20代の頃から現金をメインに使っていて、気が付けば30代になり、自分の財布の中には同僚のみんなが持っているクレジットカードが1枚もないことが、ふと不安になったりしていませんか。
30代になるまでクレジットカードを作ったことがない、持ったことがないという方は、いざ必要になったときに作れない可能性があります。
「どうしてこの年になるまでクレジットカードを使わなかったのか」「過去に何かあるのでは」と気にされ、審査の度合いや時間がかかるためです。
クレジットとは、ラテン語の「貸し付け」の意味で、信用や信頼という意味もあります。
カード会社から信用してもらうことを前提に、クレジットカードでの後払いができるカードということになります。
30代になってもクレジットカードを1枚も作ったことがない方は、これらの信用が全くない状態とも解釈できるためクレジットカードの審査においても不利なのです。
必ずしも疑われるわけではありあせんが、信用されにくい状況だと、クレジットカードの入会審査で通りにくくなってしまい、いざクレジットカードが欲しい、ETCカードが必要になったとしても、作れない状態になってしまいます。
クレジットカードを持ったことがない30代は、入会審査で落ちやすくなります。これまでの信用がないことに加えて、30代という年齢も影響しているからです。
例えば、20代のころにクレジットカードを作り、使いすぎて自己破産した方がいたとしましょう。
自己破産するとブラックリスト入りするといいますが、ちょうどブラックリストから自分の名前が消えるのが30代になるころです。
ブラックリストから名前が消えた状態は、過去の良い信用や自己破産の事実もすべて消えてしまった全く信用がない状態です。
<ブラックリストと呼ばれている理由>
債務の返済が複数回滞った、破産手続きをしたなどの「信頼を著しく損ねる契約不履行」があった場合、「信用情報機関」に登録されている個人信用情報に、特記事項として「事故情報」が登録される可能性があります。この状態を「ブラックリストに載っている」といいます。
事故情報が事実の場合、登録期間満了前にその情報を削除する方法はありません。一度登録された事故情報は、一定期間が終わるまではどのような手段を使っても短縮したり、抹消したりすることはできません。
https://www.adire.jp/keyword/blacklist/about/
参考/弁護士法人アディーレ法律事務所
つまり20代の金融事故が消えちょうど30代を迎えるために、カードを持ったことがない30代と同じ真っ白な状態なので疑われやすいのです。
このことを踏まえて、個人の信用情報が記録される、個人信用情報機関での信用情報について詳しく見ていきましょう。
個人信用情報機関には、クレジットカードやローンに関するすべての情報が記録されます。
クレジットカードを作ったことがない30代は、この記録が情報センターに1つもない状態で、審査するときには信用がないと判断されるんです。
記録が全くない「真っ白な人」という意味で「スーパーホワイト」といいます。また、自己破産や支払いを貯めて遅延や延滞をしている方は、ブラックリスト入りするなどといいます。
実際にブラックリストというリストがあるわけではなく、金融事故があった記録が残るという意味です。ブラックリストという言葉が使われていますが、ブラックの状態は原則5年間、個人信用情報機関に保有されます。
自分で削除することや、隠すようなことは一切できず、クレジットカード会社が調べるとわかる状態のまま、保有されるのが5年間です。
お金に関係する契約のほとんどができなくなるので、例えば、携帯電話の新規契約や機種変更も難しく、携帯電話の本体が故障したときのことを考えると、機種変更もできなくてかなり不便な生活を強いられることが容易に想定されるでしょう。
金融事故から5年経過して記録がない方のことも「スーパーホワイト」といい、クレジットカードを持ったことがない、30代のスーパーホワイトとの見分けはつきません。
そのため30代でクレジットカードを1枚も持ったことがない方は、審査のときに20代のときに金融事故を起こしたことがあるのではないか、という心証を与えてしまいます。
そうなるとカード会社の方でカードの発行を躊躇することもあり、その結果、審査で落とされてしまうわけです。
自己破産や支払いの遅延や延滞のほかでも、審査に落ちる理由があります。
といった方はクレジットカードの審査が通りません。
また個人信用情報機関では、クレジットカードのキャッシングやカードローンなどの情報も把握しています。
審査のときには借金があることがすぐにバレてしまうので嘘の申請はやめましょう。1ヶ所の借入金額が少額だったとしても、複数社で借金をしているなら審査は通りません。
暴力団関係者の場合は、金融庁による指針によりクレジットカードや銀行口座、証券口座を作成できない状況になっていて、もし身分を隠して、クレジットカードを作った場合は、不正取得となり詐欺として処分されます。
