クレジットカード入会後にすぐ解約したいと思ったときに読む3つの注意点
「入会するだけで5,000円相当がもらえる」そんな魅力的なカードの入会キャンペーンがあれば、使う気は無くても作ってみようと思ってしまうことがあるでしょう。
ところが入会特典だけが目当てであるため、すぐに解約すればいいやと安易に入会をすると後悔をするかもしれません。
そこで、こちらのコラムでは即解約を考えて入会するときによくある不利益について解説します。
お得な入会キャンペーン情報についてを知りたい方は【入会キャンペーン中・入会特典ありのおすすめクレジットカード一覧】をチェックしてみてください。
・即時解約のリスク
・解約前のチェック事項
・どれくらいで解約していいか
年会費が永年無料で持ちやすい
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三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~7%※1 |
ポイントサービス | Vポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
550円(税込)※2 | オンライン申し込みから最短10秒で カード番号を発行※3,4 |
~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
iD(専用)・Apple Pay・Google Pay PiTaPa・WAON |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:※2:初年度年会費無料。入会翌年度以降、前年度に一度もETCカード利用があった場合は年会費無料。
※3:即時発行できない場合もございます。
※4:カードの発行は最短3営業日発行。
入会特典目当てに入会したカードは、すぐに解約してもいいの?
街でお買い物をしているとき・ネットサーフィンをしているときに、カードに入会することで、お得な割引やポイントをもらうことができるという入会キャンペーンを目にする機会は多いでしょう。
よく行くモールや購入することの多い店であったり、デザインカードなどのポイントを貯めてもらえるグッズを集めていたり、高還元で自分にとって利用しやすいカードならば、その後もお得に楽しく活用していくことができます。
カードを作ったのはいいけれど、その後にあまりお店に行かない・気付いたら使う機会が全くない・カードをお得に使うことができていない・使えると思っていた機能や思ったようなメリットが得られなかったという方は、カードの解約を考えるかもしれません。
また、カードの入会特典だけが目当てであるため、継続理由を考えるには、実際にはどんなときがあるのか、振り返ってみましょう。
- ショッピングモールなどで、「入会すると、本日すぐのお買いものから10%オフ」などの、割引が利用できる
- カードに入会するだけで、ポイント・キャッシュバックなどの特典がある
- デザインカードなどの入会特典にほしいグッズがある
- ポイントサイトで、入会をすると高額ポイントをもらうことができる
特典をもらってしまうと、「そのカードが必要ない」または「使い道に困ってしまう」というときに、解約してしまおうということになります。
「使わないけど、年会費は無料だから、まあいいか」とカードを放置してしまうと、何かと不利益なことが起きてしまう可能性も。
カード放置で起こりうる危険性
・紛失や盗難に遭ってしまったことに気が付かなかった
・以前入力した情報がふとした瞬間に漏れてしまったことによる不正利用をされてしまった
・引っ越しや結婚・転職などの情報変更を行うのが面倒
いらないカードは入会後すぐに解約してもいいのかどうか、カードの新規入会のメリットやカードの解約の手順・どのようなリスクがあるのかという詳細を確認しながら、カードの入会や解約について、もう一度慎重に検討してみましょう。
カードの解約は面倒が多い
「入会したのはいいけれど、結局使っていない」「カードの規約が改悪されて、メリットが少なくなった」「メリットを思う存分に使いこなせないことがわかったから解約をしよう」と考えたときに、どういう手順でカードを解約することができるのかを解説します。
解約する前のチェックは忘れずに
解約する前にカードの利用方法を振り返らないと、損をしてしまうことがあります。どのように使ってきたのか、今現在はどのような状態になっているのかを確認しておきましょう。
