ゴールドカードをやめたいと思ったらダウングレードを検討。すぐに解約するとデメリットがあるかも
クレジットカードには、ゴールドカードやプラチナカードなどのようにグレードがあり、グレードごとに年会費や特典、保険、サービスなどが異なります。
一度は持ってみたいと思ってゴールドカードを作ってはみたものの、思ったより使っていない、特典を有効活用できない、年会費が高いなど負担に感じている方もいることでしょう。
ゴールドカードを解約することはいつでもできますが、誰でも持てるわけではないことを考えるともったいないことです。
解約以外の方法で負担をやわらげるには、一般カードへのダウングレードが挙げられ、クレジットカード自体は継続して使用できる方法があります。
クレジットカードのダウングレードなんて聞いたことが無い方もいると思いますが、ダウングレードすることが解約よりも良い理由や、手順、注意点などについて紹介していくので一緒に見ていきましょう。
・ダウングレードの方法
・ゴールドカードから一般カードに切り替えるメリット
・ダウングレードの注意点
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年会費 | 5,500円(税込)※1 |
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還元率 | 0.5%~7%※2 |
ポイントサービス | Vポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
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550円(税込)※3 | でカード番号を発行※4,5 | ~200万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
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ゴールドカードは一般カードにダウングレードできるのか
クレジットカードは、グレードが高くなるほど特典やサービスが豪華になり、持つ人のステータスもアップすることからメリットが多いように感じます。
ですが、特典の内容によってはあまり使う機会がなかったり、年会費が高いと払い続けることも難しくなったりするでしょう。
空港ラウンジの無料利用や最高5,000万円~1憶円などの海外旅行傷害保険は、そもそも空路をあまり使わない方や海外に行く機会が少ない方には利用する機会がありません。
ポイント還元率が一般カードと変わらないなら、年会費が高いだけのカードになってしまう可能性もあるのです。
クレジットカード会社各社の公式サイトには、ダウングレードについての説明や案内は見つかりませんが、ほとんどの上位カードは一般カードにダウングレードすることができます。
ゴールドカードのポイント還元や特典の内容に年会費以上のメリットを感じられない人は、自分が使いやすい一般カードに切り替えることがおすすめです。次はゴールドカードを一般カードにダウングレードするメリットに着目していきましょう。
ゴールドカードをやめたい人が一般カードに切り替えるメリット3つ
ゴールドカードから一般カードに切り替えた場合、どんなメリットがあるでしょうか。ゴールドカードを解約したり、ダウングレードしたりする前に一度確認しておきましょう。
年会費を抑えられるか無料にできる
ゴールドカードのほとんどは年会費が有料で、その相場は1万円以上が一般的です。この年会費以上のメリットを感じられない場合は、年に1回の支払いでも負担が大きいと感じる方もいるでしょう。
一般カードへのダウングレードをすると年会費が1,000円前後に下がるか無料になり、これまでの年会費の負担を解消することができます。
もし、年会費が無料のカードなら、今後は年会費の心配をしないでカードを使えるようになるでしょう。
カードを解約するより手続きが簡単でクレヒスにも傷がつかず問題ない
ダウングレードの手続きは、WEBや電話でカード会社に申請を行い、必要に応じて書類を郵送することが一応の流れです。
この場合、審査がないわけではないものの、新規でカードを作り直すよりも限度枠の縮小などの関係から審査は通りやすい傾向があります。
また、セゾンカードやオリコカードなど一部のカード会社ではダウングレードに対応していないため、この場合は解約後に新規入会するようになります。
ダウングレードの場合は1度の手続きで一般カードが手元に届くのに対し、解約しなければならない場合は解約と新規申込の2度の手続きが必要となり、ダウングレードの方が簡単なことがわかるでしょう。
加えて、クレヒスには解約した場合は記録が残りますが、ダウングレードの場合は特に問題ないこともメリットです。
これまで貯めたポイントを引き継げる可能性がある
ゴールドカードで貯めたポイントは、解約した場合は失効や消滅となりますが、ダウングレードでは引き継げる可能性があります。
カード会社により引き継げるところとそうではないところがありますが、JCBカードではOkiDokiポイントや航空会社のマイルは引き継ぐことができます。
ゴールドカードを解約すると勿体ないことが起こるかも
使わないクレジットカードを解約すること自体は問題ないことですが、そのカードに付帯していたポイント、カード会員限定の保険や特典、その他サービスなどは解約すると同時に使えなくなります。
カード会社によってはポイントを引き継げる可能性はありますが、滅多にありません。ゴールドカードを解約しようか迷っている方は、一旦、カードに付帯する保険や特典、その他のサービスがなくなってしまっても問題ないのか確認してみましょう。
特に問題なければ解約手続きを進めて良いですが、カードの保険や特典、サービスがなくなると困る場合は解約よりもダウングレードをおすすめします。
