クレジットカードの延滞金による新カードの審査影響

クレジットカードを持っている以上、そのクレジットカードの支払日をきちんと把握し、その日まで口座にお金を入れておかなくては、引き落とされずに滞納になってしまいます。

ついうっかりしていた時に限って、または忙しくて、体調が悪くて、口座にお金を入れ忘れてしまう可能性は誰しも0ではありませんが、どんな理由であれ、厳密に言えばたった1日でも支払い日から遅れると延滞・滞納扱いになってしまうのです。

延滞や滞納をすると、信用情報であるクレジットヒストリーに傷が付いてしまいます。クレジットヒストリーとは、クレジットカードホルダーがきちんと支払いを行ったか、未納や滞納等がないかという履歴のことを言います。このクレジットヒストリーは単に持っているカード会社に記録されている物ではなく、「個人信用情報機関」という所に履歴が残されます。

クレジットカード会社はこのクレジットヒストリーを閲覧する事が出来るので、万が一未納や滞納を重ねたり、その結果強制退会させられてしまった場合にも履歴として残ってしまいます。そのため、クレジットヒストリーに傷が付いてしまっている人は、新しくクレジットカードの申し込みを行っても審査に通りづらいケースが多々あるのです。

「延滞をしたらクレジットカードが作れなくなるの?」

そんな不安を解消するために、クレジットヒストリーや信用情報とはどういったものなのかを確認していきましょう。

個人信用情報機関とは?

クレジットカードの利用履歴が登録されている個人信用情報機関とは、クレジットカード会社がクレジットカードを発行する際などに正しい判断を行うための情報を持っている機関の事です。

クレジットカードの申し込みを行った人が、過去に何度も利用代金を踏み倒して夜逃げを重ねており、それを知らずにクレジットカードを発行してしまった場合に、クレジットカード会社は損害を出してしまいます。そうならないためにも、クレジットカード会社は審査の段階で必ず申込者のクレジットヒストリーを確認し、きちんと支払いが出来るユーザーなのかどうかを判断します。

クレジットカード会社の利用する個人信用情報機関は以下の3つです。

■CIC
(HP: http://www.cic.co.jp/)

CICは日本における一般的なクレジットカード会社が共同出資して作った機関です。クレジットカード会社は銀行系・信販系・消費者金融系と大きく3つに大別されますが、その内の銀行系・信販系のクレジットカード会社が加盟しています。
CICに登録されている自身の情報を開示請求する事も出来ますので、心配な方や気になる方は開示申請してみましょう。

■JICC(日本信用情報機構)
(HP: http://www.jicc.co.jp/)
クレジットカード会社のうち、消費者金融系に分類されるクレジットカード会社が加盟しています。

■全国銀行個人信用情報センター(全銀協)
(HP: http://www.zenginkyo.or.jp/)
クレジットカード会社のうち、銀行系に分類されるカード会社や、一部の外資系のカード会社が加盟しています。

CIC、JICC、全銀協の全てに加盟しているカード会社もあり、また3機関は情報の共有を行っているため、例えば、過去に信販系のカード会社を持っていたからCICにのみ信用情報の登録があるとは言い切れません。

審査落ちにはこんな理由も!? -審査と信用情報機関の関係-

クレジットカード会社は、クレジットカードの申し込みがあると、申込者の状況を信用情報機関に問い合わせます。クレジットカード会社の審査の中でポイントとなるのは「支払い能力の有無」です。

クレジットカードの利用代金を3ヵ月以上滞納すると、いわゆる「ブラックリストに載る」状態になります。これは信用情報機関では「異動」と呼ばれ、この「異動」がクレジットヒストリーに無いかどうかが調べられます。さらにクレジットカードの支払いに係る特定調停や訴訟の有無などの経済状況におけるマイナス要素が無いかどうかもチェックされます。

