今さら聞けない「サブスク」=サブスクリプションサービスとは? 決済にはクレジットカードかベストな理由も紹介


サブスクリプションサービスは単なる定額制サービスではない

“サブスク”とも略称されるサブスクリプションサービスが、商品やサービスの新しい提供方法として話題になっています。サブスクリプションは直訳すると「定期購読」となりますが、そこから転じて定額課金によるサービス全般を指す言葉となりました。

従来の定額制サービスとも似ており、重なる部分もありますが、一般的なサブスクリプションサービスでは選択肢の幅がより広いことが特徴となっているようです。たとえば、特定の新聞や雑誌の定期購読は典型的な定額制サービスである「楽天マガジン」や「dマガジン」といった雑誌のサブスクリプションサービスでは、タブレットやスマホで数百冊の雑誌が定額で読み放題となります。

つまり、商品やサービスごとにお金を支払うというよりは、商品やサービスを自由に利用できる権利にお金を支払うイメージでとらえるといいでしょう。

なお、サブスクリプションサービスと似て非なるものに、あるサービスを繰り返し利用させる仕組みにより顧客を囲い込む「リカーリング」というビジネスモデルがあります。

対応ソフトを繰り返し購入させる家庭用ゲーム機のビジネスモデルや、インクのリピート購入まで織り込んだプリンタ販売、公共料金の仕組みなどがまさにそのリカーリングにあたりますが、これらは定額課金ではないためサブスクリプションサービスには分類されません。

サブスクリプションサービスの国内市場規模はすでに5,600億円を超えており、2023年には8,600億円を超えるとも予測されています。この普及の早さは、ネット時代となり本やCD、DVD、ゲームソフトなどをモノの形で所有する機会が減ったことにも関係していそうです。

サブスクリプションサービスが最初、ネットを経由した音楽・映像・ゲーム配信の分野で広がり、そのコンセプトが周知されるようになった事実がそれを証明しています。

現在ではネットを飛び出して、飲食店やファッション、ワークスペース、子ども用品、自動車など多分野にサブスクリプションサービスが登場して話題になっています。“ずっと所有すること”にこだわらない方にとっては、メリットの多いサービスということなのでしょう。

ただし、メリットがあればデメリットも当然あります。サブスクリプションサービスのメリットとデメリットを次にまとめました。

サブスクリプションサービスのメリット

●部屋に物があふれない

音楽・映像の配信サービスなら、たくさんの作品をネット上で見たり聴いたりできるので、場所をとりません。また、利用したい商品を必要な期間だけレンタルできるサービスでは、必要なくなった時点で返却すればいいので、この場合もやはり場所をとりません。

●物を所有しつづける必要がなく管理の手間がかからない

商品をレンタルするサービスの場合でも所有しつづける必要がないので、管理(修理などのメンテナンス)の手間がかかりません。また、新製品への切り替えも容易です。

●興味・関心の幅を広げることができる

費用が気になって試せなかった商品やサービスを気楽に試せます。たとえば見放題の動画配信サービスなら、気軽に新しいジャンルの映画などに触れられ、定額で服をレンタルできるサービスなら、関心のままに、これまで着たことのないテイストの服にもチャレンジできます。

●使い方次第で大幅な節約が可能になる

定額制なのでサービスを頻繁に利用する場合、普通に購入するよりも大幅な節約になることがあります。また、サービス範囲内の利用なら、追加料金などを気にする必要がない点も大きなメリットです。

サブスクリプションサービスのデメリット

●長期間の利用ではかえってコスト高になることも

音楽・映像・ゲームなどの配信の場合、最初の数ヵ月で興味のあるものを消費しつくしてしまい、後はたまにしか利用しないというケースもありえます。1年間分をまとめて支払うと割安になるからと、1年分申し込んでしまってから、そのような状況になってしまうと、かえってコスト高に感じられるかもしれません。

●利用しなくても料金がかかる

定額課金では利用してもしなくても料金がかかるため、何らかの事情で利用できない期間があると、その間はムダに料金だけ支払っていることになります。また、飲食店のサブスクリプションサービスの場合、席数に限りがあるので、利用したいときに入店できないケースもありえます。

