プリペイドの課金カードの買い方について解説。プリペイドのメリットとデメリット
課金カードとはプリペイドカードとも呼ばれるもので、クレジットカードとは異なる機能性を持っています。
クレジットカードよりも利用するための手続きが簡単で、気軽に利用できるカードとして、クレジットカードを持っていない、使いたくない方や金額を決めて使いたい方の定番ともなっています。
では、課金カードはどのよう買い方をすれば利用できるのでしょうか?
また、課金カードが手に入った後の使い方も気になるところでしょう。
そこで本記事では、プリペイドの課金カードの買い方と使い方について解説します。
また、プリペイドの課金カードを利用するメリット・デメリットについてもお話するので、ぜひ参考にしてみてください。
・課金カード(プリペイドカード)とは?
・課金カードの買い方・使い方
・課金カードのメリット3つ
・課金カードのデメリット2つ
課金カードとは?
プリペイドの課金カードとは、あらかじめお金をチャージ・入金して、その額面の商品やサービスを購入できるカードです。
プリペイドという言葉は、「PRE=事前に」と「PAID=支払済」という2つの英単語が組み合わさってできています。
クレジットカードのように後日引き落とされるカードとは異なり、あらかじめカードにお金をチャージしてそこから代金を支払うといった仕組みです。
そのため、クレジットカードのように使いすぎるという心配がありません。
そして、プリペイドの課金カードには次の2つの種類が存在します。
- 使い切り型
- チャージ型
では、それぞれの特徴について見ていきましょう。
使い切り型の課金カード(プリペイドカード)
1つ目の課金カードの種類は使い切り型です。
使い切り型の課金カードは、最初から1,000円や3,000円といった金額がチャージされていて、その金額分だけ支払いで使えます。
イメージとしてはQUOカードや図書カードなどが当てはまります。
そのため、自分でお金をチャージできず金券ショップなどで、チャージ済みの課金カードを購入して使うしかありません。
メリットとしては、チャージ金額よりも安く買える点です。
例えば、1,000円の課金カードなら960~980円程度で購入できます。
クレジットカードのように現金を持たずに買い物するためというより、気持ち割引になるから購入して使うとったイメージでしょう。
またQUOカードや図書カード以外にも、どのゲームに使うかというように目的が分かっているものに対しては、その提携先のプリペイドカードをコンビニなどで購入することができます。
コンビニで買える課金カード例
券種 |
---|
Apple Gift Card |
GooglePlay ギフトカード |
ニンテンドー プリペイドカード |
プレイステーション ストアカード |
LINE プリペイドカード |
金額 | |||||
---|---|---|---|---|---|
1,500円 | 3,000円 | 5,000円 | 10,000円 | バリアブル(1,500円~100,000円) | |
1,500円 | 3,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 20,000円 | バリアブル(1,500円~50,000円) |
1,500円 | 3,000円 | 5,000円 | 9,000円 | ||
1,100円 | 3,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | |
1,000円 | バリアブル(1,500円~50,000円) |
チャージ型の課金カード(プリペイドカード)
2つ目の課金カードの種類はチャージ型です。
チャージ型の課金カードは、まず専用の課金カードを入手して、そのカードに使いたい金額を入金して使用します。
このチャージ型の課金カードの方が種類は豊富で、あなたが日常的に使っているカードの中にもチャージ型の課金カードが存在します。
- 流通系の課金カード:nanaco・WAON・楽天Edyなど
- 交通系の課金カード:Suica・PASMO・ICOCAなど
- 国際カードブランド付き課金カード:VISA・Mastercard・JCBなど
一般的にプリペイドカードと呼ばれるものは、一番下の「国際カードブランド付き課金カード」なので、Suicaなどがプリペイドカードという認識はあまりないかもしれません。
しかし、普段電車やバスに乗る際に使用するSuicaやPASMO、支払いで使用するnanacoやWAONといったカードも全てチャージ型の課金カードなのです。
