな銀行系カードにおいて、おすすめなのがステータス性高く、年会費無料の三井住友カード(NL)です。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料※ |
でカード番号発行※ |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.5%~7%※ | ~100万円 |
三井住友カード(NL)なら年会費が永年無料です。三井住友カードを持ちたいけれど、年会費割引の条件達成を気にするのが気になっていた人には大きなメリットでしょう。
三井住友カード(NL)はその名の通り、券面にカード番号や有効期限などの情報がないナンバーレスデザイン。最新デザインを導入したことで他者にカード情報を盗み見られる心配がなく、安心して利用できます。
繰り返しとなりますが、カードを選ぶ際に意識すべきなのは、ステータスやデザイン、カード会社、ブランド、ランクです。
年会費はランクやブランドに伴ってきますし、ポイント還元は利用シーンがカードとマッチングして初めて大きな利益を得られますので、まずはこの5つの観点から考えると良いでしょう。
その点を踏まえ、今回ご紹介した3種のカードの比較表を用意しました。
アメックスグリーン | ダイナースクラブカード | 三井住友カード(NL) | |
---|---|---|---|
ステータス | |||
デザイン | シックな緑 | シルバーカード | SMBCらしい深緑 |
センチュリオンが印字 | 背景のグローブがスタイリッシュ | カード情報が表面にないシンプルデザイン | |
多くの人が憧れるかっこいいデザイン | カード情報は全て裏面に集約 | ナンバーレスカードなら両面共カード情報無し | |
カード会社 | アメックス | ダイナースクラブ | 三井住友カード |
ブランド | |||
ランク | 一般カード | 一般カード | 一般カード |
ある程度欲しいカードが選べたら、次に年会費が持ち続けられる負担額の範囲内か確認してみましょう。
アメックスグリーン | ダイナースクラブカード | 三井住友カード(NL) | |
---|---|---|---|
初年度年会費 | 月会費1,100円(税込) 年間で13,200円(税込) |
24,200円(税込) | 無料 |
翌年度年会費 | 月会費1,100円(税込) 年間で13,200円(税込) |
24,200円(税込) | 永年無料 |
家族カード 年会費 |
月会費550円(税込) 年間で6,600円(税込) |
5,500円(税込) | 永年無料 |
ETCカード 年会費 |
無料 ※発行手数料935円(税込)/枚 |
無料 | 550円(税込) ※初年度無料、年1回利用で無料 |
クレジットカードを発行する上でチェックすべきなのはステータス性・カードデザイン・カード会社・ランク・ブランドなどがあります。
ステータス性とカードデザインならばアメックスグリーンカードとダイナースがおすすめです。
年会費は高く設定されていますが、高級志向のクレジットカードということからビジネスの面でも日常の面でも自分を高ランクに見せられます。空港などの旅行関連の特典も非常に豊富です。
また、三井住友カード(NL)は年会費が永年無料の銀行系カードです。
銀行系カードは、審査基準が他のクレジットカードよりも厳しく設定されており、持っていることで銀行に評価されている自分というアピールができます。
場にそぐわないクレジットカードを出してしまったという事態を防ぐなら、高ステータスで高クオリティなカードが欲しい方はアメックスグリーンカードとダイナースクラブを発行しましょう。
そして、信用性が高く、審査を比較的に通りやすい銀行系カードが欲しい方は三井住友カード(NL)を発行しましょう。