●不要なサービスが含まれていることもある

中には自分が必要としないサービスまで含まれているサブスクリプションサービスもあります。その場合、損をした感覚になる方もいるでしょう。

代表的なサブスクリプションサービスを紹介

先にも触れたとおり、現在、さまざまな分野でサブスクリプションサービスが導入されており、これまでとまったく違う形で商品やサービスを利用する方が増えています。

次に各分野の代表的なサブスクリプションサービスを紹介しましょう。

各分野の代表的なサブスクリプションサービス

映像

●Amazonプライム

「Amazonプライム」会員になると、Amazonのお急ぎ便・日時指定便が無料になるほか、映画・ドラマ・アニメが見放題の「Prime Video」、200万曲の音楽が聴き放題の「Prime Music」などを利用できます。そのほかの代表的なサービスに、オリジナルコンテンツも充実した「Netflix(ネットフリックス)」、6万本の映画やドラマが見放題の「Hulu(フール―)」などがあります。

音楽

●Spotify(スポティファイ)

5000万曲以上の配信曲が聴き放題になるサービスです。無料プランでは音声広告が入るなどの制限があるところ、月額課金によりその制限がなくなり快適に音楽を楽しめます。そのほか、6000万曲が聞き放題になるApple提供の音楽配信サービス「Apple Music」なども代表的なサービスです。これはiTunesで利用でき、iPhoneだけでなくAndroidスマホなどにも対応しています。  

書籍・雑誌・漫画

●Kindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)

Amazonの電子書籍の多くが読み放題になるサービスです。Amazonプライムでも無料で読める電子書籍が提供されますが、それよりはるかに多い冊数を読むことができます。そのほか、400誌以上の雑誌が読み放題となる「dマガジン」、250誌以上の雑誌が読み放題となる「楽天マガジン」などが代表的なサービスです。

ゲーム

●PlayStation Now(プレイステーション ナウ)

400タイトル以上のPS4/PS3用ゲームソフトが遊び放題になるサービスです。PS4のほかウィンドウズPCでもプレイ可能です。

美容

●BLOOM BOX(ブルームボックス)

ビューティーアドバイザーが個々人の悩みに応じてセレクトしたサンプルサイズのビューティープロダクト4~5ブランド分をボックスに詰めて毎月届けてくれるサービスです。似たサービスに「My Little Box(マイ リトル ボックス)」「sisley(シスレー)のビューティ サブスクリプション」などがあります。

バッグ・アクセサリー

●Laxus(ラクサス)/SparkleBox(スパークルボックス)

「Laxus(ラクサス)」は有名ブランドバッグを自由にレンタルできるサービスです。一方、「SparkleBox(スパークルボックス)」はアクセサリーをレンタルできるサービスとなります。

洋服

●MECHAKARI(メチャカリ)

新品の洋服をレンタルできるサービスで、気に入った服を割引価格で購入することもできます。もしくは、気に入った服を60日間レンタルしつづけると自分のものにできます。そのほか、メンズ向けの洋服レンタルサービスに「leeap(リープ)」があります。これはスタイリストが選んだコーデをレンタルするというものです。

美容室

●MEZON(メゾン)

提携美容室でシャンプー・ブロー・ヘアケアが利用し放題になるサービスです。

カメラ

●GooPass(グーパス)

さまざまなカメラ機材が借り放題になるサービスです。

ワークスペース

●OFFICE PASS(オフィスパス)

全国200ヵ所以上のコワーキングスペースが使い放題となるサービスです。これと似たものに、電源・Wi-fiを使える提携カフェが、コーヒーお代わり自由で使い放題になる「ゼロcafe」というサービスもあります。

カフェ・BAR

●coffee mafia(コーヒーマフィア)

来店ごとに通常300円のラージサイズコーヒーが無料で提供されるサービスです。より高額のコースではスムージーなどのドリンクも無料になります。これに似たものとして、「HIDEOUT CLUB(ハイドアウト クラブ)」というバーのサブスクリプションサービスでは、会員限定ドリンクが毎日無料で提供されます。

居酒屋

●金の蔵

「プレミアム飲み放題定期券」として、定額で1ヵ月間飲み放題になるサービスを提供しています。

ラーメン

●野郎ラーメン

3種類のラーメンのうちいずれかを、1日1杯食べられるサービスを提供しています。

自販機

●every pass(エブリーパス)

JR東日本構内に設置されている「イノベーション自販機」で毎日1本、好きなドリンクを選べるサービスです。

おもちゃ

●トイサブ!