ただ、やはり課金カードやプリペイドカードと言えば「VISAプリペイドカード」など、国際ブランド付きのカードなので、「課金カード=VISAプリペイドカードなど」と覚えておけば問題ないでしょう。
課金カードの買い方
続いては、課金カードの買い方について解説します。
使い切り型のQUOカードやGoogle Play ギフトカードなどの買い方
QUOカードや図書カードは、街中にある金券ショップや一部のコンビニで購入可能です。
買い方は簡単で、普段商品を買う時と同じように販売店舗で購入したいQUOカードや図書カードを伝えて、支払いを済ませれば購入できます。
購入金額は1,000円なら980円くらいと少しお得に買えるので、絶対に使うという場合は購入しておくと良いでしょう。
Google Play ギフトカードなどの課金カードはコンビニやスーパーなどで購入できます。
カードをレジに持っていき、お金を支払うことでその金額をチャージすることになるため、会計が終わらないと利用することはできません。
1,000円、5,000円と単価が決められているカードもあれば、自分で金額を決めて購入できるカードもあります。
チャージ型のSuicaやWAONなどの買い方
SuicaやPASMOは、駅の窓口で購入できます。
WAONは、イオン系の課金カードなのでイオン系列のお店なら購入可能です。
また、発行手数料はSuicaなら500円でWAONなら300円と、課金カードの種類によって異なります。
発行手数料を支払えば手続きなどは不要です。
その場で課金カードを受け取ってすぐ使えるため、1枚持っておけばコンビニや自動販売機など様々な場所で使えます。
どれか1枚でも持っておけば日々の生活が楽になります。
VISAプリペイドカードなどの買い方
国際ブランド付き課金カード「VISAプリペイドカード」は、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートに設置されているコンビニ端末で購入できます。
詳しい買い方は次の通りです。
- 各コンビニの端末を操作しVプリカの購入券種(金額)を選択
- 申込券が発行されるので、レジに持って行って支払いする
- Vプリカ発行コードを受け取る
- VプリカのサイトからMyページにログインする
- 「コード入力」へ進み受け取った発行コードを入力する
- SMS認証/電話認証の手続き開始
- 認証後すぐにVプリカが発行される
ちなみに、こちらのVプリカはカードがなく、使用する際はWEB上に記載されたカード情報を使用します。
もし、プラスチックカードが欲しい場合は、その他の国際ブランド付き課金カードを選んでください。
その場合は、インターネットから申込むのが通常の流れになります。
発行したい課金カードの公式サイトにアクセスして申込を開始し、必要事項を記入して送信すれば手続きが完了します。
クレジットカードのように審査はないので、年齢などの基準をクリアしていれば誰でも発行できます。
課金カードの使い方
課金カードの使い方はチャージして店舗やネット通販サイトで使うだけなので、それほど難しい手順ではありません。
では、課金カードの使い方について解説します。
ステップ1.チャージする
課金カードを発行した後は、そのカードにお金をチャージする必要があります。
チャージ方法は次の5つがあるので、お好みの方法を選んで利用してください。
ネットバンキング
ネットバンキングでチャージする場合は、課金カードの会員サイトやアプリなどにログイン後、チャージ方法で「インターネットバンキング」を選択します。
チャージ金額と利用する金融機関を指定し、その後に利用する金融機関のサイトで指定したチャージ金額を振り込めば完了です。
銀行振込
ネットバンキングでチャージする場合は、課金カードの会員サイトやアプリなどにログイン後、チャージ方法で「銀行振込」を選択します。
チャージ金額を入力して手続きを完了させると、振込に必要な収納機関番号やお客さま番号などが発行されるので、その情報を基に銀行口座から振り込めば完了です。
クレジットカード払い
クレジットカード払いの場合は、課金カードの会員サイトやアプリにログインします。
会員サイト内のチャージ方法から「クレジットカード」を選択し、クレジットカード番号や有効期限などのカード情報とチャージする金額を指定すれば完了です。
現金払い
現金払いでチャージする場合は、課金カード発行会社が提携しているコンビニでチャージすればOKです。
店頭に行って課金カードにチャージしたい旨を伝えましょう。