①カードの支払い残高を確認しよう
カードを解約するときには、カード払いの残高やリボ払い、キャッシングやローン払いなど、支払っていない残高があると、解約した際に一括返済を求められる場合がほとんどです。
もし一括で返済することができなければ、コツコツと返済を重ねていき、支払い残高がなくなってからカードを解約しましょう。
②解約すると、追加カードも利用できなくなる
もし追加カードとして作ったETCカードや家族カード、電子マネーがある場合、解約をすると、もちろん付随するカードも利用することができなくなります。
次にETCカードを使うときまでに新しく作り直すことができるか、使っている家族カードがないかどうかを確認しておきましょう。
電子マネーが独立していない場合、チャージした残高を使い切っているかどうかも確認しておかないと、電子マネーの残高も一緒に消えてしまう可能性があります。
iDやQUICPayなどのポストペイ(後払い方式)の電子マネーなども利用できなくなるため、新しく手に入れることが必要となります。
③継続払いに利用しているなら、支払い方法を変更しよう
公共料金の支払いや新聞、携帯電話、スマートフォン、インターネットの支払いなど、継続的な支払いを行っているクレジットカードを解約してしまった場合、支払いができずに延滞してしまうことになります。
特に携帯電話やスマートフォンの割賦支払いの場合、クレジットカードの信用情報に傷をつけてしまうことになるので、必ず別のクレジットカードや新しい支払い方法に変更を行ってから解約を行いましょう。
④ポイントは使い切っていますか?
カードを解約してしまうと、ポイントも失効してしまいます。ポイントを貯めたままでいないかどうか、貯まっているポイントで交換できるものはないかどうかをしっかりと確認しておくことで、損をしてしまうことを防ぐことができます。
カード会社によっては、ポイントの交換と同時に解約してしまうと申請が無効になってしまうことがあるため、念のために交換した景品が届くまでカードの解約を待つのがおすすめです。
⑤年会費が発生するカードなら、請求月はいつかも確認しよう
もし年会費がかかるカードの場合、年会費を支払ってしまったタイミングで解約をすると、支払った年会費は一切返還されません。
1年目は年会費が無料でも、2年目以降は年会費がかかってしまうカードということもあるため、入会のときには必ずチェックをしておくことが必要です。
解約しようと思っているカードが年会費のかかるものであった場合、いつ年会費の支払いがかかるのかを確認し、年会費の支払いが起こる前に解約することを検討しましょう。
解約自体は簡単にできるけれど
大抵の場合は、手元にカードを用意して、カード会社に解約の電話を行えば、すぐに手続きを行うことができます。
オペ-レーターに解約の理由を尋ねられることはありますが、以下のような理由であれば、引き留められることや解約手数料がかかることもほとんどありません。
- 使わなくなった
- 他に利用したいカードができた
電話の受付時間は年中無休というカード会社も多いですが、時間が決まっていることが多いので、カード会社のサイトなどで確認をしましょう。
解約できたと安心をしても、クレジットカードには個人情報が詰まっており、不正利用や個人情報の漏洩につながる恐れがあるため、カードをそのままの状態で捨てることは危険です。
カードにはさみを入れたり、裁断やパンチで穴を開けたりしてカードを使うことができない状態にする必要があります。とくにカードを処分で押さえる点は、以下の通りです。
- 2~3回裁断するだけでは、すぐに情報を読み取れるように回復できる可能性があり、安全とは言えない
- 磁気ストライプやICチップは必ず裁断する
- 会員番号、有効期限、セキュリティコード等を細かく裁断する
カードを裁断することのできるシュレッダーなどを利用して、細かくしたカードを複数回に分けてゴミに出すことで、より安全に処分をすることができます。
クレジットカードは電話一本で簡単に解約をすることはできますが、電話をかけること自体を面倒と感じてしまったり、電話をかけることを忘れて延び延びにしてしまうことで年会費が発生してしまったりする可能性もあります。
使わないと考えているクレジットカードは最初から入会しないことで面倒を避けることができます。
短期解約は信用情報を傷付ける可能性アリ!3つの注意点を確認しよう