成長に合わせた内容の子ども向けのおもちゃが隔月で届くサービスです。おもちゃの内容は保護者の要望や子どもの志向に合わせて個別にプランされます。

ライブ

●sonar-u(ソナーユー)

リーズナブルな月額で、音楽ライブに行き放題(ライブハウスのミュージックチャージ無料)となるサービスです。

自動車

●KINTO ONE

トヨタの新車を3年間、任意保険・自動車税・車両オプション・定期メンテナンス代・故障修理代・登録諸費用込みで定額利用できるサービスです。金額は車種により異なります。

――なお、「一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会」という団体では、2019年12月9日に、第1回「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」の表彰式を開催しています。

グランプリに輝いたのは、ここでも紹介したおもちゃのサブスクリプションサービス「トイサブ!」、シルバー賞は美容室のサブスクリプションサービス「MEZON」でした。また、ブロンズ賞は資生堂が提供するスキンケアシステムのサブスクリプションサービス「Optune」となっています。

サブスクリプションサービスの支払い方法は?

サブスクリプションサービスの支払い方法として一般的で、かつ便利なのがクレジットカード決済です。しかし、クレジットカードを利用しない方もいるので、それ以外の支払い方法ももちろん用意されています。

一般的な支払い方法について、メリットや注意点も含め紹介しましょう。

サブスクリプションサービスの支払い方法

●クレジットカード決済

月額課金のサービスの場合、最初にクレジットカード情報を登録すると、毎月、自動的に料金が決済されます。支払った料金はそのほかのクレジット決済分とまとめて、カードに登録した金融機関口座から引き落されます。

クレジットカード決済のメリットは支払いの手間がかからず、クレジット利用に伴うポイントが貯まることです。ただし、手間がかからない分、利用金額に無頓着になりやすく、いくつものサービスに入っていて知らず知らず高額の料金が発生していたり、使っていないサービスに料金を払い続けていたり、ということになりがちです。

なお、小規模店舗での決済の場合、その店舗ではなく決済代行会社あてに支払いが行われるケースがあります。カード利用明細書を見るときには、そのことも頭に入れておくといいでしょう。

●デビットカード決済

デビットカードとは銀行口座から直接支払いできる仕組みのことで、クレジットカードの国際ブランドがついたデビットカードなら、クレジットカードとほぼ同様に使えます。

●ペイパル決済

ペイパル(PayPal)とは、クレジットカードやデビットカード、あるいは銀行口座を登録したペイパルのアカウントによって支払いを行うサービスです。カード・口座情報を支払い先に伝えることなく決済できるので、個人情報を守りながら支払いできるメリットがあります。ただし、ペイパル決済に対応していないところもあるので、使えるケースがある程度限られます。

●銀行振込/引落

利用者の銀行口座から、あるいはATMから、現金で相手の銀行口座等へ振り込みます。基本的に振込手数料がかかるので、デメリットの多い方法といえます。手間を考えると毎月の支払いにも向きません。一方、銀行引落は書面等による申し込みが必要で、引落開始までの時間がかかります。

●郵便振替・払込み

ゆうちょ銀行口座から相手の金融機関口座に振替するか、あるいは現金で払込みできます。やはりこれも銀行振込等と同様、手数料や手間の負担があるデメリットの多い方法といえます。

●ペイジー

ペイジーの支払い用番号を入力し、スマホ・PCからのネットバンキングによって金融口座から料金を支払えます。あるいは銀行ATMなら現金でも支払い可能です。スマホで支払いができる点はメリットですが、ペイジーの支払い番号が発行されていない場合は利用できません。

●Paidy翌月払い

翌月まとめ払いサービスで、支払いはコンビニ支払いか銀行振込/引落となります。コンビニ支払いは現金のみ。銀行引落では手数料無料となりますが、銀行振込のほうでは銀行所定の手数料がかかります。後払いという点でメリットのあるサービスですが、採用されているサブスクリプションサービスはまだ少ない印象です。

●キャリア決済

サービスの利用料金を、携帯会社(ドコモ・au・ソフトバンク)の携帯電話料金と一緒に引き落とす方法です。スマホアプリを使ったサービスや、ネットを利用したサービスで利用できることが多いでしょう。ただし、ドコモ・au・ソフトバンク以外の携帯会社を使っている場合は利用できません。

●アプリ内購入

iPhoneやAndroidスマホのアプリで管理するタイプのサブスクリプションサービスでは、アプリ内購入の形で料金を支払うことがあります。アプリ内購入はクレジットカード決済のほか、携帯電話料金(ドコモ・au・ソフトバンク)と一緒に引き落とすキャリア決済で可能です。あるいはコンビニや家電量販店などで「App Store & iTunesギフトカード」や「Google Play ギフトカード」を購入し、料金支払いに充てられます。

