普通車指定席の料金で「のぞみ」「ひかり」「こだま」のグリーン車を1回利用できる方法
出張や遠方からの帰りで疲れているときや移動中も仕事をしたいというとき、静かな空間を確保するために選ぶのが、グリーン車でしょう。
しかし、1,000~5,000円ほど料金が上乗せされることもあり、グリーン車の利用をためらってしまう方も多いでしょう。
そこで本記事では、新幹線でグリーン車を利用することの魅力を解説するとともに、料金の違いや、グリーン車をお得に利用する方法などを紹介します。
・新幹線でグリーン車を利用する魅力
・新幹線のグリーン車にお得に乗る方法
・JR東海エクスプレス・カードの特長
新幹線のグリーン車がビジネスマンの移動に最適な理由
グリーン車はゆったりと安らぎが感じられるように設計されています。
普通車の横5席と比べてグリーン車は横4席と、座席が少なくなっているため、ゆったりと座ることができます。前後もゆとりがあるため、リクライニングも深く倒せます。
フットレストは土足でも、ひっくり返して靴を脱いで使うこともできます。短い時間では靴を脱ぐ手間をかけずに足を乗せることができますし、長時間乗るときには靴を脱いで解放感に浸ることも可能です。
リラックスや落ち着いた時間を過ごすために、グリーン車は普通車よりも灯りが若干暗めに設定されています。寝るのにはちょうどいいですが、読書灯もついているので、読書や仕事をすることも問題ありません。
N700系の車両には全席コンセントが付いているので、スマートフォンやノートパソコンの充電に欠くこともありません。
このようにビジネスには最適のグリーン車に乗るためには、520円(運賃+通常期の指定席特急料金)に、グリーン車の乗車料金が上乗せとなります。
- 自由席:運賃8,750円+4,870円→13,620円
- 指定席:運賃8,750円+5,700円→14,450円
- グリーン車:運賃8,750円+10,480円→19,230円
指定席からグリーン車へ変更した場合の追加料金は4,780円となります。
区間やそのときの時間にはよりますが、3時間弱という時間に約5,000円の金額は少々高いと躊躇してしまってもおかしくはありません。
ですが、JR東海のWEBサービス「エクスプレス予約」を使うと東京・品川~新大阪間の場合、グリーン車の金額が通常19,230円のところ18,140円となり、1回当たり1,090円お得で毎回降りる駅が違う場合でも利用しやすいため、回数券よりも使い勝手はいいといえます。
エクスプレス予約の利用には、年会費1,100円(税込)の「エクスプレス予約」の会員になっておく必要があります。
会員になるための方法は二つです。
- すでに持っているクレジットカードに機能をつける
- JR東海エクスプレス・カードに入会する
のどちらかで、手持ちのクレジットカードに機能をプラスする場合には、(株)ジェーシービー、三井住友カード(株)、三菱UFJニコス(株)などの特定のクレジットカードに限定されるので、申し込む前にJR東海のカードナビで自分のカードが使えるか検索する必要があります。
しかしクレジットカードに申し込みができない方以外は、断然おすすめなのが、JR東海エクスプレス・カードです。
東海エクスプレス・カードで、新幹線をお得に
JR東海エクスプレス・カードは、年会費1,100円(税込)で新幹線がお得に使えるクレジットカードです。
国際ブランドのVISA・MasterCard・JCBから選択することができ、年会費・手数料無料で電子マネーのApple PayやiD、QUICPayのサービスを追加することができます。
海外旅行傷害保険は最高2,000万円まで自動的に付帯し、国内旅行でも旅行代金をカードで支払うことで最高1,000万円が補償されます。
カードで支払いをおこなった商品は、購入から90日以内であれば、盗難や損害へ年間で最高150万円のショッピング保険が付いてきます。
また、「ワンダフルプレゼント21」というポイントプログラムが用意されています。
クレジットカードを月に1,000円(税込)利用するごとに1ポイントが貯まり、景品やVJAギフトカード・JTB旅行券などのギフト券、nanacoポイントや楽天スーパーポイントなどの他社ポイントへの交換、JALマイレージへの交換などに利用することができます。
