生活保護はクレジットカードが作れない。だけどプリペイド・デビットカードならOK!おすすめのカード4選!
・生活保護でもクレジットカードは作れるのか?
・生活保護だとクレジットカードが作れない理由
・生活保護でも作れるカードとは?
・生活保護の方におすすめのカード4選
・生活保護じゃなくなったときにおすすめのカード
生活保護は、国が規定する国民の生活を守るためのセーフティネットともいえる制度で、すべての国民の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するという健保第25条に基づき制定されたものです。
無職の方や病気などでどうしても働けない方、働いたとしても収入が少ない方を対象に、必要な保護と最低限度の生活を保障しています。
生活保護の受給中は、クレジットカードを作れる・作れないの両方の意見がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
クレジットカードの保有の可否と、生活保護受給中でも作れるカードについて解説していきます。
生活保護でもクレジットカードは作れるのか?
生活保護は、地域や障害の有無、年齢、未成年の場合は小学生~高校生のどれに該当するかで受給額が変動します。
キャッシュレス決済が浸透していく中で、クレジットカードは生活にマストなアイテムとなり、生活保護中でも欲しいと思う方が少なくありません。
では、生活保護を受給中だとクレジットカードは作れるのかについて、結論から言うとクレジットカードは作れないと思っていた方が良いでしょう。
以前は、生活保護受給中にクレジットカードを作った場合は罰則があり、保護が打ち切りになるなどの措置がありました。
近年では格安スマホの支払い方法がクレジットカード払いか銀行振り替えに限定していることなどから、クレジットカードの利用を認める福祉事務所もないわけではありません。
ただ、生活保護を受給している人がこれから新規申込をするとなると、収入や職業などの観点から審査は落ちる可能性が高くなり、生活保護受給者の借金はご法度のためクレジットカードを作ることはかなり難しいと言えるでしょう。
生活保護だとクレジットカードが作れない理由3つ
生活保護を受給している間は、新規でクレジットカードを作れないと言っても過言ではありません。では、なぜ作れないのかその理由にスポットを当てていきましょう。
カード会社から支払い能力不足と判断されるから
生活保護の受給額は、年齢や障害の有無、地域によって変動します。ですが、その全てに共通しているのが、東京都でも生活保護費と家賃補助を併せても単身世帯だと月あたり10万円台前半の受給額と、非常に少ない金額だということです。
クレジットカード会社側から見れば、支払い能力がないわけではないけど低いという判断をしても不思議ではなく、生活するだけで精一杯という印象を与えてしまうでしょう。
生活保護で毎月10万円もらっているという場合でも、クレジットカードの申込資格に設けられている「安定した収入」には該当しません。
そのため、審査落ちする可能性が高くなります。
生活保護法第60条に違反する恐れがあるから
生活保護には生活保護法があり60条では生活保護を受けている人の義務について定めています。
生活保護法第60条
- 能力に応じて勤労に励むこと
- 支出の節約を図ること
- その他の生活の維持と向上に努めること
生活保護法第60条に抵触する恐れがある部分として、支出の節約を図るところが挙げられます。
例えば、分割払いやリボ払いは、毎月の支払いを少額にできるので生活保護受給者は利用しやすいものです。
しかし、不要な手数料がかかってしまうところが支出の節約に引っかかる可能性があります。
後払いは借金とみなされるため
生活保護では、後払いになるものは借金とみなすため、クレジットカードで一括払いを選択したとしても借金とみなされてしまいます。
また、生活保護では収入に関して入ってきたお金のすべてを対象として考えているので、万が一、クレジットカードでキャッシングできた場合は、それも収入と扱われる可能性があります。
生活保護は最低限の生活を保障する制度なので、キャッシングだったとしても収入が増えた場合はその分の保護費を削られることも十分あります。
いずれの場合も生活保護受給中は、 クレジットカードを使うことがマイナスに働くことが多いと言えるでしょう。
では、生活保護の方はカードというカードは持てないのでしょうか。次は、生活保護の方でも作れるカードを紹介していきます。
生活保護の方でも作れるカードとは?