そして無職の方は、基本的にクレジットカードに入会することができません。クレジットカードは、定期的な収入や安定した収入があることが入会の条件となっているためです。
無職の方が申し込もうとしても、申込書に書ける職業がないので、本来なら申し込み自体できないものです。もしも、申込書の職業欄にパートやアルバイトでも書いたとすれば、嘘の内容で申し込んでいることになります。
この場合も不正取得となり、さらに信用を失ってしまうので辞めましょう。
クレジットカードを持たないままでいると、いくつか困ることが出てきます。
30代になって1枚もクレジットカードを持っていない場合、金融事故を起こしてブラックリスト入りしている、無職で借金がある人ではないかと誤解される可能性があります。
そのほか、ネットショッピングではクレジットカード払いが利用できないため、現金払いの代金引換利用となり、数百円ほどの高い手数料がかかります。
支払い方法の中にコンビニ払いなどがあれば良いですが、ネットショップの中にはコンビニ払いに対応していないところもあります。
※コンビニ払いでも手数料がかかる場合があるので事前に確認しておきましょう。
近年ではクレジットカード払いが主流になりつつあるので、ネットショッピングをするときにはクレジットカードがないとかなり不便です。
海外旅行に行ったときは、現地通貨を大量に持ち歩かなければならず、買い物するにしても大変な思いをします。海外では日本と違ってスリやひったくりが多いので、多くの通貨を持ち歩くことはリスクが高すぎます。
日本国内でも高額な買い物をするときに困ります。100万円の商品を買うときは、現金100万円+消費税が必要になり、その金額を財布やバッグに入れて持ち歩かなければならないからです。
クレジットカードがあれば、カード1枚で決済できるため、現金を持ち歩くリスクは避けることができます。分割払いやリボ払い、ボーナス払いなども利用できるので、支払いの負担も軽減させられます。
現金払いは、盗難などのリスクが高いので、高額なほど買い物しにくくなります。こんなときもクレジットカードであれば盗難補償もあるので安心です。
さらに、クレジットカード決済ならカードのポイントがもらえますが、現金払いでは1ポイントももらえません。
クレジットカードの特典を1つも利用できないので、同じ買い物をするにしても損をしてしまいます。
30代で初めてクレジットカードを作るときは、申し込みしやすいカードの方が安心です。
そんな30代で1枚もクレジットカードを持っていない方でも、申し込みしやすいかつ、クレヒス(利用実績)を育てやすいカードを2枚紹介します。
年会費 | 審査時間 | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | ※1 | 受取 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.25% | 最大800万円※2 |
ACマスターカードは年会費無料のカードで、が可能なカードです。
ポイントプログラムはありませんが、ショッピング利用金額の0.25%がキャッシュバックされるので(例:10万円利用した場合250円)、ポイント交換の手間をかけたくない方にもおすすめの1枚となっています。
ACマスターカードはであれば、申請することができます。
また、発行元のアコムは消費者金融系の会社です。独自の審査基準かつ事前の「3秒診断」が可能なカードとなっています。
申請条件を満たしていなければ通過は厳しいことには変わりませんが、条件に合う方はぜひ検討してみてください。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料※ |
でカード番号発行※ |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.5%~7%※ | ~100万円 |
三井住友カード(NL)は、日本国内でも海外でも便利なVisaとMastercard®から国際ブランドを選べます。
券面にはカード番号などが印字されていないため、情報の盗み見を防ぐ安全なデザインとなっています。年会費は永年無料です。
三井住友カード(NL)の申請条件は満18歳以上の方(高校生は除く)です。未成年の方でも申し込めますが、親権者の同意が必要です。
アルバイトやパートの方、専業主婦(主夫)の方でも審査通過の可能性が十分にあるカードですので、初めてクレジットカードを持つという方にもおすすめできます。
いきなり審査難易度の高いクレジットカードに申し込みしても、発行できる可能性は高くないでしょう。
30代で初めてクレジットカードを作るなら、まずは申し込みやすいクレジットカードを選び、クレヒス(利用実績)を積んでいくことが大切です。
クレヒス(利用実績)さえ積んでいけば、後に作りたいクレジットカードを作りやすくなりますよ。