ゴールドカードを一般カードにダウングレードする手順
ゴールドカードを一般カードにダウングレードする場合の手順を紹介します。カードによっては若干の違いがあるかもしれませんが、その際はカード会社の指示に従って操作してください。
1.電話連絡を入れる
ゴールドカードを一般カードにダウングレードする際には、はじめにカード会社への連絡が必要となります。
クレジットカード会社としては、ダウングレードすることはあまり歓迎できることではないために、公にダウングレードする際の連絡先は掲載されていないことがほとんどです。
特に案内がない場合は、ヘルプデスクや問い合わせ窓口、解約の際の連絡先に電話をかけると良いでしょう。カード会社によってはWEBの問い合わせからメールを送ることもできます。
カード会社に連絡を入れたあとは、その電話でダウングレードの申請の受け付けてくれるか、書類を郵送してくれるなどカード会社ごとに対応が異なりますが、電話で受け付けて呉れる場合はそのまま手続きが終了します。
また、ダウングレードする理由を聞かれた場合は、正直に年会費の支払いを抑えたいと返答すれば問題ありません。
2.カードの切り替えに書類が必要なら書類を提出する、WEB完結するなら手続きを行う
カード会社によっては、切り替えの書類が必要になります。電話やWEBからダウングレードの申請を行ったあと自宅に書類が送られてくる場合は、それを返送することで手続きが完了します。
郵送の場合は書類提出後、新しいカードが届くまで待つようになります。
また、WEB上ですべての手続きができるなら、画面の指示に従って手続きを行いましょう。
近年ではWEB完結する手続きが登場していることや、24時間いつでも手続きできること、郵送に比べてすぐ手続きが終わることからWEB完結するなら積極的な利用をおすすめします。
3.新しいカードが届いたら古いカードにハサミを入れて処分する
新しいカードは時間がかかるとしても申請から2週間くらいで手元に届きます。新しいカードが届いたら、手持ちのゴールドカードにはハサミを入れるか、できるだけ細かく切るかして処分してください。
そのまま何もしないで捨てた場合、第三者に不正使用される恐れがあるので、くれぐれもそのまま捨てないように気を付けましょう。
ゴールドカードを一般カードに切り替える際の注意点
ゴールドカードをダウングレードするときは、いくつか注意したいことがあります。カードの利用状況やカード番号の変更など、いくつかポイントを紹介するのでチェックしてみてください。
申請から新しいカードが届くまで数日から2週間くらい、長いと1ヵ月程度の時間がかかる
ゴールドカードからのダウングレード申請をしてから、新しいカードが手元に届くまでは、数日~2週間程度の時間がかかります。
新規発行するときは、最短即日発行などスピード感あふれる対応を取るカード会社がありますが、ダウングレードのときは再発行まで少し時間がかかります。
少額でも毎月の支払いに使っていた場合は、支払いができなくなることがあるので注意が必要です。
カード番号が変わる
ゴールドカードから一般カードにダウングレードすることは、異なるカードになるためカード番号が変わることが一般的です。
セキュリティ番号や有効期限も変わるので、毎月の支払いに使うときは新たな登録が必要になります。
新しいカードに年会費がかかる場合、ゴールドカードと新しいカードの両方で年会費がかかる可能性がある
切り替えた新しい一般カードに年会費がかかる場合、ゴールドカードの年会費のタイミングによっては新旧のカードの両方の年会費を支払う可能性があります。
クレジットカードの年会費は、1年分の会費をまとめて支払うものです。1年の途中で切り替えたからといって残りの期間分が月割りで返金されることはありません。
ゴールドカードの年会費を支払ったばかり、もしくは年会費を払う時期ギリギリでの切り替えの場合は、新旧両方のカードの年会費を支払うことになります。
切り替えのタイミングとしては、年会費の引き落とし月の3ヵ月くらい前が妥当で、仮に新しいカード発行に2週間前後の時間がかかったとしても残りの期間もさほど無駄にならないで手続きができると考えられます。
ゴールドカードの年会費が高いほど切り替えのタイミングには注意しましょう。
国際ブランドの変更はできないことがほとんど
クレジットカードで使用するVISAやMastercardなどの決済に使用するブランドは、ダウングレードしたとしても引き継がれることがほとんどです。
もしも、ダウングレードをきっかけに国際ブランドを変更したい場合は、ゴールドカードを解約して別の国際ブランドの一般カードに新規申込をするようになります。
カード会社によってはダウングレードに対応していない
カード会社の中には、ダウングレードに対応しているところと、対応していないところがあります。
アメックスやJCBカード、dカードなどはダウングレードに対応していますが、セゾンカードやオリコカードは切り替えそのものの扱いがないので注意が必要です。
ゴールドカードはステータス性が高くても、使わない特典やサービスが多いならダウングレードも検討しよう
ゴールドカードは、一度は持ってみたい上位カードであると同時に、カードに付帯する保険、特典、サービスなどを使いこなせないこともあります。
年会費が1万円以上するなら、思ったほどメリットを得られないカードに1万円以上の年会費を支払うのが負担に感じることでしょう。
ゴールドカード自体は一般に持つ人のステータスをアップさせる効果があり、カード利用時に周囲から一目置かれるなどメリットがあります。
年会費の負担とステータス性のどちらを取るかによりますが、使わない特典やサービスが多い場合はダウングレードを検討することをおすすめします。
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