リスクが少ないクレジットカードの捨て方。はさみ?燃やす?どっちが良いの
クレジットカードは、解約した、有効期限が過ぎた、使わなくなったなどの理由で処分するタイミングがあります。
いざ、処分するときどんな方法で処分したら良いかわからずに、そのまま可燃ゴミに出したり、2つに折り曲げてゴミ箱に入れたりしたのでは、不正使用のリスクがあります。
思いがけない不正使用の被害に遭わないためにも、リスクが少ないクレジットカードの捨て方を一緒に見ていきましょう。
・危険なクレジットカードの捨て方
・クレジットカードの正しい捨て方のポイント4つ
・クレジットカードや明細書の捨て方を間違えた時の危険性
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危険なクレジットカードの捨て方
クレジットカードを処分するとき、大切なことは不正使用のリスクがない状態で捨てることです。
一般社団法人日本クレジット協会のクレジットカード不正利用被害の発生状況による調査では、クレジットカード不正利用被害額は2019年をピークに年々減ってきているものの、番号盗用被害額は2019年からほぼ横ばいです。
カード番号を盗まれることによる不正使用の被害が多いため、クレジットカードを捨てるときは細心の注意が必要であり、そのためには危険な捨て方も把握しておく必要があります。
クレジットカードを一切裁断しないで捨てることや、折り曲げただけで捨てる、ICチップと磁器ストラップの部分を切らずに捨てることは、不正使用のリスクがあるためかなり危険な捨て方です。
有効期限が切れているから大丈夫だろう、という思い込みから危険な捨て方をしてしまうと、身に覚えのない請求が届くこともあります。
そのような思わぬ被害に遭わないために、次はクレジットカードの正しい捨て方のポイントを紹介します。
これからカードを処分する予定がある方は、しっかりチェックしてください。
クレジットカードの正しい捨て方のポイント4つ
クレジットカードには、名前やカード番号をはじめ、有効期限、セキュリティコード、ICチップや磁器ストラップといった、カード情報が含まれています。
これらの情報を盗まれないようクレジットカードの正しい捨て方のポイントを紹介します。
クレジットカードを細かく切る
はじめに、クレジットカードをハサミで細かく切ることをおすすめします。ポイントは「細かく」切るところで、どんな方法でも個人情報を抜き出すことができないようにすることができます。
クレジットカードを2~3つにカットして捨てれば大丈夫じゃないか、と思う方もいると思いますが、くっつけてみたら使えたという可能性が残るため、「細かく」切ることが重要です。
もしも、プラスチックに対応するシュレッダーを所有しているなら、シュレッダーで切り刻む方が確実でしょう。
ハサミで切る場合でも名前のローマ字の部分を組み合わせられない、カード番号やセキュリティコードをどうやっても組み合わせられないところまで切ってください。
磁器ストラップやICチップの部分は念入りにカットする
カードの磁器ストラップやICチップの部分は、特に念入りにカットすることもポイントです。
どちらにもカード情報や個人情報が記憶されている部分で、磁気ストライプはカード裏面の黒いラインの部分を目安に切断することと、ICチップはカードの表面にある1センチ四方くらいの金色や銀色の部分を細かく裁断することが重要です。
一般的な事務用のハサミや子ども用のハサミだと切りにくいケースもあります。硬くて切れないときはプラスチックに対応するシュレッダーやハサミを利用すると良いでしょう。
切ったクレジットカードは一度に捨てないで分けて捨てる
切ったクレジットカードは、1つのビニール袋に入れてさっと捨ててしまいたくなりますが、いくつかの袋に入れて分散処理してください。
仮に、細かく裁断してあったとしても、根気よく復元される可能性があります。そのリスクを避けるために切ったクレジットカードはいくつかの袋に分けて、できれば捨てる日も別々の日に捨てるとより安心できます。
明細書がある場合は明細書も切って処分する
ペーパーレス化が進むクレジットカード業界でも、何らかの理由で紙の利用明細を利用している方もいます。
また、過去の利用明細が残っているという場合も、細かく裁断して捨てることがおすすめです。
利用明細にはクレジットカード番号をはじめとする個人情報が記載されています。利用明細だけで不正使用まではできませんが、個人情報漏洩の原因になります。
できれば、シュレッダーを利用するか、個人情報がわからないくらいまで細かく裁断して、いくつかの袋に分けて分散処理するとより良いでしょう。
可燃ゴミ・プラスチックごみは各自治体の方針に従う
クレジットカードは、プラスチック製のカードが中心で可燃ゴミとして出すか、プラスチックごみとして出すようになります。
一部の地域ではICチップの金属部分は不燃ごみになる場合もあるので、各地域のごみの出し方に従って処理してください。
クレジットカードや明細書の捨て方を間違えた時の危険性とは?