個人信用情報機関では、登録の機関がおよそ5年と言われており、異動などの履歴も5年で消えることになってはいますが、しかし一切の情報が消えるため、クレジットヒストリーが真っ白な状態となり、年齢を重ねていると、過去に何かがあり、5年の登録機関が明けた人ではないかと審査の通過が容易ではなくなってくるのです。

さらに、入金の状況やクレジットカードの保有状況も登録されています。

クレジット会社によっては滞納した時のみ登録をしている会社もありますが、信用情報機関では入金の履歴まで残っています。期限をきちんと守ってクレジットカードを利用している人は、新しくクレジットカードを申し込む際にも審査に有利になります。
また、クレジットカードを長期保有している場合にも、審査が有利に働きます。それは、滞納を繰り返すような人は、カード更新を断られたり、強制解約させられてしまうこともあるため、クレジットカードの更新も問題なく、長期にカードを保有している人はそれだけきちんと支払っているユーザーである証だからです。

そして、クレジットカードの申し込み件数も信用情報機関には登録されています。

申し込んだクレジットカードの申し込み履歴と成約状況は、申し込みから半年間残ります。そのため、申し込み履歴が多いのに、成約のない場合には何か問題のある人なのではないかと疑われてしまうのです。

自分自身のクレジットヒストリーを日頃目にする事はありませんが、信用情報機関に登録されている事を知った上で、きちんとした対応を心掛けたいものです。

クレジットカードと延滞

クレジットカードを持つ上で切っても切れないクレジットヒストリーを綺麗なままにしておくことはカードホルダーとして大事なポイントです。クレジットカードの引き落とし日までには必ず口座に残高があるかを確認して、引き落としが出来なかったという事が無い様にしましょう。

病気や用事などの理由があったとしても、クレジットカードやクレジットヒストリーには引き落とし日に支払いが出来たかどうかという結果のみが記されます。事情を聞けば仕方ないと思う事であっても、予見できない大規模な災害や事故でない限り、基本的に言い分は通らないと考えましょう。

クレジットカードの延滞は、クレジットカード会社によっては、数日期間内であればお咎めなしという所もありますが、正確に言えば1日でも遅れてしまうと滞納になってしまいます。 そのため、クレジットカード会社から通知が来る前でも、引き落としが出来ていなかった場合にはすぐにクレジットカード会社に連絡して指示を仰ぎましょう。再度引き落としが行われれたり、払込用紙が送られてきたりします。また、何らかの理由で支払いがすぐに出来ない場合にもクレジットカード会社に連絡して相談しましょう。

何度も滞納をしたり、3ヵ月以上に渡って延滞した場合にはクレジットヒストリーに大きな傷を残すことになってしまい、新しくクレジットカードを申し込んでも審査に通る可能性は限りなく低くなってしまいます。3ヵ月以上の滞納をした場合には、信用情報機関で言う「異動」になってしまうため、即ブラックリストに載ってしまい、強制解約に至りますが、3カ月未満の滞納のケースでは、支払いが遅れた、または遅れているという情報が載ってしまいます。

この遅滞の情報は2年以上クレジットカードを保有し、そして信用情報が更新される時に消えると言われています。そのため、既に短期間であっても未納や滞納をしてしまっている人は、解約して別のカードを申し込むのではなく、2年後の信用情報の更新に合わせて別のカードを申し込みましょう。

滞納に陥らないために支払日を確認する・変更する

気を付けていたつもりでも、ついうっかりしていてクレジットカード代金の引き落としが出来ないばかりに、せっかく積み上げてきたクレジットヒストリーを駄目にしてしまう事があります。そうならないためには、口座に充分なお金を入れておくほか、手帳に引き落とし日を記入しておく、給料の振り込まれる口座とクレジット代金引き落とし口座を一緒にしておく、といった方法があります。

他にも、三井住友カードのユーザーであれば、電話もしくはVpassという三井住友カードのホルダー専用のサイトで、クレジットカード代金の引き落とし日を10日または26日に変更設定することが可能です。給料日後など、確実に口座にお金が入っている日に引き落とし日を設定する事で、滞納が無い様に気をつけましょう。

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