バイクでETCを利用するには、ETCカードとバイク用の車載器が必要です。ETCカードがあれば、マイレージサービスによるポイント利用ができ、高速道路をお得に利用することができます。本コラムでは、バイクでETCを使うのに必要な準備や、おすすめのETCカードについてお伝えします。
バイクでETCカードを利用するためには、ETCカードさえあればよいというわけではありません。
まずは、ETCカードを使って高速道路を通過できるようになるまでに必要なものや準備の手順をご紹介します。
すでに四輪車のETCカードを持っている場合それを使うこともできますが、事前に登録情報をバイク用に更新(セットアップ)する必要があります。
車載器の種類によって、費用や取り付ける場所が異なります。
ETCカードの作成方法は四輪車(自動車)と同様で、クレジットカードの付帯カードとして申し込む方法と、ETCカード単体を申し込む方法があります。
セットアップを繰り返すことで1枚のETCカードを使い回す人もいれば、車とバイクで異なるETCカードを作り、お得に使い分ける人もいます。
ETC機能のみを備えたカードと、クレジットカードとETCカードが1枚に一体化したカードとがあります。年会費無料のETCカードも多数あり、ETCカード発行に合わせてクレジットカードを新規申し込みする人も多いです。
NEXCO東日本・中日本・西日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同で発行している、年会費1,257円(税込)のETC専用カードです。
ETCカードを利用しているのがどの車両なのかを特定するために、車両情報を車載器に暗号化して書き込む作業(セットアップ)を行う必要があります。セットアップは技術や信頼性が認められた登録店でのみ行われ、非登録店や自分で作業を実施することはできません。
工賃の目安は2,500~3,500円です。また、店舗によっては自店で車載器を購入した場合のみセットアップを受け付けるケースもあります。
ETCカード自体は四輪車と共有することが可能ですが、車載器については必ず二輪車専用のものを用意しなければなりません。四輪車用のETC車載器を二輪車に搭載すると、振動・水濡れ・ほこりなどへの耐性が低いことから作動不良が発生する危険性があるためです。
自分で車載器を取り付ける方法が無いわけではありませんが、四輪車に比べ衝撃や雨風の影響を受けやすく、誤作動や故障を防ぐためにも専門店で取り付けを実施する方法が一般的です。取り付けの工賃はバイクや車載器の種類によって異なりますが、目安は7,500~14,000円です。
バイクのETCカード車載器にはアンテナ一体型(2ピースタイプ)とアンテナ分離型(3ピースタイプ)の2種類があり、3~4万円が相場です。見た目や費用にそれぞれ大きく異なる特徴がありますので、自分に合ったものを選びましょう。
アンテナ一体型(2ピースタイプ)はアンテナとカード読み取り機が一体になったタイプで、ハンドル周りに取り付けるのが一般的です。
メリットは車載器の価格・工賃が安い点で、費用をできるだけ抑えたいという方におすすめです。配線が少ないため、カードを抜き差ししやすいのも魅力的です。
デメリットはハンドル周りに取り付けることで操作性に影響が出る可能性がある点です。また、外部に取り付けるタイプなので故障や盗難のリスクが比較的高いという点も留意しておく必要があります。
アンテナ分離型(3ピースタイプ)は、カード読み取り機とアンテナが別になっているタイプで、カード読み取り機はシート下に、アンテナとインジゲーターのみハンドル部分に取り付けるのが一般的です。
メリットは設置しても見た目や操作性を損ないにくい点です。また、目立ちにくいため盗難のリスクが低く、防犯性に長けています。
デメリットは一体型と比べると比較的価格・工賃が高い点です。配線が複雑なため、ややカードが取り出しづらいのも難点です。
ETCカードの扱い方を誤ると、ETCカードだけでなく車載器の故障や盗難のリスクも高まります。
ETCカードを車載器に入れるときの正しい向きや、ETCカードを車載器に入れたままにしてもよいのか?という点について解説します。
車載器のカードの読み取り方には挿入式と挟み込み式の2種類があります。どちらもETCカード表面に記載されている挿入マーク(矢印)に従った向きで入れるのが正しい方法です。
車載器の故障を防ぐため、雨風に当たらない場所でカードの挿入を行いましょう。
挿入式の場合、メーカーによって表向きに入れるか裏向きに入れるか異なります。
カード表面のICチップを読み取る側が厚めに設計されていることが多いですが、誤った向きでカードを入れると車載器の故障を招きかねないためあらかじめ確認しておくのがおすすめです。
挟み込み式の場合、カード表面のICチップを読み取る面にカードソケットがあるので、その向きに従ってカードを入れましょう。
ETCカードの抜き入れが面倒でついそのまま入れっぱなしに…という方も多いですが、ETCカードの入れっぱなしは故障や盗難に繋がるため非常に危険です。
ETCカードは高温に弱いため、直接日光が当たらなくても熱でカードが変形する可能性があります。ETCカードが破損した際には再発行手数料がかかる上、ETCカードの変形が車載器の故障を招くこともあります。
ETCカードには盗難補償が付帯しているものもありますが、盗難時のETCカードの抜き忘れは本人の過失とみなされ、再発行料等全て自己負担になります。
再発行には時間もかかるため、バイクを離れる際には都度ETCカードを携行することをおすすめします。
せっかくETCカードを申し込むなら、親カードとなるクレジットカードにはより自分に合ったお得なものを選びましょう。
ガソリンスタンドでの利用で割引サービスを受けられたり、ポイント還元率が高くなるクレジットカードを紹介します。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 550円(税込) 会員ランクによって無料 |
約1週間 |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
1% |
通常100円で1ポイント還元されるところ、楽天市場で買い物すると最大3倍、ENEOSなら最大1.5倍のポイントを獲得することができます。
また、利用額に応じて、プラチナランク会員にランクアップし、ETCカードの年会費が無料になります。使えば使うほどお得なクレジットカードです。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 無料 | 最短5分でカード番号を発行※ |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
1.0%~10.5%※ |
出光昭和シェルをはじめとしたポイント優待店では、還元率が2倍以上になります。
バイクでETCカードを利用する際には、正しい手順で準備を行うことで盗難・故障や料金所通過時のトラブルに遭遇するリスクを下げることができます。
また、新規にETCカードを申し込む場合には、ETCカードの発行に併せお得に使えるクレジットカードを親カードとして申し込むのがおすすめです。