●コンビニ払い

払込票などを使いコンビニで支払う方法ですが、その支払いにクレジットカードは使えません。スマホアプリを使うサブスクリプションサービスの場合、先に説明したようにコンビニで販売している「App Store & iTunesギフトカード」や「Google Play ギフトカード」を購入して、アプリ内購入の形で支払うこともできます。こうしたギフトカードは換金性が高いため、やはり、クレジットカードでは購入できないことがあります。

●電子マネー

サブスクリプションサービスの料金を実店舗で支払う場合、電子マネーが使えることがあります。スピーディーな決済という点がメリットですが、実際のところ、電子マネー決済可能なサービスは少ないでしょう。

ポイントが貯まるクレジットカード決済ならもっとおトクに

サブスクリプションサービスにおいては、定期的な決済が容易かつ手間のかからない決済方法がベストであり、その点クレジットカードは最適です。ほとんどのサブスクリプションサービスでクレジットカード決済が採用されているのはそのためです。

クレジットカードのメリットにはもう1つあり、それは、ポイントが貯まることです。サブスクリプションサービスでは毎月(年額課金なら毎年)一定の料金が決済されるので、ポイント還元率の高いクレジットカードで支払うとそれなりのリターンを期待できます。

仮に月額1万円のサービスを還元率1%のクレジットカードで支払うとすれば、料金は年間12万円となり1,200円相当のポイントが還元されることになります。現金なら還元は0円で、銀行振込ならこちらが手数料まで支払うわけですから、そこを考えると、これがどれほど大きなメリットなのかわかります。

ここからはポイントが貯まりやすいおすすめのクレジットカード2枚を紹介していきます。

楽天カード

楽天カード

詳細ページボタン 申込みボタン

楽天カードは年会費が永年無料でポイント還元率も常時1%と他のカードに比べても高いものとなっています。

さらに、楽天カードにはSPU(スーパーポイントアッププログラム)という楽天が提供するサービスを使えば使うほど、ポイントが貯まるプログラムがあり、ポイントは最大15.5倍にもなります。
例えば、楽天市場や楽天トラベルでの支払いを楽天カードで払ったり、楽天カードの引き落とし先を楽天銀行にしたりなど、各サービスによってポイント還元率が上がる条件が異なるので、気になる方は楽天カード公式サイトで確認してみて下さい。

JCB CARD W

JCB CARD W

詳細ページボタン 申込みボタン

JCB CARD Wは、年会費が永年無料かつポイント還元率が他のJCBカードと比べいつでも2倍の1%となっています。

さらに、JCBが運営をしているポイント優待サイトの「Oki Dokiランド」経由で買い物をすると、最大20倍のポイントを獲得することも可能です
それに加えて、提携している店舗での利用でポイントが最大11倍にもなります

提携店舗などについて詳しく知りたい方はJCB CARD W公式ページから確認してみて下さい。

     

JCB CARD Wは海外旅行損害保険や、海外ショッピング保険も充実しているので総合的にお得な一枚です。

自分に合ったカード選びが大切

ポイントが貯まりやすいカードとして楽天カードとJCB CARD Wを紹介しましたが、自身の生活スタイルを考慮した上で利用する機会が多いカードを選ぶことが大切です

楽天カードは身の回りのサービスを楽天で固めていける方ならば是非とも利用することをおすすめします。楽天はショッピング以外にも数多くのサービスを提供しているので、生活の至る所でポイントが貯まるでしょう。

一方でJCB CARD Wは提携している提携している店舗でもポイントを貯める事ができ、保険も充実しているので、総合的に使いやすいカードを求める方におすすめです

クレジットカードの利用で得られるポイントは、ほかのポイントや電子マネー、マイルなどに交換できることが多いので、サブスクリプションサービスの支払い方法についてはクレジットカードを第一の選択肢に置いて検討してみるといいでしょう。



Pick Upコラム

shinsa_top
どうしても審査を
通過したい方に
shinsa_top
すぐにお金が
必要な方に
mobit_top
とにかく早く
カードが欲しい方に
shinsa_top
複数の支払いを
まとめたい方に

クレジットカードの選び方

当サイトでよく読まれているコラム

関連サイト

外部参考サイト

監修ファイナンシャルプランナー紹介

クレジットカード研究Labでは、アフィリエイトプログラムを利用し、 アコム株式会社、株式会社JCBより委託を受け広告収益を得て運営しております。