カードの入会特典をもらえたから、すぐに解約をしてしまうことは、カードの規約上のルール違反ではありません。
しかし、年会費が無料のカードでも発行にはさまざまな経費がかかっており、特典だけもらってカードを使ってもらえないというのは、カード会社の不利益にしかなりません。
入会後すぐの解約は特典の対象外となっていたり、カード会社の心証を悪くしてしまったりする場合があります。
具体的にどのような不利益が出てくるのか、詳細を確認し、カードの解約を今すぐにしてしまっていいのかどうかを検討してみましょう。
①新しいカードの入会審査に通らなくなる可能性がある
ポイントサイトのポイントを稼ぐためにカードの入会をするという方の場合、カードの入会と退会を繰り返すことで、どのカードの審査も通りにくくなってしまうということがあります。
本当に使おうと思って申し込みをした場合でも、すぐに退会してしまうかもしれないという会員にカードを発行する経費を使うのは無駄となると考えられてしまうためです。
主に半年以内の解約を短期解約と見なされるため、どうしても解約したいという場合は6ヶ月を目安に退会することを検討しましょう。
②カードの信用情報に残る
支払いの延滞などをしていなくても、カードの入会または解約の手続きをした記録は、信用情報に記載されます。
クレジットカードヒストリーは、だいたい5年程度残ると言われており、半年以上経って短期解約ではないといっても、その回数が多ければ審査に悪影響してしまいます。
目安はクレジットカードヒストリーが残る5年間で10回以上の解約記録です。それ以上は悪質だと捉えられ、審査に悪影響が出てしまいます。
クレジットカードの申し込みは1ヶ月に3~4枚が限度で、それ以上となると短期解約をしなくても審査に通らなくなってしまいますが、限度未満であっても審査に通りにくくなる可能性があるので、一度に複数枚の申し込みをしない方が最適な選択と言えるでしょう。
審査に落ちた場合も同様であり、短い期間に何度も入会を繰り返すと「申し込みブラック」と認定されてしまうため、申し込みの繰り返しにも注意が必要です。
③カードのサービスの改悪を招く恐れも
短期解約はしていないし、カードを解約する前のチェックは万全だから、入会特典を繰り返しもらって得をしようという考えは、少し改めることが必要です。
入会特典のためだけにカードの入会や解約を繰り返されることは、カード会社にとっては損になるばかりであるため、入会したカードをきちんと使ってもらうことができるようにカードの規約が変更される可能性があります。
短期解約をする方やカードに入会したまま利用しない方が増えることで、入会キャンペーンが縮小してしまったり、カードの利用特典自体が改悪されてしまったりすると、特典の条件達成がどんどんと難しくなることも考えられるのです。
カードの入会前に、使うかどうかを考えよう
カードに入会し利用してもらう会員を増やすために、カード会社は魅力的な入会キャンペーンを企画しており、特典につられてカードの入会を検討することは多いでしょう。
カードの入会特典をもらうために入会申し込みを行おうと考えている方は、以下のようなデメリットが存在するということを吟味して、本当にカードの申し込みを行ったほうがお得になるのかをじっくり検討してみることにしましょう。
- 解約をする前の確認作業がいくつも必要となってしまう
- 解約の電話が面倒である
- 短期解約を繰り返すとクレジットカードヒストリーを傷付けることがある
- 短い期間に入会申し込みを繰り返すと、審査に通りにくくなる
- 短期解約を繰り返すことで、カードの入会特典や特典を獲得するための条件などが改悪される可能性もある
もし入会特典目当てに申し込んでしまったという場合には、まずそのクレジットカードをお得に使う方法を考えることです。さまざまな活用方法をリサーチし、自分にとってのお得な使い方を検討することで、新たなお得の鉱脈を見つけることもできます。
入会キャンペーンにはお得なものが用意されていることが多いですが、利用の仕方を間違えるとデメリットにしかならない場合があるということを確認しましょう。
そして、自分にとってお得に使うことのできるクレジットカードを探すことで、入会特典だけではなく、その後のクレジットカードも賢くお得に利用していきましょう!
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