生活保護の方がクレジットカードを作ることはさまざまな観点から厳しいものがありますが、プリペイドカードやデビットカードなら作ることができます。
支払い能力は関係なく、審査もなし、限られた金額の利用と即支払いができるそれぞれのカードの特徴をチェックしていきましょう。
プリペイドカード
プリペイドカードは、基本となるカードにあらかじめ使う分の金額をチャージしておき、支払いのときはクレジットカードのようにカードでの支払いができます。
現金でのチャージに対応しているカードもあり、年会費・発行手数料が無料のものがほとんどです。
何と言っても、事前にチャージした分までしか使えないことと、即支払いが完了するところが特徴で、審査もなく購入後すぐにチャージすれば使えるところが魅力です。
デビットカード
デビットカードは銀行口座に紐づけることで、口座残高の範囲で支払いができるカードです。生活保護費は銀行振込で行われることが多くなっていることからも、買い物をデビットカードが便利です。
店頭での支払いの際にはクレジットカードと同じように1回払いをしますが、銀行口座から即時に引き去りとなるところが特徴です。
プリペイドカードの用にチャージする必要がないため、現金を手にするとすぐ使ってしまう方はデビットカードが使いすぎ防止に役立ちます。
生活保護の方におすすめのカード4選
プリペイドカードとデビットカードはどちらの場合も 限られた範囲で使うことや、審査がないこと、年会費無料など生活保護の方に使いやすい魅力があります。
また、カードによってはポイントがつくものもあるので、上手く活用してほしいところです。
おすすめのカードを紹介するので、自分に合いそうなカードをチェックしてみてください。
楽天銀行デビットカード
楽天デビットカードは、 楽天銀行に口座を持つ16歳以上の方なら作れるデビットカードで、支払い100円ごとに1ポイントの楽天ポイントが貯まることが特徴です。
入会資格 |
楽天銀行口座を持つ16歳以上 未成年の入会でも親権者の同意は不要 |
年会費 | 無料 |
支払い方法 | 即時払い(支払いの都度口座から引き去り) |
支払い回数 | 1回払いのみ |
利用限度額 | 普通預金口座残高の範囲、または1日の利用限度額の範囲内 |
使える場所 | Visa・Mastercard・JCB各加盟店 |
ポイント還元 | 100円ごと1楽天スーパーポイント |
イオンデビットカード
イオンデビットカードは、高校生から作れるデビットカードで、利用金額200円(税込)ごとに1WAONポイントが貯まり、電子マネーWAONを搭載しています。
そのほか、毎月10日はありが10デー、電子マネーWAONポイントが5倍、毎月20日・30日のお客さま感謝デーは買い物代金が5%オフ、カード盗難保障無料付帯とイオンカード・WAONの特典がたっぷり付帯していることが特徴です。
また、ミッキーマウス・スイーツ・シンプルなシルバーデザインからカード券面が選べるのも楽しめるところでしょう。
入会資格 | 16歳(高校生から) |
年会費 | 無料 |
支払い方法 | 即時引き去り |
支払い回数 | 1回払い |
利用限度額 | 普通預金口座残高の範囲 |
使える場所 | JCB加盟店 |
ポイント還元 | 200円(税込)で1ポイント |
Kyash
Kyashは、Visaのプリペイドカードです。
リアルカードのほかに、アプリをダウンロードして無料会員登録するとメールアドレスや電話番号だけで、ネットの支払いに使えるKyash Card Virtualを最短1分で発行してくれます。
チャージは銀行口座やコンビニからまとめて入金OK、1回の決済上限が30万円までと高額な買い物にも対応しているところが特徴です。
カード発行に年齢制限なし、アプリで支出監理、複数人で管理できる共同口座も無料で作ることができます。
入会資格 | 年齢制限なし(未成年は親権者の同意が必要) |
年会費 | 無料(発行手数料900円) |
支払い方法 | チャージの範囲内(後払いもあり) |
支払い回数 | 1回払い |
利用限度額 | 1回あたりの決済上限30万円、月当たりの決済上限100万円 |
使える場所 | Visa加盟店 |
ポイント還元 | Kyashバリュー0.2%、Kyashマネー1% |
バンドルカード
バンドルカードは、コンビニや対象銀行からのチャージのほか、アプリ上で後払い方式のチャージができるプリペイドカードです。
今すぐに現金を用意できなくてもぽちっとチャージを利用することで、手数料がかかるものの後払いによる買い物ができます。
リアルカードとバーチャルカードを使い分けることで、いつでも買い物ができるところがメリットです。
入会資格 | 年齢制限なし |
年会費 | 無料 |
支払い方法 | チャージの範囲内(後払いもあり) |
支払い回数 | 1回払い |
利用限度額 | 1回につき3,000円~最大50,000円まで何回でもOK |
使える場所 | Visa加盟店 |
ポイント還元 | - |
生活保護じゃなくなればクレジットカードが作れる!その時におすすめのカード
生活保護を受給している間は、必要なものであったとしても制限が多くて自由にならないことがあります。
クレジットカードやプリペイドカード、デビットカードも、法律では禁止はされていませんが、自立して働き生活保護を卒業できれば堂々と作れるようになるものです。
堂々と作れるようになったとき、最初に作るカードとして、クレジット払いと借入にも対応するACマスターカードをおすすめします。
ACマスターカードはアコムが扱っているクレジットカードであり、アコムは「はじめてのアコム」というように一社目のカードローンに選ばれることが多いので審査通過率が高いようです。
いざ、現金が必要になったときはカードローンも併用できるので、生活保護を卒業したての方にも使いやすいでしょう。
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