EVERING(エブリング)があればカード&スマホ不要で決済!価格・仕組みなどを徹底解説!
・EVERING(エブリング)とは?
・EVERING(エブリング)のメリット6つ
・EVERING(エブリング)のデメリット6つ
キャッシュレス決済の浸透とともに、非接触決済を搭載する各種カードが増えてきています。
非接触決済はVisaのタッチ決済などが代表的ですが、クレジットカードのほかにプリペイドカードの分野でも採用されていることを知っていますか。
プリペイドカードはカードタイプが主流ですが、近年では リング型のEVERING(エブリング)が登場し、世界初のVisaタッチ決済システムと連携しているところが特徴です。
決済するときはEVERINGを付けた手をかざすだけで決済できるので、カードやスマホを持たず両手が使える状態で便利です。
そんなEVERINGについて、特徴やメリット・デメリット、今後はカード型からリング型に移行していくのかなど気になる部分に触れていきます。
EVERING(エブリング)とは?
EVERINGはVisaのタッチ決済に対応した、キャッシュレス決済機能搭載のリング型ウェアラブルデバイスで、2021年5月には限定3,000個で先行予約、2021年10月1日からは一般販売を開始しています。
現在はEVERING公式ページから購入が可能で、ブラックとホワイトの2カラーから選択できます。EVERINGを購入する際は、事前に装着する指のサイズを計っておきましょう。
EVERING のサイズはUSサイズでのオーダーになるので、日本サイズと照らし合わせながら少し余裕をもったサイズを選ぶようにしてください。
見た目にはブラック(ホワイト)の太めのリングと言った感じで、決済機能を持つようには見えない洗練されたデザインが特徴です。事前にチャージした分の範囲内で支払いに使えるところも、使いすぎ防止に役立つでしょう。
製品価格は18,000円(税込19,800円)で購入できます。普段の生活の中でタッチ決済を良く利用する方、カードやスマホをかざす手間を省きたい、新しいタッチ決済を試してみたいという方におすすめです。
契約期間は4年間、契約開始日はEVERINGが発送された日となります。決済の累計上限額は100万円、有効期限内に100万円に達した方には新しいEVERINGを発送してもらえます。
その際には、交換前の有効期限を引き継ぐので4年間の有効期限が先延ばしにはなりません。
1か月あたりのチャージ上限は12万円、カードタイプのプリペイドカードに比べてそれぞれの上限金額は低めの設定と言えるでしょう。
リング型が新しいEVERINGは、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
次は、EVERINGの使える場所やチャージ方法なども含めて、詳しく紹介していきます。
EVRINGの基本スペックは以下のとおりです。
本体価格 | 18,000円(税込19,800円) |
---|---|
決済累計上限 | 100万円(1ヵ月のチャージ上限は12万円) |
有効期限 | 4年 |
更新 | 再契約と本体の再購入が必要 |
チャージ可能な対応ブランド | VISA/JCB/Mastercard/American Express/ダイナースクラブ |
サイズ交換保証 | あり |
対応サイズ | USサイズ・日本サイズ |
EVERING(エブリング)のメリット6つ
EVERINGを指にはめて、 専用アプリからチャージしておけばすぐに使えるスマートリングとして注目を集めています。
プリペイドカードと変わらぬ使用感のリングなら1度は使ってみたいものです。EVERINGのメリットを見ていきましょう。
設定・充電の必要がない
EVERINGは、世界初のVisa決済システムと連携したリングであり、 使用するにあたり面倒な設定や充電、電源の確保などは必要ありません。
一般的なプリペイドカードも購入してチャージすればすぐに使えるように、購入してチャージすればすぐ利用できるところがメリットです。
サイズ交換に対応している
リングという形状の都合上、どうしてもサイズが合わないことがあります。
EVERINGでは、使用開始前に限り1回のみサイズ交換に対応してくれるので、サイズが合わないというときも安心です。
簡単にチャージできる
チャージする際は、事前にスマホに専用アプリをインストールして、クレジットカードを紐づけなければなりませんが、1度手持ちのクレジットカードを紐づけておけばあとはいつでも簡単にチャージできます。
チャージする際に紐づけられるクレジットカードは、Visa、Mastercard、JCB、アメックス、ダイナースクラブ、1回のチャージ可能限度額は30,000円までとなっています。
使いすぎを防げる
EVERINGのチャージ上限は1回あたり30,000円まで、1か月あたり120,000円までです。
他のカードタイプのプリペイドカードだと1か月あたり30万円くらいまでの上限も珍しくないので、それに比べると使いすぎを予防できると言えるでしょう。
管理は全てスマホアプリ&国際レベルのセキュリティーで安心
国際票御順レベルのセキュリティーを担保としたVisaのタッチ決済対応のため、使用しないときや紛失したときは、スマホアプリをワンタップするだけで機能を停止することができます。