いくらチャージするのか金額も伝えれば、あとは支払ってチャージ完了です。
ポイント移行
課金カードを使っていると次第にポイントが貯まっていき、その貯まったポイントを課金カードのチャージに使用できます。
ポイント移行は、課金カードの公式サイトから手続きできます。
「1ポイント=1円」といったような交換レートは、課金カードの種類によって異なるので、あなたがお使いの課金カードの交換レートがいくらなのか確認してから申込むようにしてください。
ステップ2.支払う
課金カードの使い方は、基本的にクレジットカードと同じです。
例えば、コンビニなどの店頭で使用するなら、店員さんに「カード払いで」と伝えます。
あとは店員さんの指示に従ってカードリーダーなどの専用端末にカードを挿入し、暗証番号の入力やサインを求められたら入力もしくは記入すれば支払いの完了です。
課金カードを利用するメリット3つ&デメリット2つ
続いては、課金カードを利用するメリット・デメリットについて解説します。
メリット1.審査なしで利用可能
課金カードを利用する1つ目のメリットは、審査なしで利用可能という点です。
クレジットカードの場合、支払いをクレジットカード会社が立て替えて行い、後日あなたの銀行口座からお金を引き落とします。
つまり、一時的にクレジットカード会社からお金を借りているような状態になるわけです。
そのため、発行するには審査に通らなければなりません。
しかし、課金カードはお金をチャージして、そのチャージ金額から代金を支払うだけなので、特別な審査が不要です。
クレジットカードなら発行できないような属性の方でも、課金カードなら無理なく発行できるのがメリットの1つとなっています。
メリット2.年会費が無料
課金カードを利用する2つ目のメリットは、年会費が無料という点です。
大抵の課金カードは年会費がかからないのは、「とりあえず発行して持っておこう」といった気軽な気持ちで利用できます。
年会費が無料なら何枚持っていても問題ないので使い分けるにも便利でしょう。
メリット3.年齢制限が低い
課金カードを利用する3つ目のメリットは、年齢制限が低いという点です。
一般的なクレジットカードは満18歳以上で高校生は不可という制限が設けられています。
しかし、課金カードは年齢制限が低めに設定されていて、中には小学生も申し込めるカードがあるほどです。
「子供にクレジットカードを持たせるのは抵抗がある」という親御さんでも、課金カードなら使いすぎる心配もないので安心して持たせられるでしょう。
デメリット1.残高が不足していると使えない
課金カードを利用する1つ目のデメリットは、残高が不足していると使えないという点です。
課金カードは、あくまでもチャージした金額しか使用できないため、チャージ金が不足した場合はチャージしないと使えません。
クレジットカードのように現金を持たずに出かけても安心とは言えないので、課金カードを持ち歩く際は一定額の現金も持っておく必要があります。
分割払いや自動引き落としが使えない
課金カードを利用する2つ目のデメリットは、分割払いや自動引き落としが使えないという点です。
クレジットカードなら、後払いを前提としているため分割払いや自動引き落としが利用できます。
しかし、チャージした金額から代金を支払う課金カードには、後払いという概念がありません。
当然、支払い金額はその場で課金カードから差し引かれるため、分割払いはもちろん自動引き落としも利用できないのです。
そのため、水道光熱費や家賃など毎月決められた金額の支払いを、課金カードで行うといった利用方法は難しくなっています。
課金額が多いならクレジットカードの方がお得になるかも
現金を持っていなくても使える課金カードは、発行するハードルが低いので気軽に使用できます。
しかし、ポイント還元率などを考慮するとクレジットカードの方がお得なのは事実です。
また、クレジットカードなら自動引き落としや分割払いといった支払い方法も選択できるので、より自由度の高い使い方ができます。
クレジットカードを発行できない事情がない限り、課金カードをメインカードとして使うのは現実的ではないかもしれません。
ただ、自分で決めた金額以内だけを使いたい、ゲームはお小遣いで遊びたい、後からの請求は嫌だなどの理由があるときは、課金カードを使った方がストレスはないでしょう。
それでも利用金額に応じてポイントが貯まるということを魅力に感じているのであれば、クレジットカードを持ったうえで、課金カードの発行も検討してみてください。
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