誕生月にはポイントが2倍になり、年間の利用金額によってポイント加算率が変わり、最長3年間貯めることができます。
JR東海エクスプレス・カードの5つのポイント
ネットで簡単予約
スマートフォンやパソコンで、乗車の1ヶ月前から時刻表の発車時刻の4分前まで予約ができ、指定席の場合、シートマップで希望シートを選択することができます。(残りの座席数が少ない場合、選べない可能性があります。)
さらにエクスプレス予約を利用して、予約の事前申し込みをすることもでき、発売開始(乗車の1ヶ月前)のさらに7日前から、予約の申し込みをすることができます。
365日いつでもお得な乗車券
エクスプレス予約では、会員価格で指定席を利用することができます。
たとえばのぞみの指定席に東京・品川~新大阪に乗った場合は、通常14,450円ですが、エクスプレス予約を利用すると13,370円となり、1,080円のお得となります。(区間や時期、席種別などによって、割引金額は変わります)
会員価格は通常期はもちろん、年末年始やお盆、ゴールデンウィークといった繁忙期でも利用することができるので、混雑する時期に指定席の予約をして、お得で快適な移動をすることができます。
予約変更が何度でも無料
普通の予約では1回までしか変更ができませんが、発車直前まで何度でも無料で予約を変更することができ、キャンセルする場合も安くなります。
たとえば東京・品川~新大阪間で前日または当日にキャンセルした場合、通常1,710円(特急料金の30%)+220円→1,930円という料金がかかりますが、エクスプレス予約を利用しているといつでも310円(自由席では220円)となります。
区間によっては、往復割引乗車券の往復割引が用意されているので、予約をする前に「運賃ナビ」で確認をしてみるといいでしょう。
ネット予約専用の早割商品もあるので、事前に予定がわかっている場合は、早めに予約を取るようにしましょう。
チケットレスでスマートな乗車ができる
会員本人だけの乗車であるとき、EX予約専用ICカードを改札機にタッチするだけで、煩雑な切符なしで乗車することができます。
2名以上や会員以外が乗車するときは、会員本人分を含めた切符を指定席券売機などで受け取ることができます。
ポイントを貯めると、無料でグリーン車へ乗れる
JR東海エクスプレス・カードでは、エクスプレス予約で乗車をすると、利用期間に応じたポイントが貯まるグリーンプログラムが用意されています。
登録は不要で、貯めたポイントを利用して、普通車指定席の料金で「のぞみ」「ひかり」「こだま」のグリーン車へ乗ることができます。
東京~品川間のような短い区間でもポイントは貯まるようになっていて、区間によって10~150ポイントが設定されています。
グリーン車の乗車に必要なポイントは、のぞみで1,000ポイント、ひかりで800ポイント、こだまで600ポイントとなっており、乗車区間に関わらず利用することができます。
ポイントは1月1日から12月31日までを1期と数え、ポイントを貯めた翌期の6月末までグリーン特典を申し込むことができます。
ポイントが貯まると、予約の際に商品欄に自動的にグリーン特典が出てくるので、使い忘れることもありません。
出張も家族旅行も、お得で快適に!
JR東海エクスプレス・カードは、カードの利用で貯まるセディナの「ワンダフルポイント21」と、エクスプレス予約で新幹線に乗車することで貯まるグリーンプログラムの両方を貯めることができます。
エクスプレス予約の支払いカードをJR東海エクスプレス・カードにしておけば、ポイントをダブルで貯めることができるので、出張で貯まったポイントを家族旅行での費用にすることもできます。
たとえば東京・品川~新大阪の区間に乗った場合、1乗車で90ポイント、往復で180ポイントが貯まるため、6往復をすると普通指定席の料金でのぞみのグリーン車へ乗ることができる計算になります。
家族で乗車をすることで一気にポイントを貯めることもできるので、家族旅行で新幹線に乗る際にはJR東海エクスプレス・カードを利用して、快適なグリーン車のゆったりとした時間を楽しみましょう
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