低刺激で高耐久かつ防水機能で外部刺激にも強い
EVERINGは義歯にも使われるジルコニアセラミックを採用することで、低刺激、高い耐久性、防水機能(5気圧)を実現し、指に装着したままで手を洗うこともできます。
汗ばむシーンでもリングを清潔に保てるメリットがあります。
EVERING(エブリング)のデメリット6つ
EVERINGを実際に使っているシーンを思い浮かべると、カードを提示しないで手をかざすという新しさを感じます。
ですが、リングタイプだからこそのデメリットもあることでしょう。具体的にどんなデメリットがあるのか確認していきます。
EVERING本体価格が高い
EVERINGは、本体価格が税込19,800円と安くはありません。加えて送料が一律600円かかるので、合計20,400円かかります。
一般的なプリペイドカードは無料で発行できるか、発行手数料がかかったとしても1,000円前後です。
デザイン性、カッコ良さなどメリットを挙げればきりがありませんが、4年間で20,400円、1年で5,100円という感覚で見ると本体価格が高いと言えるでしょう。
利用できる場所がやや限定的
EVERINGは、Visaの加盟店の中でもタッチ決済に対応する店舗、タッチ決済に対応する店舗でも利用できない店舗があるため、現在のところでは利用できる場所が限定的となっています。
今後、さまざまな場所でタッチ決済が導入され、現状の不具合も解消されていくと考えられますが、今の段階ではVisa加盟店のすべてで使えないところがデメリットといえます。
2022年3月末の時点で、タッチ決済に対応する店舗の一部を紹介します。
ただ、実際に利用する際はEVERINGが利用できなかった時のことを考えて、タッチ決済に対応するクレジットカードを別で持参してください。
Visaタッチ決済に対応する代表的な店舗
- イオン
- イトーヨーカドー
- セブンイレブン
- ローソン
- ミニストップ
- ウエルシア薬局
- ミネドラッグ
- マクドナルド
- ジョリーパスタ
- ほっかほっか亭
- ビブレ
- フォーラス
- コカ・コーラ
- ファッションセンターしまむら
- 郵便局、他多数
有効期限がある
EVERINGにはクレジットカードと同じように有効期限があります。有効期限は4年、発行会社が指定する月の月末までです。
また、有効期限に達した場合は再度契約の更新が必要となり、EVERINGを再購入しなければなりません。
一般的なプリペイドカードは発行手数料がかかったとしても1,000円くらいまでがほとんどのところ、EVERINGは税込19,800円と高額なところはデメリットと言えるでしょう。
累計チャージ上限をすぎて新しいEVERINGを送ってもらっても有効期限は引き継ぐ
EVERINGは、累計でのチャージ上限が100万円までと定められていて、有効期限内に100万円に達してしまった場合は新しいEVERINGを送ってもらえます。
ですが、有効期限は古いEVERINGの期限を引き継ぐため、新しいEVERINGが届いたからといって期限が先延ばしにはなりません。
チャージにデビットカードは使えない
EVERINGにチャージする際、各デビットカードやプリペイドカードは登録できません。
Visa・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナースクラブのいずれかのブランドを搭載したクレジットカードのみ登録可能なので、クレジットカードを持っていない方にはEVERINGそのものを使用できないことになります。
スマホ決済からの移行はできない
EVERINGは、クレジットカードからのチャージにより、リングを付けていればある程度はタッチ決済で買い物ができます。
ですが、カードショッピングやスマホ決済から移行しても良いかというと、まだまだ未完成な部分があるため不安が残ります。
リングでタッチ決済という発想は新しくておしゃれですが、EVERINGがあれば支払いは安心とまではいかない部分はデメリットと言えるでしょう。
EVERING(エブリング)はキャッシュレス決済の1つとして日々の生活が豊かになるもの
EVERINGは、リング型が特徴のスマートリングで、事前にチャージしてチャージした範囲内で買い物をするプリペイドタイプの端末です。
リング型というのがプリペイド業界でも新しく、従来のカードタイプのように財布からプリペイドカードを取り出したり、スマホをカバンから取り出したりする手間が省けるところが魅力でしょう。
ですが、スマホ決済やクレジットカード決済から移行するには、まだ改善すべき点が多くあり、EVERING 1つに普段の決済を任せることは不安が残ります。
どちらかというとキャッシュレス決済の1つとして日々の生活が楽しく豊かになるものという捉え方が妥当でしょう。
EVERINGに完全移行できるくらいまで機能や使用できる場所が充実するか、一般のクレジットカードのように有効期限を迎えた際に無料で更新できるようになれば、そのときは完全移行するのも一考の価値があるでしょう。
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