クレジットカードや利用明細の捨て方を間違えたとき、もしくは正しい捨て方を知らなかった場合、どんな危険性があるのかチェックしていきます。
不正使用される危険がある
クレジットカードの捨て方を間違えた場合、どのような捨て方をしたのかにもよりますが、最も考えられることは不正使用される可能性です。
カード番号の盗用による不正使用が2019年~2021年にかけて多くなっているため、カード番号がわかる状態で捨ててしまった場合は非常に危険な状態になるでしょう。
2~3ヵ所にハサミを入れた、3つにカットしたくらいで処分した場合は、明らかにカード番号がわかってしまいます。
<参考2>クレジットカード番号盗用の国内・海外別内訳によると、クレジットカード番号盗用被害額は、海外よりも国内での被害額が多く2~3倍で推移しています。
特に国内に限って見ていくと、2014年から2021年にかけてずっと被害額が増え続けているため、うっかりミスや知らなかったでは済まされない事態ともいえるでしょう。
現在のクレジットカードのほとんどは、不正使用に対するサポートや保険が付帯しているカードがほとんどですが、保険があるから安心というわけではありません。
カード番号から不正使用したついでに、個人情報が流出した場合はもっと深刻な事態になる可能性があるからです。
次は、個人情報が漏洩する危険性について解説します。
住所や生年月日など個人情報が漏洩する危険がある
個人情報の流出は、クレジットカードに限らずWebサイトへのサイバー攻撃や不正アクセスでも発生していて、今や、個人や組織を問わず起こる可能性があるものです。
単純に自宅住所や生年月日が知られてしまうことに加え、クレジットカードからの個人情報流出の場合は、不正使用に加えて金融機関情報が売買される可能性があることです。
検索エンジンではヒットしない、一般的なブラウザではアクセスできないダークウェブと言われるWebサイトでは、銀行の口座情報の売買や、ID(メールアドレス)やパスワードの場合なら、盗んだ情報をリスト化して売り出すといった被害もあります。
仮に、銀行の口座情報を盗まれた場合は金銭トラブルに遭うことは想像できますし、預金がある場合は不正使用されても不思議ではありません。
また、売買の結果、犯罪者の手に口座情報が渡った場合は、犯罪に巻き込まれることや、金融機関からの信用にも傷がつくでしょう。
詐欺や架空請求に悪用された場合は、犯人だと誤解されることもあるでしょうし、不正送金などに使われる可能性もあります。
クレジットカード番号の盗用から個人情報が漏洩し、勤め先や良く利用する店舗情報、ネットショップなどまで流出した場合は、個人のみならず関連する方々にもフィッシングメールをばらまかれて更なる個人情報やカード情報を盗まれるといった被害の拡大も考えられるでしょう。
たかが使わなくなったクレジットカード1枚でも、捨て方によってはこれだけの危険にさらされることがあるので、念には念を入れて正しい捨て方で捨てるようにしてください。
クレジットカードを捨てる時は処分しても大丈夫か確認しよう
クレジットカードを捨てようと思うとき、どんな基準で処分していますか?あまり使わないから、解約したからという理由はもちろん良いのですが、クレジットカードを捨てる際は慎重な対応が必要です。
処分しても問題ないクレジットカードには、有効期限が切れているカード、解約しているクレジットカード、カードの破損など不具合があって再発行済みの古いクレジットカードが挙げられます。
有効期限が切れているカードは、更新カードが届いていて更新カードをすでに使っている場合なら処分して良いと判断できます。
事実上、有効期限が切れていれば決済には使えなくなっているからです。
解約しているクレジットカードも同じで、カードとしての機能はないことから処分して良いと判断できます。
破損や劣化により再発行済みの古いカードは、再発行してもらった新しいカードと間違えて持つことがないよう、処分する方が良いでしょう。
いずれのケースも処分して良いカードですが、処分の際には正しい処分方法を実践することと、解約や有効期限切れなどは事前にしっかり確認することをおすすめします。
少しでも処分して良いか自信がないときは、カード会社に確認の連絡を入れると教えてもらえます。
クレジットカードは持つ人の信用に関わる大切なカードなので、取り扱いはもちろん、処分の際は慎重かつ正確に行うようにしましょう。
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